熊本県の花農家がつくった、 食べられる花束 「美味しいいちごのブーケ」

人口1000人の熊本県戸馳島で3代続く花農家の宮川洋蘭

九州の真ん中、熊本県の天草エリアに位置する戸馳(とばせ)島。
人口1000人の小さな島ですが、洋蘭の生産で有名です。
この地で花一筋50年、3代続く花農家を営むのが宮川洋蘭。
蝶蘭などの洋蘭を2007年からそれまで珍しかったネットショップを通じて販売し、
農家で初めて楽天市場で「ショップオブザイヤーCSR賞」を受賞するなど、
サイバー農家としても知られています。

宮川洋蘭の3代目宮川さん

そんな宮川洋蘭の3代目である宮川将人さんが
「人口1000人の戸馳島を明るく元気にするために」と
2022年にスタートしたのがいちご狩り園。
これにより現在観光客の少ない冬でも、
島の人口の2倍以上もの人が来島するようになりました。

いちごが食べられる花束「美味しいいちごのブーケ」を開発

「美味しいいちごのブーケ」

そんな宮川洋蘭が2年がかりで開発したのが、いちごが食べられる花束の
「美味しいいちごのブーケ」です。
一般的ないちご農家は休みなく早朝の収穫から夜遅くまで、
きっかけは、宮川さんがパック詰め作業に追われているいちご農家さん
たちに対するモヤモヤ。
「いちごを食べる人はみんな幸せになるのに、つくっている人はそうじゃない。
いちごの付加価値をもっと高めることで食べる人も育てる人も、
みんなが笑顔になれるはず!」と宮川さんは考えました。
そんな思いから生まれたのが「美味しいいちごのブーケ」です。

スパウト容器の日本酒で 世界へ打って出る! 高知移住した〈文本酒造〉杜氏が語る “高知ローカルの魅力”

茨城から高知に移り住み、杜氏として“高知で一番小さな酒蔵”〈文本酒造〉の
再出発を牽引してきた石川博之さんにお話を伺いました。
酒づくりへの思い、そして移住者の視点から見えてくる
“日本最後の清流のまち”「四万十町(しまんとちょう)」の魅力を紹介します。

日本最後の清流の町”「四万十町」の酒造が生まれ変わった

日本酒ペアリングBAR「お酒やさん」

高知龍馬空港から車を走らせること約1時間、四万十町の窪川地域に到着です。
かつては町に7軒ほどあった酒造も、
いまは四万十川のほとりの文本酒造1軒が残るのみ。
コロナ禍では売上が減少し、3年ほど醸造を停止している間に
廃業を検討するほどに追い詰められましたが、
「窪川の街に酒蔵を残したい」と願う現オーナーが事業を承継し存続が決まりました。

事業承継後には、酒蔵や蔵の建物に大幅な手入れを行い、
2023年5月にリニューアルオープン。店に一歩足を踏み入れると、
1903年創業の古めかしい外観からは想像できないような
酒蔵の母屋を大胆にリノベーションした
日本酒ペアリングBAR〈お酒やさん〉の洒落た空間が広がります。

〈文本酒造〉杜氏の石川博之さん

〈文本酒造〉杜氏の石川博之さん

杜氏の石川さんと番頭の十代幸栄さんが出迎えてくれました。
石川さんは長年働いた茨城の酒蔵を卒業した際、
日本各地の酒蔵から『杜氏としてうちに来てほしい』と引く手あまただったそうですが、
ある強い確信をもって、文本酒造を選びました。
「お声がけいただいた各地の酒蔵を巡りつつ地元の酒場を飲み歩いていたんですけど……
飲んでいて一番面白かったのが、この四万十町だったんですよ(笑)
ふらっと入った飲み屋で隣り合ったおじさんとすぐ仲良くなって、
2、3杯は奢ってもらったと思うんだ。
あとから分かったけど、それは近所の床屋さんのおじさんだった(笑)。
この町の人々の温かさ、人懐っこさにとても惹かれたんです」

〈文本酒造〉店内

実はこれ、高知では消して珍しくはない酒場体験。
高知で宴会は「おきゃく」と呼ばれ、老いも若きも美酒と料理を囲んで
朝から晩まで楽しく飲み明かすカルチャーが古くから根づいているんです。
役場の職員さんいわく『ひとりより、みんなで楽しく飲みたい酒好き』がとにかく多いのだとか。
「移住して1年以上たったけど、最初の印象は全然変わらないですね。
食べ物も美味しいし、最高ですよ」

海外を見据えた日本酒を打ち出していく

〈文本酒造〉タンク

そして、石川さんが文本酒造に惹かれた理由がもうひとつ。
「伝統を継承してほしい」「こんな風なお酒をつくってほしい」と
型にはめられることなく、まっさらな状態で理想の酒造りを追究できる環境だったから。
「地元の方、日本の方々に愛されるお酒づくりはもちろんですが、
やっぱりこれからの日本酒は海外に打って出ていかないと
本当に業界として成り立っていかない、そんな危機感を持っています。
日本の人口も、飲む人もどんどん減るばかりですから……。
海外を見据えたお酒造りをどんどんしていかなきゃいかんと思ってますね」

オーナーや番頭の十代さんも同じ思い。かくして新生文本酒造は
新たなメンバーで、新しい日本酒造りのチャレンジを始めたのです。

U-zhaanのカレー皿に新色登場! 今春、波佐見町でLIVEを開催

日本有数の陶磁器の産地である、
長崎県の波佐見町。

創業108年を迎える〈株式会社中善〉が手がける
オリジナルブランド〈zen to〉から、
タブラ奏者のU-zhaan(ユザーン)さん監修による
〈仕切りが取れるカレー皿〉の新色2色が発売されます。

2020年のブランド創設以来、
数々のアーティストやクリエイターらとともに
多種多様な器を提案してきた〈zen to〉。

2021年には初代〈仕切りが取れるカレー皿〉がリリースされ、
陶磁器には珍しい“仕切りが取れる”タイプの皿ということで話題に。
実用性も抜群で、ロングセラー商品となりました。

⚪︎2021年の発売時に紹介したコロカルニュース記事はこちら

新色ブルーとイエローが登場!

〈仕切りが取れるカレー皿〉新色のイエロー

サイズ:W270×D270×H24mm/カラー:yellow、blue/価格:3960円(税込)

〈仕切りが取れるカレー皿〉新色のブルー

2025年の新色ブルー。仕切りが取り外しできる画期的なアイデアが多方面で評価されている。

〈仕切りが取れるカレー皿 First Edition〉

2021年発売の〈仕切りが取れるカレー皿 First Edition〉。zen toオンラインストアや波佐見町の直営店〈荷土〉で販売されるほか、長崎県波佐見町のふるさと納税の返礼品としても購入可能。

2021年発売当初のカラーはブルー1色。
今回は食卓に映える鮮やかなイエローと、
アップデートされた新色ブルーが加わりました。

2023年春から試作を重ね、
“カレーがおいしそうに見える色”にこだわったというユザーンさん。

「カレーはブルー系の皿と相性がいいと
僕は常々思っているので新色も青なのですが、
1年半かけて何度も試作して今回の色に辿りつきました。
初期モデルよりも少し落ち着きのある、
食卓によく馴染みそうな青です。
さらに今回は、同デザインの皿を色違いで持ちたい人のために
(僕もそのタイプです)もう1色つくりました。
初期モデルの鮮やかな青と今回の青、
どちらにもマッチしそうなレモンイエローです」

〈仕切りが取れるカレー皿〉新色のイエロー 仕切りを付けている仕様

仕切りを付けている仕様。スペースが4つに区切れるので副菜や違う種類のカレーなどが混ざらず盛り付けられる。

〈仕切りが取れるカレー皿〉新色のブルー 仕切りを外した仕様

仕切りを外した仕様。おかずが少ないときにはちょうどいい。ワインプレートなので洗い物も少なくて◎

渋谷、恵比寿、代官山の中間点で開催 『アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia』

アートイベントが取り壊し予定の「ビルの終活」

1950年代から70年代の⾼度経済成⻑期に建てられた
たくさんのビルが建て替えの時期を迎えつつあります。
渋谷、恵比寿、代官山の中間点にある〈セゾン代官山〉も
2025年2月に解体されるのを待っています。
解体作業が始まるまでの約20日間、ビル全体を会場にしたアートイベントが開かれています。

セゾン代官山

セゾン代官山は1986年築。跡地はよりよい活用が計画されています。

セゾン代官山は10階建てで、
1階は店舗、2階はオフィスなど、3階から10階が賃貸マンションとして使われてきました。
移り変わりの早い都心で、よりよい活用に向けて取り壊されることになっています。

