〈農口尚彦研究所〉や〈出羽桜酒造〉など日本の伝統ある酒蔵が製造する日本酒を、
高名なフランスのシャンパーニュ醸造家であるレジス・カミュ氏が
アッサンブラージュすることで2016年に誕生した〈HEAVENSAKE〉。

そんなラグジュアリー日本酒ブランドが、10月31日(木)より
ついに日本でも発売がスタートしました。
フランスで誕生以来、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に世界14か国で
展開し、日本は15か国目の展開国となります。
海外では〈ザ・リッツ・カールトン〉や〈セント レジス ホテル〉などの高級ホテルを
はじめ、ニューヨークの星付きレストランからモルディブのリゾート、
イビサ島のクラブに至るまで、ラグジュアリーなロケーションで提供されています。
〈HEAVENSAKE〉で特徴的なのが、アッサンブラージュという
フランス生まれの技法を取り入れていること。
単なるブレンドではなく、異なる風味の層を慎重に重ね合わせ、
音楽を作曲するように調和の取れた上品な味わいを生み出す調合技法です。
このプロセスにより、日本酒の体験を新たな高みへと引き上げています。

レジス・カミュ氏は、マリー・アントワネットにも献上されたシャンパーニュブランド
〈パイパー・エドシック〉の最高醸造責任者などを歴任した実力者。
インターナショナル・ワイン・チャレンジというコンペティションで8度の
「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」の受賞歴があり、
アッサンブラージュのマスターとして高く評価されています。
また彼は、2016年にアッサンブラージュを初めて日本酒造りに持ち込んだ先駆者です。
レジス氏は、日本酒造りの伝統に敬意を払いながら、アッサンブラージュを通して
独自の味わいを生み出すことを目指しており、その革新的な手法は、
日本の酒蔵から驚きと称賛をもって受け入れられています。
「酒造りの神」として知られる農口尚彦杜氏は、レジスの功績を称え、
「彼のアッサンブラージュが、これほど独自の風味を引き出すとは思いもよらなかった」
と語っています。
「おいしい」をキーワードに、学生と一般の2部門で映像作品を公募し、
そのなかから各入賞5作品と招待作品を上映する『おいしい映画祭』が、
2024年11月30日(土)、12月1日(日)の2日間、
名古屋にある映画館〈ミッドランドスクエアシネマ2〉で開催されます。

今年で3回目を迎えるこの映画祭を立ち上げたのは、東海圏を中心に活躍する
映画パーソナリティーであり、コーディネーターの松岡ひとみさん。
コロナ禍において活動が制約されてしまった映像クリエイターや
来場者が激減してしまった映画館を支援したいとの思いから、始められたそうです。

『おいしい映画祭』プロデューサーであり、映画パーソナリティの松岡ひとみさん。
映像製作に関しての条件はひとつ。
「おいしい」を映画のなかに取り入れた、5分から30分以内の短編映画作品であること。
その理由を松岡さんはこう語ります。
「映画には、必ずといっていいほど、食事のシーンが登場します。
監督たちとも話すのですが、群像劇や家族の映画に食べ物が出てくると、
個々のキャラクターや家族関係が、一発で映し出されます。
お父さんはごはんを食べ、娘はパンを食べる。
それだけでも家族の状況がわかったり。それがおもしろいなと。
それに食べるって、生きることにつながっているし、
主人公の食べる姿は見ていて元気になります。
私自身も食べることが大好きで、「おいしい」をテーマにした
映画のコラムなどを書いていたこともあり、これをキーワードに
映像作品を製作してもらおうと考えました」
初年度の応募作品には、名古屋メシで有名な「天むす」や「ひつまぶし」を
取り入れた映画の応募が多かったのだとか。
名古屋メシの魅力を伝えることにも一役買っているようです。
東海圏を中心にスタートした『おいしい映画祭』ですが、今や全国から
150作品を超える応募があり、うれしい悲鳴を上げる映画祭スタッフ。
映像編集が手軽にできるようになったほか、スマホで撮影する縦型動画などもあり、
時代の変化とともに映像形態が多様化する一方で、自分の家族や身近な人をテーマとした
ドキュメンタリー映画も増えているそうです。

学生部門入選の安川明里監督作品『曇り味噌』。
「学生の作品は、この時代にしか撮れないものも多く、社会に忖度せず、
自由にテーマを選んでいるのもおもしろいです。
一般の部には、プロを目指している人も応募してきますが、
この映画祭をきっかけに代理店から声がかかったり、
商業映画が撮れるようになるなどの動きも出てきています」と松岡さん。

一般部門入賞の浮辺奈生子監督作品『MADE IN JAPAN』。
静岡市は日本全国のプラモデル製造品出荷額の80%を超えるシェアを誇ります。
静岡に本社や事業所を置く模型関連メーカーは13社以上。
国内外の模型ファンたちの間で静岡は"模型の世界首都"と認識されているのだとか。

静岡市内にある久能山東照宮には、プラモデルが奉納されています。
静岡におけるプラモデル製造の背景には長い歴史があります。
古くから木材加工がさかんな静岡市には
寺社仏閣の造営のため、全国各地から優秀な職人が集められました。
こうして地域に受け継がれた技術を生かし、木製模型産業が生まれ、
さらにそれがプラモデル産業に発展しました。
このような背景から静岡市は世界に誇るプラモデルを核に「ホビーのまち静岡」として
さまざまな取り組みを行っています。
その一環として12月7日、8日に記念すべき第1回が行われるのが、
〈全国プラモデル選手権大会 次世代模型フェスティバル
in ホビーのまち静岡(以下プラモデル選手権)〉です。
大会に参加できるのは全国の高校生。
部活動として模型を作る模型部などを中心に、
学校単位で参加する大会で、いわばプラモデルの甲子園です。
大会は
(1)課題テーマ部門
(2)ジオラマ部門
(3)単体部門
の3つの部門で行われます。
課題テーマ部門とジオラマ部門は5人までのチーム、
単体部門は1人で制作することになっているほか、
プラモデルキットの使用や、展示面積など、
参加の条件やレギュレーションに従う必要があります。
大会への参加申込は、7月12日~9月末までに行われました。
課題テーマ部門には4作品、 ジオラマ部門には19作品、
単体部門には133作品がエントリー。
12月7日、8日に行われる本戦に進めるのは30校ほどです。

〈全国プラモデル選手権大会 次世代模型フェスティバル in ホビーのまち静岡〉のポスター。
大会当日は、会場のツインメッセ静岡 北館に制作した作品を持ち込んで展示。
高校生たちは審査員や一般来場者に向けて
プレゼンテーションも行うことになっています。
旅の目的地(=デスティネーション)となる宿をプロデュースする温故知新が
2022年、山口県宇部市にオープンさせた洞窟レストラン
〈house & restaurant maison owl(メゾン・アウル)〉。
まるで洞窟のような構造と造形を体現している同建築は、
「時間と共に重みを増していくような建物がほしい。
ツルツルのものではなく、自然の粗々しさを含むような建物」というオーナーシェフ
平田基憲さんの強い思いを、建築家・石上純也氏が9年という歳月をかけ、
完成させたものです。
2024年日本建築学会作品賞を受賞するなど、建築物としても高い評価を得ています。

