開窯350周年を迎え、 ブランド名を「鍋島焼」に統一! 佐賀・大川内山で生まれた 秘密の焼物を知る

佐賀県伊万里市にある大川内山で誕生した「鍋島焼」が、2025年に開窯から350周年を迎えました。高い品質と芸術的な美しさが特徴の「鍋島焼」は、大阪万博の公式キャラクター「ミャクミャク」とコラボレーションしたことで、初めて名前を耳にした人も多いのでは。生産地である大川内山を訪れ、その歴史を紐解きます。

険しい地形で作られる秘密の焼物

「鍋島焼」は「伊万里焼」の中のひとつで、献上品や贈り物として焼かれたものを指します。この焼物の始まりは安土桃山時代、1600年に起こった関ヶ原合戦。戦いに敗れた石田三成率いる西軍についた佐賀藩は、本来、家を断絶するか、遠方の土地へと飛ばされるはずでした。しかし幸いにも鍋島家は勝った徳川家と繋がりがあったため、当時最高峰と言われていた、明(中国)の焼物を仕入れ、徳川将軍家に献上することで免れたといいます。1644年に明が滅亡し清の時代になると、焼物の輸入が減少。献上品が減り困った佐賀藩は、窯が多く点在する有田で焼き物を作るようになりました。

生産地が大川内山に落ち着いたのは、献上品を焼くという貴重な技術を守るため。秘密を保持できる土地を探すうちに、周囲が急な山に囲まれ、入り口が1か所だけという地形であるこの地を見つけます。関係者以外は通行できないように入り口に関所を設け、失敗作はわざと地面に落として割って処分するなど、徹底的に管理。最高の技術を持つ職人たちが集められ、高級磁器として製作され、その地位を確立させてきました。

デザインに流行を取り入れた一般流通用の「伊万里焼」とは違い、献上用の「鍋島焼」のデザインは政治に左右されてきました。経済が発展した17世紀後半は派手に、徳川吉宗によって倹約令が出された時期は使用する色の数を減らすというように、時期によって様々。伊万里駅にある〈伊万里・鍋島ギャラリー〉では、時代背景と合わせて見比べることができます。

また、平成元年からは毎年伝統産業振興の一環として、兵庫県や滋賀県、大阪府など城が所在する地域の知事などに、年に一度献上を始めました。献上品は、今でもろくろでの成形、絵付け、焼成など、大川内山の窯元が分担して全て手作業で制作。登り窯での焼成は、交代制で28〜32時間ほど焼き続けており、今もなお、江戸時代からの技術と伝統はしっかりと受け継がれていることがうかがえます。

暮らしと伝統技術が共存するまち、大川内山

「鍋島焼」の生産地である大川内山は、伊万里駅から車で10分ほどの場所に位置し、半日あれば回遊できてしまうほどコンパクトなまち。各窯元で焼物を探すのはもちろん、焼物で作られた大きな地図や、陶器の壁画、点在している、大川内山にある植物を絵柄にした焼物を見ながら、散策するだけでも楽しめます。

メインの通りから少し入ると住宅があります。人々の生活と窯が共存しているのが大川内山の特徴です。「鍋島焼」を作ることは日々の営みのひとつ。案内してくれた伊万里鍋島焼協同組合の川副隆彦さんは、「大川内山は営みからビジネスが生まれているまち」と、話します。

開窯350周年を迎え、「鍋島焼」の記念事業がスタート

記念すべき350周年の節目である2025年、伝統的な焼物「鍋島焼」の認知度を拡大するために、さまざまな取り組みを行う記念事業をスタートさせました。

そこでこれまで伊万里鍋島焼協同組合が使用していた「伊万里鍋島焼」や「伊万里焼」とも呼ばれてきた呼び名を「鍋島焼」に統一。ロゴタイプデザインを制作し、新たにWebサイトInstagramを開設し、「鍋島焼」の制作風景や大川内山の自然、人々の暮らしの様子などを積極的に発信しています。

現在は29軒の窯元がある大川内山。次の「鍋島焼」開窯400周年、500周年に向けて川副さんは、「作家や焼物だけでなく、産地も愛してほしいですね。大川内山の暮らしを知って、文化を守り、愛してくれる人を増やしていきたいです」と話します。

2025年7月現在は「鍋島藩窯 風鈴市」を開催中。2025年8月には「鍋島藩窯 あかり夏祭り」「鍋島藩窯 夜の窯元市」を、紅葉が美しい11月には「鍋島藩窯 秋祭り」など、季節に合わせたイベントを開催予定です。ぜひ記念すべき年に大川内山で、「鍋島焼」の真髄に触れてみては。

information

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鍋島焼

住所:佐賀県伊万里市大川内町乙1848

Web:https://nabeshima-yaki.com/

Instagram:https://www.instagram.com/nabeshimayaki/

瀬戸内海の小さな島、豊島にニューオープン。“島の素材が主役”のファクトリー〈Teshima Factory〉

瀬戸内海に位置する豊島(てしま)は、香川県や岡山県からフェリーに乗って40分ほどで到着できる、人口700人ほどの小さな島。

この島に、食堂、ブルワリーなどを併設した複合施設〈Teshima Factory(てしまファクトリー)〉がオープンした。

株式会社アミューズの「瀬戸内プロジェクト」の一環から生まれた。

プロジェクトを担当する佐藤大地さんは、豊島に赴任したばかりの頃の印象をこう語る。

「幻想的な豊島美術館や、瀬戸内海や棚田の風景を眺めながらゆったりとした時間が流れる豊島に感動しました。その一方で、これまでの都市部の生活では日常に当たり前にあった、スーパーや飲食店、コーヒーショップといった食の選択肢がないことを実感し、途方に暮れたんです」

島の暮らしや豊島の住民の日常に入らせてもらう中で、日常の生活のために、田んぼや畑を耕し、魚を捕りに行くことを知る。畑や海と近い距離で生活している様子に衝撃を受けたという佐藤さんは、〈Teshima Factory〉を、豊島に訪れる人たちが普段感じられない自然との距離を味わえる、豊島に住む人にとっては日常の彩りの一つとなる場を目指すことにした。

使用した建物は、かつて島でよく採れて重宝されてきた「豊島石」を加工する石材会社から鉄工所へと変遷したもの。ただ解体して新たなものを作るのではなく、長い間、島の風景にあった姿を残すことも意識した。そこで、建物の意味やストーリーを捉えたリノベーションを多く手掛けてきた、スキーマ建築計画代表の長坂常氏に設計を依頼。豊島で出た廃材を使用して家具を作るなど、建物にも島の素材を使用した。

また、〈Teshima Factory〉で醸造しているオリジナルのクラフトビール「Lull Beer(ルルビール)」は、豊島の穏やかな時間の流れ方をイメージしたもの。訪れたら絶対に味わってみてほしい。

豊島の穏やかさ、豊かさをイメージした香りのいい「ルルビールIPA」と、農作業のあとなど、汗をかいた後に爽やかにすっきりとした「ルルビールピルスナー」の2種類を用意

豊島の穏やかさ、豊かさをイメージした香りのいい「ルルビール IPA」と、農作業のあとなど、汗をかいた後に爽やかにすっきりとした「ルルビール ピルスナー」の2種類を用意

「来島者や豊島の方々が建物内や広場のあちらこちらに溜まりながら、空間や会話、食やビール、風景を楽しんでいただける場所としていきたいです」

今後は島でとれた食材を使用したビールやドライフルーツも製造し、島の外にも発信していく場所としても活用したいそう。

次の旅先にぜひ豊島を選んで、ゆったりと過ごしてみてはいかがだろうか。

information

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Teshima Factory 

住所:香川県小豆郡土庄町豊島家浦889

定休日:毎週火曜日

営業時間:9:00〜19:00(ラストオーダー18:00)

Instagram:https://www.instagram.com/teshimafactory/

ゆるくてクセになる 水尻自子の方言アニメ ③「全国ワンポイント方言」編

全国から募集した知られざるひと言方言をショートアニメで紹介します。

2012年から2016年まで、コロカルで不定期で連載されていた「水尻自子の方言アニメ」。全国の方言をショートアニメーションで紹介する隠れた人気コンテンツでしたが、一連のアニメを制作してくれた水尻自子さんの作品『普通の生活』が、第75回ベルリン国際映画祭の短編映画コンペティション部門で、最高賞に次ぐ「銀熊賞」を受賞。これまでも海外のアニメーション映画祭などで高く評価されてきましたが、世界3大映画祭といわれる大舞台で快挙を成し遂げました。

そこで過去のシリーズから選りすぐりの方言アニメを紹介。いろいろな地域の方言を、意外なシチュエーションで展開される水尻さんのアニメと一緒に楽しんでみて。

青森南部「あめる」

 