大きな建物は建て替えの方針が定まってから、
実際に解体作業が始まるまでに、さまざまな理由で時間が必要です。

その間、建物周辺のにぎわいを絶やさず、
所有者にとってもメリットがあるような活用方法とはどんなものがあるか。
その時期の活用について「ビルの終活」と位置付けたことが
アートイベント『アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia』に
つながりました。約50組のアーティストが、各部屋に作品を展示しています。

10階の一室にあるPol Kuruczの作品。

10階の一室にあるPol Kuruczの作品。

ほとんどの部屋はユニットバスやミニキッチンを備えた1ルームや1K。
美術館やギャラリーでの展示と違って、ほとんどの部屋はドアを閉めることができます。
そのため鑑賞者は外部と遮断された作品の世界に没入できるというメリットがあります。

Yu MaedaとHamadaraka、2組の日本人アーティストが展示を行う部屋

Yu MaedaとHamadaraka、2組の日本人アーティストが展示を行う部屋はキッチンスペースにも作品を展示。

さらにイベント終了後に解体されることを利点として、
部屋全体を使った作品も少なくありません。

CLOWN VAMPの作品。

CLOWN VAMPの、右のボタンを押すとAIが都度作成する画像がプリントされる作品。

ロサンゼルスの写真家、PARKER DAYの作品。

特殊メイクをしたポートレートを制作するロサンゼルスの写真家、PARKER DAYの作品。

三重県四日市のまち工場が挑んだ 「萬古焼」を応用した 時短ロースター

後継者不足、原材料不足に直面している三重県の「萬古焼」

三重県の四日市市や菰野町を中心に、花器や器、工業製品などさまざまな焼き物
として親しまれている萬古焼(ばんこやき)。
現在、四日市市と菰野町に100社を超える窯元と問屋があると言われていますが、
年々後継者不足に悩まされています。
これに伴い、萬古焼の認知度の低迷も課題となってきました。

また、萬古焼の原材料となる鉱物の「ペタライト」が、EV自動車の普及や
ジンバブエの鉱山を中国系企業が買収したことで、
資源が手に入らない事態に直面するなど、
さまざまな問題が浮上しています。

航空宇宙部品加工も行う町工場が「萬古焼」の復興に挑戦

三重県四日市市〈中村製作所〉

これらの問題を解決しようと立ち上がったのが、三重県四日市市で
工作機械部品の加工を請け負う〈中村製作所〉です。
先代の想いは「削りを通じて社会を創る」。
そのために“空気以外なんでも削る” をモットーにさまざまな商品開発を進めています。

加工作業をするスタッフ

そうした、切削加工技術のみにとらわれない、挑戦する姿勢から別事業として
〈モラトゥーラ〉ブランドがスタート。
これまでにチタン製印鑑〈サムライン〉、蓄熱調理土鍋〈ベストポット〉が誕生しました。

町田エリアの飲食店が共創した クラフトビール醸造所&タップルーム 〈BUSO BREWERY〉が誕生

地元の飲食店が手を取り合い生まれた、地元密着型のブリュワリー

2024年12月7日、小田急町田駅前旧カリヨン広場に
武相エリア(東京都南多摩地域と神奈川県相模原市周辺を指す総称)発の
クラフトビールの醸造所併設のタップルーム〈BUSO BREWERY(ぶそうブリュワリー)〉
がオープンしました。

〈BUSO BREWERY〉は、地元を愛する飲食店を中心とした地域土着の企業10社が、
2023年6月に設立した株式会社武相ブリュワリーが取り組む、
市内農業者との農商連携による日本初(同社調べ)の共同ブリュワリーの直営店です。

〈BUSO BREWERY〉店内

きっかけとなったのは、飲食店が大きなダメージを受けたコロナ禍。
自分たちのまちを盛り上げるためには、飲食店同士が手を取り合い、
つながることが大切だと感じ、同プロジェクトが発足しました。
また武相エリアにキャンパスを構える玉川大学とも連携しています。

〈BUSO BREWERY〉が目指しているのは、
地域社会とのつながりを大切にした、持続可能なビールづくり。
地元密着型のブリュワリーとして、武相土着の飲食店にクラフトビールを卸し、
地元店舗を明確にすることで地域あげての“つながり”をつくり
この地域の食文化の向上と同時に、地域のシビックプライドの醸成を
ミッションに掲げています。

町田産のホップや大麦、水を使用したビールブランド「Kawasemi Brew」をラインアップ

ビールを注ぐ様子

〈BUSO BREWERY〉で取り扱うのは、〈Kawasemi Brew(かわせみブリュー)〉
という地場で立ち上げられたビールブランド。
東京湯島にある〈アウグスビール〉から醸造技術を学び
地元町田産の厳選したホップや大麦を使用し、清らかな水で仕上げることで、
シンプルでありながら奥深い味わいのクラフトビールを生み出しています。

鎌倉の〈建長寺〉でできる、 坐禅や写経体験で 新しい年に向け気持ちをリセット

北鎌倉にある、臨済宗建長寺派の大本山〈建長寺(けんちょうじ)〉。
ここでは坐禅や写経体験ができるのをご存知でしたか?

筆者は過日に開催された、クレジットカードのダイナースクラブ会員向けの
「臨済宗巨福山 建長寺 貸切特別参拝」に参加してきました。
通常は非公開の修行道場や坐禅や特別法話、写経体験の様子をレポートします。

特別に貸し切りにされた〈建長寺〉をゆっくり参拝

お寺の門

1255(建長7)年に鋳造された梵鐘は、〈建長寺〉の創建当初から残る貴重な鐘。

〈建長寺〉の正式名称は〈巨福山建長興国禅寺〉といい、
1253(建長5)年に、鎌倉幕府第5代執権、北条時頼(ほうじょう ときより)によって
創建された臨済宗建長寺派の大本山です。

お寺の門

嵩山門。

今回の「貸切特別参拝」は、僧侶の説明を聞きながら
ゆっくり参拝できるイベントとなっていました。

当日は、三門、梵鐘の説明後、修行道場の通常非公開の西来庵があるエリアを参拝。
本来「西来庵」へ続くこの道は、僧侶になるために3年以上
修行をしている人だけが通れる道だそう。

禅寺特有の凛とした気配を体感。
1日限りのイベントでしたが貴重な体験ができました。
また、僧侶になるためには出家をして3年以上の修行が必要なのですが、
現在修行僧は6名しかおらず、「道心のある方がいたらぜひ」とのこと。

ご本尊のほかにも見応えがある境内

地蔵

「ご本尊」。鎌倉で1番大きいお地蔵さまといわれている。

本尊地蔵菩薩坐像を安置するお堂は、東京・芝の増上寺より
徳川2代将軍・秀忠夫人嵩源院(お江の方)の御霊屋を移築したもの。

ご本尊の頭上は、格式の高さを示す「折り上げ格天井」になっており、
左右には透かし彫りの「欄間彫刻」など、かなり古びているものの、
見応えがあります。

法堂は住職が説法するための場所だった。今はお参りできるよう、千手観音さまと釈迦苦行像が置かれている。

法堂は住職が説法するための場所だった。今はお参りできるよう、千手観音さまと釈迦苦行像が置かれている。

法堂は住職が須弥壇上で説法するためのお堂で、重要文化財にもなっています。
現在は釈迦苦行像、千手観音菩薩を祀っています。

法堂の天井に描かれた『雲龍図』は、小泉淳作画伯のもの。
龍の目は真ん中にかかれており、どの位置から見ても目が合うようになっています。
龍は法の雨を降らすといわれ、水をつかさどる龍神が火災から建物を守るとされています。

大井ダム完成100周年記念。 恵那市のご当地グルメ 「大井ダムえなハヤシ」が登場!

名古屋から70キロメートルほど東に位置する岐阜県恵那市。
木曽川の清流と市の約80パーセントが山林という豊かな自然に恵まれた場所です。
2024年12月の大井ダムの完成100周年を記念し、
恵那市ではさまざまなイベントを開催しています。

高度経済成長期を支えた大井ダム

大井ダムは、電力王と呼ばれた福澤桃介(ふくざわももすけ)が、
1924(大正13)年に国内初の重力式コンクリートで完成させた本格的な発電所。
発電した電力は関西方面に送電され、高度経済成長期を支えました。
2007年度には、経済産業省によって「近代化産業遺産」に認定されています。

奇岩や恵那峡大橋を楽しめる遊覧船も人気。

奇岩や恵那峡大橋を楽しめる遊覧船も人気。

「えなハヤシ」をご当地グルメに!

