蒐集家・郷古隆洋さんの旅コラム
「“版画の寺”として有名な毎来寺。
そこで買い付けた版画と、名物住職」
さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第14回は、Swimsuit Department 代表の郷古隆洋さんが
山陰・山陽を巡る買い付け旅のなかで出会った
岡山県のある作品とお寺のお話。
日本や世界中で蒐集活動をしている郷古さんでも強い衝撃を受けたお寺とは
はたしてどんなお寺だったのだろうか。
山陰と山陽の買い付け旅に欠かせない、あるお店
僕はとにかく車の運転が好きで、
年に一度、秋になると福岡から山陰と山陽を回る旅を必ず計画しています。
それは僕のなかで旅でもあり仕入れでもある。
「旅=仕入れ」「移動=仕入れ」といった図式は、
もう完全にセットになっている人生なのです。
この旅では行程を重ねるたびに荷物が積まれていき、
後半ともなると荷台ではテトリスのようなことが繰り広げられていきます。
まあそれが楽しくて仕方がないのですが。
そして山陰と山陽をどちらから先に回ろうとも、
〈さんはうす〉というカレー屋には必ず寄ることにしています。
そこは岡山県の内陸、真庭市にある、ちょっと変わったカレー屋なのです。
キッチンにいる名物マスターは、実は民芸の目利きであり、
店舗裏手に〈長屋〉という骨董品を並べたギャラリーを併設していて、
古物を扱う人はだれもが知る場所。
そこはもう行けば必ずほしいものがあって、
先に長屋に行ってしまうとカレーそっちのけで時間を使ってしまいます。
もちろんカレーだっておいしく、初めての人ならエビカツカレーがオススメ。
腹持ちもよくロングドライブにもちょうどいい食事がいただけます。
ちなみに僕はクリームコロッケカレーが好きです。
text