和モダンな空間で スイーツが味わえる「irodori」

和の空間で季節のフルーツたっぷりのケーキを。

irodoriは、三島〜修善寺間を走る単線ローカル列車の伊豆箱根鉄道で三島から13分、
伊豆仁田駅のすぐそばにあるカフェです。
伊豆仁田駅というのは高校と近隣住民のための駅で、
特に観光で寄るところではなかったのですが、
このirodoriさんができて、irodoriのための駅と言っても過言ではなくなりました。

立派な門構えの、築80年の長屋を生かした落ち着いた空間に、まずはほっとします。
縁側からお庭の緑を見ながら、こだわりの家具に腰を下ろし、
季節のフルーツたっぷりのケーキをいただきましょう。
和の空間で営まれているのは、本格的な洋菓子店です。

ケースには、ショートケーキ、チェリーパイ、
レモンパイ、チーズケーキ、プリンなど、
季節のフルーツを生かした約10種類のケーキが常時並んでいます。
シンプルながら洗練された見た目の、ボリュームたっぷりのケーキたち。
どれもこれも美味しそう。器も素敵なものばかりです。
パティシエの浅賀さんが丁寧につくり上げる美味しいスイーツを、
和モダンな空間でゆったり、ゆったり楽しみましょう。
おみやげにもできますよ!

information


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irodori

住所 静岡県田方郡函南町仁田195
TEL 055-970-1666
営業時間 10:00〜18:00(L.O 17:30)
定休日 木曜日

売り切れ御免の絶品スイーツ 「富士山頂」

静岡東部・伊豆っ子の思い出のお菓子。

祝・富士山、世界文化遺産登録!ということで、
富士山にちなんだお菓子をお土産に望まれる方も多いのではないでしょうか。
私いち押しの富士山お菓子が、
富士市に本社のある「田子の月」という和菓子屋さんのロングセラー「富士山頂」です。
餡が苦手な人でも食べられる、洋菓子風の和菓子として、
昭和57年の発売以来のロングヒットで、
我々静岡東部・伊豆っ子の思い出のお菓子でもあります。
ホワイトチョコレートのかかったふわふわのカステラの中には甘いカスタードクリーム。
てっぺんにはちょっと苦いコーヒー豆のチョコレート。
ぱりっとしてふわっとして最高に美味しいです。

これのどこが富士山頂か……? 
見ての通りです! ホワイトチョコレートは、雪です!
コーヒー豆のチョコレートは、山頂にあった測候所を表現しているとのこと。
「田子の月」県下19店舗とインターネット店で購入が可能です。
夕方には売り切れていることが多いのでご注意を。
春にはピンクのいちご味が限定で発売されます。
夏は冷やして食べると美味しいですよ。
この他にも、「田子の月」には「富士山のように」や「ふじのくに」といった、
富士山をテーマにした和菓子があるので「富士山セット」をお土産にするのもいいですね。

information

富士山頂

価格 1個165円
販売店 田子の月(本社工場:静岡県富士市今泉380-1/富士・富士宮:8店舗/沼津・清水町・三島・函南・裾野・御殿場:7店舗/静岡・清水:4店舗)
http://www.tagonotsuki.co.jp/

緑いっぱいの憩いの場「柿田川公園」

富士山からの湧水に癒されるパワースポット。

沼津市と三島市の間にある、駿東郡清水町。
たくさんの車が往来する国道1号線のそばに突如現れる緑いっぱいの公園が柿田川公園です。

柿田川は国の天然記念物に指定されている、
富士山の伏流水が湧き出る“東洋一の湧水郡”。
周辺地域の飲料水、工業用水として供給される貴重な水源であり、
その水質は日本名水百選に選ばれるほど優れています。
森林浴をしながら遊歩道を歩いたり、芝生広場で子どもやペットと一緒に遊んだり、
湧水に直接手足を触れられる湧水広場で涼んだりと、
思い思いの時間を過ごせる憩いの場となっています。

園内には第一・第二の2つの展望台があり、
透き通った水が砂の底から絶え間なく湧き出る様子を眺めることができます。
パワースポットとしても知られており、
水や木々のエネルギーや癒しを求める人が全国から訪れます。

