びわこのほとり「vokko」で出会う、 北欧のすてき。

「湖岸にある素敵なお店」といえば湖東の人ならピンとくるであろう場所。
少し奥まったところに建物が立っているので、道からはなかなかわからない。
なので1度は通り過ぎる人も多いそう。そんなところも含めていいなぁと思える。
湖岸側の小道には看板がちょこんと置かれていて、
こんなの散歩の途中に見つけてしまったら、うれしくて仕方ないだろうなぁといつも思う。

vokkoにある雑貨は、店主・巽さんご夫婦が北欧で買い付けてきたもの。
だからこそ、ひとつ一つに愛情があり、特に思い入れのあるものは、
売れそうになったらちょっとどきどきすることもあるそう。
買い付けでは、古道具屋さんやリサイクルショップ、蚤の市などへ行く。
王道よりもちょっとはずれてるものが好き。
ちょっとマイナーなものを扱いたいと、色眼鏡でものを見ないようにしているのだそう。
なので、お店のおっちゃんやおばちゃんに「これ買うの?」と笑われることも。
汚れたものでも磨いたら素敵に化けるものもある。

「あのかごは、アンティークショップでどろどろやって。
中にアーミーグッズの兵隊がいっぱい入ってた。
でもきれいにしたら、やっぱええなぁって」

話を聞いていると、買い付けについて行きたくなる。
そんな北欧での話を聞けるのも楽しみ。
旦那さんはジャンクで色のあるもの、奥さんは小さくてシックなものを買ってしまうそう。
そんなお二人の感性が合わさって、vokkoならではの北欧のすてきなものが並んでいる。

雑貨屋をしたいと思っていた奥さんと、カフェをしたいと思っていた旦那さん。
そのどちらもが形になり、北欧雑貨やアンティークを扱い、
奥でFika(スウェーデン語で茶の時間)をすることに。
琵琶湖が見えるソファ席は、何時間でもいたくなる特等席。
お天気の良い日は窓も開いていて、風がとても気持ちいい。
お二人も、「朝ごはんをここで食べるのが贅沢な時間」とおっしゃるほど。
窓から見える木は榎と栴檀で、6月頃からは栴檀の薄紫の花が咲いてとってもきれい。
夏には外席もあるので、季節によって楽しみ方がいろいろある。

ケーキは奥さんの手作り。
朝、ケーキを焼いているとお隣のわんちゃん・ジュニも
おいしそうなにおいにつられてやって来る。
コーヒーは旦那さんがじっくりいれてくれる。
紅茶はスウェーデンのもの。名前もそのまま訳したもので、とても良い薫り。

vokkoで過ごす、心地よい贅沢な時間。
ひとりで、誰かと、これからもずっと通いたい。そんなお店です。

自家焙煎コーヒーを1杯ずつ丁寧に。 三角屋根の青いおうち「coffee åtta」

ちょっとほっこりしたいなぁ。
そんなとき行きたくなるのがここ。
川合さんのほんわかした雰囲気と、
コーヒーの薫りがオッタの空気を作っているのだと思う。

ケーキは季節のものを使った手づくりで、
コーヒーは北欧のアンティークカップに1杯ずつ丁寧にいれてくれる。
お客さんが多いとちょっと待つこともあるけど、
そんなときは雑貨を見たり、たくさんある北欧の本を読んだり。それも贅沢な時間。
店内では絵の展示などがされていることもある。

「飲み比べていただけるよう、
味の種類が違うものを用意しています」
と、個性のある3種類から豆を選ぶ。
在庫が終わると次の豆に変わるので、今は何かなという楽しみも。

焙煎機・フジコちゃんとは
オープンの1ヶ月前からの付き合い。
はじめはわがままっこさんだったそうですが、
今では川合さんの良き相棒。
店内に置かれているので、お店へ行ったときは
ぜひ実物を見てみてください。

『びわこの東のすてきなところ』 ができるまで。

滋賀県は、びわこを中心に大きく4つに地域が分かれていて、
それぞれ湖北・湖南・湖西・湖東と呼ばれています。
改めて考えるとなんだか特殊な場所なんだなぁと感じます。

びわこを挟んだ向こう側の情報は、なかなか対岸へは届きません。
なぜかというと滋賀の人は地元をすっとばして、
京都や大阪へ遊びに行くのです。
湖東に住むわたし自身もそうでした。
高校、大学の頃はもっぱら京都へ。
地元で遊ぶなんて考えたこともなかったし、何もないと思っていました。