「あめでらすけぇ、かねぇ方がいいよ。」
青森県南部を中心に使われる方言「あめる」は、「腐る」「傷む」といった意味を持つ言葉。特に魚や肉などの生ものに対して用いられることが多い表現です。例えば、「この魚、あめできた」と言えば、「この魚は傷んできた」という意味になります。この言葉は、八戸などの沿岸部における豊かな魚食文化の中で日常的に使われており、食品の状態を表す実用的な言葉として定着しています。

「あめでらすけぇ、かねぇ方がいいよ。」という言い回しは、「腐っているから、食べない方がいいよ」と助言する表現です。「〜すけぇ」は「〜だから」、「かねぇ」は「食べない」または「手を出さない」の意味にあたり、地域特有の語感が色濃く残っています。

広島「さげる」

「もっと下げて〜や。」
広島弁における「さげる」は、標準語とは異なる意味で使われることがあり、注意が必要です。標準語では「下に下ろす」「位置を低くする」という意味ですが、広島弁では「持ち上げて移動させる」「どかす」といった意味で使われることがあります。たとえば「もっとさげて〜や」という表現は、「もっと持ち上げて動かしてほしい」という意味になる場合があります。

この用法の背景には、「提げる(さげる)」という古語の存在があると考えられています。かつて「手に提げて持つ」ことを「さげる」と言っていた名残が、広島を含む中国地方の一部に残っているためです。そのため、「さげる」は上下の方向よりも、「手に持って動かす」「その場からどける」といった動作全体を指すようになっています。

宮城「たごまる」

「たごまって、はっぱ手が出でこねー!」
宮城県を中心に使われる方言「たごまる」は、「物がぎゅっと詰まって動かない」「絡まってしまう」「固まってしまう」といった状態を表す言葉です。特に仙台を含む県内各地で使われており、洗濯物やロープ、布、体の一部などがうまく動かなくなったときによく用いられます。語感としては、「もつれる」「ひっかかる」「詰まる」といったイメージが近いでしょう。

「たごまって、はっぱ手が出でこねー!」という表現は、「(服の中で何かが)たごまって、全然手が出てこない!」という意味になります。「はっぱ」は「まったく」「全然」の意味で、宮城をはじめとする東北地方で広く使われる強調表現です。ここでは、服を着ようとして袖の中で手が引っかかってしまい、なかなか出てこない場面を表しています。

サクサク食感が楽しい! 〈The Conran Shop〉が鹿児島県の銘菓とタッグを組んで誕生した オリジナルツイストキャンディ

イギリス生まれのホームファニシングショップThe Conran Shop (ザ・コンランショップ)が手がけるオリジナル菓子、〈TWISTED CANDY(ツイステッド キャンディ)〉が発売された。

ちょっとしたお土産にもぴったりな、手に取りやすいこのスイーツ・シリーズ。今回は菓子研究家の福田里香(ふくだりか)さんが監修したオリジナルツイストキャンディを販売する。

福田里香(ふくだりか)福岡県出身。菓子研究家。書籍や雑誌、 onlineへのレシピ提供、お菓子のレシピ開発など食にまつわるモノ・コトのディレクションを手掛ける。鹿児島県の好きなところは、自然が豊かで柑橘類が豊富、そしてそら豆の一大産地のため安くて新鮮なそら豆が楽しめるところ。Instagram:https://www.instagram.com/riccafukuda/

福田里香(ふくだりか)福岡県出身。菓子研究家。書籍や雑誌、 onlineへのレシピ提供、お菓子のレシピ開発など食にまつわるモノ・コトのディレクションを手掛ける。
鹿児島県の好きなところは、自然が豊かで柑橘類が豊富、そしてそら豆の一大産地のため安くて新鮮なそら豆が楽しめるところ。
Instagram:https://www.instagram.com/riccafukuda/

タッグを組んだのは鹿児島県種子島にある浜添製菓(はまぞえせいか)。創業から50年以上にわたって、黒糖の製造から、飴の手延べやねじり作業、切り分けまで全て一つひとつ手作業で作られており、「ツイストキャンディは食べるクラフト」と、福田さんは話す。

ツイストキャンディはとても繊細なため、門外不出とも言われていたが、福田さんはたまたま鹿児島市内の物産展で出合ったそう。

「予想もしなかったサクサクとした食感に嬉しい衝撃を受けました。ストライプのねじり模様がとにかくかわいくて目が釘付けに。イギリスの定番飴、ミントキャンディのような意匠が鹿児島にもあることに驚きました。種子島で作っているところにも惹かれたんです」

完成したオリジナルのフレーバーは2種類。「TWISTED CANDY BERGAMOT」はアールグレイティーの風味付けに使う柑橘・ベルガモットでフレーバーをつけ、「TWISTED CANDY YUZU」は平安時代の昔から日本で栽培されてきた香り高い柚子の香味と酸っぱさにこだわった。

手仕事から生まれたツイストキャンディ。自分へのご褒美にも、ちょっとしたギフトとしても楽しんではいかがだろうか。

information

The Conran Shop 
ザ・コンランショップ

URL:https://www.conranshop.jp/

商品名:Twisted Candy

販売期間:シーズン限定(3~5月、9月下旬~翌年4月頃を予定)※夏季は販売停止

取扱店舗:ザ・コンランショップ 東京店

ザ・コンランショップ 新宿店

ザ・コンランショップ 丸の内店

ザ・コンランショップ 代官山店

ザ・コンランショップ 福岡店

ゆるくてクセになる 水尻自子の方言アニメ ②「みそ汁の具」編

お椀の中でなめこと豆腐が方言で会話を交わしたら…?

2012年から2016年まで、コロカルで不定期で連載されていた「水尻自子の方言アニメ」。全国の方言をショートアニメーションで紹介する隠れた人気コンテンツでしたが、一連のアニメを制作してくれた水尻自子さんの作品『普通の生活』が、第75回ベルリン国際映画祭の短編映画コンペティション部門で、最高賞に次ぐ「銀熊賞」を受賞。これまでも海外のアニメーション映画祭などで高く評価されてきましたが、世界3大映画祭といわれる大舞台で快挙を成し遂げました。

そこで過去のシリーズから選りすぐりの方言アニメを紹介。いろいろな地域の方言を、意外なシチュエーションで展開される水尻さんのアニメと一緒に楽しんでみて。

広島 Ver.

「それがおまえのええところじゃろうが。」
広島弁の特徴は、「〜じゃけえ」や「〜じゃが」など、語尾の表現が豊かで親しみやすいところ。「なんがね?」は「何言ってるの?」、「そがいなことないけえ」は「そんなことないよ」という意味。「〜しとってから」は「〜してるから」といった継続の表現に使われます。「ちいと」は「ちょっと」、「のう」は語尾に添えてやさしく語りかけるときに使われます。広島弁には一度耳にすると、忘れられない味わいがあります。

和歌山 Ver.

「ヌルヌルしてないなめこら、ネバネバしてない納豆とおんなじじょー。」
和歌山弁は、「おまん(あなた)」や「〜じょー(〜だよ)」など、独特の言い回しが多く見られる方言。「ありがとやで」や「ごめんやで」といった語尾には、関西圏共通の表現に和歌山ならではのやわらかさが加わります。接続詞の「ほいでも」や終止形の「〜でと」なども、会話を自然に運ぶ言葉として使われています。

宮崎 Ver.

「ちと、きもちわりいごっせん?」
宮崎弁は、「〜ちょる(〜している)」「〜やわ(〜だよ)」など、独特の語尾が特徴的な方言です。強調表現の「てげえ(とても)」は、日常会話でも頻繁に使われる宮崎特有の言い回しです。また、「なんがや(なに言ってるの?)」「いつでん(いつでも)」といった表現には、九州方言との共通性も見られます。疑問形の「〜ごっせん?」や、やわらかい口調の「ちっと(ちょっと)」も、地域特有の語感を持っています。

ゆるくてクセになる 水尻自子の方言アニメ ①「犬の散歩」編

散歩している犬同士が方言で会話を交わしたら…?

2012年から2016年まで、コロカルで不定期で連載されていた「水尻自子の方言アニメ」。全国の方言をショートアニメーションで紹介する隠れた人気コンテンツでしたが、一連のアニメを制作してくれた水尻自子さんの作品『普通の生活』が、第75回ベルリン国際映画祭の短編映画コンペティション部門で、最高賞に次ぐ「銀熊賞」を受賞。これまでも海外のアニメーション映画祭などで高く評価されてきましたが、世界3大映画祭といわれる大舞台で快挙を成し遂げました。

そこで過去のシリーズから選りすぐりの方言アニメを紹介。いろいろな地域の方言を、意外なシチュエーションで展開される水尻さんのアニメと一緒に楽しんでみて。

福島 Ver.