雑貨と絵本のお店「Kunst Raum」

つくり手の想いを伝え、暮らしに活かすKunst Raum。

三島駅から徒歩15分ほどの、住宅街の中にある雑貨と絵本のお店。
文具・インテリア小物・アクセサリー・革製品など、
国内外さまざまなブランドから選び抜かれた雑貨が揃っています。
使う人の性別や年代を限定しない、
長く深く愛用できるデザインの商品が多いところが特徴です。

店主の島野梓さんは、
商品選びの際にはデザイナーとなるべく直接会って話すことを心掛けているとのこと。
静岡県内で活動している作家・ブランドを紹介することにも力を入れているそうです。
島野さん自らもアーティストとして絵画や立体作品の創作活動をしているからでしょうか、
つくり手の想いやストーリーをとても大切にしているのが伝わります。

店舗中央奥には、絵本が並びます。
小さいころに親しんだ懐かしい児童書や、
島野さんセレクトの海外絵本、海外版ディズニーの古本など……
大人になった今あらためて魅力に気づくことができる本や、
自分の子どもにあげたくなる本と出会えます。
絵本の本棚を開くと、なんと裏には隠し部屋が。
ギャラリーやワークショップスペースとして、多目的に利用できる空間が広がっています。

自分で組み立てることで完成する紙オブジェや、
ハンドメイドで仕上げる革小物キット、
好きなイニシャルや数字を選べるピアスやイヤリングなど、
カスタマイズして使う楽しみがあるのも、Kunst Raumの商品の魅力のひとつ。
買った人自身が手を動かしたり、
生活空間に溶け込ませる方法を考えたりするきっかけを与えることにより、
誰もが持っているクリエイティブな感性をそっと呼び起こしてくれるのです。

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Kunst Raum
クンスト・ラウム

住所 静岡県駿東郡長泉町下土狩127-5
TEL 055-946-5447
営業時間 11:00 〜 20:00
定休日 日曜・第2・4月曜
http://kunst-raum.jp/

三島っ子定番の菓子店「富岡屋本店」

昔から愛されつづける手みやげ「冨岡屋本店」。

創業大正8年。100年近く地元住民から愛され続けている老舗菓子店です。
三島広小路駅近くの古くからの商店街「笑栄通り」の中でも、
ひときわレトロな外観が目を引きます。
看板商品はいくつかあり、和菓子ではいちご大福(季節限定)。
洋菓子では『クインクレープ』と『サバロール』と呼ばれるロールケーキが人気です。

『クインクレープ』は一般的なクレープとは異なり細長い素朴な見た目。
ブルーベリーやマロンなどの具をカステラと一緒に生地で丁寧に包んだ、
ふんわり柔らかい食感です。
生粋の三島っ子の間では定番の手みやげで、子どもにもお年寄りにも喜ばれます。

和菓子・洋菓子ともに全て手づくり。
保存料を使わず昔ながらの製法を受け継いでいます。
お値段もリーズナブル。まち歩きのお供にどうぞ。

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富岡屋本店

住所 静岡県三島市泉町13-4
TEL 055-975-0647
営業時間 9:30~18:00
定休日 日曜(いちご大福の季節は営業)

知る人ぞ知る湯治場 「錦昌館」

三島のはずれの昭和な温泉旅館「錦昌館」。

旅行や出張で来た人に、たまに驚かれるのが、
「沼津や三島(の観光客が行くようなエリア)に、温泉はない」ということ。
駅から歩いていける範囲には、風情ある温泉旅館はありません。

かといって、箱根や修善寺まで行かなければ本格的な温泉に入れない、
というわけでもありません。
あまり知られていませんが、三島市内にも温泉街があるんです。
三島駅から車かバスで約20分。
中心街からそれほど遠くない、山と田畑に囲まれた閑静な住宅街。
宿の人も“鄙びた”と自称する、レトロな竹倉温泉です。