恵那市は、書店〈丸善〉の創業者で、ハヤシライスの発案者といわれる
早矢仕有的(はやしゆうてき)ゆかりの地。
彼が江戸時代に岩村藩(現在の恵那市岩村町)の藩医だったことから、
ハヤシライスで恵那を盛り上げようと、市内飲食店店主らで
〈えなハヤシの会〉を立ち上げ、「恵那市特産の寒天」と
「恵那山麓寒天育ちの三浦豚」を使ったご当地グルメ「えなハヤシ」を開発しました。

そして、今回、大井ダム完成100周年の記念事業として
新たに「大井ダムえなハヤシ」を考案。
ご飯をダムのかたちに見立て、各店舗がそれぞれ独自のトッピングで
ダム周辺の景観を表現するというユニークな一皿が誕生したのです。

〈えなハヤシの会〉のメンバー。

〈えなハヤシの会〉のメンバー。

ダム開発のように苦心したオリジナルなご当地グルメ

大井ダムにちなんだハヤシライスをつくろうと決めたものの、
メンバーは、ダムの形状に苦心したそうです。
「大井ダムは約53メートルもの高さがあり、
その高さとゆるやかなカーブを再現するのが難しく、
市販の型ではうまくいきませんでした。
それで恵那市の補助金を得て、特注で型をつくったんです」
と語ってくれたのは〈えなハヤシの会〉会長の
安藤良一(あんどうよしかず)さん。

ダムの大きさを計算し、サンプルづくりをするなど、徹底的にかたちにこだわった。

ダムの大きさを計算し、サンプルづくりをするなど、徹底的にかたちにこだわった。

さらに、どのように大井ダムと恵那峡を表現するか、各店舗も試作に追われる日々。
最終的に仕上がったのは、なんと記者発表の直前だったそうです。
しかし、苦労した分、評判は上々。
「大井ダムえなハヤシ」を目当てに来るお客さんも増えているのだとか。

〈お食事処金よし〉の店主で、〈えなハヤシの会〉会長の安藤良一さん。

〈お食事処金よし〉の店主で、〈えなハヤシの会〉会長の安藤良一さん。

静岡・湯ヶ島にある老舗旅館の敷地に 露天風呂とサウナを備えた1棟貸しの 別邸〈しゃくなげ〉オープン

静岡県の湯ヶ島に佇む〈おちあいろう〉は、明治7(1874)年創業の老舗旅館。
創業150周年を記念し、敷地内にある建物をリフォーム。
専用露天風呂とサウナを備えた1棟貸しの別邸〈石楠花(しゃくなげ)〉が誕生しました。

クラウドファンディングで過去最高の応援購入を達成

〈おちあいろう〉の入り口。

〈おちあいろう〉の入り口。

〈おちあいろう〉は、4000坪もの敷地に、全客室を含め7箇所が
有形文化財に登録され、明治時代は島崎藤村、大正時代は川端康成、
昭和初期は北原白秋など、名だたる文豪が、滞在時のことを作品のなかに残しています。

リフォームした〈しゃくなげ〉の外観。

リフォームした〈しゃくなげ〉の外観。

今回誕生した〈しゃくなげ〉も、3階建ての建物がまるごと登録有形文化財。
当時最高峰の匠によって建築され、随所に意匠を凝らした装飾や
精密な細工などを眺めながら贅沢なひとときが過ごせます。

〈しゃくなげ〉の入り口。

〈しゃくなげ〉の入り口。

同別邸は、ホテル、バンケット、レストランなどを展開する〈Plan・Do・See〉が
クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」にて先行販売を開始。

販売スタートから、わずか10分で応援購入総額が2,000万円を突破し、
Makuakeの宿泊関連プロジェクトで、過去最高の応援購入総額を達成。

3時間で個人向けプランの3,000万円分も完売するなど、
旅好きの心を魅了する憧れの宿だということが伺えます。

台本カフェ・バーを備える マイクロコンプレックス 〈下北現像所〉がオープン

下北沢のミニシアター〈K2〉の運営に携わるMotionGalleryによる〈下北現像所〉

映画好きにとってたまらない場所、
何度も行きたい場所ができました。
12月1日(日)、東京・下北沢の複合施設〈ボーナストラック〉に
「映画が身近にあることで日々がちょっと豊かになることが実感できる場所」
を目指した、(超)マイクロ・コンプレックス〈下北現像所〉がグランドオープン。
国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォーム〈MOTION GALLERY〉、
そして下北沢のミニシアター〈K2〉の運営に携わる〈MotionGallery〉社が手がけています。

〈下北現像所〉

今回〈下北現像所〉がオープンした場所には、世界中のショートフィルムを
ブラウン管テレビで楽しむことができるVHSカフェ〈TANPENTON〉がありました。
そのバトンを運営のNOTHING NEWより引き継ぎ、映画を「楽しむ」ための
新しい体験を“現像”していくことを目的としてこの名がつけられています。
また、「映画の原点、原液」とも言える台本を起点として、
新しい映画製作体験の提供をNOTHING NEWとともに挑戦。
〈下北現像所〉は、制作~参加~発信まで、映画文化にまつわるクリエイションの循環が
起こる場所として、新しい映画文化を発信していくことを目指しています。

台本ライブラリーや8ミリフィルムの販売やワークショップも

「台本ライブラリー」

〈下北現像所〉ではクリエイターが集う場所、アイデアを実現する場所、
自然にクリエイターになれる場所にすべく、4つのサービスを展開しています。

そのひとつがアーカイブ機能を意識した、台本図書館の「台本ライブラリー」です。
新旧織り交ぜて、さまざまな作品の台本をアーカイブしていき、販売や持ち出しは行えない、
ここでしかできない体験とし、映画のタイムレスな魅力に浸れる場所を目指しています。
また、製本していない作品は、積極的に製本し、アーカイブしていきます。

ふたつ目のサービスが8ミリフィルムに関するサービス。
映画の歴史を遡ると、やはり重要な媒体であるのが「フィルム」です。
制作体制はより一層デジタルに移行する中、相対的にそのアーカイブ性からも
フィルムの重要性が高まりつつあります。

そんなフィルムも台本に並ぶ映画の重要な要素であることに着目し、
〈下北現像所〉では新しいフィルムコミュニティを創っていきたいと考えています。
カメラ・フィルム販売はもちろん、フィルムに関するワークショップ(不定期)、
現像撮影された8ミリフィルムを預かり、8ミリカラーネガフィルムの現像や
HDオーバースキャンサービスを展開予定です。

コロカル編集部、 1年間の「買ってよかった!」まとめ 「ベストバイ2024」

コロカル編集部員の2024年のお買い物事情

今年の1年を振り返るためには、買ったものを振り返るのが手っ取り早い……!
ということで、今年もコロカル編集部に、「2024年、これ買ってよかった!」
を聞きました。

取材先で、旅行先で出合った逸品とは?

小倉縞縞のシンプルバッグ(テキスタイル|#140 OCEAN BLUE)/福岡県小倉市

テキスタイルのデザインと、使っているときのフォルムが気に入っている、
〈小倉縞縞〉の手提げです。

小倉縞縞の存在を知ったのは、
コロカル編集部が〈カラーミーショップ大賞2019〉の審査を依頼されたのがきっかけ。
ノミネートされたネットショップの中に小倉縞縞もありました。

一度は途絶えてしまった小倉織を復元し再生したテキスタイル、
という背景も魅力的でしたが、
小倉織のもともとの個性である「たて縞」を
ここまで印象的なデザインに仕上げられるのか、と驚いた記憶があります。
「縞」という一見単純な模様を、ここまでバリエーション豊かに表現できるのかとも。

個人的な好みはこの「#140 OCEAN BLUE」というテキスタイルですが、
公式サイト上には印象ががらっと違う、いろんなしましまが並んでいます。
眺めているだけでも楽しいですよ。

Web:小倉縞縞 商品サイト

デザイナー&エンジニア・絹川憲人

〈ECHAPPER(エシャペ)〉のパジャマ/東京都

出合いは、10月特集「ふたりのコンランが愛したジャパン・ローカル」の取材で訪れた
三重県多気町のホテル〈HACIENDA VISSON〉でのこと。
袖を通した瞬間“パーフェクト”な着丈、首のつまり具合、着心地が気に入って、
その場でブランドを検索。
〈ATON(エイトン)〉を手がける久﨑康晴氏による
メイド・イン・ジャパンのホームリネンブランドとのことで膝を打ちました。

封筒型の収納袋

封筒型の収納袋がついているので、出張先にも持っていっています。

生地のシャリ感、ツヤ感は、スヴィンコットンからなるもので、
普通のコットンよりも繊維質が細くて長くて強いのだそう。
ストレスフリーで、かつパジャマっぽさがないので、長距離移動に良さそう……
と、この年末、禁断の「パジャマ外着化計画」を企んでいます。

