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中学生と地元デザイナーの
コラボで公式紙袋をデザイン!
〈Adobe Design Jimoto Student〉

コロカルニュース

posted:2018.2.2   from:宮城県気仙沼市  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

credit

photo: 菅原結衣

いまだ震災の爪痕が残る宮城県の三陸エリア。
震災以降、地域の魅力を見直す事業が増え、
その学びをどう活かしていくのかが課題になっています。

そんな気仙沼市にある気仙沼市立唐桑中学校で、2018年1月23日(火)、
中学生と地元デザイナーがコラボレーションするデザインイベント
〈Design Jimoto Student with Pensea Next Switch in 気仙沼〉が開催されました。

唐桑中学校はユネスコ認定も受けており、
これまでにも博報堂アイ・スタジオとのコラボレーションなど、
こどもたちの豊かな学びをデザインで深める活動を活動をしてきた学校。

このイベント〈Design Jimoto Student〉は画像加工ソフト「Photoshop」
などで知られるアドビシステムズ社が主催する、地元のキーパーソンと連携して
学生が問題解決を学んでいくデザインワークショップです。
クリエイティブのイベントに社会性を持たせたい、ということから始まり、
これまでに福岡、渋谷、奈良、千葉で開催されてきました。

このワークショップの課題は、気仙沼ブランドの紙袋をデザインすること! 
最優秀アイデアは、実際に町が使う紙袋デザインとして採用される可能性があります。
夢がありますね〜。

当日は大雪!

さて、いよいよイベント開始! 当日は東京でも大雪になった日で、
気仙沼もたった一晩で銀世界になっていました。
そんな中でもコートなしで雪かきする生徒さんたちがスゴイ……!

会場は中学校の体育館。
生徒5名にプロで活躍するデザイナー1名の6人がチームを組み、
全8チームが参加、優勝を競います。デザインにかける時間はたったの1時間半! 
果たしてどんなデザインが出来上がるのでしょうか?

生徒たちへの課題は、“気仙沼をイメージするイラストを描くこと”。
ほたて、ほやなどの海産物から、椿や鹿など気仙沼の誇りと思うモチーフを描いて、
その素材をデザイナーがレイアウトしていきます。

生徒たちもすごく楽しそう!

アドビ主催ということもあって、
iPadでの作業を積極的に取り入れたワークショップに。
スマホから撮影した絵をパソコンに取り込めるアプリ〈Capture CC〉や、
実際のデザインが実際使われるとどう見えるのかという
デジタルモックアップを〈Adobe Dimension CC〉というソフトを使って作っていきます。

そして本イベントの特徴は、地元のキーパーソンと連携していること。
元々都内で活躍していたクリエイターで、震災を機に唐桑にUターンした
鈴木あゆみさんが発起人を務める〈Next Switch Project〉と、
気仙沼のまちづくり会社〈まるオフィス〉らが参加し、
生徒の緊張をほぐすアイスブレイクをするなど、強力なバックアップを得ています。

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熱闘の末の結果は……!?

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1時間半のデザイン作業の後は、チームごとのプレゼンへ! 
生徒が登壇し、デザインのコンセプトや気仙沼への思いをアツく語ります。

会場の全員の投票により決まった大賞は、〈佐々木教〉グループの作品!
気仙沼のゆるキャラ・ほやぼーやや地元のお祭“みなと祭り”、
おいしい魚などが描かれています。
ポイントは、裏面の「また来てけらいん」というメッセージだそう。

優勝作品

優勝チーム

中学生たちが手掛けた作品は、俳優の渡辺謙さんがオーナーである
気仙沼のカフェ〈K-port〉のギャラリーにて後日展示される予定です。
ぜひお近くの方は、中学生たちのクリエイティビティに
ふれてみてはいかがでしょうか?

information

Adobe Design Jimoto Student with Next Switch in 気仙沼

主催:Next Switch Project

共催:ADOBE

協力:気仙沼市・一般社団法人まるオフィス・ソフトバンク株式会社・株式会社シスラボ・ユーロポート株式会社・K-port

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