昭和初期にできたこの温泉街、現在営業している宿は2軒、
宿泊ができるのはここ錦昌館のみとなっています。
古びた和風の建物はオシャレとは程遠いものの、
アットホームで昭和にタイムスリップしたような雰囲気に心が自然と和らいでいきます。
お風呂は古く狭いながら、泉質はあなどれません。
「赤湯」と呼ばれる鉄分を多く含んだ茶褐色のお湯は湯冷めしにくいと評判で、
人々は冷え性や疲労、肌トラブルなどの改善を求めて訪れます。
知る人ぞ知る湯治場として、細々と続いている温泉なのです。

宿泊料は食事つきで6000円前後と、
沼津・三島の市街地にあるビジネスホテルと変わらない良心的な設定。
出張で訪れた人でも、本格的な温泉で身体を癒しながら地物料理を楽しむことができます。
日没後は真っ暗になり、辺り一帯しんと静まり返るエリア。
都会の喧騒を離れ、少し個性的な旅をしたい人にもとってもおすすめです。

イタリアンとワインが楽しめる 「#dilettantecafe・Waltz」

地元産の旬の食材を使ったイタリアン。

三島のまちを縦断する源兵衛川の中を歩いていると
(川の中に遊歩道が整備されているのです!)、
ちょうど中間地点くらいの橋のたもとに、川辺にテラスを突き出した、
気になるレストランが目に入ります。
足を止めると、漂ってくるオリーブオイルや香草、ワインの香りと楽しげな音楽。
いてもたってもいられず、川から道路へ上がって、
階段を下りてちょっとわかりにくい入り口をやっと見つけて扉を開けると、
そこはまるでパリの下町です。

仄暗い店内には店主の四宮さんの見立てで集められた古道具が何気なく飾られ、
計算された配置の手作りのテーブルに座れば、
何も気にせずゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。
料理は、沼津港の新鮮な魚介類や、
箱根西麓野菜など旬の食材を使ったシンプルなイタリアンです。
大皿料理を仲間とわけ合って楽しむのがおすすめ。
ワインをはじめとしたアルコール類や
季節のフルーツシロップなどのドリンクも豊富に揃っています。
せせらぎと踏切をBGMに、季節には蛍を見ながらディナーを楽しむという、
何とも贅沢な空間です。
夏は源兵衛川を散歩する人たちを眺めながらのテラス席も気持ちがいいですが、
一番奥の壁際で、店内の雰囲気を感じながら静かに川を見るのもおすすめです。
せせらぎ、魚介、野菜と、三島の上質なエッセンスがすべて味わえるお店です。

同じ建物の3階には、ワインバー・カフェのwaltz.というお店があります。
こちらは奥さんのお店で、陽が差し込む明るく爽やかな雰囲気。
天気がよければ富士山も望めます。
昼はカフェ&ワイン、夜はワインタイムになりますが、昼間っからワインを飲みましょう。
ワインに合うメニューが揃っています。
ギャラリースペースもあり、時には小さな展示会が催されています。
川に寄り添い、季節ごと、天気ごとに違う表情を見せる、何度訪れても心地よい場所です。

Waltz

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#dilettantecafe・Waltz
ディレッタントカフェ・ワルツ

住所 静岡県三島市緑町1-1
TEL 055-972-3572
定休日 火曜
営業時間
#dilettantecafe ランチタイム 12:00-14:00(L.O.) (cafe土日のみ)/ディナータイム 18:00-22:30頃
Walts  カフェ&ワインタイム 13:00~16:30/ワインタイム 20:00~23:30

仏様の優しいお顔に心安らぐ 「かんなみ仏の里美術館」

2012年にオープンした、仏様の美術館。

箱根山の南の裾野、函南町桑原地区に、2012年新しい美術館がオープンしました。
どこか懐かしい風景が広がる山里の一角に、
印象的なふたつの三角屋根がたたずんでいます。
建築家の栗生明氏が、人の集まる「堂」をイメージして設計した美術館には、
平安時代の薬師如来像、
鎌倉時代の慶派の仏師・実慶作、阿弥陀三尊像(重要文化財)をはじめとした
24体の仏像が納められています。
屋根の正四角錐の形を生かした、高い天井の展示室には、
仏像が暗闇の中に浮かび上がるように展示されています。
あえて照明を落とし、説明も最低限。
心静かに鑑賞していただくことを意図しているのだそうです。