しかし大学を卒業してフリーペーパーを作り始め、
様々なお店に置かせていただくようになり、
初めてちゃんと地元を見てみると、
いつの間にかなんだかすてきなお店が湖東にじわりと増えていて、
こんなにもいろいろな場所があるのだということにとても驚きました。

知らないだけで、前からあった場所もたくさんありました。
つまり、灯台下暗しということばがぴったりなのです。

長くなりましたが何が言いたいかというと、
そうして知った湖東の素敵なお店やひとを、
県外から来る人、県内に住む人、そして何より湖東に住んでいる人に
是非知ってもらいたいということです。

わたしの拙いことばでうまくお伝えできるかわかりませんが、
少しでも、びわこの東のすてきを知っていただければうれしいです。

富士山柄も人気「みしま風鈴」

涼やかな音色で人気の、手吹きの風鈴。

夏の声が聞こえ始める頃から、三嶋大社の前を通ると、
シャララランシャララランと透き通った音を耳にします。
三嶋大社の大鳥居の向いにお店を構える日光陶器店でつくられている、
「みしま風鈴」の音です。
富士山や三嶋大社の鳥居、三島梅花藻などの絵づけがされた
丸いかたちのオーソドックスな風鈴を始め、
澄んだ青色をしたポツポツのついた風鈴、滴型の風鈴など、
ひとつひとつかたちも色も音色も違う風鈴たちが、
風が吹くたびに一斉に音を立てています。

これらの風鈴は、すべて日光陶器店のご主人、関根さんの手吹きによるものです。
より良い音を出すための改良が毎年重ねられていて、私も新作の登場を楽しみにしています。
大量生産の風鈴との違いは、音の多様さと響きの深さ。
透き通ったよく響く音を出すために、風鈴の切り口はギザギザしています。
また、銅や鉄などの金属をガラスに混ぜることにより、
ガラスの色が変わり、音に深みを増すとのこと。
今年の新作は、チタンが混ざった濃いめの青色風鈴。
世界文化遺産登録が決定した、富士山柄も人気です。

たくさんの風鈴の中からお気に入りの音とかたちを探すのは、とても楽しいひとときです。
6月から8月は、関根さんが風鈴屋台を引いている姿をまち中で目にします。
あ、目にするより先に風鈴の音が耳に入ります。
せせらぎのように心地よい音のみしま風鈴は、
水のまち・三島のおみやげにぴったりです。

inoformation


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みしま風鈴

価格 1500円〜2000円
販売店 日光陶器店
住所 静岡県三島市大社町18-4
営業時間 9:00~19:00 
定休日 月曜
TEL 055-975-4914
http://www.nikko-factory.co.jp/

富士山麓に囲まれたガーデンリゾート 「クレマチスの丘」

アートとともに過ごす一日はいかが?

三島駅北口から無料送迎バスで25分。
長泉町駿河平の富士山麓に囲まれた自然の中で、
刺激的な美術館と、美しい四季の花々と、美味しい食を
一度に楽しめるガーデンリゾートがクレマチスの丘です。

広大な敷地内は、イタリアの現代彫刻家・ジュリアーノ・ヴァンジの美術館、
2009年に開館した写真専門のIZU PHOTO MUSEUMのあるエリアと、
20世紀フランスの画家・ベルナール・ビュフェの美術館、
伊豆出身の芥川賞作家・井上靖文学館があるエリアのふたつに分かれており、
一日アートとともに過ごせます。

ヴァンジ彫刻庭園美術館では、野外彫刻作品とともに、
クレマチスを中心とした花々を楽しめるクレマチスガーデンを散策できます。
IZU PHOTO MUSEUMの内装と坪庭は現代美術家・杉本博司による設計で、
石などの自然素材をスタイリッシュに配した、独特のミニマルな空間です。

IZU PHOTO MUSEUM (c)Hiroshi Sugimoto

ヴァンジ彫刻庭園美術館。

奥の森林に囲まれたエリアにあるベルナール・ビュフェ美術館は今春改装を終えたばかり。
世界一のビュフェコレクションを誇ります。
館内には体験型のこども美術館が併設されていて、
親子で楽しめる美術館です(7/27リニューアルオープン予定)。
井上靖文学館では、直筆原稿や取材資料などを通し、
郷土が誇る世界的文学者の偉業を知ることができます。
代表作「しろばんば」の中で、
「言葉でいくら説明しても、説明出来ないほどのおいしさ」と綴った
日向夏入りのゼリーがお土産におすすめです。