「たんまげたべちた!」
びっくりしすぎて思わず出る、福島のやさしくて味わい深いことば。
「たんまげた」は“魂が消える”ほど驚いたときの表現で、「べちた」は“しちゃった”の福島弁。
語尾の「〜べ」「〜だべした」もクセになるリズム感。
福島らしい方言には、驚きも笑いもツッコミも、まるっと包み込んでくれるようなあったかさがあります。

北海道 Ver.

「なまら元気だわ〜!」
北海道民の元気は、スケールもテンションも“なまら”でかい!
「なまら」は北海道弁の王道表現で、「とっても」「すごく」の意味。
語尾の「〜だわ」「〜さ」「〜でねえかい?」も、道民のやさしさとテンポを感じさせるリズム。
別れ際の「したらまたね〜」「したっけね〜」まで、気づけば全部クセになってる。
北海道のことばは、広くてあったかい空気を運んできてくれます。

大阪 Ver.

「ほんま久しぶりやな〜」
大阪弁の魅力は、テンポとノリ、そして感情が乗った言い回し。
「げんきやで」「変わってへんよ」「あんたもやろ〜」って、軽快な掛け合いが止まりません。否定形の「〜へん」や、別れ際の「ほなまたね」「さいなら」など、大阪弁はテンポも響きもユニーク。大阪のことばは、まるで会話そのものがエンタメみたい。
大阪の言葉には、そんな楽しい力があるんです。

テレビ番組から派生したリアルツアー! 三重県南伊勢町で 移住希望者向けツアーを開催

あなたの背中を押す出会いがあるかも

移住に対する障壁が低くなりつつある昨今。
あとはきっかけがほしい方、誰かに背中を押してもらえればという方もいるのでは。

ケーブルテレビ『satonoka4K』『satonoka TV』 で
2023年からスタートした番組「田舎で暮らそう~移住の先に見えるもの~」
日本の地方に焦点を当て、移住を選択する人々や受け入れる地域の現在を、
その地域の魅力と共にお届けしています。
その番組内で2024年7月に放送&紹介された三重県南伊勢町にて、
活躍する人たちに実際に会って直接お話を聞けることをコンセプトとしたツアーを開催。
現在、参加者を募集しています。
<応募ページはこちら>。

南伊勢町は、リアス式海岸の穏やかな内海に面したまち。
寒暖差もあまりなく、1年を通して過ごしやすい温暖な気候の土地です。

まちの東部、五ヶ所浦の夕景。

まちの東部、五ヶ所浦の夕景。

 恋人の聖地としても人気のハートの入江がある鵜倉園地。

恋人の聖地としても人気のハートの入江がある鵜倉園地。

三重県のなかでもとりわけ観光地である伊勢志摩エリアに属していますが、
あまり都市化はされておらず、日本の暮らしの原風景や歴史ある祭りが残っています。
地域の産業では農業(みかん)や漁業(鯛の養殖)が盛んです。
移住後に食の分野に携わりたい方、田舎暮らしを満喫したい方、
地域の伝統文化が残るまちで子育てをしたい方は注目のまちです。

会って、話して、南伊勢町の暮らしをシミュレーションしてみる

南伊勢町での暮らしがどういったものになるか、
まちを見て回る観光客目線では難しいこともあります。
そこで、このツアーでは3人のキーパーソンたちを訪ねる機会があります。

1日目にアテンドしてくれるのは、南伊勢町おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん。
空き店舗や空き家が増えた旧商店街地区をひとつの家に見立てた
「うみべのいえプロジェクト」でリーダーを務めています。

南伊勢町おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん。

南伊勢町おしごとアドバイザーの西岡奈保子さん。

3年前から空き家を改修し、
誰でも飲食店に挑戦できるシェアキッチン〈うみべのいえキッチン〉や、
誰でもくつろげるまちのリビング〈うみべのいえリビング〉をスタート。
海辺のエリア全体を家と捉え、
キッチン、リビング、クローゼットなど暮らしをより楽しむための機能を
まちに増やしています。

名古屋から南伊勢町に移住して7年目。今も名古屋と行き来しながら、
名古屋では保育園のコンサルタント業、南伊勢では移住者の仕事にまつわる相談に乗る、
おしごとアドバイザーとして活動中。

「私も移住者として、地元の方々にお世話になりながら、活動を続けてきました。
南伊勢は、移住者だけでなく、住民の皆さん自らまちを良くしようと活動されています。
何が起こっているのか、ぜひ確かめに来てください」とコメントを寄せました。

2日目は、南伊勢町移住定住コーディネーターの西川百栄さん。
南伊勢町贄浦出身、2007年に京都からUターンした西川さん。
タウン情報誌の編集・制作を経て、
2019年に南伊勢町移住定住コーディネーターに就任しました。

南伊勢町移住定住コーディネーターの西川百栄さん。

南伊勢町移住定住コーディネーターの西川百栄さん。

コワーキングスペース〈しごとば〉を拠点にまちの情報発信や、
まちと協働で南伊勢町空き家バンクの運営、移住定住サポートを行っています。
日本酒好きがこうじて町内道行竈での日本酒プロジェクトでも活動中です。

「南伊勢町は人口減少や高齢化などの課題が多いまちですが、
だからこそさまざまなチャレンジができるまち。まずは一度訪れて、
やりたいことの実現に奮闘している人の話を聞いてみてください!」

〈友栄水産〉の橋本純さんは、南伊勢町阿曽浦に生まれ育ち、
大学を卒業後はヨーロッパやアフリカなど世界中を旅した経験を持ちます。
久しぶりに帰った故郷の衰退ぶりを目の当たりにし、Uターンを決意。
実家の〈友栄水産〉の跡を継ぐこととなりました。
真鯛の養殖や小型の定置網漁を生業としながらも、
2007年にゲストハウス〈まるきんまる〉をオープン。

〈友栄水産〉の橋本純さん。

〈友栄水産〉の橋本純さん。

宿泊だけでなく、漁船で漁に出る「漁師体験」や、
鯛の養殖をしているイカダで泳ぐ「鯛になれる体験」など、
漁師がいる宿でしかできない唯一無二の体験を提供しています。
ツアー当日は、鯛の塩釜&えさやりを体験いただけます。

漁師がいる宿でしかできない唯一無二の体験

また世界中を旅するなかで身につけた語学力を生かし、
海外からの観光客も積極的に受け入れているそう。
漁業の仕事や漁村での暮らしを体験したい人のために、インターンシップ制度を設け、
学生・社会人、国籍を問わず幅広い人を受け入れており卒業生は100名を超えます。
現在新たな取り組みとして、地域の交流の場となるスペースを開設し、
阿曽浦に人が訪れる仕組みをつくっています。

橋本さんからはひと言。「Life on Dish 南伊勢の恵みを!」

「ただそこにいていい」 空気が流れる場所をまちの中に 2025年3月〈HERALBONY〉 盛岡と銀座に常設店舗オープン

「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、
新しい文化をつくり続けている〈HERALBONY(ヘラルボニー)〉。
岩手県盛岡市に本社機能を置きながら、
国内外の主に知的障害のある作家の描く
2000点以上のアートデータのライセンスを管理し、
企業や自治体とのコラボさまざまなビジネスへ展開しています。

そのHERALBONYが今年3月、
東京・銀座レンガ通りに
〈HERALBONY LABORATORY GINZA(ヘラルボニー ラボラトリー ギンザ)〉、
本社拠点のある盛岡を代表する老舗デパート〈カワトク〉内に
複合施設〈HERALBONY ISAI PARK(ヘラルボニー イサイ パーク)〉を
相次いでオープンします。

都内初の常設店舗。銀座で価値観が変わる体験を提供

HERALBONY LABORATORY GINZA

HERALBONY LABORATORY GINZAは銀座一丁目駅から徒歩1分ほどの場所にオープン。

HERALBONY LABORATORY GINZAは、
2025年3月15日(土)にオープン予定。
HERALBONYにとっては都内初の常設店舗です。
ショップとギャラリーが併設され、
訪れる人が異彩を放つ作家やその作品と出会うことで、
障害に関する価値観が変わる体験を提供します。

契約作家が創作活動を行うスペース

ショップ内に契約作家が創作活動を行うスペースを常設。

ショップ内には作家のアトリエスペースを常設。
作家による色鮮やかなグッズが販売されるだけでなく、
HERALBONY契約作家が創作活動を行う様子を直接目にすることができます。

ギャラリーでは、アートの展示販売はもちろん、
新しい文化をつくっていく運動体としてのHERALBONYによる
さまざまな展示企画が予定されています。

HERALBONYの共同代表である双子の兄弟、松田崇弥さんと松田文登さんは、
「小さな地方発ブランドによる大きなリスクを背負った挑戦です。
異彩を放つ作家と共にド真ん中で勝負する意思表明です」とコメントしています。