(左)阿弥陀如来及両脇侍像(重要文化財)、(右)薬師如来坐像(静岡県指定有形文化財)

阿弥陀如来坐像、観音菩薩立像。奥には十二神将立像が並ぶ。

これらの仏像は、もともとこの桑原地区の中で長い間守り伝えられてきたものです。
美術館の南側の窓から、以前仏像が安置されていた桑原薬師堂を望むことができます。
美術館から歩いて5分ほどの、桑原薬師堂がある長源寺の裏山には、
西国三十三カ所巡りになぞらえた石仏が並んでいます。
1周10分ほど、ほどよいハイキングです。
森の中で見る優しいお顔の仏様たちは、みなさんほっとする姿をされています。
実は、鎌倉幕府の執権北条氏を生んだ伊豆は、
鎌倉と同様に平安・鎌倉時代の貴重な仏像が多く残る地です。
源頼朝が奥州討伐と戦勝祈願のために建立した、伊豆の国市の願成就院には、
運慶作の阿弥陀如来坐像や毘沙門天像など(いずれも国宝)が、
伊豆市の修禅寺には函南の仏像と同じ作者・実慶作の
大日如来像(重要文化財)が伝えられています。
伊豆の仏様を巡るドライブなんてのもおすすめですよ。
(修禅寺の大日如来座像は、毎年11月1日〜10日のみ一般公開)。

長源寺裏山の桑原三十三躯のひとつ(ミニ西国三十三カ所巡り)

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かんなみ仏の里美術館

住所 静岡県田方郡函南町桑原89-1
TEL 055-948-9330
開館時間 10:00〜16:30
休館日 火曜日、年末年始
入館料 高校生以上300円 小中学生100円
http://www.kannami-museum.jp/

東府やResort & Spa-Izu

清らかな水と空気を浴びて、じっくりとデトックス&リラックス。

中伊豆地域の中心地・修善寺。
温泉はたくさんありますが、その中で吉奈温泉は、
奈良時代の僧・行基が発見したと伝えられる、伊豆最古の温泉です。
ホタルが舞う天城山に囲まれた隠れ里の風情で、
まちの喧噪を忘れ、のんびりとできる場所です。
2011年にリニューアルオープンした「東府や」は、
吉奈川が中を流れる広大な敷地の中に宿泊棟が点在し、
貸切感覚で過ごすことができる和のリゾート。
川沿いの露天風呂、貸切風呂、内風呂はもちろん、
客室のお風呂もすべて、子宝の湯として知られる吉奈温泉です。
多彩なスパメニューも魅力のひとつ。清らかな水と空気を浴びて、
じっくりとデトックス&リラックスできるでしょう。

この旅館のもうひとつの魅力が、敷地内に併設するカフェです。
自家製パンやスイーツをテイクアウトして楽しめるベーカリー&カフェには足湯テラスがあり、
温泉で身体を温めながら目の前に広がる山里の四季を感じることができます。
また、「大正館 芳泉」のカフェアールデコでは、
大正ロマンのレトロな雰囲気が楽しめます。
カフェや、敷地内の散策のみの利用も可能です。
(大正館 芳泉、カフェアールデコはリニューアル工事のため2013年秋頃まで休業中)。

普段の生活を離れ、川のせせらぎだけが聴こえる静かな環境で、
身も心もリフレッシュできるリゾートです。

先代の味を守り続ける「チョロ松」

地元の人たちに愛される看板メニュー。

子どもから大人まで、地元の人たちでにぎわう「チョロ松」。
奥の厨房でテキパキ働く女性が、このお店の味を守っている2代目の森さん。
「きちんと教えたつもりでも、火加減ひとつで料理の味は変わってしまうし、
お客さんにも伝わってしまう。
両親から受け継いだ味は守っていきたいから、
火を使うメニューはすべて私が作っているの。
ルーツがはっきりしたものをお客さんには食べてもらいたいから、素材はすべて国産。
柚胡椒やお酢、味噌も全部手間をかけて自分たちで仕込んでいるのよ」
と笑顔で話す森さんの姿からは、誇りと気概が伝わってきた。

