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千葉県いすみ市で
フレンチベースの
郷土ガストロミーを味わう
オーベルジュ〈季舟庵〉

コロカルニュース

posted:2023.4.24   from:千葉県いすみ市  genre:旅行

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Riho Nakamori

中森りほ

なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。

「Noued.TOKYO」を手掛けた梶友宏と建築家・中島立人が再タッグを組んだオーベルジュ

千葉県いすみ市に、築200年の古民家を改修した、1日1組限定の貸切オーベルジュ
〈季舟庵(きしゅうあん)〉が4月27日(木)に開業。
「郷土ガストロミー」をコンセプトに、千葉県の地酒や野菜、果物、海産物、
そしていすみで捕獲された新鮮なジビエをつかった
本格フレンチベースの料理が楽しめるオーベルジュです。

江戸時代から続く歴史ある築200年の古民家を改装した〈季舟庵〉は、
東京駅から特急「わかしお」で1時間17分、大原駅から車で7分です。
のどかな田園風景が残る房総半島南部に位置する千葉県いすみ市
釈迦谷(しゃかやつ)の一角にあります。

江戸時代から続く歴史ある築200年の古民家を改装した〈季舟庵〉

季舟庵は庭も合わせると約1500平米の平屋を200年前の躯体を生かして改装され、
カップルはもちろん、グループで貸切もできる全3部屋、最大10名宿泊可能な
プライベートヴィラです。
敷地内の高台にテントサウナを設置すれば、観光やゴルフで疲れた身体を
貸切サウナと里山での外気浴でととのえられます。

別棟のレストランで食事の後は、星空観察や焚き火を囲んで地酒を飲むなど、
貸切ならではのゆったりとした時間を楽しめます。

フランス料理の伝統といすみの郷土料理を織り交ぜた
「郷土ガストロノミー」

いすみ市で獲れたイノシシのグリル

いすみ市で獲れたイノシシのグリル。

季舟庵の食事を担当するのは、調理師学校を卒業後、渡仏し2年間修業し、
銀座の2つ星レストランでスーシェフを務めた中屋雄介氏。
フランス料理の手法でここでしか味わえない郷土ガストロノミーをつくりあげます。

使用する食材はシェフ自ら直接生産者に会い、生産方針やどういう環境でその食材が
栽培されているのかを目と舌で確かめたうえで、
地元の農家や酪農家、漁師、猟師から新鮮な食材を仕入れています。
千葉県の農業産出額は3853億円(令和2年)と全国4位、
水産物の漁業養殖業生産量(海面)は全国17位と全国屈指の農林水産県ですが、
主な出荷先は、飲食店が多い東京など首都圏となっており、
地元での消費が少ないのが現状です。
季舟庵ではいすみの新鮮な食材、お酒を、いすみで味わえるよう、
料理の約7割を地元食材で提供することを目指しています。

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千葉で人気の〈Miotosaya薬草蒸留所〉や〈木戸泉〉など地酒とコラボレーション

千葉で人気の〈Miotosaya薬草蒸留所〉や〈木戸泉〉など地酒とコラボレーション

また料理に合わせて、海外などで学んだ経験豊富なソムリエが産地を巡りセレクトした、
いすみの地酒や自然に寄り添う農法で生産されたナチュラルワインをペアリング。

土間を生かしたエントランス&バーでは、千葉県夷隅郡大多喜町にある
〈Miotosaya薬草蒸留所〉の季舟庵オリジナルジンや、
千葉県いすみ市大原で日本酒を醸す〈木戸泉〉が
特別にオリジナルブレンドした熟成酒などが提供されます。

〈木戸泉〉の醸造所

〈木戸泉〉の醸造所。

〈Miotosaya薬草蒸留所〉では、自社で栽培する果樹や薬草・ハーブ、
全国の信頼できるパートナーたちの作る豊かな恵みを使い、
発酵や蒸留という技術を用いてものづくりを行っています。
〈木戸泉〉は、「旨き良き酒」をモットーに、自然醸造による高温山廃酛で、
麹菌・乳酸菌・酵母菌の3つの菌がのびのび発酵する酒母造り手法を
60年以上変わらず守り続ける日本酒蔵です。

ミシュラン1つ星を獲得し〈Noued.TOKYO〉をプロデュースした梶友宏と建築家・中島立人の再タッグ

2022年グッドデザイン賞ゴールドの受賞経験もある建築家・中島立人氏が古民家の改装を手がけました。

〈季舟庵〉をプロデュースするのは、『ミシュランガイド東京』で2022年から
2年連続一ツ星とサステナブルな取り組みを評価するグリーンスターを獲得した
〈Noued.TOKYO(以下、ヌー. トウキョウ)〉の梶友宏氏。
梶氏が幼少期に過ごした千葉県いすみ市から、千葉県の食と文化の魅力を
国内外に発信したいという思いで〈季舟庵〉は生まれました。

またヌー. トウキョウ同様に、2022年グッドデザイン賞ゴールドの受賞経験もある
建築家・中島立人氏が古民家の改装を手がけました。
200年前からある古民家の価値を生かしたいと
「全てを新しくするのではなく、朽ちているところ、物理的に使えない部分を
アップデートすることで建物の良さを引き出した」と中島氏はいいます。
また照明も暗がりに重きを置き、日本家屋らしい陰影を楽しめるようになっています。

美しい里山、里海を守る資源循環型の食文化拠点を目指して

房総の豊かな自然と対峙する生産者は、その資源を持続可能なものとするために
生産者の枠を超えて共生しています。
例えば、日本酒を製造する際に搾り出される酒粕を牧場の牛の餌にする、
漁網にかかった海藻を有機野菜の肥料にするなど、地域で資源を循環させ
豊かな食文化を育てています。
季舟庵も、その一員としてコンポストの活用や余った食材を牛の飼料にするなど、
フードロスの削減に取り組むそう。
酒粕を食べた牛のチーズと、その酒粕の元となる日本酒を出すなど、
地域の食文化を五感で味わう体験を提供予定です。

今後は地元や生産者の方にも季舟庵の料理を
気軽に食べてもらうイベントなどを企画し、地域活性化にも取り組む予定。
同時に、季舟庵を通して、県外や国外から観光にきたゲストに千葉県の生産者や
いすみ市の魅力を紹介する「地産地紹」の発信拠点となることを目指しています。

information

map

季舟庵

住所:千葉県いすみ市釈迦奴谷

料金:(食事)シーズナルコース19800円、ペアリング 11000円(アルコール)、8800円(ノンアルコール)、宿泊 1〜4名利用一棟貸切88000円~、5名以上で1名につき19800円~※全てサービス料・税込

Web:〈季舟庵〉公式ウェブサイト

*価格はすべて税込です。

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