今秋、秋田の「地域因子」をアートで刺激する。大館・北秋田芸術祭 2014「里に犬、山に熊。」

先日コロカルニュースでお伝えしたところ
大変大きな反響を頂いた、
秋田県大館市のNPO「ゼロダテアートセンター」に
広報として着任した「ののちゃん」。
カワイすぎる秋田犬という評判でもちきりの
ののちゃんが先日、東京に出張に来ました!

たくさんのフラッシュにも物怖じしないののちゃん。

それは、ののちゃんが広報を担当する
大館を含む地域を舞台とした広域アートイベント、
大館・北秋田芸術祭 2014「里に犬、山に熊。」が
10月4日(土) - 11月3日(月・祝)の期間にわたり行われるため!
芸術祭が開催されるエリアは、大館市と北秋田市にわたる地域。
都市である大館市が「里に犬」、豊かな生態系の中で熊と
人間が共生してきた北秋田市が「山に熊」を担当。
各地域を舞台にしたアート作品の展示や、地元の方と協力した作品制作
が行われます。

「大館・北秋田芸術祭2014」記者会見にて。メインビジュアルを手がけるのはシンプル組合

こちらが、北秋田市のほうの熊です。

この芸術祭の統括ディクレターを務めるのは、
大館出身で18歳までこの地で過ごした、
アーティストであり、東京藝術大学の准教授であり、
3331 Arts Chiyodaの統括ディレクターでもある中村政人さん。
芸術祭の参加アーティストにも、劇作家の平田オリザさん、
アーティストの日比野克彦さん、栗林良彰さん、遠藤一郎さん、
鴻池朋子さん、鈴木理策さん、パトリシア・ピッチニーニさんら
豪華アーティストが名を連ねているんです。

芸術祭の舞台となる、大館市のシンボル的存在「正札竹村デパート」。過疎化などの影響で現在は閉店しているが、大館で生まれ育った中村政人さんにとっては特別な場所だという。

パトリシア・ピッチニーニさんの作品 〈Skywhale〉Patricia Piccinini, 2013
Photo: Martin Ollman

本芸術祭のキーワードは、「地域因子×アーティスト」。
遠方からやってきたアーティストが、ただアート作品を作って帰って
いくのでは意味がありません。地域のなかに眠っている資源の発芽を
促すため、アーティストの作品が土地に刺激を与え、
芸術祭の後も地域が発展していくことを目指すのだそうです。

マタギのふるさと・北秋田市の阿仁町根子集落 写真:船橋陽馬

参加アーティストにも、地元にゆかりの有る方が多くおられます。
平田オリザさんは、「自分は日本一大館北秋田に詳しい劇作家」と
語られるとおり、お母さんが大館の出身。
いまもご親戚が多く大館に住まれているという、大館にご縁のある方。
秋田内陸縦貫鉄道の中で、内田百閒の「阿房列車」をアレンジした
お芝居を上演されるのだそう。
ほかにも、「のんびり」を手がける田宮慎さんらも参加し、
地元密着型の催しを数多く行っていきます。

まちのどこでも大人気なののちゃん

豪華なアーティストのラインナップはもちろんですが、
芸術祭における、「ののちゃん」の役割は大きなもの。
実は地元でも、成犬になるとすごく大きくなる秋田犬は
飼うのが難しいとされていて、実際に飼っているご家庭は少ないんです。
ののちゃんの存在があることで、今までは接点がなかった人たちも、
コミュニケーションを取ろうと近づいてきてくれるのだとか。

「今までも秋田犬を飼おうと提案してきたのですが、
大きくなると反対されてきたんです。でも実際に飼い始めてみると、
初日からゼロダテに市民の皆さんが気軽に入ってくるようになりました。
犬がいると、人と人の距離がやわらかくなるんです」
と、中村政人さんはおっしゃっていました。

里と山に心を開き、小さくてもかけがえのない、
自分たちの「新しいひろば」をつくり始めていくこと。
実は秋田とは、変わっていて面白いものがたくさんある
ところ。秋田の里山を舞台に、どんな芸術祭が繰り広げられるのか
今から楽しみです。

大館・北秋田芸術祭 2014「里に犬、山に熊。」

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