「かも吸」は森さんのおじいさんの趣味が狩猟だったことから生まれた看板メニュー。
注文が入ってからひとつの土鍋で鴨肉、鴨の内臓やごぼうなどを炊く。
目の前に置かれたあつあつの土鍋の蓋を開け、柚の皮を中に落としてもらうと、
あたりにふわっといい香りが漂った。
きりりと塩が効いた鴨の出汁に浮かんだちゃんぽん麺は、
するすると胃に収まっていく。旨味たっぷりのおすすめの一品。

明治時代の旅館建築 「冨士屋ギャラリー 一也百」

暖簾を下ろした旅館を、新たに人が集う場所に。

鉄輪(かんなわ)で平成8年まで「冨士屋旅館」として営業していた
「冨士屋ギャラリー 一也百(はなやもも)」は、
明治32年に建てられた建物で、別府に唯一残る明治時代の旅館建築。
衣料品店、食料品店など、趣のある長屋が連なる奥、
現在の蒸し湯の場所にあった「冨士屋」本館の最後の日。
取り壊されていく様子を見つめた冨士屋ギャラリー代表の安波(やすなみ)治子さんは、
「悲しくてしょうがなかった」と振り返る。
新館も、建物の老朽化に伴い営業を停止した際に、取り壊される予定だった。
「けれど、頼んでいた解体業者さんが来た当日、そのまま追い返しちゃったの」
鉄輪という場所で過ごした記憶が、そうさせたのだろう。
無理なく冨士屋の空間と価値を残していくために選んだ手段が、
ギャラリーとして再生させ、開放することだった。

現在、冨士屋では、コンサートや展覧会などのイベントが開催されている。
そこでは、音楽や作品を通じて訪れた人が交流を深め、
終われば皆それぞれの家へ帰って行く。
「同じなんです、旅館のときと。旅人も訪れて、交流し、やがて去って行く。
昔から、ここはそういう場所だったんですよね」

築100年の建物を再生させた 「ここちカフェ むすびの」

まちの歴史を感じさせる建物をカフェに。

鉄輪(かんなわ)の共同温泉「熱の湯」の隣に、
アーチがかわいらしい淡いブルーの建物がある。
「ここちカフェ むすびの」は、まちの診療所だった建物を再生させたカフェ。
オーナーの河野さんは大阪出身で、2001年に別府に移住した。
鉄輪の魅力を伝えるために、まちあるきのガイドなども行っているのだそう。

「こっちで勤めていた仕事を辞めて、鹿児島や熊本に行って
農業をすることも考えたんやけど、やっぱり鉄輪が好きだから。
ここで何かしたいなぁと思ってたんです」
そんなときに思いついたのが、ひっそりと建っていたこの建物。
ぜひ使わせてほしいと建物の持ち主の安波(やすなみ)治子さんに話をしたところ、
安波さんもいつか再生させたいと考えていたのだそう。
「周りからは、飲食店を始めるのに、
場所から先に決めるのはおかしいって言われたんです。
でも、この建物の歴史を感じさせる佇まいと、
人を惹きつける力に魅力を感じたんです」と河野さん。
メニューを考えるのは、前職の繋がりからお店に入ってくれた田中さん。
低温の蒸気でじっくり蒸す「低温スチーム」や、
50度のお湯で洗う「50度洗い」に「天日干し」。
どの品も、食材本来の旨味を最大限に引き出す調理法で丁寧に作られている。

こんにちは! 私たちが静岡の情報を発信します!

おでかけコロカル静岡編では、
『undIZUcovered』編集部の小皿元キウイさんと、
『SeCue』編集部のすみまきさんのふたりが、
三島・沼津・伊豆のおでかけ情報を案内してくれます。
地元で人気のzine、『undIZUcovered』と『SeCue』。
このエリアをよく知るふたりのお眼鏡にかなったのは、
まちで人気のかわいいショップから、最近オープンした美術館・博物館、
昔から人々に愛されている温泉宿まで、バラエティ豊かなおでかけスポット。
これからも少しずつ少しずつ増えていきますので、お見逃しなく!

