祖父の代から続く、懐かしい味。
別府でいちばんと言われていたレストランや
米軍キャンプのキッチンで腕を磨いたおじいちゃんが、
気軽に多くの人が訪れる洋食のお店を作りたいと開いた
オープンキッチンスタイルの「グリルみつば」。
カウンター席だけのこぢんまりしたお店は、奥のお客さんが席を立つたびに、
ほかのお客さんが立って道を空ける。
ようやく入れた人気のお店は、隅々までピカピカに磨き上げられ、
温かで、いい匂いに満ちている。

昭和28年の開店当時、洋食を食べに出かけるのは晴れの日にというお客さんが多く、
目の前でできあがる料理にみんな目を輝かせていたという。
吟味を重ねた食材を、手間を惜しまずに調理した料理を味わってほしいという
おじいちゃんのお店には、その味に惚れ込んだお客さんが長く通ってくれるという。
山本さんは、おじいちゃん、お父さんの後を追うように料理の道に入った。
創業以来、地元のお店とつき合いを続けていたり、
冷凍庫が普及していない時代と同じように、
地元の新鮮な野菜や肉を仕入れて、すべてを料理に使いきる。
「頑固なところも継いじゃいました」と山本さん。
おじいちゃんの味を変えることなく守り続けるお店には
「昔の洋食が食べたい」というお客さんが多く訪れる。