大赤字でも気持ちは大黒字。石川・能登発の超全力キャラ「プク丸ちゃん」の正体に迫る

特技のレインボーシャワーを披露するプク丸ちゃん。
日本各地に存在する、愛らしくて個性豊かなご当地キャラクター。連載「ご当地キャラ訪問記」では、日々地域の魅力を伝えるべく活動する彼らの素顔に迫る。今回は石川県能登を拠点に活動する「プク丸ちゃん」にインタビュー。金沢市内のアパートで、7年以上かけて手作りした着ぐるみはアパートのドアからでは出入りできないサイズ!そこで、家ごと能登に引っ越すことになった——そんな破天荒な誕生秘話から、全国を走り回る日々まで、たっぷり語ってもらった。

Profile

プク丸ちゃんプロフィール
プク丸ちゃん

みんなに笑顔や元気を届けるために深海から上陸してきた魚の王子様。ハート星のしっぽ、虹の背びれ。世の中を明るく照らす、喋るチョウチンアンコウのキャラクター。石川県能登在住。得意技は『レインボーシャワー』。

7年かけて手作り、家まで買った。熱すぎる誕生秘話

プク丸ちゃんとかにこ隊長
プク丸ちゃん(右)と、かにこ隊長(左)。かにこ隊長は現場でのアテンド以外にもマネジメントや運転手、グッズ制作なども担当している。

――今日はよろしくお願いします!まずは、誕生のきっかけを教えてください。
プク丸ちゃん:よろしくプク!プク丸ちゃんは、石川県の能登から日本全国へ元気と笑顔を届けるために誕生した魚の王子様プク。自治体や企業には属さず、アテンドの「かにこ隊長」と2人で活動していて、デザインから着ぐるみ制作まで完全手作りプク!

――完全手作りとは驚きです。1からこの大きな姿を作り上げるのは、かなり大変だったのでは?
プク丸ちゃん:はじめは10cmほどのぬいぐるみとしてSNSで活動しながら、着ぐるみの自作も並行して進めていたプク。はじめはパーツごとに何パターンも試作しては失敗の繰り返し。心が折れそうになりながらも、7年以上の歳月を経てようやく初号機(1魚機)が完成したプク。

――7年以上も!完成してからお披露目までにも一苦労あったのだとか。
プク丸ちゃん:実は、完成後に『幅問題』が発生したプク(笑)。当時金沢の1LDKのアパートで作っていたのだけど、横幅が115cmもあってドアから外に出られなくて。そこで、出入り口の広い家を能登に買い、金沢のアパートの窓を外してなんとか搬出して引っ越したプク。そうして完成から約1年後、ようやく念願の着ぐるみデビューを果たしたプク!

――着ぐるみはカラフルで愛らしいビジュアルですが、どのような思いが込められているのですか?
プク丸ちゃん:モチーフはチョウチンアンコウで、「笑顔」「元気」「幸せ」を全身で表現しているプク。虹色の背びれ、お星さまのマークがついたハート形のしっぽ、「幸せの四葉」をイメージした黄緑色の眼鏡。そして、あたまの黄色いまん丸の部分は太陽のように世の中を明るく照らしているプク。

活動限界は15分。でも全力で動き続けるのをやめられない

特技のレインボーシャワーを披露するプク丸ちゃん。
特技のレインボーシャワーを披露するプク丸ちゃん。

――イベントなどでは、どのようなパフォーマンスでファンを楽しませているのでしょうか?
プク丸ちゃん:一番の特技は、背びれと同じきれいな虹色のシャワーを口から出す『レインボーシャワー』プク。これで世の中を明るく照らし、みんなに福を届けるプク。ちなみに披露した後はレインボーシャワーを体内に戻すんだけど、その姿がおもしろいみたいで、いつも会場がザワザワしているプク。