はじめまして、『undIZUcovered』編集部小皿元キウイです。

『undIZUcovered』は、静岡東部を愛する様々な人の主観的な視点から、
まだ知られていないとっておきのスポットや人を紹介するzine。
現在、定期刊行はしていませんが、
地元のマニアックな文化に触れられる小冊子やマップを不定期で発行しています。

『undIZUcovered』の編集人の私、小皿元キウイは、
2010年末に東京からUターンし、
三島市にカフェ&レンタルスペース「cucurucu」をオープン。
企画展やワークショップなどのイベントを通して、
住んでいると意外と見落としがちな静岡の魅力を発掘・発信しています。
アットホームな雰囲気の中、参加者の皆さんと一緒に創っていくスタイルのイベントは、
偶然の出会いと興奮が体験できるとご好評いただき、
静岡中西部や東京からの参加者も増加中です。

はじめまして、『SeCue』編集部すみまきです。

横に長いことで定評のある静岡県の右3分の1あたりをフィールドに、
伊豆の玄関口の北~中伊豆地域(三島、沼津、函南、修善寺あたり)在住の仲間で、
『SeCue(セキュー)』というフリーペーパーを作っています。
この地域は、標高3776メートルの富士山から、水深2500メートルの駿河湾まであっという間の、
海と山が近い独特の地形をしています。

私たちは、この地での暮らしをより楽しくしたいと思いから、
豊かな自然の中で生まれるおいしいもの、素敵なお店、
ゆっくりと信念を持って仕事をする人たちのことなどを紹介しています。
メンバーは、グラフックデザイナーや写真家、カフェ店主などさまざまで、
本業の合間に部活のように集まって編集会議をしています。
毎号1テーマを特集していて、
これまでに「石」「garden」「Farm to Home」
「海と私」「おみやげ」という5冊を発刊しています。
また、取材を通して出会いから生まれたオリジナルフードやグッズ、
スタッフの専門性を生かしたワークショップを携えて、各地に行商に出かけ、
伊豆の恵みを紹介するとともに、
さまざまな地域の皆さんとネットワークを作りたいと考えています。
海、山、原生林、温泉、美術館やクラフト、
最近では伊豆ジオパーク、深海、そして富士山!
1年中さまざまな楽しみ方のできる伊豆で、皆さまをお待ちしています!

カフェ&クリエイティブスペース 「PUNTO PRECOG」

さまざまな人が集まる拠点として。

カフェ、クリエイターの制作や滞在場所、オフィスなど、
さまざまな人の交流拠点として、2012年にオープンした「PUNTO PRECOG」。
建築家の仲野安紗さんと「precog」代表の
中村茜さんのプロデュースにより誕生したスペースだ。
中村さんは、横浜出身。
震災以降、地方に仕事の拠点を構えたいという想いから活動場所を探し、
独特の建物が連なる雰囲気に惹かれて現在の店舗に決めた。
「別府で興味深いのは、温泉で繋がるコミュニティ。まるで井戸端会議みたい」
と中村さん。人との距離が近いからこそ起こる出来事は、ワクワクするという。
「『PUNTO』もそういう場所であってほしい。
さまざまな交流が生まれる、まちの温泉のように」

食と風景の設計室HOO.の、 食べられるインスタレーション「発酵する部屋/fermentation room」展示風景(2012年10月)。

現在はショップや展覧会など、さまざまな企画が不定期で開催されている。
この場所で何かをやってみたい人、場所を使ってみたい人を随時募集中だそう。

現在は、大分は耶馬渓焙煎工房の珈琲を別府で唯一飲める珈琲喫茶「コーヒーは椋木」を開催中(2013年8月11日まで)。

冷麺の名店「六盛」

別府冷麺の味をいまに伝える王道店。

昼どきになると行列ができる冷麺専門店。
順番待ちの紙に名前を書いた人たちが公園でくつろいでいる。
ようやく店内に入ると、親子連れや仕事の合間の食事など、
幅広い世代のお客さんが席を埋めていた。
かつて松原公園の近くにあった「大陸」という冷麺店。
当時、全国的には知られていなかった冷麺だが、
「大陸」の冷麺を食べた別府っ子はみんな大好きになったそう。
転勤などで別府の地を離れて行った人も、忘れられずにその店を訪れていたとか。

