築80年の家の片づけがスタート。
家族で一緒につくる家

いよいよリノベーション、その前に

下田に移住して4年、ついに古い家を購入した津留崎さん夫妻。
不安や迷いもあったようですが、契約を済ませると
わくわくがまさってきたそう。
そして築80年のその家のリノベーションを前に、片づけがスタート。
家族で楽しみながら、少しずつ家づくりが進んでいるようです。

いま、家を購入しようと思った理由

回夫がこの連載でお伝えしましたが、
先日、下田で家を購入しました。

正直なところ、移住した土地で家を購入するというのは
なかなか勇気のいることでした。
そもそも自分たちはこの先どう暮らしていくのだろうか。
東京にいる母や姉家族と、
このまま離れて暮らしていていいのだろうか……。

いままでなんとなく放置してきたことを
きちんと整理しなくてはならないのですが、
その結論がなかなか出ないのです。

家を購入するのはリスクを伴うので、とても迷いました。
けれど、思うような賃貸物件に出会えない状況が長く続くうちに
(詳細については前回の夫の記事を)、
家を購入するのもありなのではないか……? 
子どもと過ごす時間が長いこの時期に、
ある程度のお金を使って家族で楽しむのもありなのでは? 
という気持ちが湧いてきたのです。

津留崎徹花さんの娘さんの勉強机まわり

いま住んでいる家の娘の部屋。自分の部屋を模様替えしたり、小物でコーディネートしたりするのがとても好きで、いろいろ工夫して楽しんでいます。

そして、東京の姉家族とも相談していくなかで、
みんなが下田と東京を自由に行き来できるようにするのはどうか、
という案があがりました(もちろんコロナの状況次第ですが)。
そのためにも、姉家族がもっとくつろげるような家をつくろう。
そんなふうに考え始めたのです。

エスボードを楽しむ

新居の庭でエスボードをして楽しむ娘。

娘と姪っ子が海の生き物を撮影中

姉家族も下田が好きで、長期休暇にはよく来てくれます。新居ではのんびり滞在できるような環境をつくりたいと思っています。娘と姪っ子、大好きな爪木崎にて。

とはいえやはり契約が近づいてくると緊張が走り、
悪人に追いかけまわされて逃げる夢を見たり……。
「本当にこれでいいのだろうか……」
と夜中に目が覚めて不安になったりもしました。

それを察してか、娘が
「新しいおうち本当に買うんだね!? 楽しみ!」と。
その言葉を聞くと、
「そうだよね! みんなで楽しい暮らししようね!」
と前向きになれるのです。

黒板に書かれた「家を買ったぞ〜!!」のメッセージ

新居にもともとあった黒板に、娘が人知れず描いたメッセージ。

いざ契約を終えて鍵をもらうと一気に実感が湧いてきて、
不安よりもわくわくがまさってきました。
週末にはお弁当を持って、家族みんなで新居に出かけています。
そうしていま、少しずつ家の片づけを始めました。

津留崎さん、義母、娘が片づけ方を相談中

テーブルで漫画を読む娘さん

新居にすっかりなじみ始め、漫画を読んでくつろぐ娘。

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大切な思い出のつまった家を片づける

私たちが購入した家は、売主さんのお母様が住んでいた物件です。
お母様はもう亡くなっているのですが、
家具やうつわなどの生活用品がまだ残っている状態でした。
当初は売主さんのほうで片づけてくださる予定でしたが、
家の掃除や不用品の処分は私たちが引き受けるので、
その分少し値段を安くしていただけないかと提案しました。

ありがたいことに売主さんが快諾してくださったので、
リノベーションの前に使えそうなものは残し、
あとは廃棄するという作業をしています。

食卓に座る夫と娘

とりあえず、落ち着いて過ごせる部屋をひとつつくり、そこで食事ができるように整えました。

木桶に入ったおにぎりと鳥の唐揚げ、フライドポテト

この日のお弁当は梅とおかかのおにぎり、鳥の唐揚げとフライドポテト。卵焼きにほうれん草のおひたし。遠足気分でなんだか楽しい。

わが家が購入した家は築80年以上と古く、
売主さんにとってとても思い出深い家です。
ご自身が生まれ育った家なので取り壊すのは寂しいので、
できれば大切に使ってくれる方にお譲りしたい、
そうおっしゃっていました。

そして、自分が子どもの頃に妹さんとよく裏山に登って遊んだことや、
屋根の上に登ったりしたことなども話してくださいました。
そうした思い出話をうかがっていたこともあり、荷物を整理しながら、
どんなご家族がどんな暮らしをしていたのだろうか、と想像しています。

壁にかけられていた古時計

時計は止まらずに動き続けていて、「ボーン、ボーン」としっかりと時を知らせてくれます。

箪笥の引き出しを開けると鶴が描かれたかわいい菓子箱がしまってあり、
中には県外の住所が書かれた店のカードが入っていて。
その土地を旅行したときにお土産に買ったお菓子なのかな? 
と勝手に想像してみたり、
時折「みてみて、これかわいいね~」と娘に見せたり。

そんなふうに部屋の片づけをしていると、
まるで宝箱を開けているようでとても楽しく感じられます。

鶴が描かれた菓子箱

[ff_assignvar name="nexttext" value="片づけの間、夫は…?"]
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焦らずに、楽しもう!

私が部屋の片づけをしているあいだ、
夫は床下にもぐり込んで今後の作業の確認をしたり、
外回りで力仕事をしています。
側溝にたまった枯れ葉や土砂を掻き出したり、
車が入りやすくなるように門扉を撤去したり、それを娘もお手伝い。

畳をめくって床下にもぐる

畳からフローリングに張り替える予定の箇所、基礎や土台の状態を見るため床下にもぐる夫。

門扉をハンマーで解体中

門扉がないほうが車がスムーズに入れるし、家全体が開放的になるのでは。ということで、いままで家を守ってくれたお礼をしてから解体しました。

娘も解体作業をお手伝い

最初はお手伝いに乗り気じゃない様子でしたが、やり始めてみると楽しいようで「私がやる!」と率先して作業してくれます。

これからいよいよ本格的なリノベーションが始まります。
のんびり片づけている場合でもないのですが、
あんまり焦るとせっかくの楽しいことも楽しめなくなる、と
私はいつも自分に言い訳をしてしまう。
夫はわがままな施主(私)に少々困惑気味ですが、
「楽しもう!」と深呼吸しながらなんとかつき合ってくれています。

賃貸だったら絶対にできなかったことも、
自分たちの判断でなんでも前に進めることができる、
これはやはり開放的でエキサイティング! です。
さぁ、家族での家づくりが始まります。
「楽しもう!」

黒板に書かれた「ゆっくりでも大じょうぶだよ」のメッセージ

娘がいつの間にか書き換えていた黒板。焦ってイライラする私の姿を見て、このメッセージ。いつもありがとう。

流し台の荷物を片付ける津留崎徹花さん

text & photograph

津留崎徹花 Tetsuka Tsurusaki
つるさき・てつか●フォトグラファー。東京生まれ。料理・人物写真を中心に活動。移住先を探した末、伊豆下田で家族3人で暮らし始める。自身のコロカルでの連載『美味しいアルバム』では執筆も担当。

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