Web:ECHAPPER

Instagram:@echapper_japan

エディター・海老原

〈NO COFFEE × SHIGIRA SEVEN MILES RESORT〉/沖縄県宮古市

藤原ヒロシやKYNEなど有名アーティストとのコラボで人気の
福岡薬院エリアにあるコーヒーショップ〈NO COFFEE〉。

いちコーヒーショップの域を越えて、
ファッション・アートシーンで注目を集める同ブランドですが、
今年の夏に沖縄県宮古島を訪れたときに出合ったのが
宮古島のリゾートホテル〈SHIGIRA SEVEN MILES RESORT〉とのコラボアイテム。

宮古島滞在中は、民宿に宿泊していたのですが
観光がてら〈SHIGIRA SEVEN MILES RESORT〉のショップを訪れたところ、
〈NO COFFEE〉と〈SHIGIRA SEVEN MILES RESORT〉のコラボアイテムを発見!
即・購入と相成りました。

Cap

Cap "NO ISLAND" Key Chain(1980円)

〈NO COFFEE〉は人気のブランドですし、
同商品はもちろんECでも購入することができます。
でも、「宮古島でゲットした」ということに意味があります。

ローカルに訪れるたび、「東京でも、ECでも買えるもの」を
買ってしまいがちなぼくですが、
“その土地で買ったもの”への思い入れはひと味違います。

Web:〈NO COFFEE × SHIGIRA SEVEN MILES RESORT〉ECショップ

編集・卓立

つくも窯 十場天伸さんの耐熱鍋/兵庫県神戸市

鍋が好きだ。食べるのも好きだけども、観ているだけで温まるその風貌に魅かれる。
うちには、鳥取の陶芸家・山本教行さんの両手付平土鍋、
そして兵庫 つくも窯の十場天伸さんの鍋が3つ。
合計4つもある(笑)。

今年、久しぶりにつくも窯を訪れたときに購入したのが、十場さんの耐熱鍋把手付きである。
インドネシアのロンボク島で、鍋で調理した料理をそのままに出されて、
感動したというお皿を手本につくったもの(写真左下)。
野菜炒め、焼きうどん、スクランブルエッグ……、
つくった料理を温かいままに食すことができるワイルドさ。
ちなみに、左上は耐熱ラーメン鉢、右が耐熱四角鉢。
ガシガシ火をかけて育っていく姿も愛おしい。

Instagram:@tsukumogama_llc

ブランディングプロデューサー・杉江宣洋

〈starnet〉の陶器のタンブラー/栃木県益子町

コロカルにジョインして、2回目の遠方取材。栃木県益子に行った際、
訪れた〈starnet〉で一目惚れした陶器のタンブラーです。

同じ形のガラスのタンブラーはよく見かけますし、小さいサイズは既に持っていました。
在宅での作業が多い時、グラスが小さいと何度も注がないといけないのが面倒で(笑)
大きさも、陶器でこの形というのにもグッときて、迷うことなく購入しました!

実は他にも先の細いお箸も置いてあって、3膳購入したのですが、
使用感満載なのでグラスのみのご紹介。

〈starnet〉は雑貨からファッションアイテムまで、目移りしてしまうような、
おしゃれなアイテムがたくさんあります。ぜひ益子を訪れた際には覗いてみてください!

Instagram:@starnet_mashiko

ADプランナー・伊庭

桟橋から送迎船で5分。 駿河湾に浮かぶ無人島・淡島にある リゾートホテル〈淡島ホテル〉

無人島のリゾートホテル〈淡島ホテル〉

駿河湾に浮かぶ淡島は、静岡県沼津市の無人島。
その島内にある唯一のリゾートホテルが〈淡島ホテル〉です。

淡島へは、JR東海道新幹線の三島駅から無料送迎シャトルバスで
淡島桟橋まで行き、桟橋からは送迎船に乗って5分ほどで渡れます。

緑豊かな島の風景に溶け込んでいる〈淡島ホテル〉。
コロニアルピンクの美しい建物が、
送迎船に乗ってやってくる旅人たちをやさしく出迎えてくれます。

天窓から自然光が差し込む明るいロビーは、まるで美術館のよう。
高い天井や階段にも、エレガントで華やかな雰囲気が漂います。

チェックインすると、渡されたルームキーがリアルに「鍵」で驚きました。
最近はカードキーが多いので、アンティーク調の鍵に懐かしさを感じます。

カードキーだとすぐに見失ってしまうタイプの人にとっては、
どっしりと存在感のあるこの鍵が、のちの助けとなるはず。

客室は和室、洋室を選べる5つのスタンダードタイプと
6つのハイグレードタイプから選べます。
写真は、スタンダードタイプのオーシャンビュー・スイート。

全室オーシャンビューの景観を楽しめるのがこの宿の特徴で、
スタンダードルームでもすべての部屋にリビングルームがついています。
まるで海外のレトロなリゾートホテルのよう。

客室には、広々としたバスルームがあり、
浴槽に面した大きな窓からも外の景色を一望できます。

冷蔵庫には、富士山伏流水でつくった地元産のクラフトビールと富士サイダーが。
お風呂上がりに窓辺で景色を眺めながら飲むドリンクは最高。

富士山の絶景や漁火など、日本ならではの風景が楽しめる大浴場

男湯の露天風呂。

男湯の露天風呂。

ホテル館内には内風呂と露天風呂を備えた大浴場もあり、
地下1000メートルから組み上げている天然温泉が楽しめます。
泉質はナトリウムイオン泉・塩化物泉・ナトリウムイオン塩化物泉。

女湯の露天風呂。

女湯の露天風呂。

効能は外傷、ストレス、冷え性などに効き、
香りは強くなくサラッとサッパリしているのが特徴。

天気のいい日はこんな絶景も眺められる。

天気のいい日はこんな絶景も眺められる。

露天風呂からも富士山が望める絶景のロケーション。
釣り船が目の前を通ることがあり、海との距離が近いので、
女湯の露天風呂は、タオルを巻いての利用も可能。

親子や学生も楽しみながら AIやDXを体感できる オープンイノベーションの拠点 〈STATION Ai 〉が名古屋に誕生!

今やAIやDXといった言葉を見ない日がないほど、デジタルイノベーションが進んでいます。
その一方で、ITに精通していない人にとっては、まだまだ踏み込めない世界でもありますよね。
そんな人たちに朗報なのが、〈STATION Ai〉の誕生のニュース。
名古屋駅から電車で7分、歴史ある鶴舞公園に隣接した、
日本最大級のオープンイノベーションの拠点です。

愛知県が進める「Aichi-Start up戦略」の中核として、
ソフトバンクの子会社であるSTATION Ai株式会社が運営を手がけています。
今回は、〈STATION Ai〉で体験できることを紹介していきます!

モノづくり王国・産業イノベーションの歴史を持つ愛知

愛知県を中心とした東海圏は、産業イノベーションや
伝統工芸の集積地であり、モノづくりにすぐれたエリア。
名古屋の中心に、スタートアップを支援する拠点ができるのは、
自治体の方向性ともマッチし、企業からも熱い視線を集めています。

なかでも、この施設がすばらしいのは一般に開放されていること。
現在、各地に企業が運営するオープンイノベーションは増えていますが、
B to Bが中心のため、一般の人が利用できる施設ではないのが現状です。

オープンな雰囲気を感じさせるエントランス。両側にはフリースペースで飲食もできる。

オープンな雰囲気を感じさせるエントランス。両側にはフリースペースで飲食もできる。

親子でも気軽に行ける飲食店やホテル、フリースペースが充実

ここ〈STATION Ai〉は1階にはフードラウンジ、2階には展示室や、
打ち合せスペース、カフェ、7階にはホテルが入っており、誰でも気軽に利用できます。
フードラウンジでは、海外からの利用者も多いことから、丼にハンバーガー、
ベトナム料理、インド料理、ベジタリアンと、バラエティ豊かな多国籍料理が並んでいます。

ベトナム料理〈OHAYO SAIGON 鶴舞店〉は朝8時半からモーニングが、〈丼物語〉は完全予約制で朝食が食べられるなど、朝活にも利用できる。

ベトナム料理〈OHAYO SAIGON 鶴舞店〉は朝8時半からモーニングが、〈丼物語〉は完全予約制で朝食が食べられるなど、朝活にも利用できる。

1階はフリースペースになっているため、ビジネスランチをしている会社員や、
PCを開いて打ち合せしている起業家に混じって、
ランチやティータイムを楽しめるのもこのスペースのおもしろいところ。
また、イベントスペースでは、会員でなくても、学校やサークルの行事の発表や
講座などを、リーズナブルな価格で利用できるのだとか。
まさに開かれた施設といえそうです。