完全招待制のレストラン〈maison owl〉は
音の反響、香りの循環、そのすべてをとってもまさに唯一無二のレストランです。
平田シェフが生み出す季節の素材をふんだんに使った料理は、空間全体を彩り、
他のどのような場所とも異なる、感性が研ぎ澄まされるような、
至極の時間と空間の中で味わうことができます。
カトラリーや器はこの空間の一部になるようオリジナルで製作された他、
厳選された貴重なワインコレクションもこだわりの一つです。
八戸港や朝市で有名な館鼻岸壁の漁港からほど近くに、
どっしりとしたレンガづくりの平屋があります。
壁面に「男山」と書かれたその建物が〈八戸酒造〉です。
大正時代に建てられ、「文化庁登録有形文化財」、「八戸市景観重要建造物」
に指定されたという漆喰の土蔵と赤レンガの蔵は、
八戸港河口の風景と相まってじつに絵になります。
ここに、「世界酒蔵ランキング」1位に輝いたことがあり、
今年も、フランスの日本酒コンクール〈Kura Master〉や、
イギリスの〈International Wine Challenge〉日本酒部門で金賞受賞と、
国内外のコンペで常連の酒蔵があると聞いて訪ねました。

大正4年から大正末期にかけて造られたという建造物群。伝統的工法を用いた主屋を始めとする6棟が登録有形文化財に指定されています。
八戸酒造の屋号は「近江屋」といい、
その名の通り、近江商人であった初代・駒井庄三郎が盛岡での商いを経て
陸奥の地で酒造りの道に入り、明治21年に現在の湊町に移転し、
〈駒井酒造店〉という名で代々日本酒を造り続けてきたといいます。
創業の酒〈陸奥男山〉はその辛口具合が湊の男たちからも愛されてきました。

潮目が変わったのは1997年のこと。
〈駒井酒造店〉は戦時中、昭和の政府が発布した「企業整備令」によって、
八戸市および周辺の複数の酒蔵と合同会社として酒造りを行ってきましたが、
現八代目当主庄三郎が1997年に合同会社を分離独立し、
1998年に新ブランド〈陸奥八仙〉を立ち上げたのです。
ただし、自社の蔵ではなく、休業していた八戸市内の旧八戸酒造の蔵を借りての
再スタートと、厳しい環境下でした。
- 酒を醸造するタンク。
- 近年は青森県産のヒバ樽で熟成した粕取り焼酎も人気。
こうして現八戸酒造の新しい酒造りに取り組み、〈陸奥八仙〉が誕生。
現専務の駒井秀介(ひでゆき)さんが入社した翌年の2003年からは、
陸奥八仙もバリエーションが増え、
酒質もひと言で言うなれば「味わいがきれい」なものになったといいます。
フレッシュでフルーティーな酒が好きだった駒井さんが、
「自分たちがおいしいと思う酒を造りたい」と生み出した酒は、
日本酒に手をのばすきっかけを求めていた人たちのニーズにマッチしたのです。
そして、2009年には元の蔵である現在地に戻ることができたことで、
蔵に活気と勢いが蘇りました。
現在は父である8代目当主の庄三郎さん、秀介さん、杜氏である弟の伸介(のぶゆき)さんの
兄弟が蔵を支え、若い蔵人たちも切磋琢磨しています。
輸入植物としてのイメージが強いサボテンなどの多肉植物ですが、
愛知県春日井市では、古くからサボテンの栽培を行っています。
全国有数の実生サボテン生産地である同市では、鑑賞用のサボテンはもちろん、
現在、食用サボテンにも着目し、〈サボテングルメプロジェクト〉を実施。
市役所内には、食用サボテンのPRを行う〈観光・サボテン担当〉という部署も
2022年から設置されており、さまざまな取り組みを行っています。

市内で栽培されている実生サボテン。
春日井市がサボテンの栽培を始めたのは、1953(昭和28)年ごろと、
歴史も古く、果樹栽培の副業として始めたのがきっかけでした。
1959(昭和34)年には、一帯の果樹が被害を受けたことから、サボテン栽培へと
移行する農家が増え、市内に広く普及。
春日井市のサボテン栽培の大きな特徴は、種から育てる「実生栽培」。
温室の構造を工夫するなど独自の栽培方法を生み出し、実生サボテンの
大量生産を可能にするとともに、一帯の農家が連携して分業体制を
とることで、安定した栽培を確立させました。

昭和のサボテン栽培の様子。
春日井市役所で、観光・サボテン担当として活躍する産業部経済振興課の
柴田知宏さんは、食用サボテンの魅力をこう語ってくれます。
「過酷な状況でも育つサボテンは、食糧危機にも強いといわれ、
SDGsの一貫として、世界的にも注目が集まっています。
サボテンは、栄養価も高く、β-カロテンなどの抗酸化成分やカルシウムや
マグネシウムといった野菜と果物が持つ両方の栄養素が含まれているので、
万能食材といわれているんです。また、豊富な食物繊維は整腸作用や
ダイエット効果が期待されます」
今年の夏には市内のサボテンを扱うお店を巡る
〈春日井サボテンスタンプラリー〉を開催し、市内41の飲食店と小売店が参加。
多くの市民がサボテングルメを楽しみました。
そのメニューも、スイーツにラーメン、パンやピザなど、
幅広いサボテングルメが登場しています。
また、春日井市では、2007年から、年に3回程度、小中学校の給食にも登場し、
子どもたちにも、「サボテンを食べる文化」が広がっています。

サボテンのイメージキャラクターをはじめ、絵本やマンガ、レシピカードに、「育てる春日井サボテン」キットも登場。
2024年10月17日、満月の日、
〈ORIX HOTELS & RESORTS〉が運営する
ラグジュアリー旅館リゾート〈熱海・佳ら久〉で開催されたのが、
「海を照らす月明かり 佳ら久の能楽夜」。
熱海・伊豆山、箱根・強羅にかまえる〈佳ら久〉では、
今回の能体験のほか、さまざまなイベントを催しています。

衣を返してもらった天女が舞を舞いながら月へ帰っていく場面。
今回の能体験では、熱海が位置する静岡県の三保の松原が舞台となった
「羽衣」の一部実演を、客席から2メートルほどの間近から鑑賞。
舞を見せていただいたのは、観世流の上田宜照さん。
上田さんは、能楽師としての活動のほか、
能という日本の大切な伝統芸能を、次の700年に残していくために、
さまざまな場所でワークショップを行っています。
だからこそ、ふだんの能舞台では体験することができない
臨場感を味わうことができるとともに、
実演の前には、「羽衣」の物語についての解説も。
難しいと思っていた能が、実はとてもシンプルなストーリーのもと、
つくられていることがわかるとともに、能の舞の凝縮された美を知ることができます。