井上靖文学館。

両エリアとも本格的なレストラン、カフェが併設されていて、
緑に囲まれた明るい光の中で
旬の地元食材を使ったイタリアンや日本料理をいただくのは最高の気分です。

ミュージアムショップでは、さまざまなアートグッズや美術書をはじめ、
地元作家の雑貨やおしゃれなパッケージにアレンジされた地元食材、
子ども向けの外国製玩具など豊富な品揃えが見ていて飽きません。

私のおすすめは、ここでしか買えない地元土産、三島・勝又苑のやぶきた紅茶です。
ビュフェ美術館となりのショップ&カフェ「TREEHOUSE」と
ミュージアムショップ「NOHARA BOOKS」で販売しています。
ほんのり甘い、優しい味の紅茶です。

洗練されたクレマチスガーデンエリアで
花に囲まれての大人の上質な過ごし方も良し、
ビュフェ美術館に隣接するスルガ平自然公園で、
吊り橋を渡ったりお弁当を食べたりとアウトドアも良しな、
多彩な楽しみ方のできる特別な場所です。

information


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クレマチスの丘

住所 静岡県長泉町東野クレマチスの丘(スルガ平)347-1
TEL (055)989-8787
開館時間 
1月 10:00~16:30
2・3月 10:00~17:00
4・5・6・7・8月 10:00~18:00
9・10月 10:00~17:00
11・12月 10:00~16:30
休館日 水曜日(祝日の場合は営業、その翌日休)、年末年始
入館料 施設・季節により異なる(webサイト参照)
http://www.clematis-no-oka.co.jp/

日本中から名刀が集まる 「佐野美術館」

日本刀を日本一美しく展示する美術館。

三島駅から徒歩20分ほど、商店街を抜けて、てくてく南に歩いていくと佐野美術館があります。
(伊豆箱根鉄道田町駅が鉄道最寄り駅です)。
市民に愛される小さな美術館ですが、
日本刀を日本一美しく展示する技術を持っていることで全国的に有名です。
2013年4月にリニューアルオープンし、常設展示室を新設しました。
これでいつでも名刀を鑑賞することができます!

日本刀の特別展が開催される時は、刀匠による鍛錬実演や、
館蔵品の名刀を手に持って鑑賞できる体験講座などを目当てに、全国からファンが訪れます。
その他にも、工芸品や絵本などの多彩な企画展をその都度開催しています。
ミュージアムショップでは、オリジナルグッズをはじめ、
おしゃれな和雑貨や地元作家の工芸品など、センスの良い品々が手に入ります。

併設する日本庭園「隆泉苑」は、まち中にありながらそれを感じさせない、
緑いっぱいの癒しの空間です。
池の周りをぐるりと歩ける回遊式庭園で、四季の草花が目を楽しませてくれます。
しだれ桜に四季咲きの杜若、秋はハゼウルシや楓が赤く色づきます。
庭にたたずむ昭和初期に建てられた日本建築は、
当時の吟味された材料と丁寧な建築技術と意匠が見られ、現在も大切に守られています。
一般公開はしていませんが、美術館の講座やイベントなどの会場となることがありますので、
それに合わせて出かけてみてはいかがでしょうか。
(敷地内のレストラン・松韻の食事を隆泉苑の家屋内でとることもできます/要予約)。

information


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佐野美術館

住所 静岡県三島市中田町1-43
TEL 055-975-7278
開館時間 10:00〜17:00(最終入場16:30)
休館日 木曜日(祝日は開館)・展示替え期間・年末年始
入館料 展覧会により異なる(庭園のみの見学は無料)
http://www.sanobi.or.jp/

和モダンな空間で スイーツが味わえる「irodori」

和の空間で季節のフルーツたっぷりのケーキを。

irodoriは、三島〜修善寺間を走る単線ローカル列車の伊豆箱根鉄道で三島から13分、
伊豆仁田駅のすぐそばにあるカフェです。
伊豆仁田駅というのは高校と近隣住民のための駅で、
特に観光で寄るところではなかったのですが、
このirodoriさんができて、irodoriのための駅と言っても過言ではなくなりました。

立派な門構えの、築80年の長屋を生かした落ち着いた空間に、まずはほっとします。
縁側からお庭の緑を見ながら、こだわりの家具に腰を下ろし、
季節のフルーツたっぷりのケーキをいただきましょう。
和の空間で営まれているのは、本格的な洋菓子店です。