一般の人も利用できる1階のイベントスペース。

一般の人も利用できる1階のイベントスペース。

“日本のウユニ塩湖”近くに サウナやスパイス香料室を併設した ヴィラ〈積修館〉がオープン

日本のウユニ塩湖と呼ばれる父母ケ浜など、海・山・田園地帯を有する香川県三豊市

北は瀬戸内海、南は徳島県に接しており、海・山・田園地帯を有する香川県三豊市。
近年では、日本のウユニ塩湖と呼ばれる父母ケ浜や桜の名所
紫雲出山で知られることも多くなりました。
今ではその絶景を求めて、遠くから観光客が訪れる場所となっています。

日本のウユニ塩湖と呼ばれる父母ケ浜

こうした豊かな自然が当たり前にあり、
四季折々の風景を日常的に感じることができるのはこの地の大きな魅力。
お花見や海水浴、紅葉狩りができる場所など、様々な観光名所が点在しています。

瀬戸内海

また、商店街に開業したクラフトビール店や酒蔵をリノベーションした
体験型宿泊施設など、新しい動きが広まっている地域でもあります。

大学の学生保養施設をリノベーションしたプライベートヴィラ〈積修館〉

プライベートヴィラ〈積修館〉

そんな香川県三豊市に位置する荘内半島の高台に2024年11月20日(水)、
一棟貸しのプライベートヴィラ〈積修館(せきしゅうかん)〉がオープンしました。
大学の学生保養施設(宿泊学習施設)をリノベーションし、
5室の客室で最大14人が宿泊できるゲストハウスとして生まれ変わっています。

1階のダイニングホール

手掛けたのはデザイン工務店の〈YAE WORKS〉。
香川県綾川町に佇むカフェ〈やえ珈琲店〉のインテリアをプロデュースしており、
風の流れや光の陰影など自然を生かした寛ぎの空間設計が特徴的です。

〈積修館〉1階のダイニングホールは、大きなテーブルやカウンター、ソファーが
備えてあり、瀬戸内海を臨むカフェのような空間で食事を楽しめます。

2階のスイートルーム

2階には、85平方メートルの室内にキッチンや薪ストーブも備えた
スイートルームがあります。

茶を通して世界とつながり、 茶の発展に貢献することを目的に。 〈SABOE〉による日本茶専門店が 岡山市にオープン

歴史的建造物を改修した店舗でここだけの体験を

お茶の発展に貢献すべく、現代における喫茶の様式を創造し、
継承している〈茶方薈(さぼえ)〉。

日本料理店〈八雲茶寮〉や和菓子店〈HIGASHIYA〉などを手がける
緒方慎一郎さんが2016年に立ち上げました。

お茶を入れる様子

緒方さんは〈櫻井焙茶研究所〉の櫻井真也さん、〈万 yorozu〉の德淵卓さんとともに〈茶方薈〉の活動をしています。

今年4月には、初の実店舗となる日本茶専門店〈SABOE TOKYO〉を
東京・麻布台ヒルズに開店し、話題を集めました。

そんな同店が11月3日に福岡県博多市、同月26日に岡山県岡山市で
それぞれ新店舗をオープン。

東京の店舗と同様に、日々の暮らしのなかで気軽に楽しめる
日本茶の新しいかたちを提案したブレンド茶シリーズ〈T., Collection〉や
日本茶と相性のよい菓子、さまざまな茶器を販売。

さらに、T., Collectionや菓子、茶と酒を融合した茶酒を使用したカクテルなどを
味わえる茶房も併設しています。

11月3日にオープンした〈SABOE HAKATA〉。

11月3日にオープンした〈SABOE HAKATA〉。鎌倉時代に宋からお茶の種を持ち帰った栄西や、饅頭・羊羹などの製法を宋から伝えたとされる聖一国師(しょういちこくし)に縁のある博多旧市街にあります。

先日オープンしたばかりの〈SABOE OKAYAMA〉が店を構えるのは、
岡山後楽園の玄関口にあたり、近世の城下町として栄えた地域に佇む
歴史的建造物を改修した〈福岡醤油ギャラリー〉の一角。

今回の岡山県への出店は、同ギャラリーを運営する石川文化振興財団との
縁がきっかけだったといいます。

明治時代に建てられた主屋と、昭和初期に建てられた離れから成る
この施設は、かつて醤油製造蔵や市民銀行の窓口として使われていた
旧福岡醤油建物を改修した文化施設として親しまれています。

いにしえから続く豊かな文化や自然に 深く触れられるホテルが増加中 知れば知るほどおもしろくなる 古都・奈良に泊まろう

宿泊施設客室数ランキングにも変化。ホテルを利用して感じる奈良の豊かさ

1300年前に都があった古都奈良。
長年にわたって多くの観光客を受け入れる人気の観光地です。
しかし2008年から発表されるようになった宿泊施設の客室数ランキングで
奈良県は日本47位をしばらく保っていました。
つまり日本国内で宿泊できる部屋数がいちばん少ない土地だったのです。
ところが令和に入って徐々に状況が変化。
奈良の特産品や自然が感じられるホテルのオープンも続き、
2022年には44位になっています。
様々な試みで奈良の文化に触れられる奈良市内にある4つのホテルをご紹介します。

一度は泊まりたい日本を代表するクラシックホテル〈奈良ホテル〉

圧倒的な存在感を持つエントランス。

圧倒的な存在感を持つエントランス。

明治42(1909)年10月17日に開業したという歴史ある〈奈良ホテル〉。
日本近代建築の父と言われる辰野金吾が設計した建物には
115年以上にわたる歴史があちこちに刻まれています。

重厚な木造2階建ての建物は、古都奈良の景観に合うようにと外観は和風。
館内に入ると赤絨毯やシャンデリア、マントルピースなどがある洋風の建築となっています。

明治から続く長い歴史のなかでは、世界からもたくさんの要人が訪れました。
アルベルト・アインシュタインやヘレンケラー、
ラストエンペラーとして知られる愛新覚羅溥儀
そしてオードリー・ヘプバーンも宿泊。

アップライトピアノの上に飾られている写真にはアインシュタイン博士とピアノが写っています。

アップライトピアノの上に飾られている写真にはアインシュタイン博士とピアノが写っています。

アインシュタイン博士は宿泊した時にピアノを演奏したという記録が残り、
そのピアノがロビーの一画に置かれています。

実はこのピアノ、戦時中に金属供出の対象にならないよう
大阪の倉庫に隠されてから2009年に発見されるまで行方不明になっていました。
できる限り古い部品を残して修理が施され、
現在はロビーコンサートなどで人々を楽しませています。

メインダイニングルーム「三笠」。

メインダイニングルーム「三笠」。

メインダイニングルーム「三笠」は、創業以来の変わらない厳かな空間で、
明治大正時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえます。

9月~11月の春日コース17000円(サービス料・税金込み)。コーヒーも付きます。

9月~11月の春日コース17000円(サービス料・税金込み)。コーヒーも付きます。

宿泊客はもちろん、食事に訪れる多くの人から愛されてきた料理は、
コースのフランス料理が中心です。
食前のお楽しみ(アミューズ)からデザートまで
存分に味わえるディナーのコースは季節の食材とともに
贅沢な時間が味わえます。

クッキー缶(手前)4320円、ビーフカレー2缶セット(奥)2380円、オリジナルコーヒー(右)1404円。

クッキー缶(手前)4320円、ビーフカレー2缶セット(奥)2380円、オリジナルコーヒー(右)1404円。

奈良ホテルを訪れたら、ホテルショップも必ず足を踏みいれたい場所です。
人気があるのは正倉院ゆかりの模様がデザインされた缶入りのクッキーや
ホテルオリジナル缶詰クラシックカレー、ホテルオリジナルコーヒーとのこと。

奈良ホテルの建物の中で過ごす時間は、歴史と品格を全身で感じられる
特別なものとなってくれるはずです。

information

map

奈良ホテル

住所:奈良県奈良市高畑町1096


tel:0570-66-6088(ナビダイヤル)


客室数:本館62室/新館65室


1泊料金:42000円から(税・手数料込、2名1室)


Web:奈良ホテル公式サイト

吉野杉とヒノキ、伝統技術を生かした〈SETRE NARAMACHI(セトレならまち)〉

〈SETRE NARAMACHI(セトレならまち)〉

道路を挟んだところに猿沢池があります。

興福寺五重塔が周囲の柳と一緒に水面に映る風景はとても美しく、
奈良八景のひとつに選ばれている猿沢池のほとりに
2018年11月にオープンしたのが〈SETRE NARAMACHI(セトレならまち)〉です。

