100年に1度といわれる 大規模工事を終えて 道後温泉が全館営業再開! 工事前はなかった新たなサービスは?

古くからの温泉街として知られる、愛媛県松山市の道後温泉。
2014年には道後温泉を舞台としたアートプロジェクトが開催され、
アートのまちとしても知られるようになりました。

そんな道後温泉のシンボル〈道後温泉本館〉が、
100年に1度といわれる大規模工事を経て昨夏に全館営業再開。
その様子をお伝えします。

歴史をつなぐ、未来にのこす。保存修理工事を終えた道後温泉

約3000年の歴史を誇る日本最古の湯といわれる道後温泉のシンボル
〈道後温泉本館〉が、2019年1月から営業しながら保存修理工事に着手し、
約5年半の歳月を費やし、2024年7月11日に全館営業を再開しました。

100年に1度といわれる大規模工事のため、足場でぐるっと囲う。

100年に1度といわれる大規模工事のため、足場でぐるっと囲う。

工事中の本館を覆う素屋根テント膜は、画家の大竹伸朗が作品化し話題となりました。
作品名は「熱景/NETSU-KEI」。

作品名:熱景/NETSU-KEI © Shinro Ohtake / dogo2021

作品名:熱景/NETSU-KEI © Shinro Ohtake / dogo2021

解体しながら保存修理を始めると、蟻害及び木材の腐食等も確認されました。
ミリ単位で復元するため、一気に修理することができなかったそう。

公示前の趣を残しながらの保存修理は気が遠くなるほど大規模だった。

公示前の趣を残しながらの保存修理は気が遠くなるほど大規模だった。

補強工事などは、歴史的価値と文化的価値がそのまま残せるように、
なるべく見た目が変わらないように行われ、
屋根瓦も約3万枚全て打音試験を行い大変苦労したのだとか。

新たに本館3階に2室の貸切室を整備

新たに登場した2室の貸切室は、これまでお客さんに開放していなかったお部屋。
ご家族やご友人などとゆっくり過ごせます。
インバウンドで高まる需要にも対応できるようになりました。

しらさぎの間。

しらさぎの間。

また、貸切室は新作のお茶菓子や貸し浴衣などのサービスが充実しているほか、
国の重要文化財の1室を貸し切ることができる、魅力的なコースです。

そして、道後温泉で1番新しい湯屋の〈道後温泉別館 飛鳥乃湯泉〉。
館内は愛媛の伝統工芸を用いたアートで彩られているほか、
浴室とアートが楽しめ、新しい温泉文化を体験できます。

意外な特産物が魅力的な松山市

道後温泉のイメージが強い愛媛県松山市ですが、
食の魅力もたくさんあります。

都内で行われた『松山市ミニレクチャー会2024』では、
市が誇る豊富な食材もアピールしました。

愛媛県で誕生した柑橘のブランド「紅まどんな」は、松山市が生産1位。
皮が薄く、ゼリーのような食感と甘さなどの特徴をアピール。
旬は11月下旬から12月下旬で、
都内近郊では高価な値段で販売されているとか。

また、昨年試験販売していた新ブランドみかんは、「紅まどんな」と、
濃い甘みが特徴の「甘平」をかけ合わせた注目の柑橘ブランド「紅プリンセス」が、
3月中旬ごろに本格出荷される予定。

松山は柑橘の種類がとても豊富なことから、
いつでもおいしい柑橘が楽しめるようにしていくそう。

さらに、あまり知られていませんが、同市は「アボカド」も特産物。
国産のアボカドはとても生産量が少なく希少価値が高く、
主に「ベーコン」「フェルテ」「ピンカートン」「ハス」の4品種と、
それぞれ旬が異なるアボカドを生産しています。
国産というだけでも珍しいですが、種類がいくつもあるということを
知らなかった人も多いのでは?

そのほかにも、鯛を丸ごとのせて炊き込む「北条鯛めし」や、
パンの消費量やパン屋さんの数が全国でもトップレベルなことを紹介。
松山市の多様な食文化を知ることができました。

温泉以外にもさまざまな文化が魅力的な愛媛県松山市は、
松山・道後でしか体験できない、「新たな温泉文化を発信する拠点」として、
さまざまなイベントなどの活動を行っていくといいます。

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松山市

writer profile

きなり・もも Momo*Kinari
ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 X:@Momo_kinari

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