ケースには、ショートケーキ、チェリーパイ、
レモンパイ、チーズケーキ、プリンなど、
季節のフルーツを生かした約10種類のケーキが常時並んでいます。
シンプルながら洗練された見た目の、ボリュームたっぷりのケーキたち。
どれもこれも美味しそう。器も素敵なものばかりです。
パティシエの浅賀さんが丁寧につくり上げる美味しいスイーツを、
和モダンな空間でゆったり、ゆったり楽しみましょう。
おみやげにもできますよ!

information


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irodori

住所 静岡県田方郡函南町仁田195
TEL 055-970-1666
営業時間 10:00〜18:00(L.O 17:30)
定休日 木曜日

売り切れ御免の絶品スイーツ 「富士山頂」

静岡東部・伊豆っ子の思い出のお菓子。

祝・富士山、世界文化遺産登録!ということで、
富士山にちなんだお菓子をお土産に望まれる方も多いのではないでしょうか。
私いち押しの富士山お菓子が、
富士市に本社のある「田子の月」という和菓子屋さんのロングセラー「富士山頂」です。
餡が苦手な人でも食べられる、洋菓子風の和菓子として、
昭和57年の発売以来のロングヒットで、
我々静岡東部・伊豆っ子の思い出のお菓子でもあります。
ホワイトチョコレートのかかったふわふわのカステラの中には甘いカスタードクリーム。
てっぺんにはちょっと苦いコーヒー豆のチョコレート。
ぱりっとしてふわっとして最高に美味しいです。

これのどこが富士山頂か……? 
見ての通りです! ホワイトチョコレートは、雪です!
コーヒー豆のチョコレートは、山頂にあった測候所を表現しているとのこと。
「田子の月」県下19店舗とインターネット店で購入が可能です。
夕方には売り切れていることが多いのでご注意を。
春にはピンクのいちご味が限定で発売されます。
夏は冷やして食べると美味しいですよ。
この他にも、「田子の月」には「富士山のように」や「ふじのくに」といった、
富士山をテーマにした和菓子があるので「富士山セット」をお土産にするのもいいですね。

information

富士山頂

価格 1個165円
販売店 田子の月(本社工場:静岡県富士市今泉380-1/富士・富士宮:8店舗/沼津・清水町・三島・函南・裾野・御殿場:7店舗/静岡・清水:4店舗)
http://www.tagonotsuki.co.jp/

緑いっぱいの憩いの場「柿田川公園」

富士山からの湧水に癒されるパワースポット。

沼津市と三島市の間にある、駿東郡清水町。
たくさんの車が往来する国道1号線のそばに突如現れる緑いっぱいの公園が柿田川公園です。

柿田川は国の天然記念物に指定されている、
富士山の伏流水が湧き出る“東洋一の湧水郡”。
周辺地域の飲料水、工業用水として供給される貴重な水源であり、
その水質は日本名水百選に選ばれるほど優れています。
森林浴をしながら遊歩道を歩いたり、芝生広場で子どもやペットと一緒に遊んだり、
湧水に直接手足を触れられる湧水広場で涼んだりと、
思い思いの時間を過ごせる憩いの場となっています。

園内には第一・第二の2つの展望台があり、
透き通った水が砂の底から絶え間なく湧き出る様子を眺めることができます。
パワースポットとしても知られており、
水や木々のエネルギーや癒しを求める人が全国から訪れます。

雑貨と絵本のお店「Kunst Raum」

つくり手の想いを伝え、暮らしに活かすKunst Raum。

三島駅から徒歩15分ほどの、住宅街の中にある雑貨と絵本のお店。
文具・インテリア小物・アクセサリー・革製品など、
国内外さまざまなブランドから選び抜かれた雑貨が揃っています。
使う人の性別や年代を限定しない、
長く深く愛用できるデザインの商品が多いところが特徴です。

店主の島野梓さんは、
商品選びの際にはデザイナーとなるべく直接会って話すことを心掛けているとのこと。
静岡県内で活動している作家・ブランドを紹介することにも力を入れているそうです。
島野さん自らもアーティストとして絵画や立体作品の創作活動をしているからでしょうか、
つくり手の想いやストーリーをとても大切にしているのが伝わります。