古の日本人の身体感覚などを教えてくれたのは、能楽師の上田宜照さん。
夜行われた実演の前には、参加者が能のお面(能面)や衣装を実際に着て、
能の動きと謡(うたい)を学ぶワークショップに参加することもできます。
無表情な能面を手に持って初めて知ることができるのは、
じつは表情豊かであるということ。
面の顎を引くと、寂しげな表情に。少し顎を上げると明るい表情に。
数百年前につくられた能面の精巧さに驚くとともに、
実際につけて、その視界の狭さにも驚愕。
能楽師たちが、この狭い視界であれほどの演技をしていることを知ると、
日本の伝統芸能の奥深さに触れた気になれます。
- イベントに合わせて並べられた、美しい夕食の品々。
- イベントに合わせて並べられた、美しい夕食の品々。
- イベントに合わせて並べられた、美しい夕食の品々。
- イベントに合わせて並べられた、美しい夕食の品々。
2024年11月2日(土)、山口県下関市に日本出版販売株式会社の子会社である、
〈株式会社ひらく〉が企画・プロデュースを手掛けた文化複合施設〈ねをはす〉が
オープンしました。

〈ねをはす〉のコンセプトは
「地域とのつながりを強め、県外からも人が訪れる賑わいが生まれる場所」。
約2万冊の本を販売するカフェ併設の書店〈ねをはすBook&Cafe〉(1~2階)、
下関の食材をふんだんに使った料理が楽しめる〈Restaurant Neohas〉(3階)、
客室ごとにコンセプトや選書ラインナップが異なる全39室の〈ねをはす Book&Hotel〉
(4~7階)からなる、7階建ての複合施設です。
地域の人々にとっては、普段づかいの親しみやすい書店・カフェとして
また、県外から下関を訪れる人々にとっては〈ねをはす〉に泊まることが
旅の目的の一つとなるよう、館内設備やサービスがこだわり抜かれています。

〈ねをはす〉の企画・プロデュースを行ったひらくは、
「本と出会うための本屋」を掲げる東京・六本木の〈文喫〉も手がけた会社です。
今回〈ねをはす〉の施設全体のコンセプトメイキング、ブックホテルおよび書店の企画、
プロデュースに携わっており、館内にある約3万冊の本の選書も
〈文喫〉のブックディレクターが手掛けています。
〈ねをはす〉という名称は、下関に暮らす人々と下関を訪れた人々が同じ空間を行き交い、
滞在するような施設となることをコンセプトに、
「下関に根を張る・根差すように」と名付けられています。

その象徴として〈ねをはすBook&Cafe〉中央の吹き抜けには、
5メートルほどのシマトネリコの木が1本立っています。
この木のように〈ねをはす〉が下関に根を張り、人々の日々に潤いをもたらし、
心を育むこと、そしてこの木のもとに多くの人々が集うことを願い、
空間デザインも、この木を中心に本棚が扇状に広がっていくレイアウトとなっています。
長野県の魅力や情報を首都圏で発信してきた〈銀座NAGANO〉が
開業10周年を迎える節目にショップやイベントスペースを改装し、
2024年10月26日(土)にリニューアルオープン。
どのように新しく生まれ変わったのか、気になるお店をレポートします。

銀座のすずらん通りにある〈銀座NAGANO〉は、
首都圏と長野をつなぐ、情報発信拠点です。
3つのフロアで構成され、長野とのつながりを創れるあらゆる機能が揃っています。
1階のショップは全面を改修。高級感のある黒基調の内装から白木の木材に変わり、
全体的にナチュラルで明るい雰囲気になりました。

段差もすべてなくし、バリアフリー化。
長野県直送の野菜や果物、おやきなどの郷土食に、調味料、加工品など
「ふるさとの味」を中心に店舗全体で1200点ほどの商品を取り揃えています。

特におやきの種類は、地元のお店を超えるのではないかと思うほど豊富。
なかでも長野県のキャラクター「アルクマくん」のおやきは、同店の限定商品だそう。

長野でしか購入できないお土産品や人気の「牛乳パン」なども数量限定で並び、
オープン初日には即完売するほどの人気が集まりました。
日本酒イベント「SAKE PARK」の第4弾〈SAKE PARK 4杯〉が、
2024年11月16日(土)、17日(日)に
東京・渋谷〈MIYASHITA PARK〉屋上の区立宮下公園 芝生ひろばにて開催されます。

「日本のSAKE文化を世界へ広める」ことを目的として開催されている同イベント。
1970年代をピークに減産が続く日本酒業界の現状を変えるため
「日本酒に触れる機会の少なかった若い世代、そして海外の方々への
更なるアプローチができるイベントを開催したい」という思いから発足しました。
4回目となる今回は全国各地の酒蔵28社と、クラフトサケ醸造所5社が渋谷に集結。
さらに今回は海外醸造酒も初登場します。

今回は、北米の酒造組合である、「Sake Brewers Association of North America」の
協力により、北米の酒蔵のお酒が数種類登場予定です。

また〈SAKE PARK 4杯〉では、応援購入サービス〈Makuake〉にて、
能登半島地震により被災した酒蔵を応援するプロジェクト
「能登の酒を止めるな!被災日本酒蔵共同醸造支援プロジェクト」にちなんだ
能登の酒蔵を応援する特別ブースも登場します。
このプロジェクトでは、能登半島地震によって酒造りの継続が困難になってしまった酒蔵と、
全国の協力蔵がタッグを組んで共同で酒造りを行い、被災蔵の銘柄を市場に流通させ、
売上を通じたお金の循環が生まれ続ける仕組みをつくっています。

それぞれの共同醸造にて、能登の酒蔵オリジナルの銘柄とコラボによって生まれる
新しい銘柄が醸されました。
これまでの業界の常識を覆した「共同醸造」という取り組みによって生まれた
新たな日本酒をイベントでも味わうことができます。
コロカルでは過去に、能登の〈松波酒造〉を取材。
この「能登の酒を止めるな!被災日本酒蔵共同醸造支援プロジェクト」について
若女将、金七(きんしち)聖子さんに話をうかがっています。
ぜひお出かけ前にこちらの記事をご覧ください。
※ボトル販売はなし、試飲のみの提供
※他ブースと同じようにSAKE PARKチケットにて試飲が可能
みなさんは館長がお坊さんであり、ロビーから墓地(&富士山)が見える
映画館があることをご存じでしょうか?
それは、静岡市唯一のミニシアター〈サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー〉です。

〈サールナートホール〉の創業は1995年。
同館向かいにある、臨済宗妙心寺派 宝泰寺が
静岡市民が文化活動をできる施設を建てようと
住職の藤原靖爾さんと檀家青年部らが数年の勉強会を経て設立しました。