“忍者の里”三重・伊賀上野で 忍者の歴史と伊賀グルメを楽しむ旅

日本ではおなじみの忍者ですが、近年では映画やアニメの影響もあり、
外国人観光客からも人気が上昇しています。
三重県伊賀地方と滋賀県甲賀地方が忍者の発祥地として知られ、
なかでも伊賀忍者は忍術や戦闘能力に優れ、多くの戦で貢献したといわれています。
今回は、そんな忍者の里「上野市(忍者市駅)」で立ち寄りたいスポットを紹介します。

「名古屋発専用臨時電車」に乗って「伊賀上野市」へ

使用車両はJR東海所属のキハ75形2両編成。

使用車両はJR東海所属のキハ75形2両編成。

三重県までは、名古屋から「名古屋発専用臨時電車」に乗って移動します。
「名古屋発専用臨時電車」は、地域活性化と観光需要の取り組みを検証するために、
2025年2月16日と22日に実証運行された2日間限定の電車です。

「名物☆忍者列車」のピンク。ほかにブルーとグリーンがある。

「名物☆忍者列車」のピンク。ほかにブルーとグリーンがある。

名古屋から関・伊賀上野駅までを直通で結ぶ臨時列車で「伊賀上野」、
そして伊賀鉄道で忍者のまち「上野」へ。

駅前のマルシェで地元の人たちとの交流

お弁当やスイーツ、パンなど地元のお店やキッチンカーが勢揃い。

お弁当やスイーツ、パンなど地元のお店やキッチンカーが勢揃い。

「上野駅」に到着。改札を出ると、駅前の多目的広場で地元のお店が集まった
「忍マルシェ」が行われていました。
地元のお店が出店しているほかに、駅の周辺は忍者の人形が並べられ、
地元の人や観光客が入り混じり、賑やかにグルメや体験を楽しんでいました。

いろんなポーズをとっている忍者人形と写真を撮って楽しめる。

いろんなポーズをとっている忍者人形と写真を撮って楽しめる。

今回行われていたマルシェは「忍者の日」にちなみ、2日間限定で開催でしたが、
今後も多目的広場で、不定期でさまざまなマルシェを行うそうです。

information

忍マルシェ

Instagram:忍マルシェ

47都道府県のかたちの 「47palette カラーピンズ」。 各県ごとに違う色のワケは?

地図をモチーフにした文具や雑貨を販売する〈Map Design GALLERY〉が、
47都道府県をデザインした「47palette カラーピンズ」を展開。
都道府県のかたちをしたカラフルなピンズが、
郷土愛の強い人たちの間で話題になっています。
各都道府県、色がついていますが、なんの色かわかりますか?

カラーピンズの色は各都道府県の“アレ”の色がモチーフ

「47palette カラーピンズ」(上段)、「47都道府県ピンバッジ」(下段/ゴールド)。

「47palette カラーピンズ」(上段)、「47都道府県ピンバッジ」(下段/ゴールド)。

「Map Design GALLERY」は、
日本全国の詳細な住宅地図データなどを整備している
地図情報会社、ゼンリンから生まれたブランドです。
ピンズは「47palette カラーピンズ」シリーズのほか、
各都道府県のかたちをした「47都道府県ピンバッジ」シリーズからは
ゴールドとシルバー2種類のピンバッジも。

「47palette カラーピンズ」シリーズ「栃木県」のピンバッジ。

「47palette カラーピンズ」シリーズ「栃木県」のピンバッジ。

「47palette カラーピンズ」は、47都道府県それぞれ、
青森県は「りんご」、富山県は「水」、大分県は「かぼす」のように、
名産品や名所などをイメージした色で表現しています。

東京は? ……「ビル(都庁)」をイメージしたカラーでした。

東京は? ……「ビル(都庁)」をイメージしたカラーでした。

生まれ育った場所や旅行で訪れたことがある場所など、
人それぞれの“愛着のある都道府県”のアイテムを身に着けることで、
会話するきっかけや、懐かしむきっかけづくりができればという思いから、
この愛らしいピンズは生まれました。

カラフルな彩りだけでなく、ピンバッジの周囲に施した金の縁が、大人の落ち着いた雰囲気を演出。

カラフルな彩りだけでなく、ピンバッジの周囲に施した金の縁が、大人の落ち着いた雰囲気を演出。

広島・尾道にエリア屈指の眺望を誇る ホテル〈尾道倶楽部〉が 3月31日にオープン

地元に長く愛された宿が装い新たに生まれ変わる

広島県尾道市で60年以上愛されてきた宿泊施設〈千光寺山荘〉が
この春、ホテル〈尾道倶楽部〉に生まれ変わります。

尾道のランドマークである千光寺山の中腹に位置するこのホテルは、
エリア屈指の眺望を誇るホテルとして、今年3月31日にオープン予定です。

ホテル〈尾道倶楽部〉フロント、カフェ

フロントのすぐそばには、地元のスイーツやこだわりのオリジナルコーヒーを楽しめるカフェを併設。

“尾道を目に宿す宿”をコンセプトに、海と山に囲まれ、
懐かしくて目新しい風景が混在するこのまちを楽しむ旅の拠点を目指す同館。

客室は、ユニットバスタイプの「エコノミーツイン」から、
尾道水道を一望できる「尾道倶楽部スイート」まで、全6タイプ。

窓辺に小上がりのある客室「コンフォートフォース」。

窓辺に小上がりのある客室「コンフォートフォース」。4人まで宿泊できます。

尾道水道に面した大きなバルコニーのあるお部屋や
サイクリストにおすすめの客室内に自転車をかけられる
バイクハンガーを備えたお部屋など、このまちを訪れる人の
さまざまなニーズに応えたバラエティ豊かな客室が揃います。

日本のクラフト酒造とつくる プレミアムアルコールブランド 〈CRAFT WONDER〉

クラフトビールやライスウイスキーなど、全国の酒蔵とつくり上げるプレミアムなアルコール

自由でプレミアムなアルコールブランドとして、
2024年5月17日にローンチされた〈CRAFT WONDER〉。
全国のさまざまな中小酒造を製造パートナーに迎え、
小さな酒造が持つ知られざる卓越した製造技術やこだわりを生かして、
多彩な酒類製品を開発・展開しています。

「Barrel Wonder Amber Ale No.001」「Eisbock Wonder No.001」

第1弾では、国内初「瓶内発酵・瓶内熟成」で酒造免許を取得し、
これまでに100種類以上のビールを手掛けてきた〈新潟⻨酒〉とコラボレーション。
「After Dinner Beer」という新たなジャンルの、
食後を彩る至福のビールを2種類発売しています。
「Barrel Wonder Amber Ale No.001」(370ミリリットル、1760円)は、
ミズナラのウイスキー樽で熟成した至極のビール。
「Eisbock Wonder No.001」(370ミリリットル、2530円)は、
凍らせて融点の違いを利用し、アルコールを抽出する
アイスボック製法により味わい凝縮させています。

「Rice Whisky Wonder MIZUNARA」

第2弾では140年以上の泡盛づくりで培ってきた、高い蒸留酒製造技術を有する
沖縄の〈まさひろ酒造〉と共に、ライスウイスキーを製造。
「Rice Whisky Wonder MIZUNARA」(720ミリリットル、19250円)は、
古酒をジャパニーズオークと呼ばれる希少なミズナラ樽で貯蔵して
ウイスキーを独自にブレンドした泡盛とウイスキーのニュアンスを感じる
新感覚のお酒になっています。

第3弾は奈良県のブランド苺「古都華」を使ったストロベリーリキュール

「STRAWBERRY WONDER(ストロベリーワンダー)」

2025年3月上旬には第3弾として、奈良県の最高級苺ブランド「古都華」を使った
ストロベリーリキュール「STRAWBERRY WONDER(ストロベリーワンダー)」
(200ミリリットル7150円、500ミリリットル9900円)が数量限定で登場します。「STRAWBERRY WONDER」は、限られた農園でのみ栽培されている
奈良県の最高級苺ブランドの古都華を贅沢に使用。
古都華をそのままじっくりと漬け込み、さらに果汁とピューレに加工したものも
加えることで、濃厚さとフレッシュさのバランスを取っています。

「STRAWBERRY WONDER(ストロベリーワンダー)」

また素材の味わいをシンプルかつ最大限に引き出すために香料・着色料は完全不使用。
古都華、甜菜糖、アルコールのみのシンプルな原料から
「生の苺を食べる以上の感動」を伝えられるように研究、試行錯誤を重ねています。

