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日本最大級のおでんの祭典
〈静岡おでん祭2025〉が開催
日本各地のご当地おでんに
個性派おでんまで、
食べ比べたくなる約60店舗

コロカルニュース

posted:2025.2.25   from:静岡県静岡市  genre:食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Saori Nozaki

野崎さおり

のざき・さおり●富山県生まれ、転勤族育ち。非正規雇用の会社員などを経てライターになり、人見知りを克服。とにかくよく食べる。趣味の現代アート鑑賞のため各地を旅するうちに、郷土料理好きに。

寒い日が続き、春はまだ先かと感じる今日このごろ。
あったかーい食べもので温まりたい人は、
〈静岡おでん祭2025〉に出かけてみては?

2025年2月28日(金)から3月2日(日)の3日間、
静岡市葵区の「青葉シンボルロード」で開かれるこのイベントは、
日本最大級のおでんの祭典です。
「しぞーか(静岡)おでん」や日本各地のご当地おでんのお店など約60店舗が、
春が待ち遠しい冬の終わりに来場者の心も温めてくれるはず。

「黒はんぺん」だけじゃない! 静岡の人が愛する静岡おでんの5か条

おでん鍋

土地によってだし汁や具材が異なることから地名などをつけて呼ばれるご当地おでん。
その中でも、頻繁に名前を耳にするのが静岡おでんです。
黒いスープに「黒はんぺん」で知られています。

その静岡おでんには、静岡おでん5か条なるものがあるのをご存知でしょうか?

その内容は、

その1. 黒はんぺんが入っている。

その2. 黒いスープ。

その3. 串に刺してある。

その4. 青海苔、だし粉をかける。

その5. 駄菓子屋にもある。

というものです。

黒はんぺん

静岡おでんを語るに欠かせない黒はんぺん。

はんぺんといえば、一般的に白くてソフトな食感が特徴ですが、
静岡おでんに欠かせないはんぺんの色は黒。
黒はんぺんは、サバやイワシなどの青魚を材料とし、
骨も皮も取り除かずにつくることから、黒っぽく、カルシウムが豊富です。
静岡ではおでんだけでなく、フライとしてもよく食べられています。

ふたつ目の黒いスープは、濃口醤油でしっかり味付けされているから。
そのスープの黒さは、鍋の底が見えないほどです。

おでん種串

おでん種串がついている理由は、会計しやすさのためという説も。

3つ目のおでん種が串に刺してあること、
4つ目の青のりやだし粉(サバやイワシなどの削り節)をかけるという食べ方も
なくてはならない特徴です。

白焼き

静岡らしいおでん種のひとつ「白焼き」はスケトウダラのすり身を素焼きしたもの。

そして5つ目の駄菓子屋にもあるということが、
静岡の人たちが静岡おでんを愛する大きな理由かもしれません。
学校の帰り道、近所の駄菓子屋の店先で、
お小遣いでおでんを買っておやつにするという体験は、
多くの静岡の人に共通する思い出なのだとか。

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会場は戦後に屋台が並んだ静岡おでんの聖地

2024年開催時の様子

2024年開催時の様子。あったまりそう!

静岡おでん祭の会場は、JR静岡駅からなら徒歩15分ほどの「青葉シンボルロード」。
この場所は、静岡おでんの聖地とされています。
現在は頻繁にイベントが開催される都市公園ですが、
戦後は約200ものおでん屋台が軒を連ね、
仕事帰りの人たちが、おでんを食べてその日の疲れを癒していました。

屋台で営業していたおでんの店は姿を消し、一部は青葉おでん街や青葉横丁に移転。
今年が19回目となる静岡おでん祭では、
3日間だけ静岡おでんの聖地に屋台が復活します。
昨年は3日間で約20万人が訪れて、おでんの味と屋台の雰囲気を楽しみました。

静岡おでんは「居酒屋系」と「駄菓子屋系」に分かれますが、
静岡おでん祭ではもちろん両方のお店が揃います。

ファミリーゾーンのお店

ファミリーゾーンのお店では席は用意されず、持ち帰ったり、公園内で食べたり。

静岡県内のおでんや全国のご当地おでんを一挙に楽しめるようにと、
「ファミリーおでんゾーン」、「屋台おでんゾーン」、「全国おでんゾーン」と
3つのゾーンが設けられます。

ファミリーゾーンは、駄菓子屋系に分類される静岡おでんの店が並びます。
かつて駄菓子屋で食べたような静岡おでんが体験できるゾーンです。

屋台おでんゾーン

屋台おでんゾーンではかつての屋台の様子を彷彿させます。

屋台おでんゾーンは、かつての屋台さながらに各お店に席が設けられて、
座っておでんやお酒が楽しめます。
バリエーションも豊かで個性派揃い。
おでんを看板メニューに据える居酒屋がつくる王道の味から、
中華料理店やメキシコ料理店がこのお祭りのために開発したオリジナルおでんも登場。
静岡の飲食店が静岡おでんに注ぐ愛情が感じられます。

金沢おでん。

能登の海産物や金沢に伝わる車麩も入った金沢おでん。

全国おでんゾーンには、全国各地から10軒の特色あるご当地おでんのお店が集結。
金沢おでんのお店は加賀野菜と能登の海の幸、
九州ご当地おでんのお店では鹿児島黒豚のスペアリブ、博多名物餃子巻きなどがおでんに。
長野からは信州名物ねぎダレで食べるおでんも登場。
東京のおでんのお店では、もちろんちくわぶも用意されます。
それぞれにこだわりや思い入れのあるおでんをワイワイと食べ比べできそうです。

青のりとだし粉をふりかけた静岡おでん

青のりとだし粉をふりかけるのが静岡おでんスタイル。

会場では静岡おでんと相性のいいお酒として、
焼酎を静岡茶の粉末で割る「静岡割り」を提供するお店、
おでんの出汁で割る「出汁割り」を楽しめるお店もあります。
本格的な春の訪れが待ち遠しい時期に身も心も温めてくれるお祭りです。

information

map

静岡おでん祭2025

会場:静岡県静岡市葵区 葵区役所前青葉シンボルロード

開催日時:2月28日(金)16:00~21: 00、3月1日(土)10: 00~21: 00、3月2日(日)10: 00~18: 00 ※営業時間は店舗によって異なる場合があります。

Web:静岡おでん祭公式ホームページ

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