――インパクトがありますね。そしてプク丸ちゃんはかなりパワフルだとお聞きしました。
プク丸ちゃん:とにかく全力で動いて喋るから、みんなからは「ファンサがすごい」とよく言っていただくプク。おしゃべりが得意で、イベントの時はずっと喋り続けているから「こんなに喋り続けるキャラクター初めて見た!」「こんなに喋っていいの?」ってよく驚かれるプク。

――それだけ全力のパフォーマンスだと、1回の活動だけでもかなりのエネルギーを使いそうですね。
プク丸ちゃん:本来の活動限界は15分プク……。ファンのみんなが楽しんでくれていると、つい限界を忘れて動き続けてしまうプク。だからいつもかにこ隊長に「プク丸ちゃん、活動限界です!もう戻らないと!」と言われているプク(笑)。みんなの喜びが、プク丸ちゃんにとっても一番の喜びプク。

かにこ隊長と下道で全国へ。大赤字でも気持ちは「大黒字」

車に乗っているプク丸ちゃん
石川の観光名所〈千里浜なぎさドライブウェイ〉。いつもこの車で移動している。

――プク丸ちゃんは県外でも精力的に活動されているそうですね。特に嬉しかったことや印象的なエピソードはありますか?
プク丸ちゃん:知名度がほとんどない県外のイベントに行った時、最初はみんな遠巻きに見ていたけど、自分からグイグイ触れ合いに行ったら段々興味を持ってくれて、最後には「また来てね!」と言ってもらえたのが本当に嬉しかったプク。

最近は、県外のイベントにもたくさんファンの方が来てくれるようになって、とても嬉しいプク。本当はイベントに出るたびに金銭的には大赤字なのだけど、それでもみんなに喜んでもらえるから、気持ち的には大黒字プク!自治体や企業の後ろ盾がない個人運営だからこそ、ファンのみんな一人ひとりの応援が大きな支えになっているプク。

――かにこ隊長と2人で全てを運営するとなると、移動や準備での苦労も多いのではないでしょうか。
プク丸ちゃん:体が大きいから、どこに行くにも移動は車。でも、実は運転してくれるかにこ隊長は高速道路が苦手で、遠くへ行くときもずっと下道を走るプク。車に乗りっぱなしなのは大変だけど、色々寄り道したり、いろんな風景を見たりしながらゆっくり移動するのは好きプク。その様子をSNSにアップすると、ファンのみんなが楽しんでくれるのも嬉しいプク。

――今後、地域のために新しく挑戦したいことや、これからの目標を教えてください。
プク丸ちゃん:プク丸ちゃんを通じて能登や石川県のことを知ってもらい、「石川県に行きたい」と思ってもらいたいプク。それと同時に、もっとたくさんの方に笑顔や元気を届けて、喜んでほしいという気持ちもあるプク。

どちらの目標を叶えるためにも、まずはプク丸ちゃん自身がもっと有名になることが必要プク。だから、いざメディアに取り上げていただいた時に「おもしろい!」と思っていただけるよう、無茶ぶりもアウェーな空気も特訓だと思って、日々のイベントに本気で臨んでいるプク。

――それでは最後に、コロカルの読者や全国で応援しているファンに向けてメッセージをお願いします。
プク丸ちゃん:着ぐるみデビューしてからまだ2年だけど、これからも真面目に地道にコツコツと頑張るプク。進化し続けるプク丸ちゃんをずっと見守っていてほしいプク。いつも応援ありがとうプク!

水族館にいるプク丸ちゃん
プク丸ちゃんのいちおしスポットは、海の生き物の仲間がいっぱいいる〈のとじま水族館〉。

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石川県は、日本海に面し、加賀百万石の歴史と文化、そして豊かな里山里海の風景が息づく土地です。海と山に育まれた自然の中に、城下町や温泉地、伝統工芸の産地など、多彩な景色が広がっています。古くから北前船の寄港地として人や文化が行き交い、多様な交流の中で独自の文化を育んできました。加賀と能登、それぞれ異なる風土と歴史が重なり合い、土地ごとに個性豊かな魅力が息づいています。

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