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posted:2024.9.10 from:岐阜県恵那市 genre:買い物・お取り寄せ
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writer profile
Naomi Kuroda
黒田 直美
くろだ・なおみ●愛知県生まれ。東京で長年、編集ライターの仕事をしていたが、親の介護を機に愛知県へUターン。現在は東海圏を中心とした伝統工芸や食文化など、地方ならではの取り組みを取材している。食べること、つくることが好きで、現在は陶芸にもはまっている。
銘菓「栗きんとん」で有名な岐阜県恵那市に本店を構える
〈恵那川上屋〉では、併設の〈栗里宿カフェ〉にて、
和栗を使った期間限定スイーツ「栗一筋」を2025年1月上旬まで販売。
2012年にスタートしたという「栗一筋」は、
これを目当てにカフェを訪れる人が多いというほどの人気商品です。
60周年を迎える今年は、さらに栗の香りが引き立つよう
おいしさをリニューアルしたそうです。
こう語ってくれるのは、〈恵那川上屋〉マーケティング部の井戸奈緒美さん。
「特製の栗の焙煎粉を使ったサクサクのメレンゲに、カスタードクリーム、
生クリーム、黒糖のキャラメルソースを3層に積み上げ、
その上に、栗きんとん約5個分の栗のペーストをたっぷりのせたボリュームのある
逸品に仕上げました。人気のモンブランパフェなどとあわせて、お楽しみください」
1964(昭和39)年創業の〈恵那川上屋〉では、創業当初から
素材のおいしさを伝えたいとていねいな菓子づくりにこだわってきました。
栗菓子をはじめ、生み出されたアイテムは、1000種類以上にものぼるといいます。
和と洋を越えた独創的な菓子のアイディアは、
菓子職人たちの日々の努力のたまもの。
現在でも、職人が創意工夫をこらし、とことんおいしさにこだわっています。
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日本百名山にも選ばれている「恵那山」や、豊かな水源を誇る木曽川、
美しい渓谷の続く恵那峡など、風光明媚な景色に囲まれている〈恵那川上屋〉。
そんな地域の宝である自然のなかで育む農業をさらに活性化したいと、
2004年より、自社で農業生産法人を立ち上げ、栽培もスタートしました。
「地域の生産者の方と一緒に土づくりからこだわって栽培しています。
厳しい条件をクリアし、厳選された栗のみを『超特選栗』と呼び、
地域のブランドとしても育てています」と井戸さん。
栗の栽培から収穫まで一貫して行い、品種の研究や育成のノウハウを
次世代へとつなげたいと考えているそうです。
また、種子島の自社工場で、さとうきびから黒糖を製造。菓子の原材料には、
安心安全にこだわる姿勢を貫いています。
「2021年からは、自社農園・恵那山ファームを開き、トマトの栽培も始めました。お菓子のような甘さを追求することから〈おかしなトマト〉と命名。
おいしいトマトとともに、トマトのオリジナル商品も開発中です」と井戸さん。
岐阜県は栗の生産量が全国4位、そして岐阜県東部は、
「栗きんとん」発祥の地といわれています。
天然の山栗のほんのりとした素朴な甘味をそのままいただく「栗きんとん」は、
家庭で作られていた郷土菓子でした。そのおいしさを届けたいと
〈恵那川上屋〉では、創業以来、この味を守り続けています。
そして、この栗菓子への思いを、もっと多くの人に伝えたいと、〈恵那川上屋〉では、
「日本和栗協会」の立ち上げに協力し、栗の「9」と、栗を育てる人、お菓子を作る人、
味わう人の3者の「3」と、歓びの輪を広げる「0」を合わせ、
9月30日を「和栗の日」として、日本記念日協会の認定を受けました。
栗きんとんのおいしさをより多くの人に味わってもらえるよう、この秋、
岐阜市にある〈無印良品柳ケ瀬店〉に〈栗市栗座〉、東京の目黒区八雲に
〈栗ここん 恵那川上屋 東京〉をオープン予定だとか。
ぜひ、旬のおいしさを味わってみてください。
information
恵那川上屋 栗里宿 恵那峡店
住所:岐阜県恵那市大井町2632-105
電話:0573-20-1150
営業時間:9:00~18:30
定休日:無休
Web:恵那川上屋60周年記念サイト
栗里宿カフェ
営業時間:9:00~17:30(17:00L.O.)、土・日曜~18:00(17:30L.O.)
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