連載
posted:2015.1.13 from:岩手県宮古市 genre:食・グルメ
〈 この連載・企画は… 〉
地域ごとにさまざまな郷土料理がありますが、なかなか食べないし、伝えられていない。
コロカルはそれをちょっと心配してました。そんなときに郷土料理を後世に伝える全集が編集部で話題になり。
これを教科書に、いろんな人ともつながって、郷土料理を身近にする連載をしよう!ということに。
料理人・後藤しおりさんがアレンジした、家庭でおいしくカンタンに作れる郷土料理を、都道府県別に紹介していきます!
profile
Shiori Goto
後藤しおり
ごとう・しおり●実家は福島県で寿司屋を営む。ブータン料理店、野菜料理店などを経て、2012年7月に独立。世田谷を拠点にケータリング、ロケ弁、出張料理人として活動。不定期でアトリエでイベントなども行う。
http://gotoshiori.com/
photographer profile
Tetsuka Tsurusaki
津留崎徹花
つるさき・てつか●フォトグラファー。東京生まれ。『anan』『Hanako』など女性誌を中心に活躍。週末は自然豊かな暮らしを求めて、郊外の古民家を探訪中。コロカルで『美味しいアルバム』も連載中。
writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県生まれ。コロカル編集部編集担当。好きな郷土料理は宮城県亘理町のはらこめし。
https://twitter.com/akiko_saito
郷土食を日本の隅々から掘り起こし、記録した名著
『日本の食生活全集』全50巻(農文協)から
料理人・後藤しおりさんが現代の家庭でもおいしく
カンタンに作れるよう再現したレシピを
お届けしている本連載。ぜひ一緒に作ってみましょう!
いつも後藤しおりさんによるカンタン郷土食レシピを
お届けしている本連載。
新年ということで、番外編のお雑煮レシピをお届けします。
今回ご紹介するのは岩手県宮古市の「くるみ雑煮」。
煮干しだしのすまし汁に三陸沖で採れるいくらを
たっぷり乗せたお椀と、甘いくるみだれという
とっても珍しい組み合わせ。
お椀の具は大根、にんじんさつまいもなどの根菜。
上にはいくらをたっぷりとかけます。
汁は煮干しだしの醤油ベース。
このおつゆに、焼いた角もちをひたして、
くるみだれをたっぷりつけていただきます。
魚の旨味が広がる醤油だしと、くるみだれの甘みが合わさって、
まろやかで複雑な味わいを醸し出す至福の味。
この豪華絢爛さ、まさに晴れの日のメニューです。
「このお雑煮は、見た目も華やかでおいしいと人気が高いんです。
だしに浸した焼きもちを、くるみだれに絡めていただくのがポイント。
油揚げなどを入れても、コクが出るのでおいしいですよ」(しおりさん)
それでは作ってみましょう!
★岩手 くるみ雑煮(2人分)
材料
大根 … 4cm
にんじん … 4分の1本
さつまいも … 50g
角もち … 2個
いくら … 適量
酒 … 大さじ1
醤油 … 大さじ1〜2
A:だし 【 水 … 1リットル 煮干し … ひとつかみ弱 】
B:くるみだれ 【 くるみ … 50g 砂糖 … 小さじ1 醤油 … 小さじ1 】
できあがり!
もちは3のくるみだれに絡めていただきます。
ぜひご家庭でもお試しください!
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