「六盛」の冷麺は、およそ40年前、
「大陸」で食べた味を再現しようと試行錯誤して作ったのだそうだ。
「どうしたら美味しくなるか常に考えるんですよ。
この冷麺を作るときも、醤油の配合だとか塩の塩梅、
いろいろ試してみたけど、やっぱりシンプルな味がいいね。
キャベツのキムチも酸味が効いてて、歯ごたえがいいでしょ? 
ほかんとこは豚のチャーシューやけど、ウチは牛の油っけがない所を使ってるんよ」
六盛の冷麺は、さっぱりとしているけれど奥深く、食べ進めるほどに後を引く。
昼の営業時間が終わる前にスープが切れてしまい、
閉店してしまうこともたびたびあるという。
息子さんが切り盛りしている北浜のお店は夜7時からの営業で、小盛りの冷麺が人気。

創業60年の洋食屋「グリルみつば」

祖父の代から続く、懐かしい味。

別府でいちばんと言われていたレストランや
米軍キャンプのキッチンで腕を磨いたおじいちゃんが、
気軽に多くの人が訪れる洋食のお店を作りたいと開いた
オープンキッチンスタイルの「グリルみつば」。
カウンター席だけのこぢんまりしたお店は、奥のお客さんが席を立つたびに、
ほかのお客さんが立って道を空ける。
ようやく入れた人気のお店は、隅々までピカピカに磨き上げられ、
温かで、いい匂いに満ちている。

昭和28年の開店当時、洋食を食べに出かけるのは晴れの日にというお客さんが多く、
目の前でできあがる料理にみんな目を輝かせていたという。
吟味を重ねた食材を、手間を惜しまずに調理した料理を味わってほしいという
おじいちゃんのお店には、その味に惚れ込んだお客さんが長く通ってくれるという。
山本さんは、おじいちゃん、お父さんの後を追うように料理の道に入った。
創業以来、地元のお店とつき合いを続けていたり、
冷凍庫が普及していない時代と同じように、
地元の新鮮な野菜や肉を仕入れて、すべてを料理に使いきる。
「頑固なところも継いじゃいました」と山本さん。
おじいちゃんの味を変えることなく守り続けるお店には
「昔の洋食が食べたい」というお客さんが多く訪れる。

新鮮な海の幸がたっぷり 「海鮮いづつ」

鮮魚店ならではの贅沢な海鮮丼。

お客さんが絶えない活気ある店内の生簀には
ふぐに車えび、たくさんの魚がゆうゆうと泳いでいる。
いづつは、もともと魚屋さんだったお父さんと
板前の息子さんのふたりが板場に立っている。
「やっぱり別府の魚は親父の方が詳しいです」
セリでお父さんのお眼鏡にかなった魚を
息子さんがどう調理するか考えるのだという話を照れくさそうにしてくれた。
お互いかけがえのない存在なんだろう。

出来上がった海鮮丼はすし飯が見えないくらいに海鮮がのった贅沢な丼。
「仕入れによって中身は変わるけど、たいてい12~13種類、
すじのいいのが多いときには20種類くらいのるときもあるよ」
醤油をかけるのではなくつけながら食べるのが、
ひとつひとつの魚の味を楽しめる食べ方なのだという。
お吸い物と小鉢がふたつもついて980円。
別府グルメを味わうには欠かせない逸品だ。

日本人に合った韓国料理 「高麗房」

元気なご夫婦が作る、元気が出る料理。

「ウチはにんにく料理の店だから。スタミナ料理ね。健康重視なの」とマスター。
医食同源の考え方で、ビタミンやたんぱく質、にんにく、ねぎ類を
バランス良く提供し、お客さんの体調や年代にあわせて、
その人の体に必要なものが食べられるよう料理を考えるのだそうだ。
若い子は豆腐サラダとか喜ぶかなと思って出したりね、
と隣で片づけをしていたママも会話に加わる。
ふたりは自宅でも野菜を中心に、にんにくや唐辛子を毎日食べているそう。
疲れがひどいときには、朝鮮人参や豚肉、蜂蜜を食事に加えると元気が出るという。