店舗中央奥には、絵本が並びます。
小さいころに親しんだ懐かしい児童書や、
島野さんセレクトの海外絵本、海外版ディズニーの古本など……
大人になった今あらためて魅力に気づくことができる本や、
自分の子どもにあげたくなる本と出会えます。
絵本の本棚を開くと、なんと裏には隠し部屋が。
ギャラリーやワークショップスペースとして、多目的に利用できる空間が広がっています。

自分で組み立てることで完成する紙オブジェや、
ハンドメイドで仕上げる革小物キット、
好きなイニシャルや数字を選べるピアスやイヤリングなど、
カスタマイズして使う楽しみがあるのも、Kunst Raumの商品の魅力のひとつ。
買った人自身が手を動かしたり、
生活空間に溶け込ませる方法を考えたりするきっかけを与えることにより、
誰もが持っているクリエイティブな感性をそっと呼び起こしてくれるのです。

information


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Kunst Raum
クンスト・ラウム

住所 静岡県駿東郡長泉町下土狩127-5
TEL 055-946-5447
営業時間 11:00 〜 20:00
定休日 日曜・第2・4月曜
http://kunst-raum.jp/

三島っ子定番の菓子店「富岡屋本店」

昔から愛されつづける手みやげ「冨岡屋本店」。

創業大正8年。100年近く地元住民から愛され続けている老舗菓子店です。
三島広小路駅近くの古くからの商店街「笑栄通り」の中でも、
ひときわレトロな外観が目を引きます。
看板商品はいくつかあり、和菓子ではいちご大福(季節限定)。
洋菓子では『クインクレープ』と『サバロール』と呼ばれるロールケーキが人気です。

『クインクレープ』は一般的なクレープとは異なり細長い素朴な見た目。
ブルーベリーやマロンなどの具をカステラと一緒に生地で丁寧に包んだ、
ふんわり柔らかい食感です。
生粋の三島っ子の間では定番の手みやげで、子どもにもお年寄りにも喜ばれます。

和菓子・洋菓子ともに全て手づくり。
保存料を使わず昔ながらの製法を受け継いでいます。
お値段もリーズナブル。まち歩きのお供にどうぞ。

information


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富岡屋本店

住所 静岡県三島市泉町13-4
TEL 055-975-0647
営業時間 9:30~18:00
定休日 日曜(いちご大福の季節は営業)

知る人ぞ知る湯治場 「錦昌館」

三島のはずれの昭和な温泉旅館「錦昌館」。

旅行や出張で来た人に、たまに驚かれるのが、
「沼津や三島(の観光客が行くようなエリア)に、温泉はない」ということ。
駅から歩いていける範囲には、風情ある温泉旅館はありません。

かといって、箱根や修善寺まで行かなければ本格的な温泉に入れない、
というわけでもありません。
あまり知られていませんが、三島市内にも温泉街があるんです。
三島駅から車かバスで約20分。
中心街からそれほど遠くない、山と田畑に囲まれた閑静な住宅街。
宿の人も“鄙びた”と自称する、レトロな竹倉温泉です。

昭和初期にできたこの温泉街、現在営業している宿は2軒、
宿泊ができるのはここ錦昌館のみとなっています。
古びた和風の建物はオシャレとは程遠いものの、
アットホームで昭和にタイムスリップしたような雰囲気に心が自然と和らいでいきます。
お風呂は古く狭いながら、泉質はあなどれません。
「赤湯」と呼ばれる鉄分を多く含んだ茶褐色のお湯は湯冷めしにくいと評判で、
人々は冷え性や疲労、肌トラブルなどの改善を求めて訪れます。
知る人ぞ知る湯治場として、細々と続いている温泉なのです。

宿泊料は食事つきで6000円前後と、
沼津・三島の市街地にあるビジネスホテルと変わらない良心的な設定。
出張で訪れた人でも、本格的な温泉で身体を癒しながら地物料理を楽しむことができます。
日没後は真っ暗になり、辺り一帯しんと静まり返るエリア。
都会の喧騒を離れ、少し個性的な旅をしたい人にもとってもおすすめです。

イタリアンとワインが楽しめる 「#dilettantecafe・Waltz」

地元産の旬の食材を使ったイタリアン。

三島のまちを縦断する源兵衛川の中を歩いていると
(川の中に遊歩道が整備されているのです!)、
ちょうど中間地点くらいの橋のたもとに、川辺にテラスを突き出した、
気になるレストランが目に入ります。
足を止めると、漂ってくるオリーブオイルや香草、ワインの香りと楽しげな音楽。
いてもたってもいられず、川から道路へ上がって、
階段を下りてちょっとわかりにくい入り口をやっと見つけて扉を開けると、
そこはまるでパリの下町です。