「サールナート」とは、インドに実際にある遺跡の名前で、
釈迦が初めて説法を説いた場所と言われています。
釈迦がそこから仏教を広めていったように、同館も東京からの文化を受け取るだけでなく
ここから文化を発信していこうという考えのもと、この名がつけられたそうです。

1990年代頃まで、2000人を収容する市民文化会館を除き、静岡市内には市民による
文化活動ができるような200席前後のホールがありませんでした。
それまでは東京をはじめとする都市部の文化を輸入・受動する機会しかなく
この静岡市から発信する・はぐくむ機会が少なかったため、
〈サールナートホール〉がそういった拠点になれたらという想いも込め建てられています。

建物は〈静岡県立美術館〉を設計した設計士・高木滋生氏による設計です。
インドのサールナートを実際に訪れた、館長と設計士の経験が反映されていて
インドの遺跡をモチーフにした、趣のあるデザインになっています。
1995年には、しずおか市民景観大賞「奨励賞」も受賞しています。
11月1日から4日までの4日間、池袋駅周辺で
〈IKEBUKURO LIVING LOOP〉スペシャルマーケットが開催されます。
〈IKEBUKURO LIVING LOOP〉はnest、グリップセカンド、
サンシャインシティ、良品計画の4社によるプロジェクト。
「まちなかリビングのある日常」をコンセプトに、豊島区や池袋を拠点とする
企業や店舗と連携し、マーケットの開催やストリートファニチャーの常設化に
向けた社会実験などの取り組みを行っています。
目指すのは、リビングのように居心地よく、歩きたくなるまち。

IKEBUKURO LIVING LOOPは、2024年グッドデザイン賞で「グッドデザイン・ベスト100」と「グッドフォーカス賞 [地域社会デザイン](日本商工会議所会頭賞)」をW受賞。
そんな池袋で、この度開催される「スペシャルマーケット」は
年に1度の特別な4日間として、グリーン大通りや南池袋公園に
池袋文化圏をはじめ、全国のつくり手・生産者が一堂に会します。

なかでも、見どころは「循環」をテーマにしたブース。
リユースカップやコンポスト、洋服の回収、ウォータースタンドなどのブースが並び、
消費し続けるマーケットではなく、循環するマーケットを目指します。

また、昨年の開催時に集めた生ごみを堆肥にして育てた野菜でつくるパエリアも販売。
マーケットのなかで生まれている「循環」もアピールしていきます。

もうひとつの見どころは、“健全な猥雑性”をキーワードに
個性豊かな飲食店やDJブースなど、池袋とその周辺に拠点を持つ
ネイバーフッドな人々が集結する「池袋人人横丁」。
“人と人の交差点”になるような場を目指し、まちなかやストリートでの
新たな過ごし方を実験しながら提案していくと言います。

そのほか、パンや焼き菓子、ランチボックスといったフードメニューをはじめ、
コーヒー、ワイン、クラフトビールなどのドリンク類、さらには手づくり雑貨や洋服、
こだわりの本やアンティーク家具などの出店ブースも目白押し。

ワークショップやパフォーマンス、トークセッションも多数企画されており、
盛りだくさんの4日間となりそうです。

1916年、宮崎県都城市で創業した本格焼酎メーカーの〈霧島酒造〉。
全国的知名度を誇る焼酎〈黒霧島〉は、九州産100%のさつまいもに、都城盆地の
地下水100%、麹米は国産100%、そして都城市の自社工場生産100%と、
地域と自然を大切にした焼酎づくりを行っています。
同社が〈スターバックス〉と共同プロジェクトとして現在進めているのが
2026年春オープンのコラボレーション施設です。

「この場所が“みんなの憩いの場”となるように」と願いが込められた同施設。
自然環境と調和した、地域社会と共生していくための気づきや
アクションにつながる発信の場として展開されます。
施設の建築を手がけるのは、建築家・隈研吾氏。
霧島酒造とスターバックスが描く、持続可能な未来への想いを体現しつつ
「その土地の環境、文化に溶け込む建築」と両社の想いが融合した施設を目指しています。
建物は、和を感じられる竹の魅力を最大限に引き出すことで、
自然を感じながらゆったりと落ち着くことができるデザイン。
吸い込まれるような意匠が印象的なエントランスから施設に入ると、
晒竹(さらしだけ)のゆるやかな曲面の天井に包み込まれた、
竹本来の温かさが醸し出す開放的な空間が広がります。
壁面には〈スターバックス〉のコーヒー豆かすと、
九州南部の土壌を形成するシラスが混ぜ込まれた内装ボードを使用。
施設の随所で自然の恵みを感じられます。

施設の象徴となるガラス張りの植物園は、緑あふれる空間のなかで
人と自然の関わりを体感できる場所です。
「暮らしを支える植物」「味覚で楽しむ植物」「彩りを添える植物」「水と共に生きる植物」
の4つのテーマに沿った、約80種類の亜熱帯植物が楽しめます。
「味覚で楽しむ植物」のエリアでは、両社の商品を支える大切な原料である、
コーヒーの木やさつまいもなどを生育。
「水と共に生きる植物」のエリアでは、水辺の植物とともに錦鯉が泳ぐ姿を見ることができ、
水や緑、光が織り成す自然の豊かさを感じることができます。

また、施設屋内に設けられる客席や、植物園内、芝生エリアにあるテラス席では、
くつろぎながらコーヒーを楽しめるのはもちろん、
子どもが自然と触れあいながら遊べる場としても利用できます。
さらに、エントランス横の階段を上った先には、
霧島山や沖水川の雄大な姿を一望できる屋上庭園も整備。
都城の豊かな自然の魅力を感じながら特別なひとときを過ごせます。
新潟県の田上町は、板橋区よりもほんの少し狭い面積31.7平方キロメートルで、
約1万人が住んでいます。
小さなまちには竹林がたくさんあり、
その面積はなんと約17ヘクタール、東京ドーム3.6個分!
春になると町外から多くの人がたけのこを買いにやってくるので、
地元のみなさんは、竹こそがまちの宝、名物だと思ってきました。
一方で、高齢化に伴って手入れされない竹林が増えていることも地域の課題です。

稲作のほか、ル・レクチェや梅などの農業や工業が田上町の主な産業です。
まちの人たちの宝であると同時に課題でもある竹を使って盛り上げようと
2022年に始まったイベントが〈たがみバンブーブー〉です。
1か月のイベント期間中、人口1万人の町に、約2万人が訪れるという人気ぶり。
3回目となる〈たがみバンブーブー2024〉は
9月14日から10月14日まで開催され、
竹を使ったさまざまな演出に来場者が驚かされました。

〈たがみバンブーブ-竹林〉の入り口。トンネルで気分が盛り上がります。
〈たがみバンブーブー2024〉は、
2か所の有料会場と1か所の無料会場の合計3か所で構成。
有料会場は、手入れが行き届いていなかった竹林を整備した〈たがみバンブーブ-竹林〉と
大正時代に地元の豪農が建てた館の〈椿寿荘〉で、
無料会場は2020年にオープンした〈道の駅たがみ〉です。
メイン会場といえるたがみバンブーブ-竹林では、
3人のアーティストがそれぞれに制作した竹と光を使ったインスターレションを巡ります。