隣にある老舗旅館〈吉田屋〉が修学旅行生向けの別館「ホテル大和路」として
営業していた場所を建て替えて建設されました。

デザインにもこだわったホテルを運営するのは
西日本を中心に地域の特徴を発信するホテルブランド〈SETRE〉です。

レセプションの背面は、奈良の土を用いて左官仕上げが施されています。

レセプションの背面は、奈良の土を用いて左官仕上げが施されています。

建物には吉野の杉や檜、奈良市東部の月ヶ瀬地区の土など、
奈良を象徴する素材がふんだんに使われています。
さらに館内の家具は吉野杉を使ったオリジナル。

「蘇芳」は小上がりの畳スペースの横には、中庭を見渡せるテラスがあります。

「蘇芳」は小上がりの畳スペースの横には、中庭を見渡せるテラスがあります。

客室も全32室すべてに吉野杉を使用しています。
小上がりのある客室、「蘇芳」は、布団を敷けば最大4名で利用可能。

ガラスに囲まれた坪庭がある町屋ルーム。坪庭の上は屋根がなく雨の日も楽しめます。

ガラスに囲まれた坪庭がある町屋ルーム。坪庭の上は屋根がなく雨の日も楽しめます。

町屋ルームと名付けられた客室には、4階の室内にガラスで囲まれた小さな坪庭があります。
奈良の古い町屋には坪庭があることを取り入れています。

中央にシンボルツリーの枝垂れ桜。

中央にシンボルツリーの枝垂れ桜。

セトレならまちでは、客室以外にも宿泊客が自由に過ごせる空間がいくつもあります。
吉野のしだれ桜が植えられ、畑もある中庭のビオガーデンには
足湯が設置されています。
この足湯はヒノキパウダーと米ぬかを混ぜて、微生物の力で発熱させたもの。

匠室(マスタールーム)と名付けられた茶室。

匠室(マスタールーム)と名付けられた茶室。

フードとドリンクが自由に楽しめるラウンジの一画には、
匠室と名付けられた茶室があります。
この茶室は、釘や金具を一切使わない木造建築技術を使用。
屋根は耐久性に優れた吉野杉の皮でできています。
奈良で長く技術を受け継いできた匠たちが手がけた
土壁や手すきの障子紙、畳が使われています。
宿泊者以外も見学可能で、
月に2度開かれる雅楽の体験イベントの舞台にもなります。

他にも2階には本やレコードが楽しめるライブラリー&レコードルーム、
屋上の五重塔や若草山の大自然を眺められる星宙テラスもあり、
五感すべてで奈良を吸収できる工夫が散りばめられています。

information

map

セトレならまち

住所:奈良県奈良市高畑町1118


TEL:0742-23-2226(代表)

休館日:火・水曜(祝日・夏期・年末年始を除く)


客室数:32室


1泊料金:13000円から(朝食付・1名1室)


Web:セトレならまち公式サイト

〈よつめ染布舎かれんだ〉 最後の九州・沖縄編が発売! 10年暮らした国東から来春広島へ、 現代アートで自分だけの表現も

ギャラリー〈すずめ草〉の前で2025年〈かれんだ〉を手にする小野豊一さん。

型染作家として独立、地域デザインまで何でもやった30代

大分県の北東、周防灘に丸く突き出した国東半島。
約1300年もの時を超えて山岳信仰や祭りが伝わる地で、
深い山に苔むした寺や石仏が佇み、異世界のような雰囲気が漂っています。

2015年、この国東半島に広島県北広島町から移住し、
染めの工房〈よつめ染布舎〉を構えた小野豊一(とよかず)さん。
型染と筒描という室町時代から続く伝統的な染色技法を使って、
身のまわりの自然や国東半島の伝統文化に着想を得た
独創的なデザインのテキスタイルをつくってきました。

空に舞うテキスタイル『カラスの群れ』。写真撮影:谷知英

空に舞うテキスタイル『カラスの群れ』。写真撮影:谷知英

手染めの大きなのれんやクッションなどの日用品、モンペやTシャツといった
幅広いプロダクトが並ぶギャラリー兼ショップ〈すずめ草〉は全国にファンが多く、
展示会は年間10回前後、国内からロンドンまで25店舗以上で取り扱われます。
福岡県の〈地域文化商社 うなぎの寝床〉や長野県の〈パンと日用品の店 わざわざ〉など、
発信力の高いセレクトショップとのコラボ商品も話題に。

古民家を改装したギャラリー。玄関には国東半島を代表する奇祭「ケベス祭」を表現した手ぬぐいが。

古民家を改装したギャラリー。玄関には国東半島を代表する奇祭「ケベス祭」を表現した手ぬぐいが。

今や「よつめ染布舎=国東」というイメージが定着しましたが、
2024年10月に「来春、広島へ移住します」という電撃ニュースが
公式Instagramに発表されたのです。
折しも、毎年定番の〈かれんだ〉が発売される時期でもあり、
聞きたいことは山とあるとばかり、国東半島へ取材に向かいました。
博多から新幹線と特急ソニックとバスに揺られて、片道3時間半。
周防灘に注ぐ伊美川沿いに佇む〈すずめ草〉を訪ねました。

工房看板

鶏が自由に歩き回る庭を抜けて、工房へ。

小野さんは、北広島で明治28年から続く染物屋に生まれました。
祭りの幟旗や神楽幕などを専門に染める会社で、長男の小野さんは
「継ぐもの」だと思って24〜31歳まで実家で型染の職人として働きます。

「ずっと絵で独り立ちしたくて、職人仕事の傍らペンキで絵を描いていました。
その頃、妻(岡美希さん)に出会って。彼女は陶芸家として身を立てていたんです。
展示会で彼女の器を買ったお客さんたちが幸せそうにしているのを見て、
なんて豊かな光景だろうと衝撃を受けました」

自分が絵を1点描く間に、同じ意匠の器をたくさんつくって人を幸せな気持ちにする
美希さんの姿に、工芸には絵と違う可能性があると小野さんは気づきました。
さらに、あるギャラリーの主人から
「描きたい絵を型染で表現すればいい」とアドバイスされたこともあって、
「型染に自分のクリエイションをのせてみたい」と考えるように。

20代から作家になることを夢見ていた小野さん。
2014年、結婚・出産とほぼ同時期に型染作家として独立しました。
1年後、子育てと創作を両立しやすい環境を求めて、
たどり着いたのが「空き家バンク」を介して知った国東市国見町。
ものづくりに携わる移住者が多く、移住のいろはを教わったのが決め手でした。

「移住した当初は売上もままならなくて、プレッシャーでした。
染色は工程が多いけど分業できる職人がいないので、一から十までひとりでやる。
子どもも生まれたし、必死でしたね」

手で彫った型紙を使って糊を置いていく工程。写真撮影:谷知英

手で彫った型紙を使って糊を置いていく工程。写真撮影:谷知英

生活を立てるために、型染の作家活動のほかにも
企業の商品パッケージや自治体イベントのロゴデザインなど、
ブランディング業務を手がける部門〈よつめデザイン〉も立ち上げました。

型染の意匠やデザインのヒントを得るために、
国東の人々が信仰する「鬼」についてなど歴史文化のルーツを研究したそうです。

「型染作家としての創作と、デザインの仕事を行ったり来たり。
アートで地域を活性化するイベント企画も提案しました。
30代のうちは声がかかる仕事は全部やって、自信と経験を積もうと。
“境”をつくらないことでおもしろい仕事が生まれたんですよね」

国東市内の高校生や小学生と完成させた、地域産品「鬼おんちっぷす」のパッケージデザイン。写真提供:よつめデザイン

国東市内の高校生や小学生と完成させた、地域産品「鬼おんちっぷす」のパッケージデザイン。写真提供:よつめデザイン

観光地・南紀白浜から クラフトチョコレートの魅力を発信! 〈K型チョコレートカンパニー〉

南紀白浜に登場した小さなチョコレート工場

和歌山県白浜町の白浜桟橋のそばに佇む〈K型 chocolate company〉は、
店内からカカオの香りが漂う小さなチョコレート工場です。

美しい海が魅力の観光地「白浜」のまちに、
なぜチョコレート工場をつくったのでしょうか?
同店のオーナー、島彰吾(しま しょうご)さんに伺ってみました。

仕入れたカカオ豆から熟成していないものや虫食いなどを手作業で取り除く。

仕入れたカカオ豆から熟成していないものや虫食いなどを手作業で取り除く。

「前職はホテルのパティシエで、当時はいちごや抹茶のフレーバーがついた
ボンボンショコラなどのチョコレート菓子を製造していました。

あるとき、原材料がカカオ豆と砂糖だけでつくられた
クラフトチョコレートを食す機会があり、
ダイレクトに伝わってくるカカオの味わいに衝撃を受けたんです」

カウンターの後ろがチョコレート工場になっている。

カウンターの後ろがチョコレート工場になっている。

コーヒーもワインも飲めない体質だという島さんですが、
唯一それぞれの持つ味の違いや品種、
産地などの魅力が楽しめたのがチョコレートだったといいます。
そして、自分もこんなチョコレートをつくってみたいと一念発起。
広島県尾道市のクラフトチョコレート店 〈USHIO CHOCOLATL〉のドアを叩きました。