編集長や経営者たちが語る 「ローカル」が聴ける! コロカルの音声コンテンツ 『ゆるコロカルβ版』

近年、コンテンツの新しいカタチとして、
ポッドキャストなどの音声コンテンツが盛り上がりをみせています。

手前味噌となりますが、コロカル編集部でも実験的に
音声プラットフォーム〈Voicy(ボイシー)〉を開設しています。
チャンネル名は『ゆるコロカルβ版』。
編集後記的にゆるくローカルの話を展開しています。

パーソナル編集者のみずのけいすけさんをナビゲーターに、
『コロカル』3代目編集長の山尾がローカルに関わるゲストとおしゃべりします。

ひとまず、半年間ほどのチャレンジということで、
当初の予定通り、この2025年2月末までの更新となりますが、
これまでもローカルに関わるすてきなゲストに遊びに来ていただきましたので、
まだ聴いていないという方は、ぜひ、アーカイブを聴いてみてください。

音声だからこそ、普段では聞けないようなお話も。

「2024年ゲスト回振り返り」放送分ラインナップ

「2024年ゲスト回振り返り」放送分より。ローカルに関わるメディアの編集長やローカルで活躍する方々にゲストとして登場いただきました。

豪華なゲスト回のトップバッターは、
コロカル創刊編集長の及川卓也さん。

2012年1月にコロカルを立ち上げた張本人で、
現編集長の山尾にとっての師匠でありボス的存在。

現在は、福祉をたずねるクリエイティブマガジン『こここ』の
プロデューサーを務める傍ら、
栃木県益子町にあるギャラリー・カフェ〈starnet〉の
経営にも参画するチャレンジをはじめています。

「コロカルを立ち上げてすぐに、
インタビューさせていただいたのが、
〈starnet〉の創業者である馬場浩史さんという方で、
そこではじめて僕は〈starnet〉を訪ねたんです」と及川さん。

〈starnet〉や馬場さんとの出会いを次のように語ります。

「馬場さんの活動は地域に根ざした
農業、民藝、ものづくりの人々とつながり、土や水や風や星など、
風土の巡りをすごく大切に“場”をつくっていました。

いわゆる自然を非常に尊重しながら、
人間の限界も感じながら、
どういう暮らしを営んでいくかということを
実践されている場所だったので、感銘を受けました。

その後、コロカルの活動をしていくうえで、背骨になってくれたようなことが
そのインタビューではうかがえたんです」

〈starnet〉馬場さんの写真

「Innovatorsインタビュー」と題した連載で、2012年8月、馬場浩史さんを取材した記事のワンシーン。(写真は記事から引用)

残念ながら、馬場さんは2013年7月に他界。
その後、及川さんのところにさまざまなところから
〈starnet〉の事業継承の相談がきたのだそうです。

出会ったときの印象とその後の関係性、そしてご縁を感じて、
及川さんは〈starnet〉と『こここ』の二足の草鞋生活に
チャレンジすることになりました。
『ゆるコロカル』ではさらに詳しい話を音声で聴くことができます。

富山県から羽ばたいた先輩が、 挑戦する若者へメッセージを贈る 〈I’ m Your Home.〉

あの先輩も、かつては自分と同じ「悩める若者」だった

今年も卒業シーズンを迎えました。
何かを卒業するということは、新しい何かが生まれるということ。
そう、旅立ちの季節でもあります。

自分が住む地域から飛び出して挑戦する・したいと思っている
若者も多くいることでしょう。

そんなみなさんの背中を押してくれるのが、
富山県が推進している〈I'm Your Home.〉。
かつて同じようにふるさとを飛び出して活躍している先輩たちが、
若者たちへエールを贈ってくれます。

一問一答で回答してくれた富山出身の先輩たち。

一問一答で回答してくれた富山出身の先輩たち。

都会で華々しく活躍している人たちも、その多くは地方出身者。
学生の頃の気持ち、一歩踏み出したときの気持ちはきっと、
挑戦したいと思っているみなさんも共感してくれると思います。

15組の先輩たちの手書きメッセージがSNSで配信される。左から俳優の池田航さん、ダンサーのKotoriさん、動画クリエイターのはじめしゃちょーさん。

15組の先輩たちの手書きメッセージがSNSで配信される。左から俳優の池田航さん、ダンサーのKotoriさん、動画クリエイターのはじめしゃちょーさん。

日本最大級のおでんの祭典 〈静岡おでん祭2025〉が開催 日本各地のご当地おでんに 個性派おでんまで、 食べ比べたくなる約60店舗

寒い日が続き、春はまだ先かと感じる今日このごろ。
あったかーい食べもので温まりたい人は、
〈静岡おでん祭2025〉に出かけてみては?

2025年2月28日(金)から3月2日(日)の3日間、
静岡市葵区の「青葉シンボルロード」で開かれるこのイベントは、
日本最大級のおでんの祭典です。
「しぞーか(静岡)おでん」や日本各地のご当地おでんのお店など約60店舗が、
春が待ち遠しい冬の終わりに来場者の心も温めてくれるはず。

「黒はんぺん」だけじゃない! 静岡の人が愛する静岡おでんの5か条

おでん鍋

土地によってだし汁や具材が異なることから地名などをつけて呼ばれるご当地おでん。
その中でも、頻繁に名前を耳にするのが静岡おでんです。
黒いスープに「黒はんぺん」で知られています。

その静岡おでんには、静岡おでん5か条なるものがあるのをご存知でしょうか?

その内容は、

その1. 黒はんぺんが入っている。

その2. 黒いスープ。

その3. 串に刺してある。

その4. 青海苔、だし粉をかける。

その5. 駄菓子屋にもある。

というものです。

黒はんぺん

静岡おでんを語るに欠かせない黒はんぺん。

はんぺんといえば、一般的に白くてソフトな食感が特徴ですが、
静岡おでんに欠かせないはんぺんの色は黒。
黒はんぺんは、サバやイワシなどの青魚を材料とし、
骨も皮も取り除かずにつくることから、黒っぽく、カルシウムが豊富です。
静岡ではおでんだけでなく、フライとしてもよく食べられています。

ふたつ目の黒いスープは、濃口醤油でしっかり味付けされているから。
そのスープの黒さは、鍋の底が見えないほどです。

おでん種串

おでん種串がついている理由は、会計しやすさのためという説も。

3つ目のおでん種が串に刺してあること、
4つ目の青のりやだし粉(サバやイワシなどの削り節)をかけるという食べ方も
なくてはならない特徴です。

白焼き

静岡らしいおでん種のひとつ「白焼き」はスケトウダラのすり身を素焼きしたもの。

そして5つ目の駄菓子屋にもあるということが、
静岡の人たちが静岡おでんを愛する大きな理由かもしれません。
学校の帰り道、近所の駄菓子屋の店先で、
お小遣いでおでんを買っておやつにするという体験は、
多くの静岡の人に共通する思い出なのだとか。

毎年2月〜3月に開催! 「八戸ブイヤベースフェスタ」が 10倍楽しくなる方法

「八戸ブイヤベースフェスタ」開催中!

青森県南東部に位置し、太平洋に面する八戸市は、海産物の宝庫。
ここ八戸で毎年2〜3月の恒例になっているのが、
魚介類をスープで味わう「八戸ブイヤベースフェスタ」です。

ポスター

写真提供:八戸ハマリレーションプロジェクト

ブイヤベースとは、南フランス発祥の郷土料理。
地元産の魚貝類を、トマトやハーブとともに煮込んでつくります。

今年の「八戸ブイヤベースフェスタ」には過去最多タイの16店舗が参加し、
それぞれがこだわりのブイヤベースを提供しています。
八戸ブイヤベースフェスタにはルールが設けられており、以下の2点。

〈フレンチ食堂 Saison(セゾン)〉のブイヤベース。

参加店の〈フレンチ食堂 Saison(セゾン)〉のブイヤベース。(写真提供:八戸ハマリレーションプロジェクト)

(1)八戸産の魚介類をふんだんに使うこと。
ブイヤベースには、地元八戸港に水揚げされる魚介類を4種類以上使うのが条件。
また、一緒に煮込む野菜やハーブなどもできるだけ地元産を使います。

(2)「2度おいしい」こと。
まずはスープ料理として具材をそのまま味わうひと皿を。
その後、スープを生かしたオリジナルの“〆のひと皿”を味わいます。
各店ごとに異なる、「ひと皿で2度おいしい」が提供されます。

地元のファンの間では、期間中にいくつかの店舗を巡るのも恒例になっている
『八戸ブイヤベースフェスタ』ですが、コロカルでは、
それとはまた別の角度からさらに楽しむためのコツを提案したいと思います。
それは、ずばり! 早起きして魚市場を見学することです。