胃がもたれることが多いと話すと、出てきたのは水キムチ。
「大根と一緒に汁まで食べたら元気になるよ」という言葉を受け、
残さず食べると、数分後には胃が温まってくるのを感じた。
冷たいものばかり口にしていると、体が冷えて胃の動きも悪くなるからと、
体の調子を整える料理を出してくれるのがありがたい。
「本場の味を再現しても、その国、その国に食べ慣れた味があるからね、
100%再現しても、食が進まないの。だから日本人の舌に合わせなきゃ駄目だね」
と、にんにくを使用した本格的な韓国料理は辛さはそのままに、
しかし、日本人が美味しく食べられるように工夫しているそうだ。
「蒸し豚」は一度食べたらやみつきになる絶品。キムチや野菜と一緒にどうぞ。

紅茶と焼き菓子の店 「Tea Room Cozy Corner」

手作りの焼き菓子はやさしい味。

木のドアを開けると、ふわりと焼き菓子のいい香りが漂ってきた。
そしてカウンターの向こうにいらっしゃったのは、
意外にも男性のご主人、村谷さん。
「紅茶の好き嫌いはある?」と、
生まれて初めて受ける質問にちょっとびっくりしていると
「香りがついた紅茶が苦手という方はいるね。
例えばアールグレイはベルガモットの香りがついているんだよ」と、
出てくる出てくる、紅茶のあれこれ! 
聞けば、仕事の関係で扱うようになった紅茶を、
本を見ながらちゃんと淹れてみて、その美味しさにびっくりしたのだとか。
「家で奥さんに淹れたら、おいしい! と褒められてね。うれしくなっちゃった」

紅茶といえば、ということで作りはじめた焼き菓子は、
ビンに詰めて置いておくと子どもたちがあっという間に食べてしまったそう。
「こんなに美味しいのだから」と、周りに後押しされるようにしてオープンしたカフェ。家族に喜ばれた紅茶と焼き菓子は、とてもやさしい味がした。

温泉地ならではの食が楽しめる 「地獄蒸し工房鉄輪」

地の食材を温泉の蒸気で蒸す「地獄蒸し」。

温泉の高温の蒸気で食材を蒸す、鉄輪(かんなわ)ならではの調理法
「地獄蒸し」を気軽に楽しめる施設。
塩気のある温泉の蒸気で蒸された食材は、ほんのり塩味が染み、
素材の味が凝縮されている。食材は持ち込みも可能。
工房内でも購入できるけれど、地元の八百屋さんや魚屋さんをめぐり、
食材を探すのもおすすめ。蒸し時間は食材によって異なる。
待っているあいだに、併設の足湯を楽しんではいかが。

大分の名物料理が味わえる 「味のあなば」

二人三脚でつくりあげた人気店。

駅前通りを挟んで、商店街とは反対にある通り沿いに、
手書きのメニューが貼られた賑やかな外観のお店がある。
「あなば」は明るいママと、料理一筋のマスターがふたりで営むお店。
もともとは旅館の女将をしていたママが、旅館を畳む際に、
それまで使っていた器や調理器具を引き続き使えるようにと2006年に始めた。
もともと料理好きだったマスターが、本格的に料理の道へ進んだのは
大学時代に友人に誘われたのがきっかけ。
親の反対を押し切り、通っていた大学も辞めて進んだ道は険しかったという。
料理人として独り立ちしてからは、京都や小倉でさらに腕に磨きをかけた。
別府に戻ってきてからも、さまざまな厨房を助っ人として渡り歩き、
ひとりでは大変で困っていたママを助けることに。

「仕事は手を抜かずにきっちりとやりたい」というマスター。
口調が厳しくなることもあるけれど、ママは明るく笑い飛ばす。
常連さんはそんなふたりのやりとりを、また始まったか、と笑うのだそう。
メニューは大分名物「とり天」などの一品料理から定食までさまざま。
旬の魚介や野菜をふんだんに使った料理がおよそ10品と、
ドリンクが2杯ついた「晩酌セット」(2000円)はおすすめ。