デザインや色柄が気に入っているけれど、シミや汚れがあり、
着られなくなってしまった服や、思い入れがあってなかなか捨てられない服、
買ったけれどまったく着ていない服など、クローゼットに眠る洋服や小物は案外多いもの。
名古屋市に本社を構えるブラザー工業のパーソナル・アンド・ホーム事業
(P&H事業)では、「サステナビリティワーキンググループ」をスタートしました。
ミシンなどブラザー製品を使用して、本来は捨てられるはずの衣類などに
新たな価値を与えて再生する「アップサイクル」を推進しているそうです。
愛知県一宮市は繊維の町、織物のまち。
メーカーや地元の中学校とのコラボも!
2021年より、愛知県一宮市内の中学校での出張授業や、
地元の織物メーカーとのコラボ、不要となった衣類のアップサイクルの提案など、
ミシンがサステナブルを生み出す道具であることを伝える活動を展開しています。

愛知県一宮市立北部中学校でアップサイクル講習を開催。
今回は、名古屋市内にあるブラザーの研修所にて、愛知県出身のデザイナーの
井上アコさんを講師に迎え、エンドユーザー向けに、
ちょっとしたアイデアで小物や洋服が生まれ変わる
〈簡単アップサイクル講座〉を開催。その様子を取材してきました。

愛知県稲沢市出身の洋服作家の井上アコさん。文化服装学院を卒業後、アパレルメーカーに勤務したのち、1998年より手づくり子ども服ブランドを展開。現在はNHK『すてきにハンドメイド』に講師として出演するほか、らくがき刺繍家としての顔も。「らくがきライブ刺しゅう」と題したイベント・ワークショップなどを各地で行っている。
1枚のシャツからかわいい雑貨小物が!
タグも生かしてオシャレなデザインに
洋服のリメイクと聞くと、ハードルが高いと思われてしまうのですが、
例えば、シャツの身ごろを使用して、ボタンの部分をそのまま生かせば、
ファスナーをつけなくても取り外しが簡単なクッションカバーができます。
「洋服のかたちにとらわれず、布地として再利用すれば、
さまざまなものにアップサイクルできるんですよ」と井上先生。

シャツをそのまま生かしたクッションカバーやティッシュケース、ポーチなど。タグもおしゃれなアクセントに。
1枚のシャツから、クッションカバー、ティッシュケース、カード入れ、
ポーチをつくったP&H事業QMCS推進部の河合成美(かわいなるみ)さんは、
もともと洋裁が得意ではなかったそうですが、この取り組みをきっかけに、
モノづくりの楽しさに目覚めたのだとか。

河合さんが着ているのは、井上先生のパターンでつくったワンピース。
右前身頃は夫のシャツ、左前身頃は、以前ワークショップを開催したときに
もらったカーテン地のはぎれなんだとか。
デザインはシンプルでも、布地の組み合わせで、
オリジナリティあふれる洋服に仕上がっています。
「このシャツは、私が気にいって、夫のために購入したものだったのですが、
シミや汚れがあり、夫が捨ててしまっていたんです。
それを私がゴミ箱から救出しました(笑)。
夫には、アップサイクルすることを話していなかったので、
私の着ているワンピースを見て、驚いていました」と河合さん。
こちらはご自身が愛用していたワンピース。
スパンコールのベルト部分が、かわいかったので、
そのまま使用しておしゃれなバッグへとアップサイクルしたそうです。
裁断部分を工夫して、背のファスナーもそのまま布地として使用。
こういった利用もアップサイクルのおもしろさといえます。

























































































