八戸の魚市場は3か所

八戸市の魚市場は、鮫地区にある「第一魚市場」、
江陽地区にある「第二魚市場」、白銀地区にある「第三魚市場」の3つがあり、
それぞれ漁業の種類や取り扱いの魚種、販売方法などが異なります。

トラックに積まれた魚

「第一魚市場」で扱うのは、まき網漁業による
生鮮のサバやスルメイカ、イナダ、イワシなど。

「第二魚市場」は底引き網や定置網、沿岸小型漁業、陸送による生の魚で、
タラやカレイ、ヒラメ、マグロ、ウニ、ホヤ、貝類など。

「第三魚市場」は冷凍イカをメインに扱っています。

各魚市場は漁業関連の業者しか入れないと思われがちですが、
実は一般の人でも見学することができるんです。
市のホームページにある「休開場カレンダー」で日程を確認し、
見学申込書をダウンロード、記入したら、
見学希望日の7日前までにFAXかメールで申し込めばOK。
事前にガイドをお願いしておけば、説明を聞きながら見学することもできますよ。

また、見学者も長靴と帽子の着用が義務づけられているのですが、
申請の際に希望しておけば、長靴を当日借りることもできます。

朝焼けの漁港

3つある魚市場のなかでもおすすめなのは、
多様な魚種が集まる「第二魚市場」。
以前は屋根と柱だけの開放型の魚市場でしたが、
2021年に改築され、屋根と壁に囲まれた閉鎖型の魚市場になったため、屋内でセリが行われ、
雨風(雪)をしのぐことができるのもポイントです。

路地裏にたたずむ猫のように。 12年目を迎える猫本専門書店 〈書肆吾輩堂〉のこれから

福岡市内屈指のお散歩コースである大濠公園をはじめ、
福岡市立美術館や福岡市科学館などのおでかけスポットを擁する
緑豊かな文教地区、六本松エリア。

大濠公園を抜けて、NHK福岡放送局の横を通り過ぎると、
小さな長屋の並ぶエリアが突如、現れます。
このエリアに個性的なショップが集まっていることは、
あまり知られていないかもしれません。

大濠公園駅から20分ほど歩くと現れる、昭和レトロな街並み。

大濠公園駅から20分ほど歩くと現れる、昭和レトロなまち並み。

今回ご紹介する〈書肆吾輩堂〉も、
そんな静かな路地裏にたたずむ、ちょっと変わったお店です。
フォトジェニックなまち並みに思わず撮影したくなりますが、
スマートフォンはあえてポケットにしまって、
記憶に残る「お店探訪」をしてみませんか?

「書肆吾輩堂」がある細い路地。「DAY’S CUP cafe」のテラスに置かれた小さな看板が目印。

書肆吾輩堂があるのは、この細い道沿い。「DAY’S CUP cafe」のテラスに置かれた小さな看板が目印。

(おそらく)日本で初めての猫本専門書店

長屋の趣を残す「書肆吾輩堂」

住宅が並ぶ小道にお店が点在。現代的にリフォームされた住宅もある中、書肆吾輩堂は長屋の趣を残している。

「書肆吾輩堂」ののれん

書肆吾輩堂のロゴは、歌川国芳『流行猫の狂言づくし』の中の「口上猫」。

2013年、「日本で初めての猫本専門書店」としてネット書店を開設、
2018年には福岡の六本松で実店舗もオープンした書肆吾輩堂。
猫が登場する小説や絵本、猫を愛する作家のエッセイ、
そして海外の猫本が、細長い店内にずらりと並びます。

「書肆吾輩堂」店内

店内は土足禁止のため、靴を脱いで上がるスタイル。「静かに本を選んでもらいたい」という店主の意向により、撮影も禁止。

店主の大久保さんは、ネット書店を始めた当初から、
六本松エリアで実店舗をオープンするため、
理想的な物件を探しつづけていたといいます。

「お店を開くなら落ち着いたところがいいと思っていたので、
大濠公園も美術館もあって、緑の多い六本松で探していました。
このあたりは護国神社の土地で、戦後の引揚者住宅のエリアなんです。
住所の番地もこの地区一帯、全部同じなんですよ」

実は、同じ六本松でも福岡市科学館のある六本松駅側は
九州大学キャンパスの移転によって大きく変化したエリア。
新しい賑わいと古くからある静けさが道一本を隔てて隣り合う、
とても魅力的な場所なのです。

「あるお客さんが、細い路地から小さい間口の店に入ってきて、
『自分まで猫になった気がする』と言ってくださって。
猫好きとして、それはすごくうれしかったですね(笑)」(大久保さん)

地域おこし協力隊から、 空き家活用の担い手へ。 移住者による 長野県・立科町の新スポット 〈アツマルセンター立科〉と 〈bake&soup yum-yum〉

観光地として有名な長野県の蓼科高原から
車で1時間ほどの小さな町・立科町。

地域の人が主に暮らす北側のエリアには歴史的なまち並みや畑が広がり、
高い建物は見当たりません。

そんな立科町に、ゲストハウスとシェアキッチン、
書店、物販などを兼ねた複合交流拠点〈アツマルセンター立科〉と
泊まれるカフェ〈bake&soup yum-yum〉がオープンしました。

オーナーと地元企業、移住者三者の重なる思い

長野県北佐久郡にある立科町は、人口6700人ほどのとても小さなまち。
鉄道の駅はありませんが、
小諸市や上田市といった人気の観光地のある地域に囲まれています。

〈アツマルセンター立科〉の永田賢一郎さんは、
もともと地域おこし協力隊として2020年に神奈川県横浜市から
立科町に移住してきました。
横浜と行き来し自身の建築設計や拠点運営の仕事を続けながら
「移住定住、空き家活用促進」担当として立科町にも勤務する異例の採用形態で、
任期が終わっても継続的にまちに関わりたいと、町内で〈合同会社T.A.R.P〉を設立。
その柱となるプロジェクトが〈アツマルセンター立科〉です。

〈アツマルセンター立科〉外観。右手前の瓦屋根の建物は空き家相談所「町かどオフィス」

〈アツマルセンター立科〉外観。右手前の瓦屋根の建物は空き家相談所「町かどオフィス」。

建物は町役場からほど近い、中山道沿いの元は薬局だった場所。

元々の所有者である大島薬局の大島さんからは、
「まちの真ん中でずっと空いてしまっているので、いい人がいたらぜひ使ってほしい。
ただ、まちの中心にある建物なので、地域の人たちも安心出来るよう、
ちゃんとした人に使ってほしいという思いもある」
と相談があったといいます。

永田さんもなんとか活用につなげたいと考え、
空き家を探している人に案内もしましたが、
規模が大きい、リフォーム後でちょっと新しすぎる、家賃が合わない、
といった理由でなかなか活用につながらなかったそう。
「建物一棟で賃貸、売却を考えるのではなく、
細かく分けて貸せたらもっと活用の幅も、借りたいという人の数も増えそうなのに」
という思いがありました。

そこで手を上げたのが、町内の建設会社〈三矢工業株式会社〉。
「地域貢献につながる新しい事業を立ち上げて、
若い人たちにも来てもらえるようにしたい」
と、この物件を買い上げてくれたのです。

三矢工業の金澤清人社長

三矢工業の金澤清人社長。

そうして、三矢工業とT.A.R.Pが一緒に
〈アツマルセンター立科〉を運営していくことに。
所有者と地域の企業、空き家活用を通した
まちの活性化を担う永田さんの三者の思いが重なったことで、
新たな地域の憩いの場が生まれました。

平家が愛した湯といわれる 「湯西川温泉」の オールインクルーシブホテルで 過ごす癒しの時間

栃木県日光市の〈亀の井ホテル 日光湯西川〉が12月1日より、
宿泊費に夕・朝食と、アルコールを含むドリンク、アクティビティなど
滞在中の利用料金が含まれる宿泊料金体系が「オールインクルーシブ」になりました。
平家の一族が河原に湧き出る温泉を見つけ、疲れを癒したと伝えられている
「湯西川温泉」の温泉宿をレポート。

平家落人伝説が残る「日光 湯西川」へ

「浅草駅」から「湯西川温泉駅」まで、東武特急に乗って約2時間30分ほどで到着。
そこからは送迎バス(予約制)に乗車すること20分で
〈亀の井ホテル 日光湯西川 オールインクルーシブホテル〉に到着。

湯西川の源流近くに位置する温泉地で、
平家の落人が隠れ住んだという伝説が残されています。

〈亀の井ホテル 日光湯西川 オールインクルーシブホテル〉の部屋数は54室。

〈亀の井ホテル 日光湯西川 オールインクルーシブホテル〉の部屋数は54室。

ホテル周辺は自然環境に恵まれ、里山の風景など郷愁が漂い、
敷地にある源泉からモウモウと湯けむりが立ちのぼっています。

女性グループでのステイを想定したサービス

チェックインが終わったら、
フロント横に設置されているアメニティコーナーから、
好きなものを選んでお部屋へ。
今回のオールインクルーシブ化は、女性グループでのホテルステイを想定。
日常から離れてホテルの中でゆったりと過ごせるよう、
無料で好きな柄の浴衣が選べます。