観光客や地元の人が集まる白浜の魅力を生かす

チョコレートが並ぶショーケース。

チョコレートが並ぶショーケース。

〈USHIO CHOCOLATL〉で1年半勤務したのちに白浜に移住し、
2022年12月に〈K型 chocolate company〉を開業。

白浜を選んだのは、尾道で働くなかで、
観光地に暮らす楽しさやまちに暮らす人をはじめ、
観光客などさまざまな人との交流に魅力を感じたからだそう。

「クラフトチョコレートを販売するなら観光地で、と考えていました。
というのも、日本人は先進国のなかではカカオの摂取量が少なく、
“タブレット”と呼ばれる、いわゆる板チョコを食べる習慣がありません。

そんなタブレットを手に取ってもらうためには、
一般的な住宅地よりも、非日常を味わうために人が集まる
観光地がいいと考えました」と島さん。

チョコレートをイメージしたパッケージはそれぞれ違うアーティストが担当。

チョコレートをイメージしたパッケージはそれぞれ違うアーティストが担当。

ガーナやタンザニア、ボリビアなどからカカオ豆を輸入し、
それぞれの個性が味わえる6種類のタブレットを製造、販売。
カウンターでカカオ豆の説明を聞いたり、
テイスティングができるようになっています。

400年非公開だった“禁足地”や 富士山の絶景を巡る秋冬の旅。 静岡のおすすめスポット5選!

11月6日に初冠雪を迎えた富士山。
美しい自然はもちろん、さまざまな体験ができるスポットが多いことから、
季節問わず人気の観光地として知られています。
そんな静岡では、JR東海の「富士山×〇〇」をテーマに、
富士山眺望が楽しめる「もれなく富士山」キャンペーンを実施。
美しい富士山を眺められる絶景スポットやグルメを紹介します。

「美 咲良祈願」でコノハナサクヤヒメに祈る。〈富士山本宮浅間大社〉

この日は雲が多く富士山が見え隠れしていた。

この日は雲が多く富士山が見え隠れしていた。

身延線の富士宮駅から徒歩10分の場所に位置する〈富士山本宮浅間神社〉は、
富士山に対する信仰(富士信仰、浅間信仰)の神社です。

富士山信仰の広まりとともに、全国に祀られた1300余の浅間神社の
“総本宮”と称されるようになり、富士山の神霊
「木花之佐久夜毘売命(コノハナサクヤヒメノミコト)」が祀られています。

この神社を参拝して美に関することを願う「美の願い体験プラン」(1,800円)は、
「願い用紙」「御朱印台紙」「御朱印ケース」「体験の手引き」がセットになっています。

美 咲良祈願プラン(1,800円)。

美 咲良祈願プラン(1,800円)。

体験セットは富士宮駅前観光案内所で受け取り、
願い用紙には美に関する願いを記入。

願い事は外見的な美に限らず、内面的なことも書いていいそう。

良縁のご利益がある「湧玉池」。

良縁のご利益がある「湧玉池」。

願い事を書き込んだら、湧水スポットへ。
富士山から湧き出る7か所の湧水にはそれぞれ
良縁、上昇、実り、輝きなどの意味が込められています。

用紙を湧水に浸すと、願い事がコノハナサクヤヒメに届き、
メッセージイラストが浮かび上がります。

富士山から湧き出る7か所の湧水にはそれぞれ
良縁、上昇、実り、輝きなどの意味が込められています。

コノハナサクヤヒメからのメッセージは全部で4種。

コノハナサクヤヒメからのメッセージは全部で4種。

用紙を水に浸すと、コノハナサクヤヒメからの
メッセージイラストが浮かび上がります。

総本宮や御神祭など参拝後に初穂料を収めると、
参拝記念のオリジナルクリップつき御朱印がもらえます。

御朱印料金(オリジナルクリップつき 500円)。

御朱印料金(オリジナルクリップつき 500円)。

本プランの御朱印台紙と重ねると、
桜が咲いたようなデザインになる仕掛けになる特別なデザインに。

information

富士山本宮浅間大社

住所:静岡県富士宮市宮町1-1

TEL:0544-27-2002

営業時間: 開門時間(11月~2月)通常6:00〜19:00

Web:富士山本宮浅間大社

アーティストSHETAとコラボした お遍路さんの宿坊〈岩本寺〉が キュートすぎる!

1300年の歴史をもつ四万十町〈岩本寺〉へ

高知県といえば坂本龍馬像がたつ桂浜や仁淀川ブルーなどの
有名観光地が思い浮かびますが、
今回はディープな旅先、四国最長の四万十川(しまんとがわ)近くにある
四万十町を訪れてみました。

〈岩本寺(いわもとじ)〉

本流に大規模なダムがないため「日本最後の清流のまち」とも呼ばれるこの地には、
1300年の歴史をもつ古刹〈岩本寺(いわもとじ)〉があります。
お遍路さんが巡る「四国八十八ヶ所霊場」
37番目の札所(ふだしょ)として知られています。

お寺とは一見不釣り合いなポップ・アート

門をくぐると、お寺とは一見不釣り合いなポップ・アートが目に飛び込んできました。

湘南出身のアーティスト・SHETA氏のイラスト

「LOVE & PEACE」をテーマに、親しみとユーモア溢れる表現で注目を集める
湘南出身のアーティスト・SHETA氏のイラストです。
〈COACH〉や〈STAR WARS〉とのコラボ、ミュージシャンのCDジャケット、グッズなどの
イラストを手がける注目のアーティストの作品が、なぜお寺に? 
聞けば、境内のみならず四万十町の6か所に
彼のオリジナルアートが点在し鑑賞できるとのこと。

31代住職・窪さん。宿坊に設けた寺サウナ前にて

31代住職・窪さん。宿坊に設けた寺サウナ前にて

朗らかな笑顔で出迎えてくれたのは、
室町時代から数えることなんと31代目住職の窪博正さん。
斬新な旅の取り組みにチャンレンジしている四万十町のキーパーソンです。

お遍路の札所〈岩本寺〉

〈岩本寺〉がお遍路の札所、つまり空海(弘法大師)ゆかりの
仏教寺院となったのは平安時代。
中世に一度廃寺したものの室町時代に窪さんのご先祖さまが引き継ぎ、
長い月日が流れていまに至ります。
隣の札所(ふだしょ)から距離があるため、
昔から数多くのお遍路さんたちが宿坊として旅の疲れを癒やしてきました。

「SHETA ROOM」

「SHETA ROOM」

「お寺をより親しみやすくアピールできる策を探していたときに、
当時人気に火がつく直前だったSHETA君をご紹介いただき、
作風がぴったりでいいんじゃないかなとお願いしました。
実際にお遍路さんをインタビューしてもらい、
そこからイメージしたものを描いていただきました」(窪住職)

「蘇りの地 熊野」に 禅スタイルのサウナをつくる 〈大泰寺〉の挑戦

巡礼路・熊野古道沿いに最澄が開いた〈大泰寺〉

和歌山県の南部は、熊野(くまの)と呼ばれ、古くより蘇りの地とされてきました。
この熊野を目指した巡礼の道、熊野古道沿い、
那智の滝で有名な和歌山県那智勝浦町に〈大泰寺〉はあります。

〈大泰寺〉

〈大泰寺〉は比叡山の開祖・最澄が約1200年前に開いた南紀地方屈指の薬師霊場です。
江戸時代には臨済宗に改宗しており、天台宗の時代から伝わる貴重な仏像を鑑賞できる
一方、坐禅や写経を通じて禅を学べるなど、多面的な魅力を持っています。
第8代目の住職が、天皇から紫衣を賜るような有名な和尚だったそうで
その水墨画のコレクションも〈大泰寺〉の見どころのひとつです。

現在の住職である西山十海(にしやまとうみ)さん

現在の住職である西山十海(にしやまとうみ)さんは、
〈大泰寺〉の隣にあるお寺の息子です。
そのお寺の住職は代々兼職をしていたため
西山さん自身も、英語教師とお坊さんの兼業をするつもりで、
大学で教員免許をとり、大学修了後に愛知県の一宮妙興寺に修行に行きました。
その後、東京板橋区で教師となりましたが、地方のお坊さん不足が深刻となり、
帰郷を決断し、縁あって約10年前に〈大泰寺〉の住職になりました。