『たがみの輪』周辺は、竹が雪の重みでしなってドーム状になっています。
第1エリアにあるのは、
熊本を拠点に竹あかり演出を行うユニット、CHIKAKENによる作品『たがみの輪』です。
竹を組み合わせて空間にたくさんの竹まりが吊るされていて、幻想的な雰囲気が漂います。

『星空のドーム』周辺は、非日常感を演出。
第2エリアは、新潟市出身の空間デザイナー小出真吾さんによる『星空のドーム』。
よく見ると五角形と三角形が繋がって、たくさんの星がドームに散りばめられています。
児童公園の遊具のようなドーム型のオブジェと、星の形と光が組み合わせられて、
幼い頃に見た景色が思い起こされるような夢のあるエリアでした。

『まきまき竹あんどん』は光の色が赤や緑に変わります。
第3エリアは美術家の髙橋匡太さんが
地元の小学生たちと一緒に制作した『まきまき竹あんどん』。
布をつくる過程で出た切れ端を新潟県内の企業から譲り受け、
小学生たちがその場所に生えている竹に巻きつけました。
茨城県の〈国営ひたち海浜公園〉は、ひたちなか市の太平洋岸にあり、
春はネモフィラ、スイセン、チューリップ、初夏にはポピーやバラ、
夏のジニア、ヒマワリ、秋にはコキア、コスモス、冬のアイスチューリップなど、
四季を通して色彩豊かな花々が楽しめます。
そんな花いっぱいの美しい公園にはこんなヒストリーがありました。

コキア以外にもカラフルな花々が咲く「みはらしの丘」。
茨城県屈指の観光スポットとなっている「みはらしの丘」は、
テレビやSNSでも話題を呼び、連日たくさんの人が訪れるほどの人気。
今でこそ立派な絶景スポットですが、現在の丘になるまでには長い年月がかかっています。
美しく花々が咲く公園は、かつて日本軍の水戸東飛行場があり、
終戦後は米軍により射爆撃場として使われていました。

爆撃場での演習風景。
長年騒音に苦しめられた地元住民たちの返還運動により、
昭和48(1973)年3月に日本に返還され、
「平和の象徴として公園を整備したい」という住民の強い思いにより、
〈国営ひたち海浜公園〉が誕生。
無数の爆弾や銃弾が撃ち込まれた標的の跡は、大型トラック20万台分の残土を使用し、
約25年の歳月をかけて高さ30メートルの丘が造成され、
住民たちが願った言葉の通り、平和で穏やかな絶景の丘が誕生しました。
かつて、話題の新刊やコミック、雑誌などを買いに
足を運んだまちの書店が「だいぶ減ったなぁ」と実感する日々。
20年前と比べると、国内の書店数は半減しているといいます。
福岡市内でも、半世紀にわたって営業していた天神地下街の書店が
今年8月に閉店し、ニュースになりました。
本を買うだけなら便利なインターネット通販があるし、
わざわざお店まで出かける必要もない……
そんなふうに思っている人も多いのではないでしょうか。
もしかしたら、「遠くても、そのお店を目指して出かけたくなる本屋さん」に、
まだ出合っていないだけかもしれません。
新しい朝ドラの舞台としても注目を集めている「糸島」。
海と山が近く、マリンスポーツが楽しめるエリアとして、
また九州大学の広大なキャンパスがある場所としても知られています。
そんな糸島エリアに2年前オープンした書店が、
〈All Books Considered(以下、ABC)〉です。
店内には、現役の大学生でありオーナーの中田健太郎さんと
スタッフが選んだ新刊、古本、アートブック、ZINEなどがずらり。
本だけでなく、ABCスタッフのひとりが運営するブランド
〈エグゼクティブ愚か〉の内臓のぬいぐるみ、
有田焼の大皿、古着をリメイクした洋服……などなど、
自由で混沌としたアイテムたちが並んでいます。

「エグゼクティブ愚か」のぬいぐるみや缶バッジ。コンセプトは「この世にあってもなくてもいいけど、あったら嬉しくて楽しいもの」。
もともとは同じフロアの4畳半のスペースで営業していた〈ABC〉。
その手狭さゆえ、来客があれば「話しかけない方が不自然」だったそう。
「普段どんな本を読まれているんですか?」という
会話からはじまり、その時々でおすすめの本を紹介する、
「古着屋のような接客スタイル」が定着しているといいます。
戦略的に「積極的に話しかけていこう」と決めたわけではなく、
「個人的に古着屋が好きなので、こういうコミュニケーションのほうが
自分たちにとって自然だったんです」とのこと。
取材で伺った日も、常連のお客さんとの世間話が弾んでいました。
中田さんの「本屋」としてのキャリアが始まったのは、
〈ABC〉の1階にある〈糸島の顔が見える本屋さん(以下、糸かお)〉。
中田さんが住んでいるシェアハウスのオーナーが
〈糸かお〉を共同運営していたことがきっかけでした。
いわゆる「シェア型書店」で、約100人のオーナーが
各自の棚にさまざまな本を並べ、販売しています。
「コロナ禍の夏休みで時間が有り余っていたときに、
自分の本棚に『引きの強いタイトルの本』を並べて楽しんでいたんです。
本を並べることで、横断幕を掲げるような、主張するようなことが
できるなと思っていて、その延長のような感じで〈糸かお〉の
棚を借りたんですが、30センチ四方の棚では全然足りないなと。
その後、2階のスペースを借りられることになったので、
大学の友達に声をかけて、メンバー4人で〈ABC〉を始めました」

4畳半の店舗をスタートしたときのオリジナルメンバー。家族写真風のポートレートは、糸島の写真家に撮影してもらったそう。
「本好き」というよりも、好きな「何か」を持っている人が集まり、
まるでバンドのようなノリで始まった〈ABC〉。
オープンから2年経った今年、同じフロアのテナントに空きがでたことで、
4畳半からその3倍以上のスペースに移転。
オリジナルメンバーの卒業、新しいメンバーの参加もあり、
いま、大きな変化の時期を迎えています。
2024年10月18日(金)から 18日間、グルメのまち・銀座で
〈ダイナースクラブ 銀座レストランウィーク 2024 Autumn〉を開催。
今年8月に移転オープンした、新潟県のアンテナショップ
〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉の8階にある〈THE NIIGATA Bit GINZA〉では、
新潟を堪能できるコースを提供開始しました。
この機会だからこそ楽しめる特別なメニューをレポート。

〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉。
新潟県のアンテナショップ〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉の
8階にある〈THE NIIGATA Bit GINZA〉は、「新潟とともに生きる」という
コンセプトのもと、新鮮な新潟産の食材などを使用した料理を提供するレストランです。