仄暗い店内には店主の四宮さんの見立てで集められた古道具が何気なく飾られ、
計算された配置の手作りのテーブルに座れば、
何も気にせずゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。
料理は、沼津港の新鮮な魚介類や、
箱根西麓野菜など旬の食材を使ったシンプルなイタリアンです。
大皿料理を仲間とわけ合って楽しむのがおすすめ。
ワインをはじめとしたアルコール類や
季節のフルーツシロップなどのドリンクも豊富に揃っています。
せせらぎと踏切をBGMに、季節には蛍を見ながらディナーを楽しむという、
何とも贅沢な空間です。
夏は源兵衛川を散歩する人たちを眺めながらのテラス席も気持ちがいいですが、
一番奥の壁際で、店内の雰囲気を感じながら静かに川を見るのもおすすめです。
せせらぎ、魚介、野菜と、三島の上質なエッセンスがすべて味わえるお店です。

同じ建物の3階には、ワインバー・カフェのwaltz.というお店があります。
こちらは奥さんのお店で、陽が差し込む明るく爽やかな雰囲気。
天気がよければ富士山も望めます。
昼はカフェ&ワイン、夜はワインタイムになりますが、昼間っからワインを飲みましょう。
ワインに合うメニューが揃っています。
ギャラリースペースもあり、時には小さな展示会が催されています。
川に寄り添い、季節ごと、天気ごとに違う表情を見せる、何度訪れても心地よい場所です。

Waltz

information


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#dilettantecafe・Waltz
ディレッタントカフェ・ワルツ

住所 静岡県三島市緑町1-1
TEL 055-972-3572
定休日 火曜
営業時間
#dilettantecafe ランチタイム 12:00-14:00(L.O.) (cafe土日のみ)/ディナータイム 18:00-22:30頃
Walts  カフェ&ワインタイム 13:00~16:30/ワインタイム 20:00~23:30

仏様の優しいお顔に心安らぐ 「かんなみ仏の里美術館」

2012年にオープンした、仏様の美術館。

箱根山の南の裾野、函南町桑原地区に、2012年新しい美術館がオープンしました。
どこか懐かしい風景が広がる山里の一角に、
印象的なふたつの三角屋根がたたずんでいます。
建築家の栗生明氏が、人の集まる「堂」をイメージして設計した美術館には、
平安時代の薬師如来像、
鎌倉時代の慶派の仏師・実慶作、阿弥陀三尊像(重要文化財)をはじめとした
24体の仏像が納められています。
屋根の正四角錐の形を生かした、高い天井の展示室には、
仏像が暗闇の中に浮かび上がるように展示されています。
あえて照明を落とし、説明も最低限。
心静かに鑑賞していただくことを意図しているのだそうです。

(左)阿弥陀如来及両脇侍像(重要文化財)、(右)薬師如来坐像(静岡県指定有形文化財)

阿弥陀如来坐像、観音菩薩立像。奥には十二神将立像が並ぶ。

これらの仏像は、もともとこの桑原地区の中で長い間守り伝えられてきたものです。
美術館の南側の窓から、以前仏像が安置されていた桑原薬師堂を望むことができます。
美術館から歩いて5分ほどの、桑原薬師堂がある長源寺の裏山には、
西国三十三カ所巡りになぞらえた石仏が並んでいます。
1周10分ほど、ほどよいハイキングです。
森の中で見る優しいお顔の仏様たちは、みなさんほっとする姿をされています。
実は、鎌倉幕府の執権北条氏を生んだ伊豆は、
鎌倉と同様に平安・鎌倉時代の貴重な仏像が多く残る地です。
源頼朝が奥州討伐と戦勝祈願のために建立した、伊豆の国市の願成就院には、
運慶作の阿弥陀如来坐像や毘沙門天像など(いずれも国宝)が、
伊豆市の修禅寺には函南の仏像と同じ作者・実慶作の
大日如来像(重要文化財)が伝えられています。
伊豆の仏様を巡るドライブなんてのもおすすめですよ。
(修禅寺の大日如来座像は、毎年11月1日〜10日のみ一般公開)。

長源寺裏山の桑原三十三躯のひとつ(ミニ西国三十三カ所巡り)