お寺での座禅体験や宿坊のほか、キャンプやテントサウナも実施

お寺での座禅体験

現在〈大泰寺〉では、より多くの人にお薬師様に触れて、癒しを得てもらおうと
坐禅体験や宿坊、心身の癒しが期待されるキャンプやテントサウナなどを、
地理的特性を生かし提供しています。

心身の癒しが期待されるキャンプ

サウナを始めてみて西山住職が気付いたのは、
坐禅による悟りの状態とサウナの「ととのい」の親和性の高さ。
坐禅の素晴らしさを、サウナを通じて知ってもらい、
その癒しを、坐禅を通して日常生活に取り入れてもらいたいと考えました。

日本の名酒蔵×シャンパン醸造家による ラグジュアリー日本酒〈HEAVENSAKE〉

〈農口尚彦研究所〉など名酒蔵とコラボする日本酒ブランドが日本へ逆輸入

〈農口尚彦研究所〉や〈出羽桜酒造〉など日本の伝統ある酒蔵が製造する日本酒を、
高名なフランスのシャンパーニュ醸造家であるレジス・カミュ氏が
アッサンブラージュすることで2016年に誕生した〈HEAVENSAKE〉。

〈HEAVENSAKE〉

そんなラグジュアリー日本酒ブランドが、10月31日(木)より
ついに日本でも発売がスタートしました。
フランスで誕生以来、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に世界14か国で
展開し、日本は15か国目の展開国となります。
海外では〈ザ・リッツ・カールトン〉や〈セント レジス ホテル〉などの高級ホテルを
はじめ、ニューヨークの星付きレストランからモルディブのリゾート、
イビサ島のクラブに至るまで、ラグジュアリーなロケーションで提供されています。

日本酒造りに初めてアッサンブラージュを取り入れた〈HEAVENSAKE〉

〈HEAVENSAKE〉で特徴的なのが、アッサンブラージュという
フランス生まれの技法を取り入れていること。
単なるブレンドではなく、異なる風味の層を慎重に重ね合わせ、
音楽を作曲するように調和の取れた上品な味わいを生み出す調合技法です。
このプロセスにより、日本酒の体験を新たな高みへと引き上げています。

レジス・カミュ氏

レジス・カミュ氏は、マリー・アントワネットにも献上されたシャンパーニュブランド
〈パイパー・エドシック〉の最高醸造責任者などを歴任した実力者。
インターナショナル・ワイン・チャレンジというコンペティションで8度の
「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」の受賞歴があり、
アッサンブラージュのマスターとして高く評価されています。

また彼は、2016年にアッサンブラージュを初めて日本酒造りに持ち込んだ先駆者です。
レジス氏は、日本酒造りの伝統に敬意を払いながら、アッサンブラージュを通して
独自の味わいを生み出すことを目指しており、その革新的な手法は、
日本の酒蔵から驚きと称賛をもって受け入れられています。

「酒造りの神」として知られる農口尚彦杜氏は、レジスの功績を称え、
「彼のアッサンブラージュが、これほど独自の風味を引き出すとは思いもよらなかった」
と語っています。

「おいしい」は映像作品のスパイス? 名古屋で開催される 『おいしい映画祭』が熱い!

「おいしい」をキーワードに、学生と一般の2部門で映像作品を公募し、
そのなかから各入賞5作品と招待作品を上映する『おいしい映画祭』が、
2024年11月30日(土)、12月1日(日)の2日間、
名古屋にある映画館〈ミッドランドスクエアシネマ2〉で開催されます。

今年で3回目を迎えるこの映画祭を立ち上げたのは、東海圏を中心に活躍する
映画パーソナリティーであり、コーディネーターの松岡ひとみさん。
コロナ禍において活動が制約されてしまった映像クリエイターや
来場者が激減してしまった映画館を支援したいとの思いから、始められたそうです。

『おいしい映画祭』プロデューサーであり、映画パーソナリティの松岡ひとみさん。

『おいしい映画祭』プロデューサーであり、映画パーソナリティの松岡ひとみさん。

「おいしい」は映像作品のスパイス? どんな映画にも登場する食事シーン

映像製作に関しての条件はひとつ。
「おいしい」を映画のなかに取り入れた、5分から30分以内の短編映画作品であること。
その理由を松岡さんはこう語ります。

「映画には、必ずといっていいほど、食事のシーンが登場します。
監督たちとも話すのですが、群像劇や家族の映画に食べ物が出てくると、
個々のキャラクターや家族関係が、一発で映し出されます。
お父さんはごはんを食べ、娘はパンを食べる。
それだけでも家族の状況がわかったり。それがおもしろいなと。
それに食べるって、生きることにつながっているし、
主人公の食べる姿は見ていて元気になります。
私自身も食べることが大好きで、「おいしい」をテーマにした
映画のコラムなどを書いていたこともあり、これをキーワードに
映像作品を製作してもらおうと考えました」

初年度の応募作品には、名古屋メシで有名な「天むす」や「ひつまぶし」を
取り入れた映画の応募が多かったのだとか。
名古屋メシの魅力を伝えることにも一役買っているようです。

150作品以上が全国から。2024年も入賞作品は個性派ぞろい

東海圏を中心にスタートした『おいしい映画祭』ですが、今や全国から
150作品を超える応募があり、うれしい悲鳴を上げる映画祭スタッフ。
映像編集が手軽にできるようになったほか、スマホで撮影する縦型動画などもあり、
時代の変化とともに映像形態が多様化する一方で、自分の家族や身近な人をテーマとした
ドキュメンタリー映画も増えているそうです。

学生部門入選の安川明里監督作品『曇り味噌』。

学生部門入選の安川明里監督作品『曇り味噌』。

「学生の作品は、この時代にしか撮れないものも多く、社会に忖度せず、
自由にテーマを選んでいるのもおもしろいです。
一般の部には、プロを目指している人も応募してきますが、
この映画祭をきっかけに代理店から声がかかったり、
商業映画が撮れるようになるなどの動きも出てきています」と松岡さん。

一般部門入賞の浮辺奈生子監督作品『MADE IN JAPAN』。

一般部門入賞の浮辺奈生子監督作品『MADE IN JAPAN』。

ホビーのまち静岡で初開催 高校生がプラモデルの出来栄えを競う 〈第1回全国プラモデル選手権〉

"模型の世界首都"で開かれるプラモデルの甲子園

静岡市は日本全国のプラモデル製造品出荷額の80%を超えるシェアを誇ります。
静岡に本社や事業所を置く模型関連メーカーは13社以上。
国内外の模型ファンたちの間で静岡は"模型の世界首都"と認識されているのだとか。

静岡市内にある久能山東照宮

静岡市内にある久能山東照宮には、プラモデルが奉納されています。

静岡におけるプラモデル製造の背景には長い歴史があります。
古くから木材加工がさかんな静岡市には
寺社仏閣の造営のため、全国各地から優秀な職人が集められました。
こうして地域に受け継がれた技術を生かし、木製模型産業が生まれ、
さらにそれがプラモデル産業に発展しました。

このような背景から静岡市は世界に誇るプラモデルを核に「ホビーのまち静岡」として
さまざまな取り組みを行っています。

その一環として12月7日、8日に記念すべき第1回が行われるのが、
〈全国プラモデル選手権大会 次世代模型フェスティバル
in ホビーのまち静岡(以下プラモデル選手権)〉です。

大会に参加できるのは全国の高校生。
部活動として模型を作る模型部などを中心に、
学校単位で参加する大会で、いわばプラモデルの甲子園です。

大会は

(1)課題テーマ部門

(2)ジオラマ部門

(3)単体部門

の3つの部門で行われます。

課題テーマ部門とジオラマ部門は5人までのチーム、
単体部門は1人で制作することになっているほか、
プラモデルキットの使用や、展示面積など、
参加の条件やレギュレーションに従う必要があります。

大会への参加申込は、7月12日~9月末までに行われました。
課題テーマ部門には4作品、 ジオラマ部門には19作品、
単体部門には133作品がエントリー。
12月7日、8日に行われる本戦に進めるのは30校ほどです。

『全国プラモデル選手権大会 次世代模型フェスティバル in ホビーのまち静岡』のポスター

〈全国プラモデル選手権大会 次世代模型フェスティバル in ホビーのまち静岡〉のポスター。

大会当日は、会場のツインメッセ静岡 北館に制作した作品を持ち込んで展示。
高校生たちは審査員や一般来場者に向けて
プレゼンテーションも行うことになっています。