ドリンク&スナックを好きなだけ味わえる「ロビーラウンジ」

ロビーラウンジでは、生ビールやスパークリングワイン、
栃木の地酒などのアルコール類に加え、
ソフトドリンクやスナックなども自由に楽しめます。

ここで提供されているものは、全て宿泊代に含まれていますので、
安心して好きなものが味わえます。

また、スナックの他にも、フムスやピクルスなどのおつまみもあり。
ソファに腰をかけて、暖炉の火のゆらめきを眺めながらリラックス。

散策やゲームなどのアクティビティも

館内には温泉場に欠かせない「卓球」や、ダーツやバドミントンも楽しめるほか
周辺散策に便利なレンタサイクルも無料で利用でき、
近くの温泉街や平家の里、湯西川水の里などへ向かうのにも便利です。

里山の風景を眺めながら浸かる「美肌の湯」

大浴場は内風呂と露天風呂を完備。
ph8.4の弱アルカリ性の泉質は、美肌の湯としても知られ、
角質を溶かす効果があるので、湯上がりはお肌がツルツルに。

美肌効果の他に、肩こりや神経痛、冷え性などに効き、健康増進の効果もあり。
四季折々、美しい風景を眺めながらゆったりと手足を伸ばして温泉を堪能。
平家の一族が身体を癒したとされる温泉で湯治体験が楽しめます。

モノづくり王国・愛知だからこそ。 ミシンでのアップサイクルで 不用品がオシャレなアイテムに!

デザインや色柄が気に入っているけれど、シミや汚れがあり、
着られなくなってしまった服や、思い入れがあってなかなか捨てられない服、
買ったけれどまったく着ていない服など、クローゼットに眠る洋服や小物は案外多いもの。

名古屋市に本社を構えるブラザー工業のパーソナル・アンド・ホーム事業
(P&H事業)では、「サステナビリティワーキンググループ」をスタートしました。
ミシンなどブラザー製品を使用して、本来は捨てられるはずの衣類などに
新たな価値を与えて再生する「アップサイクル」を推進しているそうです。

愛知県一宮市は繊維の町、織物のまち。
メーカーや地元の中学校とのコラボも!

2021年より、愛知県一宮市内の中学校での出張授業や、
地元の織物メーカーとのコラボ、不要となった衣類のアップサイクルの提案など、
ミシンがサステナブルを生み出す道具であることを伝える活動を展開しています。

愛知県一宮市立北部中学校でアップサイクル講習を開催。

愛知県一宮市立北部中学校でアップサイクル講習を開催。

今回は、名古屋市内にあるブラザーの研修所にて、愛知県出身のデザイナーの
井上アコさんを講師に迎え、エンドユーザー向けに、
ちょっとしたアイデアで小物や洋服が生まれ変わる
〈簡単アップサイクル講座〉を開催。その様子を取材してきました。

愛知県稲沢市出身の洋服作家の井上アコさん。文化服装学院を卒業後、アパレルメーカーに勤務したのち、1998年より手づくり子ども服ブランドを展開。現在はNHK『すてきにハンドメイド』に講師として出演するほか、らくがき刺繍家としての顔も。「らくがきライブ刺しゅう」と題したイベント・ワークショップなどを各地で行っている。

愛知県稲沢市出身の洋服作家の井上アコさん。文化服装学院を卒業後、アパレルメーカーに勤務したのち、1998年より手づくり子ども服ブランドを展開。現在はNHK『すてきにハンドメイド』に講師として出演するほか、らくがき刺繍家としての顔も。「らくがきライブ刺しゅう」と題したイベント・ワークショップなどを各地で行っている。

1枚のシャツからかわいい雑貨小物が!
タグも生かしてオシャレなデザインに

洋服のリメイクと聞くと、ハードルが高いと思われてしまうのですが、
例えば、シャツの身ごろを使用して、ボタンの部分をそのまま生かせば、
ファスナーをつけなくても取り外しが簡単なクッションカバーができます。
「洋服のかたちにとらわれず、布地として再利用すれば、
さまざまなものにアップサイクルできるんですよ」と井上先生。

シャツをそのまま生かしたクッションカバーやティッシュケース、ポーチなど。タグもおしゃれなアクセントに。

シャツをそのまま生かしたクッションカバーやティッシュケース、ポーチなど。タグもおしゃれなアクセントに。

1枚のシャツから、クッションカバー、ティッシュケース、カード入れ、
ポーチをつくったP&H事業QMCS推進部の河合成美(かわいなるみ)さんは、
もともと洋裁が得意ではなかったそうですが、この取り組みをきっかけに、
モノづくりの楽しさに目覚めたのだとか。

河合さんが着ているのは、井上先生のパターンでつくったワンピース。
右前身頃は夫のシャツ、左前身頃は、以前ワークショップを開催したときに
もらったカーテン地のはぎれなんだとか。
デザインはシンプルでも、布地の組み合わせで、
オリジナリティあふれる洋服に仕上がっています。

「このシャツは、私が気にいって、夫のために購入したものだったのですが、
シミや汚れがあり、夫が捨ててしまっていたんです。
それを私がゴミ箱から救出しました(笑)。
夫には、アップサイクルすることを話していなかったので、
私の着ているワンピースを見て、驚いていました」と河合さん。

こちらはご自身が愛用していたワンピース。
スパンコールのベルト部分が、かわいかったので、
そのまま使用しておしゃれなバッグへとアップサイクルしたそうです。
裁断部分を工夫して、背のファスナーもそのまま布地として使用。
こういった利用もアップサイクルのおもしろさといえます。

100年に1度といわれる 大規模工事を終えて 道後温泉が全館営業再開! 工事前はなかった新たなサービスは?

古くからの温泉街として知られる、愛媛県松山市の道後温泉。
2014年には道後温泉を舞台としたアートプロジェクトが開催され、
アートのまちとしても知られるようになりました。

そんな道後温泉のシンボル〈道後温泉本館〉が、
100年に1度といわれる大規模工事を経て昨夏に全館営業再開。
その様子をお伝えします。

歴史をつなぐ、未来にのこす。保存修理工事を終えた道後温泉

約3000年の歴史を誇る日本最古の湯といわれる道後温泉のシンボル
〈道後温泉本館〉が、2019年1月から営業しながら保存修理工事に着手し、
約5年半の歳月を費やし、2024年7月11日に全館営業を再開しました。

100年に1度といわれる大規模工事のため、足場でぐるっと囲う。

100年に1度といわれる大規模工事のため、足場でぐるっと囲う。

工事中の本館を覆う素屋根テント膜は、画家の大竹伸朗が作品化し話題となりました。
作品名は「熱景/NETSU-KEI」。

作品名:熱景/NETSU-KEI © Shinro Ohtake / dogo2021

作品名:熱景/NETSU-KEI © Shinro Ohtake / dogo2021

解体しながら保存修理を始めると、蟻害及び木材の腐食等も確認されました。
ミリ単位で復元するため、一気に修理することができなかったそう。

公示前の趣を残しながらの保存修理は気が遠くなるほど大規模だった。

公示前の趣を残しながらの保存修理は気が遠くなるほど大規模だった。

補強工事などは、歴史的価値と文化的価値がそのまま残せるように、
なるべく見た目が変わらないように行われ、
屋根瓦も約3万枚全て打音試験を行い大変苦労したのだとか。

新たに本館3階に2室の貸切室を整備

新たに登場した2室の貸切室は、これまでお客さんに開放していなかったお部屋。
ご家族やご友人などとゆっくり過ごせます。
インバウンドで高まる需要にも対応できるようになりました。

しらさぎの間。

しらさぎの間。

また、貸切室は新作のお茶菓子や貸し浴衣などのサービスが充実しているほか、
国の重要文化財の1室を貸し切ることができる、魅力的なコースです。

そして、道後温泉で1番新しい湯屋の〈道後温泉別館 飛鳥乃湯泉〉。
館内は愛媛の伝統工芸を用いたアートで彩られているほか、
浴室とアートが楽しめ、新しい温泉文化を体験できます。

懐かしさとあたたかさ漂うブックカフェ 創業40周年の〈フィールド〉が まちに残したいもの

全国の書店数が減少の一途をたどり、各地でまちから本屋が消えていくなかで、
本と出合う場所を残そうと頑張っている岐阜県岐阜市のブックカフェ
〈フィールド〉を訪ねました。