銀座ならではの洗練された空間のなかで、ドリンク、カトラリー、器まで
可能な限りプロダクトにこだわり、 新潟が誇る新鮮な食材を堪能しつつ、
新潟でつくられたプロダクトに触れながら食事を楽しめます。

テーブルに準備されているカトラリーは、新潟・燕三条の〈サクライ〉のカトラリー。

津南にんじんジュース。
〈ダイナースクラブ 銀座レストランウィーク 2024 Autumn〉のプランには、
ドリンクも含まれています。ドリンクは、雪室熟成コーヒー、村上冨士美園紅茶、
津南りんごジュース、津南にんじんジュースなど新潟産のドリンクも選べます。
【フォカッチャ】

新潟産の小麦粉を使用したローズマリー風味の「フォカッチャ」は、
豊かな小麦の香りとローズマリーの爽やかな風味が楽しめる一品。
【新潟夏野菜のパフェ】

新潟夏野菜のパフェは、取材時旬だった新潟県産のトマト、きゅうり、
佐渡産とうもろこし、シャインマスカットなどを使用。
赤パプリカのピューレ、よもぎのクスクス、マスカルポーネチーズを添えた
季節の野菜のパフェが味わえます。
【新潟フレッシュトマトを使ったガスパチョ】

新潟産トマトを使用したフレッシュトマトのガスパチョは、
トマトのフレッシュな味わいの向こう側に、
浮身のうみぶどうやムール貝から、ほんのりと潮の風味を感じます。
お皿は新潟の秋葉区にあるガラス工房〈秋葉硝子〉の作品。
海のように美しい青色のお皿とガスパチョの味わいがマッチしたひと皿でした。
【魚沼市八色(やいろ)椎茸を使ったオイルパスタ】

肉厚で芳醇な味わいの八色椎茸から出るダシがソースとなって
パスタやほうれん草に絡んでいます。
シンプルな具材なのに、味わい深くて満足度が高い一皿です。
また、パスタをお米の料理に変更可。
その場合は新潟の最高級米、柏崎の「新之助」を使用。
「新之助」は京都の老舗米屋〈八代目儀兵衛〉が選定する厳選ブランド米で、
粒が大きく甘みがあるのが特徴のお米です。
飛騨古川駅東開発と〈一般社団法人CoIU設立基金〉が
「Co-Innovation Valley」プロジェクトを始動。
“真の地域おこし”を掲げるこのプロジェクト、一体どんな構想なのでしょうか?
開業に先立ち、共創拠点の商業施設〈soranotani〉の建設予定地である
飛騨古川駅東口の工場跡地にて、プロジェクトのキックオフイベント
『Co-Innovation Festival』が開催されました。

「Co-Innovation Valley」とは、地域資源を活用する3つの事業を軸にした
“日本初の真の地域おこし”プロジェクトです。
ひとつ目の事業は、「“共創学”を主軸にした地域おこし人材を育成する大学の開校」。
地域の循環経済を生むような産業おこしができる人材育成を目指し、
まちづくりの拠点となる共創拠点として、2026年に地域とつながる共創拠点
「Co-Innovation University(仮称 CoIU)」の開学を目指し準備を進めています。
この大学の特長は、全国と連携した「共創学」。
1年次は飛騨をメインキャンパスとし、2年次以降は連携する
全国の連携地域から関心のある拠点を選択し、共創学を学びます。
地域との共創を大切にし、実際に地域で行われるプロジェクトに参画することで、
実践しながらリアルに学ぶことを目指しているのだとか。
また、2027年開業予定の共創拠点にはキャンパスの一部ができるだけでなく、
古民家や料亭を改築することでまち全体がキャンパスとなる、
地域に根差した大学を目指しています。

Co-Innovation University(仮称)。
ふたつ目の事業は、「地域に根差したまちづくりを目指す商業施設」の開業。
同プロジェクトでは2027年に、地域とつながる新たな共創拠点の商業施設
〈soranotani〉を開業することを目指しています。

飛驒古川駅の東口のイメージパース。
施設は飛驒古川駅の東口(東洋工場跡地)に建設予定。
藤本壮介氏が手がける建物は、飛騨の山に囲まれた盆地の上に
お椀のようなかたちの屋根を設計し、
建物のなかから上空を見上げると空に続いているような体験ができるなど、
ユニークな構造の施設になる予定です。
そして3つ目の事業は、「地域資源を使った再生可能エネルギー産業」づくり。
岐阜県飛騨エリアは面積の90%を森林が占めているにもかかわらず、
資源を活用しきれていないのが現状です。
この課題を解決すべく、地域資源をエネルギー産業に活用した
再生可能エネルギー事業や、まちづくりの拠点となる共創拠点を設立。

プロジェクトの名を「Co-Innovation Valley」と命名しました。
このように、地域資源を活用した3つの事業を組み合わせることで
“真の地域おこし”を目指すといいます。
長崎市内の緩やかな坂道に面した場所に
築100年以上の日本家屋を再生したオーベルジュが誕生しました。
古い床板や建具の一部、欄間などを残しながら、
モダンファニチャーの代表作やアート作品を設置した建物では
宿泊はもちろん、長崎の厳選した食材を使うイタリアンが
地元を代表する焼き物、波佐見焼のお皿でいただけます。

建物の前には長崎らしい石畳。
長崎は、江戸時代の鎖国政策下において唯一、国際貿易が許され
日本と中国、主にオランダやポルトガルなど、ヨーロッパの文化が融合した
和華蘭文化が発展。
独自の食文化にもつながりました。
〈陶々亭〉の建物は1908(明治41)年、貿易商の住まいとして建てられ、
戦後間もない1949(昭和24)年から〈中華料亭 陶々亭〉として営業していました。
料亭では大勢で取り分ける卓袱中華を提供。
宴会だけでなく結婚式や両家顔合わせといった晴れの日にも利用されてきた
地元の人たちにとって、思い出の多い店でした。
しかし店を切り盛りしてきた料理長と女将夫婦の高齢化により、
2020(令和2)年、惜しまれながらも約70年続いた料亭としての営業を終了することに。
現代では再現が非常に困難と言われる、文化財的価値の高い日本家屋が
失われかねない状況でした。

アプローチで目をひく木彫のダルマ。改修工事中に発見されたそうで、今も陶々亭を見守り続けています。
そんなときに子どもの頃から建物に親しんできたオーナーの、
文化財として建物を保存していくのではなく、今まで中華料亭として地元の皆様に
愛され親しまれてきたように、これからも利用していただきながら愛され続ける
「陶々亭」として後世へと遺していきたい、という想いで、貴重な日本家屋が
オーベルジュとして生かされることにつながりました。

