明石〈立ち呑み処 たなか屋〉 魚の棚商店街にある 当たり前のように魚がおいしいお店

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「魚の棚」の酒屋直営立ち呑み処で、昼から一杯。

私の生まれ育った駅から西へ3つ先の明石駅へ、
帰省に合わせて、たびのみ散歩。目指すは“魚の棚”。

私をはじめ地元の発音では「うおんたな」となる魚の棚商店街の歴史は、
明石城ができたと同時というから、400年にもなるそうな。
名前の通り、魚屋や海産物などを扱うお店がずらりと並んでいます。
この日はコウイカ3杯1000円、黒鯛のアラ200円など、
さっそく母と従姉たちとお買い物。見てるだけでも楽しい。
子どものころ八百屋、お肉屋と軒を連ねる市場や商店街に
手を引かれて行くことが多かったけれど、魚屋が断然面白かったことを思い出す。

威勢のよいおじさんの声はしゃがれていて、その店先の足下は濡れているのだけれど、
視線の先には、生きているものがたくさん並んでいたから。
ここ“魚の棚”でもそう。有名な明石タコは
値札を貼られた箱から足を出して、いまにも出てきそう。
そうこうしているうちにお腹も空いて
「立ち呑み処 たなか屋」の開店時間の12時となりました。

ランチに立ち呑む!?
おいしいものが食べられるならと、呑めない母もウーロン茶で乾杯。
目線の先にアテのメニューがずらりと黒板に書かれていますが、
カウンターに並んだ大皿から選ぶもよし。
「このイワシおいしそう」と梅肉煮を頼みます。
女将さんは、サラリーマンで混みだす夕方までにと、仕込みも忙しそうにこなしつつ、
お刺身の盛り合わせをオススメしてくださる。
タコにイカ、カツオにイサキにしめさば。
魚の棚の中なのだから、当たり前のように魚が新鮮でおいしい。

この立ち呑み処の手前は、商店街の酒屋さん。
角ウチと言われるスタイルは、有料試飲でお酒を提供しているので値段もお安い。
酒蔵だったであろう奥のスペースに立ち呑み店をオープンさせて10年になるそう。
酒屋のたなか屋の看板には醗酵醸造食品販売所と書かれているだけあって、
店内には、お酒だけでなく、醤油、味噌、塩、オイルなどこだわりの調味料が並びます。
立ち呑みのメニューもそれらの調味料を使って丁寧につくられたものばかり。
家庭的で、安心して食べられるのがうれしいのです。
そして、お酒の種類がどれも充実しているのが酒屋直営のうれしいところ。

常連客らしい紳士は、おひたしをアテにワインをオーダー。
買い物観光なマダムたちも入店。
昼の酒場を堪能したら、シメの明石焼へ行きますか、と商店街に再び戻ると、
魚屋には、昼のせり市から運ばれた“昼網”の魚で、まだまだ活気のある魚の棚。
三つ葉入りのお出汁につけて食べる玉子たっぷり明石タコの明石焼きで満腹。
タコのみりん干し、いかなごのくぎ煮など、地元ならではのお土産も買って、
ひる網ひる呑みおいしい散歩。

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Information


map

立ち呑み処 たなか屋

住所:兵庫県明石市本町1-1-13

TEL:078-912-2218

営業時間:月~水・金 12:00~14:00(L.O. 13:30)、17:00~21:00(L.O. 20:30) 日・祝日 12:00~18:00(L.O. 17:30)

定休日:木曜・土曜休

text & illustration

ひらお・かおり●イラストレーター。神戸生まれ、独自の個性を発揮した作風で、世界的ベストセラー「アルケミスト」を始めとする書籍のカバーや、雑誌の挿絵、広告などで活躍。個展も多数開催。現在は、逗子の小山にアトリエを構え、本人の取材やエッセイなど活躍の幅は広い。著書本に「たちのみ散歩」(情報センター出版局)「ソバのみ散歩」(エイ出版社)
http://www.kao-hirao.com/
https://www.facebook.com/Kao.0408.hirao

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