連載
〈 この連載・企画は… 〉
毎月コロカル編集部からテーマを出し、
日本各地で活動している地域おこし協力隊の方から集まった写真とメッセージを紹介していきます。
その土地ならではのものだったり、自分の暮らしと変わらないものだったり……。
どんな暮らしをしてどんな景色を見ているのか、ちょっと覗いてみませんか?
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Momo*Kinari, Itsumi Shigehisa, Saki Kunishige
Momo*Kinari/重久愛/國重咲季
今年も半年が過ぎました。
新たな挑戦や新生活をスタートさせた人も、
ちょっと甘いもので自分をねぎらいませんか?
今回は全国にお住まいのみなさんに
自分の「ご褒美スイーツ」を教えてもらいました。
とっておきのスイーツを食べて
2023年の下半期もがんばりましょう!
自分への“ご褒美”といったら、みなさんは何を思い浮かべますか?
私が今回ご褒美におすすめしたいのは、
甘くてみずみずしいフルーツをたっぷり使用したスイーツです。
JR吉祥寺駅から徒歩3分の場所に2020年の夏にオープンした
〈Berry coco〉は、フルーツ創作料理のお店。
〈Berry coco〉吉祥寺本店の店内。
同店のオーナーシェフである田代 淳さんは、山梨県の出身。
料理に使用するフルーツのほとんどは実家の農園で収穫した
新鮮なフルーツを使用しています。
農園で収穫したフルーツ以外にも、契約農家から直送のものを使用しているそうです。
メニューはフルーツを使用した創作料理をはじめ、
季節のフルーツパフェ、サンド、ケーキなど
豊富なフルーツメニューを取り揃えています。
人気のフルーツサンドも6種類以上のフルーツが使用されています。
オーナーシェフの田代さんは、ホテルの料理人として研鑽を積んだ後、
オリンピック選手の専属料理人も務めた凄腕シェフ。
スイーツ以外のフードメニューの味もお墨つきです。
「自家製ローストビーフ&フルーツサラダ」1650円(税込)〜。
収穫後に追熟させたものとは違った、完熟フルーツのおいしさが味わえます。
見た目の美しさだけでなく、
「甘くておいしいフルーツを思いっきり食べたい!」という
欲求を満たしてくれるビジュアルとボリュームに感動する方も少なくありません。
〈Berry coco〉オリジナルの「季節パフェ」2838円(税込)〜。
現在、丸井吉祥寺店や三鷹台にもテイクアウト店舗をオープン。
極上のフルーツケーキを気軽にお持ち帰りできます。
季節のフレール「いちじく」1155円(税込)〜。
キラキラと輝く宝石箱のようなスイーツを味わったら、
また次も食べられるように頑張れちゃいますね(笑)。
information
Berry coco
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Momo*Kinari きなり・もも
ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。 国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 Twitter:@Momo_kinari
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秋田駅からほど近く、
住宅街の合間に隠れ家のようなお菓子屋さんがあります。
〈マザー食堂savu.〉のお菓子が私のいちばんのお気に入り!
“ご褒美スイーツ”です。
焼き菓子すべてが店内で手づくりされており、
体にやさしい食材を使用している点に店主の想いを感じることができます。
ゆっくりとした雰囲気の店内に居るだけで心の掃除ができてしまいます。
なかでも私の1番のおすすめは、こちらのおからクッキー。
おからがこんなにおいしく、やさしく、
心もお腹も満たされちゃうお菓子になるなんて! と、大満足な1枚です。
たくさん食べてお腹を満たす、ではなく
1枚をじっくり味わえてそれでいて心も満たされます。
ザクザクとした食感と絶妙な塩加減がたまらない! 地元のお豆腐ショップとコラボレーションしたおからのクッキー 300円(税込)。
贈り物でも大人気のお菓子は、無添加のいぶりがっこや調味料などとの組み合わせで選ばれることも多いんだとか。オンラインストアでも購入することができます。
「体に負担の少ないお菓子や食品をみんなでシェアしたいですね」
そうお話してくださった店主は、
東日本大震災をご自身の出産と重ねて経験したことをきっかけに、
価値観が変わり、秋田に移住してサラリーマンから転身。
このまちで焼き菓子屋さんをスタートされたそうです。
“今ある命や健康とどう向き合っていくか?”ということの大切さや、
秋田だけど秋田ではない移住者ならではの
「ヨソモノ」の目線も入ったお菓子のような気がします。
”ていねいに味わう”という体験をさせてくれる
〈マザー食堂savu.〉のお菓子。
いろんな情報や物にあふれ、大量消費、
大量廃棄が目立つようになってきたこの社会や、
それに埋もれてしまい、立ち止まることを忘れている私たちの生活に、
考える時間を与えてくれているのではないでしょうか。
手づくりのマーラカオ 230円(税込)。小さなお子様も安心して食べられます。
自分へのご褒美を与えたら、大切な人にもご褒美スイーツをプレゼントして
お裾分けするのもよさそうですね。
information
マザー食堂savu.
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重久 愛 しげひさ・いつみ
「死ぬまでには一度は行きたい場所」で知られる鹿児島県与論島出身。2019年に縁あって秋田県秋田市にIターン。よそ者から見た秋田市の魅力や移住に至る経験を生かして、秋田市の地域おこし協力隊に着任。現在は、OGとして秋田市に定住し、秋田県のヨガ連盟の立ち上げ、スタジオ ヨガの秘密基地を主宰している。
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地域の産直〈百彩館物産館〉のおはぎは、知るひとぞ知る名物スイーツ。
産直で手づくりされたおはぎが大人気で、
午前中には売り切れてしまうこともあるそうです。
この日も午後にお店に行ったところ、残りはわずか4つでした。おはぎ 300円(2個/税込)
ぼってりとした大きなおはぎが2つセットで販売されています。
ほどよい甘さのつぶあんに包まれたもちもちのもち米の組み合わせは、
食べ応えがありながらも、あっさりしていて食べやすいのが人気の秘密のようです。
忙しい日々をほっと和らげる昔ながらのおはぎです。
information
百彩館物産館
住所:秋田県にかほ市平沢字宮田37-1
営業時間:9:00〜17:00
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國重咲季 くにしげ・さき
京都府出身。秋田県の大学に進学したことを機に、東北各地の1次産業の現場を訪ねるようになる。卒業後は企業に勤めて東京で暮らした後、にかほ市で閉校になった小学校の利活用事業「にかほのほかに」に携わるべく秋田にAターン。地域で受け継がれてきた暮らしを学び、自給力を高めることが日々の目標。夢は食べものとエネルギーの自給自足。
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