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かんなみ仏の里美術館

住所 静岡県田方郡函南町桑原89-1
TEL 055-948-9330
開館時間 10:00〜16:30
休館日 火曜日、年末年始
入館料 高校生以上300円 小中学生100円
http://www.kannami-museum.jp/

東府やResort & Spa-Izu

清らかな水と空気を浴びて、じっくりとデトックス&リラックス。

中伊豆地域の中心地・修善寺。
温泉はたくさんありますが、その中で吉奈温泉は、
奈良時代の僧・行基が発見したと伝えられる、伊豆最古の温泉です。
ホタルが舞う天城山に囲まれた隠れ里の風情で、
まちの喧噪を忘れ、のんびりとできる場所です。
2011年にリニューアルオープンした「東府や」は、
吉奈川が中を流れる広大な敷地の中に宿泊棟が点在し、
貸切感覚で過ごすことができる和のリゾート。
川沿いの露天風呂、貸切風呂、内風呂はもちろん、
客室のお風呂もすべて、子宝の湯として知られる吉奈温泉です。
多彩なスパメニューも魅力のひとつ。清らかな水と空気を浴びて、
じっくりとデトックス&リラックスできるでしょう。

この旅館のもうひとつの魅力が、敷地内に併設するカフェです。
自家製パンやスイーツをテイクアウトして楽しめるベーカリー&カフェには足湯テラスがあり、
温泉で身体を温めながら目の前に広がる山里の四季を感じることができます。
また、「大正館 芳泉」のカフェアールデコでは、
大正ロマンのレトロな雰囲気が楽しめます。
カフェや、敷地内の散策のみの利用も可能です。
(大正館 芳泉、カフェアールデコはリニューアル工事のため2013年秋頃まで休業中)。

普段の生活を離れ、川のせせらぎだけが聴こえる静かな環境で、
身も心もリフレッシュできるリゾートです。

先代の味を守り続ける「チョロ松」

地元の人たちに愛される看板メニュー。

子どもから大人まで、地元の人たちでにぎわう「チョロ松」。
奥の厨房でテキパキ働く女性が、このお店の味を守っている2代目の森さん。
「きちんと教えたつもりでも、火加減ひとつで料理の味は変わってしまうし、
お客さんにも伝わってしまう。
両親から受け継いだ味は守っていきたいから、
火を使うメニューはすべて私が作っているの。
ルーツがはっきりしたものをお客さんには食べてもらいたいから、素材はすべて国産。
柚胡椒やお酢、味噌も全部手間をかけて自分たちで仕込んでいるのよ」
と笑顔で話す森さんの姿からは、誇りと気概が伝わってきた。

「かも吸」は森さんのおじいさんの趣味が狩猟だったことから生まれた看板メニュー。
注文が入ってからひとつの土鍋で鴨肉、鴨の内臓やごぼうなどを炊く。
目の前に置かれたあつあつの土鍋の蓋を開け、柚の皮を中に落としてもらうと、
あたりにふわっといい香りが漂った。
きりりと塩が効いた鴨の出汁に浮かんだちゃんぽん麺は、
するすると胃に収まっていく。旨味たっぷりのおすすめの一品。

明治時代の旅館建築 「冨士屋ギャラリー 一也百」

暖簾を下ろした旅館を、新たに人が集う場所に。

鉄輪(かんなわ)で平成8年まで「冨士屋旅館」として営業していた
「冨士屋ギャラリー 一也百(はなやもも)」は、
明治32年に建てられた建物で、別府に唯一残る明治時代の旅館建築。
衣料品店、食料品店など、趣のある長屋が連なる奥、
現在の蒸し湯の場所にあった「冨士屋」本館の最後の日。
取り壊されていく様子を見つめた冨士屋ギャラリー代表の安波(やすなみ)治子さんは、
「悲しくてしょうがなかった」と振り返る。
新館も、建物の老朽化に伴い営業を停止した際に、取り壊される予定だった。
「けれど、頼んでいた解体業者さんが来た当日、そのまま追い返しちゃったの」
鉄輪という場所で過ごした記憶が、そうさせたのだろう。
無理なく冨士屋の空間と価値を残していくために選んだ手段が、
ギャラリーとして再生させ、開放することだった。

現在、冨士屋では、コンサートや展覧会などのイベントが開催されている。
そこでは、音楽や作品を通じて訪れた人が交流を深め、
終われば皆それぞれの家へ帰って行く。
「同じなんです、旅館のときと。旅人も訪れて、交流し、やがて去って行く。
昔から、ここはそういう場所だったんですよね」