2024年に40周年を迎えた〈フィールド〉は、絵本や昔話に出てきそうな
小さな古民家で営業しているブックカフェです。
引き戸を開けると、大きな一枚板のテーブルやアンティークのいす、
ぎっしりと本の並べられた木製の本棚と、懐かしい雰囲気に包まれています。
その奥からは、やさしそうな店主の太田耕司(おおたこうじ)さん、
千栄子(ちえこ)さん夫妻がにっこりと顔を出してくれました。

店主の太田耕司さんと千栄子さん。

店主の太田耕司さんと千栄子さん。

お母さんとふたりで始めた、本の読める食堂

太田さんは、東京の大学を卒業後、サラリーマンとして働いていましたが、
無類の本好きだったため、38歳のときに両親の自宅の一部を改築し、
食事のできる貸本屋業をスタートしました。
ブックカフェという言葉がまだなかった時代です。
現在は移転してしまった岐阜大学医学部が近くにあったことから、
学生たちが出入りする食堂兼貸本屋として賑わっていたそうです。

創業時からある本棚には、文化芸術関係の本がぎっしり。

創業時からある本棚には、文化芸術関係の本がぎっしり。

しかし、著作権法などが厳しくなって貸本業として続けることが難しくなり、
食事をしながら本の読めるブックカフェへと業態を変えていきました。
5000冊を超える本の所蔵と、お母さまがつくる定食が人気で、
なんとかここまで続けてこられたと太田さんは語ります。

お客さんの会話のなかから、好きな本や音楽、DVDなどを提案するという太田さん。

お客さんの会話のなかから、好きな本や音楽、DVDなどを提案するという太田さん。

「東京と違って、地方は文化的な刺激が少ない。
映画や音楽も好きだったので、芸術新潮を毎号購入したり、
早川ミステリーを集めたり、店内音楽もクラシックをかけて、
お客さんの好みに合わせてDVDを流すなど、ここに来たらおもしろい文化に
触れられるというムードをつくりました」と太田さん。

岐阜県郡上八幡町出身の音楽ライター、
毛利眞人(もうりまさと)さんによるSPレコード鑑賞会や、
同じく岐阜県大垣市出身で詩人の山田賢二(やまだけんじ)さんの勉強会を開くなど、
先駆的な文化イベントも開催してきました。

暮らしの困りごとから本気のDIYまで。 築50年の団地をサポートする 「グッデイさん家」とは?

名島団地内のやや奥まった場所に位置する「グッデイさん家」。「どこでもドア」風のフォトスポットが目印。

昭和30〜40年代の高度経済成長期から今にいたるまで、
日本各地で多くの家族が生活を営んできた「団地」。
現在では、設備の老朽化や空き家問題を解決するべく、
全国でさまざまな取り組みが行われています。
九州大学箱崎キャンパス跡地の再開発に期待が集まる福岡市東区でも、
「ホームセンター×団地」という異色のプロジェクトが始まっています。

団地の一軒家が「DIYのコンビニ」に!

昭和50年代に1号店がオープンしてから今にいたるまで、
福岡のDIYシーンを牽引してきたと言っても過言ではない
ホームセンター「グッデイ」。福岡に住んだことのある人なら、
一度は足を運んだことがあるのではないでしょうか。
そんなグッデイが2024年9月、福岡市東区にある名島団地の敷地内に
くらしサポートセンター「グッデイさん家」をオープンしました。

訪れてみると、現れるのは完全に普通の一軒家。
「団地なのに、なんで一軒家が?」と不思議に思いますよね。
この物件は団地の敷地内にもともと建てられていた家で、
空き家になった数年前から維持管理や活用のしかたについて
検討が重ねられていたのだそう。

「グッデイさん家」店内

DIY製品と日用品に加え、駄菓子もならぶ「グッデイさん家」。

DIYのコンビニエンスストアのような品揃えでありながら、
昭和の駄菓子屋さんを彷彿とさせる「グッデイさん家」。
グッデイのベテラン社員である佐瀬さんが「家主」となり、
名島団地に住む人たちの「生活の困りごと」を解決するため、
さまざまな製品やアイデアでサポートしてくれます。

くらしサポートセンター「グッデイさん家」はどのように誕生し、
なぜここまで愛されるようになったのでしょうか。
福岡県住宅供給公社の井上さん、グッデイ広報の島村さん、
「グッデイ団地プロジェクト」担当の塚本さんにお話を伺いました。

築50年の団地に活気を生み出すDIY

12棟330戸の名島団地。

12棟330戸の名島団地。建物の間隔が広く、開放的な敷地内。

築50年を超える名島団地は、全国の他の団地と同様、
住民の高齢化や空き家問題などに直面しています。
それらの問題を解決し、地域コミュニティを活性化するため、
ホームセンター「グッデイ」と福岡県住宅供給公社がタッグを組み、
2023年の秋、「グッデイ団地プロジェクト」が始まりました。

リノベーションルームの玄関ドア

リノベーションルームの玄関ドアには「グッデイ団地プロジェクト」のロゴが。

「エレベーター付きの集合住宅と違い、階段のみの団地は
4階以上の居室の借り手が少なく、入居率が低下しています。
小さなお子さんがいるような若い世代の家族にも入居してもらうため、
以前から『DIYが可能な賃貸物件』と打ち出してはいたものの、
なかなか浸透しない、という状況でした。そこで、
グッデイさんに力を貸していただくことになったんです」
(福岡県住宅供給公社・井上さん)

リノベーションルーム室内

リノベーションは床と壁のみ。天井や建具はそのまま使われている。

最初のプロジェクトは、2つの居室のリノベーション。
ほぼ同じ間取りの2室が、DIYでまったく違う雰囲気のお部屋に
生まれ変わりました。この2室はDIYモデルルームとして、
またワークショップ用のスペースとして活用されています。

DIYで和テイストなプロヴァンス風に生まれ変わった団地の和室。

DIYで和テイストなプロヴァンス風に生まれ変わった団地の和室。訪れた人も思わずくつろいでしまうとか。

リノベーションを担当したのは、グッデイのスタッフさんたち。
「ホームセンターの社員とはいえ、中にはもちろん
『DIYしたことないです』というスタッフもいまして(笑)。
初心者がペンキ塗りに失敗したり、貼った壁紙も微妙にシワが
残ったりしたとしても、それもDIYの『味』なんですよね。
『完璧にキレイにしなくてもいいんだ』と思ってもらうことで、
DIYに対する心理的なハードルを低くしたいんです」
(グッデイ団地プロジェクト担当・塚本さん)

アンテナショップ〈THE NIIGATA〉で 東京・銀座で新潟の文化を体感できる 特別イベントを2日間開催

東京銀座の新潟アンテナショップ〈銀座・新潟情報館THE NIIGATA〉の
3階イベントスペースで、文化体験イベントとワークショップを開催。
新潟の魅力を再発見できるようなイベントに注目です。

新潟県の新発田・村上エリア、長岡エリアの文化をグルメで知ろう

新潟県新発田・村上エリア、長岡エリアの銘酒試飲や、
郷土料理の試食ができるコーナーのほか、ワークショップを通して
“新潟文化”に触れるイベントを2025年1月25日、26日の2日間開催。

ワークショップでは、上越に昔から伝わる文化を語り継ぐ“ブンカビト”から、
銘酒の特徴や地域の酒づくり、食文化の話を聞きながら試飲や試食を楽しめます。
地域に根づく歴史やモノ・コトの話に耳を傾けながら、
新潟の文化について学ぶことができるワークショップです。

新発田・村上エリアの銘酒と特別な料理を試食

1日目のワークショップは銘酒試飲会。
村上市の〈大洋酒造〉がおすすめする「大洋盛」3種を飲み比べ。

鮭に合うように造られた「山廃特別純米 サケ×サケ 大洋盛」をはじめ、
やわらかな口当たりが特徴的な「純米吟醸 大洋盛」、
数量限定で「純米大吟醸 大洋盛」も特別に味わえます。

鮭をあますことなく食べるために生まれた鮭料理は100種以上あるといわれている。

鮭をあますことなく食べるために生まれた鮭料理は100種以上あるといわれている。

食文化のワークショップでは、千年鮭きっかわの「鮭の酒びたし」と
「鮭のどんがら煮」を食べ比べます。

じっくり1年かけて熟成させた「鮭の酒びたし」は、
ドイツのグルメたちが世界中の魚介の加工品を集めてビールを飲んだときに
「日本の鮭の酒びたしが1番」とうなったほどお酒と相性のいい逸品。

また、鮭の中骨(どんがら)を骨までやわらかく煮込んだ旨煮も提供。
日本酒と合わせ、双方の奥深さを知ることができます。

開催日:1月25日(土)12:00~18:00(参加無料)