レストランと主屋の入り口。「陶々亭」の文字は料亭時代のものを踏襲。
築から100年以上も経過した建物は、建設当時の図面が残っているはずもありません。
オープンの準備には2年半以上もの時間が必要でした。
工事は古民家のリノベーションに精通している、地元長崎の建設会社〈浜松建設〉が担当し、リノベーションの監修、インテリア、グラフィックは
富山と東京に拠点を持つ〈51%(五割一分)〉が担当しました。
客室は「主屋」「離れ」「蔵」の3室で、3組限定の宿となっています。

主屋の寝室。
明るい主屋は、建築当時につくられた急な階段を上った2階にあります。
以前は最大50人ほどが複数の円卓を囲む宴会場として使われていました。

主屋のリビングスペースと縁側。
手すりが付いている縁側や、その足元の床板は当時のもの。
特に、長年の汚れが蓄積していた杉を使った縁側の床は、
オーベルジュのスタッフが、床が傷まぬよう
洗浄剤代わりの米ぬかと水、タオルとブラシだけで
何か月もかけて磨き上げてよみがえらせました。

離れの1階にあるリビングスペース。
2階の床を取り除き、新たに階段を設置して、メゾネットの部屋になりました。

離れ2階の寝室。
階段を新たに設置したというのは、最初は1階と2階は繋がっていなかったためです。
その理由は、離れの2階が芸妓や仲居が化粧や着付けをする支度部屋で、
1階は調理場の板前たちが使った部屋だったため
繋がっていない方が理にかなっていたようです。

蔵には、レンガの壁や丸窓が残されました。
蔵は、敷地の奥にありその名の通り元は蔵として利用されていました。
やはりメゾネットタイプで、
壁のレンガと、なぜか階段の途中にある丸窓も建築当時のものを残しました。

蔵のバスルームはヒノキの浴槽を採用。
蔵は3部屋のなかでいちばん小さいものの、唯一、ヒノキの浴槽を採用していることから
部屋に入った瞬間からアロマオイルが焚かれているかのようないい香りが漂います。
全国一の梅の産地として知られる和歌山県。
地元では「梅酒は家庭でつくるもの」というイメージが強く、
市場での販売は決して容易なものではありませんでした。

そこで、「自宅では漬けられないプロの梅酒をつくろう」という決意のもと、
赤しそや緑茶を加えるなど独自の梅酒製造に取り組み始めたのが
梅の健康食品・梅果汁・梅酒など梅や和歌山素材を研究する和歌山のメーカー〈中野BC〉。
しかし、売り上げは一向に伸びず、緑茶梅酒も何度か製造中止が検討されたほどです。

転機となったのは、2003年ごろに巻き起こった梅酒ブーム。
健康志向の流れもあって、梅酒が注目を集めるようになり
〈中野BC〉では創業以来、醸造アルコールでつくってきましたが
世間では日本酒やウイスキーベースで仕込む梅酒の種類も増え、盛り上がりを見せました。

しかし昨今、梅不作や後継者問題など、和歌山の梅を取り巻く状況は厳しいものがあります。
ここ5年で2回も過去最大の不作を経験し、生産も収入も安定しづらいのが現状です。
現在、過酷な山奥で梅を生産する高齢の生産者が減少傾向にある一方で、
生計を立てられるように条件の良い畑を探しながら、全体の生産量が減らないようにし、
人手不足を解決するのは難しい状況にあります。
もし、豊作不作にかかわらず、需要と供給のバランスが保たれるようになれば、
生産者の意欲につながる。

その声を聞いて立ち上がったのが〈中野BC〉。
梅を良い商品に変えていく加工業として、また梅の良さを広げていく販売者としても、
梅酒を安定的に消費者の方に届けられるように、
和歌山の「梅」を守ることに努める必要があると。
〈中野BC〉は、昨今の梅不作や後継者問題など和歌山の梅を維持していくために、
生産者と加工者が一体となり消費者様においしい梅加工品を届けていくことに
あらためて使命を感じたそうです。
岐阜県関市では、毎年10月第2週の土日に〈関市刃物まつり〉が開催されます。
市内の刃物メーカーや卸売業者が出店し、包丁やハサミ、爪切り、ナイフなど、
関市が誇る高品質な刃物製品をリーズナブルに購入できるとあって、
毎年国内外問わず、多くの人が来訪する関市の一大イベントとなっています。

また、“刃物のまち”ならではのイベントも盛りだくさん。
なかでも必見なのは、刀匠による「古式日本刀鍛錬実演」や、
「居合切り」といった伝統と歴史に裏づけされた関市ならではの行事です。

「古式日本刀鍛錬実演」は迫力満点。
700年以上の日本刀の歴史を持つ関市。
この地域を流れる長良川と津保川の良質な水と土、
炉に使う松炭が豊富だったことから、
古くは、鎌倉時代に刀鍛冶の「元重」と「金重」が
移り住んだことにより始まります。
このふたりは、“関鍛冶の刀祖”と呼ばれ、関の刀は
「折れず、曲がらず、よく切れる」と有名になりました。
その後、理想的な日本刀をつくれる材料があるという噂が広まり、
各地から刀鍛冶が集まるようになり、室町時代にはその数が
300人を越えるまでになったのだとか。

関で受け継がれた刀剣。
現代でも包丁として有名な「関の孫六」は、まさにこの時代に誕生したもので、
独特な鍛刀法でつくられた頑丈な刀には、〈三本杉〉の刀文が施されています。
この技術と精神が受け継がれた関市は「世界三大刃物産地」となり、
その名は海外にも知られるまでになりました。

1943年に石川県小松市で繊維加工メーカーとして創業した〈小松マテーレ〉。
「合成繊維の産地・北陸から世界へ」を合言葉に、日本人ならではの感性、
独自の技術力を素材に折り込み
染色後加工の領域を中心にさまざまな生地を手掛けています。
創業以来、独自の高度な染色技術と高次後加工技術を生かし、国内だけでなく、
世界中のファッションブランドやスポーツブランドとともに
ハイレベルなモノづくりを行ってきました。

〈小松マテーレ〉が掲げるスローガンは「Art in Technology」。
最先端の技術を核に、これまで培った匠の技と感性を組み合わせ、
いままで以上に素晴らしいモノづくりを実現し、
新たなマーケットをつくり出そうとしています。
ヨーロッパを中心に世界的ファッションブランドの数々と取引を進め、
フランス・パリのテキスタイルの世界最大級の国際見本市「プルミエール・ヴィジョン」では
2013年にグランプリを受賞しています。
さらに最近では、繊維分野だけにとどまらず、建築や土木、車輌をはじめ、
エレクトロニクス、環境関連事業など、さまざまな分野へ多角的に事業を拡げました。
また、〈小松マテーレ〉は1999年に地球環境の保全を経営の最重要課題として位置づけ、
「小松精練(当時)環境管理宣言」を策定。
これからの持続可能な社会の実現に向け、2020年度に5つの項目に整理・統合した
「小松マテーレ・サステナビリティ・ビジョン」をあらためて制定するなど
サスティナブルな取り組みにも力を入れています。

