東京でも大阪でもなく、小豆島で出会える

小豆島で出会い、「関係」が生まれる。

3月20日から始まった「瀬戸内国際芸術祭2013」(以下、瀬戸芸)。
あっという間に春会期が終わってしまいました。
今回の瀬戸芸は、春、夏、秋の3つのシーズン。
それぞれが1か月から1か月半くらいの期間開催されるのですが、
「始まったねー」と思っていたらあっという間に1か月経ち、
ひとつめのシーズンが終了。
始まった頃はまだ冬の寒さが残っていたのに、
すっかり春になり新緑がまぶしい季節です。

暖かくなり一気に黄緑になっていく山々。木陰で畑仕事の休憩。

小豆島は、ぐるっと海岸線を走ると約120キロくらいの大きさの島で、
人口約3万人、小豆島町(しょうどしまちょう)と土庄町(とのしょうちょう)の
ふたつの行政からなる島。
たぶん多くの人が想像しているよりも大きな島で、こっちに移住してからわかったことは、
ひと言で小豆島といっても場所によって雰囲気がかなり違うということ。
北と南では気温や降水量も異なり、住む人の話し方(方言)や性格も違うらしい。
なんだか日本の縮図のような島。

今回の小豆島での瀬戸芸は、大きく分けて、
土庄港・迷路のまち、肥土山・中山、三都半島、醤の郷・坂手、福田の
5つのエリアで展開。
島の中では比較的都会(?)な「土庄港・迷路のまち」。
「肥土山・中山」は山に囲まれた田舎、「三都半島」は海が近い田舎。
醤油蔵が建ち並ぶ観光地「醤の郷」とその南にある「坂手港」。
島の北側にある漁村「福田港」。とてもざっくり書くと
そんなイメージの5エリア(ざっくりすぎ! と怒られそうな…笑)。
それにしても、これだけ性格の違うエリアが
ひとつの島の中に存在するというのはすごく面白い!

醤の郷、「小豆島町コミュニティアートプロジェクト」醤油のたれ瓶で作ったグラデーションが美しい壁。

肥土山、齋藤正人さんの「猪鹿垣の島」幼稚園の帰りに寄れるのは住民の特権(笑)。

それぞれの場所で、クリエイターさんたちが
そこにある建物やまち並みを生かしたその場所らしいアートを展開しています。
作品だけじゃなくて、ガイドマップやWebサイトも制作されています。
エリアによって特色があってこれまた面白い!
そして、いろいろな活動も行われています。

各エリアごとのガイドマップ。それぞれ特色があって面白い。

たとえば醤の郷・坂手エリアでは、「観光から関係へ」とコンセプトをかかげ、
「醤の郷+坂手港プロジェクト」を展開。
原田祐馬さん率いる「UMA/design farm」と
多田智美さんが代表を務める「MUESUM」が運営する
クリエイター・イン・レジデンス「ei」では、
10組のさまざまなクリエイターさんが各10日間滞在し作品を制作していきます。
その制作過程を毎日公開し、公開インタビューもあったり。
島の食材を使ったごはんを食べられるカフェ、
まちの中を歩くこと自体を作品としたプロジェクトなど盛りだくさん。

2組目のクリエイター(吉行良平さん、大植亜希子さん、戸田祐希利さん)の公開インタビュー。

eiカフェで島産そうめんを使ったエイヌードルを食べる高校男児たち。うしろに「ようこそ小豆島へ」の看板。

そこではつくっている人たちがとても近くにいて、
直に話をすることもでき、本当にワクワクする。
まさに人と人とが出会うことで生まれる「関係」がそこには存在する。
島に住んでいる人にとっても、島外から瀬戸芸を見に来る人にとっても、
これは瀬戸芸のひとつの醍醐味なんじゃないかな。
移住する前は雑誌やインターネットなどのメディアでしか見たことがなかった人たちが、
いまの小豆島ではそこにいる。
東京でも大阪でもなく、面白いものをつくっている人たちに、小豆島で出会える。
瀬戸内海のひとつの島でこんなことが起こっているというのは、
けっこうすごいことだなと改めて思います。

クリエイターさんたちと地元の高校生がコラボしてひとつの作品をつくる。

そんなこんなで新しい出会いにワクワクしつつ、春会期は終わってしまった。
島に住んでいてもなかなか全部のアートをまわりきれない。
それくらい小豆島は広く、たくさんのアートやイベントが展開されています。
小豆島では会期外でも見られる作品がたくさんあるので、
作品鑑賞パスポートのスタンプを集めるべく、
ぼちぼちと作品を見に、人に会いに行こうと思います。

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