築100年の建物を再生させた 「ここちカフェ むすびの」

まちの歴史を感じさせる建物をカフェに。

鉄輪(かんなわ)の共同温泉「熱の湯」の隣に、
アーチがかわいらしい淡いブルーの建物がある。
「ここちカフェ むすびの」は、まちの診療所だった建物を再生させたカフェ。
オーナーの河野さんは大阪出身で、2001年に別府に移住した。
鉄輪の魅力を伝えるために、まちあるきのガイドなども行っているのだそう。

「こっちで勤めていた仕事を辞めて、鹿児島や熊本に行って
農業をすることも考えたんやけど、やっぱり鉄輪が好きだから。
ここで何かしたいなぁと思ってたんです」
そんなときに思いついたのが、ひっそりと建っていたこの建物。
ぜひ使わせてほしいと建物の持ち主の安波(やすなみ)治子さんに話をしたところ、
安波さんもいつか再生させたいと考えていたのだそう。
「周りからは、飲食店を始めるのに、
場所から先に決めるのはおかしいって言われたんです。
でも、この建物の歴史を感じさせる佇まいと、
人を惹きつける力に魅力を感じたんです」と河野さん。
メニューを考えるのは、前職の繋がりからお店に入ってくれた田中さん。
低温の蒸気でじっくり蒸す「低温スチーム」や、
50度のお湯で洗う「50度洗い」に「天日干し」。
どの品も、食材本来の旨味を最大限に引き出す調理法で丁寧に作られている。

こんにちは! 私たちが静岡の情報を発信します!

おでかけコロカル静岡編では、
『undIZUcovered』編集部の小皿元キウイさんと、
『SeCue』編集部のすみまきさんのふたりが、
三島・沼津・伊豆のおでかけ情報を案内してくれます。
地元で人気のzine、『undIZUcovered』と『SeCue』。
このエリアをよく知るふたりのお眼鏡にかなったのは、
まちで人気のかわいいショップから、最近オープンした美術館・博物館、
昔から人々に愛されている温泉宿まで、バラエティ豊かなおでかけスポット。
これからも少しずつ少しずつ増えていきますので、お見逃しなく!

はじめまして、『undIZUcovered』編集部小皿元キウイです。

『undIZUcovered』は、静岡東部を愛する様々な人の主観的な視点から、
まだ知られていないとっておきのスポットや人を紹介するzine。
現在、定期刊行はしていませんが、
地元のマニアックな文化に触れられる小冊子やマップを不定期で発行しています。

『undIZUcovered』の編集人の私、小皿元キウイは、
2010年末に東京からUターンし、
三島市にカフェ&レンタルスペース「cucurucu」をオープン。
企画展やワークショップなどのイベントを通して、
住んでいると意外と見落としがちな静岡の魅力を発掘・発信しています。
アットホームな雰囲気の中、参加者の皆さんと一緒に創っていくスタイルのイベントは、
偶然の出会いと興奮が体験できるとご好評いただき、
静岡中西部や東京からの参加者も増加中です。

はじめまして、『SeCue』編集部すみまきです。

横に長いことで定評のある静岡県の右3分の1あたりをフィールドに、
伊豆の玄関口の北~中伊豆地域(三島、沼津、函南、修善寺あたり)在住の仲間で、
『SeCue(セキュー)』というフリーペーパーを作っています。
この地域は、標高3776メートルの富士山から、水深2500メートルの駿河湾まであっという間の、
海と山が近い独特の地形をしています。

私たちは、この地での暮らしをより楽しくしたいと思いから、
豊かな自然の中で生まれるおいしいもの、素敵なお店、
ゆっくりと信念を持って仕事をする人たちのことなどを紹介しています。
メンバーは、グラフックデザイナーや写真家、カフェ店主などさまざまで、
本業の合間に部活のように集まって編集会議をしています。
毎号1テーマを特集していて、
これまでに「石」「garden」「Farm to Home」
「海と私」「おみやげ」という5冊を発刊しています。
また、取材を通して出会いから生まれたオリジナルフードやグッズ、
スタッフの専門性を生かしたワークショップを携えて、各地に行商に出かけ、
伊豆の恵みを紹介するとともに、
さまざまな地域の皆さんとネットワークを作りたいと考えています。
海、山、原生林、温泉、美術館やクラフト、
最近では伊豆ジオパーク、深海、そして富士山!
1年中さまざまな楽しみ方のできる伊豆で、皆さまをお待ちしています!