そんな〈小松マテーレ〉が新たに企画したのが、天然素材のような見た目でありながら
汚れがつきにくく、家族で使える自然派エプロンです。
きっかけは企画担当者が結婚し、真っ白なリネンのエプロンを購入したものの
油や調味料で汚れてしまった経験から。
そこで注目したのが、優れた汚れ除去スピードを実現した
耐久防汚ファブリック〈ダントツオチール(R)〉。
調味料や調理油、機械工作現場での機械油等に加え、さまざまな場面で発生する皮脂や
襟垢汚れまで幅広い汚れを、すばやく、きれいに落とす〈小松マテーレ〉独自の素材です。

本来共存させることが難しい撥油性と親水性を兼ね備えたエプロンで、
撥油性を持たせていて汚れを適度に弾き、汚れても洗濯で簡単に落とすことができます。
しかも洗濯機で100回洗濯しても、機能性をキープ。
撥油性と親水性が長く持続します。
また洗濯してもシワになりづらいポリエステル生地を採用しているため
アイロンがけも不要です。
(写真提供:こまつ観光物産ネットワーク)
石川県・加賀平野の中央に位置する小松市。
豊かな自然環境を有する梯川が流れ、
東には日本三大霊峰のひとつとして名高い白山がそびえ立ち、
麓に丘陵地と田園が広がる緑あふれる地域です。
農産物や山の幸、海の幸が豊富で産業都市としても名高いこのエリア。
最近では北陸の空の玄関口小松空港に加え、北陸新幹線・小松駅も誕生し、
東京都内からもアクセスしやすい便利なまちへと進化しています。
また、実は子育て支援をはじめとする行政の取り組みも盛んで
“移住にちょうどいいまち”として認知され始めているのをご存知でしょうか?
今回は、お子さんが生まれたタイミングで小松市に移住したギター職人、
近 信濃(こん・しなの)さんのリアルな声を聞きながら、
子育てにおすすめの3つの理由を紐解いていきます。

小松市に家族で移住した、ギター職人の近 信濃さん。(写真提供:近 信濃さん)
3児のお父さんとしての顔も持つ近 信濃さんは、
石川県小松市でクラシックギターやウクレレなどの弦楽器を製作する職人です。
奥さんである真未子(まみこ)さんの実家が小松市であったことから、
出産のタイミングでこの地に移住することを決めたのだとか。

ギター製作工房〈近撥弦楽器〉の工房の様子。(写真:近 信濃さん提供)
「子どもを育てるなら、都心ではないのびのびとした環境で育てたいと
以前から考えており、緑豊かなこの地に自然と移住することになりました。
ギターづくりは工房に適度な湿度が必要になるので、
大丈夫かなと心配していましたが、湿度も思いのほか調度よい環境でしたね。
ギターの材料として石川県の県木であるアテ(能登ヒバ)を
新たに取り入れることもでき、いい音の楽器を生み出せるきっかけにもなりました」
と近さん。

日本三大霊峰のひとつとして名高い〈白山〉。
近さんが子育てを行っていく中で感じた小松市の最大の魅力は、
豊かな自然があふれているところだそう。
「山もあり、海もあり、川もあり。週末あらゆるスポットへ遊びに行けるところは、
子どもにとっても非常にいい環境だなと感じました。
人口も10万人程度で、ほどよい規模感。東京にいた時より地域の人の顔が見え、
誰が何をしているか把握しやすいので安心感がありますね」(近さん)

自由に遊具で遊べる〈カブッキーランド〉。
さらに、子どもが遊べる文化施設が点在しているところも
子育て世代にはうれしいポイント。
大型遊具と知育おもちゃで遊べる〈カブッキーランド〉や、
絵本を楽しめる〈空とこども絵本館〉、
日本海側唯一の航空機の博物館として知られる〈石川県立航空プラザ〉など、
さまざまな選択肢があります。

迫力あふれる〈石川県立航空プラザ〉。
「読書好きの娘は、幼い頃空とこども絵本館で
絵本を読み漁ることが多かったですね。
石川県立航空プラザは、飛行機のコックピットの中に入れたり、
フライトする時のシミュレーターを実際に体験できたりと、
息子も大喜びでした」(近さん)
裏千里ケ浜(写真提供:阿蘇市観光協会)
地域課題を未来の価値につなげる「バトンのヨコク カンファレンス 2024」が
2024年10月10日(木)、11日(金)の2日間、
JR品川駅から徒歩3分のコクヨ東京品川オフィス〈THE CAMPUS〉で開催されます。
10日には「地域の魅力をどう編集する? Colocal、日本旅行に聞く、地域の見立て」という
トークセッションが予定されています。
このテーマでお話するのは旅行会社の〈日本旅行〉事業共創推進本部の吉田一成さんと
小誌、『コロカル』編集長の山尾信一です。

ところで旅行会社の日本旅行が、地域の課題と魅力に関わっているとは、
どういうことなのでしょうか?
そのエッセンスと、実際にはどんなことが行われているのか、
ひと足さきにお話を聞きました!
日本旅行は、次年度には創業120周年を迎える日本で最も歴史ある旅行会社。
47都道府県すべてに支店を持ち、
大小さまざまな企業、自治体、学校と関わりあって仕事をしています。
そのネットワークを生かし、さらに地域への深い理解から、
従来型の旅行とは少し違う視点で事業を生み出しているのが
吉田一成さん率いる事業共創推進本部です。
2021年にできたまだ新しいチームですが、
多様な地域課題に取り組んでいます。
その例を挙げると、ふるさと納税事業や宇宙関連事業、特産品の海外販路開拓、
メタバースを使った婚活支援事業に教育関連などなど。
ほかの企業と協業しているものも多くありますが、
なぜ、このように幅広い領域を手がけるようになったのでしょう?
「そもそも旅行は手段のひとつで、私たちは地域のために汗をかいている会社なんです」
と吉田さん。
事業共創推進本部として現在の形になったきっかけは、
コロナ禍における旅行業界への大打撃でした。
「コロナ禍の前から、いかに地域の役に立つかは、
私たちの業務の根幹のひとつでした。
コロナ禍がきっかけとなって、これまで以上に
各支店が地域の中で存在感を高めるような角度で仕事をすることになりました」
地域課題を扱うにあたってポイントとなったのが、
「地域の“ソト”からの視点と“ナカ”からの視点」です。
その結果、これまでになかった立ち位置や視点から
魅力を発掘する事業が生まれてきました。
ナカからの視点を生かした企画の例としては
北陸新幹線延伸で盛り上がる福井県で、
地元の高校生が「福井県で学べる次世代修学旅行」として
他県の高校生に向けた修学旅行受け入れプログラム開発を実施。
外からの視点を働かせた事業の例としては
日本旅行に多数所属する「星のソムリエ®」たちが企画した
星がきれいに見える地域での星空観測ツアーの開催など。
これまで観光資源とは捉えられていなかった地域のよさが
「“ソト”からの視点と“ナカ”からの視点」によって明らかになったと言えます。