プチ修行

極寒の魚沼で寒行体験!

雪が溶けるとRICE475は、3度目の田植えがスタートします。
お米は1年に1度しか収穫できません。
米農家にとって大切な1年を預からせていただいている身分として、
豊作祈願と自身の精神を整理しに、寒行に行って参りました。
魚沼の八海山尊神社では、節分祭までの7日間、
凍てつく寒さと雪の中、寒行が行われています。
行者さん達は朝と深夜、水垢離をとり、五穀を断ち、護摩祈祷を行います。
僕のような一般人でも、予約を入れると1回のみの参加もOKのことでしたので、
収穫祭でもお世話になった
越後湯沢のプリンスこと、高橋五輪夫さんに手引きしていただき、参加してみることに。

僕が参加したのは2月3日の朝の回。
ちょうど大寒波が襲来! 一晩で車が完全に隠れるくらいの大雪。
農家山本家のご家族に心配されながらも、
もう後には引けぬと3m超えの積雪の中、山の神社へ向かいました。
まずは滝行。
たどり着くや否や裸になり、渡された行衣に着替え列に並びます。ちょ~寒い!
そもそもサウナの水風呂さえ苦手なのに、
なぜこの雪の中、わざわざ滝に打たれに来たのかと、まずは後悔。

滝に入る順番が近づくと、先達さん(行者を導いてくれる人)が背中に塩を塗ってくれます。
僕の番になると、
「兄ちゃん何しに来たの? サラリーマンか?」
と珍しそうに先達さん。
僕が「気合を入れに来ました!」と答えると、背中をバチンと叩かれ、いざ滝の中へ。

凍らないのが不思議なくらいの水温の水を浴びながら、
今年も美味しいお米が収穫できますようにと祈りを込めました。

水の音越しに、お経とホラ貝の音が心にしみ込む感覚。
寒さを忘れ、先達さんから引っ張られるまで、遠くの世界へ行ってました。
危なかったのかな。笑
放心状態で滝から上がると、
集落の方々のご好意により焚き火をしながらタオルを温めて待っていてくださいました。
濡れた行衣を脱がされて、ほかほかタオルに包まれた瞬間に、現実世界へカムバック。
頭も体もスッキリ蘇りました!

その後、着替えを済ませ、里宮に上がり護摩行へ。
護摩とは火中に供物を投じ、護摩木を投じながら祈願をすることです。
行者が火を焚きながら祈りを捧げる行為は非常に尊く美しく感じました。
護摩行が終わると、箱からふかしたじゃがいも登場。
護摩の火で炒られた塩をつけて腹ごしらえを。
これがまた美味い☆ 僕はそこに神様を感じました。笑
その日は節分ということもあり、集落の方々と豆まき開催!
さすが魚沼、大根やキャベツも飛んで来ました。笑

そんな感じで、僕の寒行初体験は終了。
感謝の気持ちと日本文化の美しさを実感でき、
非常に実りのある寒行になりました。
帰ってから、周囲にこの話をすると、「来年は行きたい!」という人が殺到!
来年は寒行ツアーを組むことに。
収穫祭の座禅も好評でしたが、断食体験なども人気です。
身も心も研ぎ澄まされたいという願望の方が多いのですね!
僕も寒行が毎年の恒例行事になりそうです。

雪国PR

埼玉の子どもたちに雪を届けてきました!

先日、魚沼から埼玉の「ららぽーと新三郷」さんへ10t近くの雪を運び、
かまくらと雪遊び広場をつくって参りました。
雪と触れ合っていただき、雪国に興味を持っていただこうという観光PRの一環で
毎年いろいろな商業施設にお邪魔しています。
初めて雪を見る子どもたちも多く、大はしゃぎ!
雪だるまを作ったり、かまくらに穴を開けたり、やりたい放題☆
事故もなく、皆さんに楽しんでいただき、大成功に終わりました!
お家に帰ってから、お父さんとお母さんに「また雪で遊びたい☆」と、
ちゃんとおねだりしてくれたでしょうか?笑

縄文時代から豪雪地帯に住む魚沼には雪を「恵み」に変えるさまざまな知恵があります。
雪室という雪の貯蔵庫に野菜、お米、お酒などを保存すると
野菜やお米は甘みを増し、お酒はまろやかな口当たりになるそうです。
また、最近では建物の倉庫や地下などに冬の間に降った雪を貯めておき、
夏には冷房として使う事もできるそうです。
建物の構造、生活インフラなどのいたるところに、
雪と共に暮らすための知恵が使われています。
雪国の人間の「忍耐力」も雪の恵みのひとつでしょう。

今年は大々的にTVなどで大雪が報じられました。
大雪によるさまざまな弊害が全国に知られました。
僕の携帯電話にも雪害を心配する方々から、ご連絡をいただきました。
ご心配ありがとうございます!

今年の大雪は確かに大変な思いをされた方も多くいらっしゃいました。
ですが地元の人からは、
「昔はもっともっと降った」
「毎年3m積もる雪が4m積もってもそんなに変わらない」
など、たくましい発言もチラホラ。
雪により、恩恵を受けている方もたくさんいるんです!

TV中継の方々はまちじゅうを走り回って困っている人ばかりを探されていたような……。
雪害の報道を見て、雪まつりや旅館の予約キャンセルが相次いだそうです。
津南町には「まちに入れますか?」という、お問い合わせも。笑

僕たち、元気に暮らしてますからぁ~!!!

大雪でも豪雪地域魚沼は元気です☆
次の大雪の年には、たくましく雪と共に暮らす、魚沼人の素晴らしさを報道してくださ~い!

今年は6月までスキーができるかな?
遊びに来てください☆

水戸の名物と野菜がたっぷり。 水戸の朝ごはん

水戸の名物と野菜がたっぷりの、元気が出る朝ごはん。

水戸芸術館現代美術ギャラリーでボランティアをしている方に、
朝の食卓をのぞかせてもらった。
「基本はお味噌汁とご飯、それに納豆は欠かせません。
お味噌汁の代わりに、こんなふうに晩の残りの
けんちんをいただくこともありますけどね」
茨城名物でもあるけんちんは、味噌は入っていない根菜たっぷりの汁。
大根、ごぼう、にんじん、蓮根、小松菜、それに豆腐、こんにゃく、油揚げ。
野菜は、鮮度のいい有機野菜を友人に送ってもらっているのだという。
また「いもがら」と呼ばれる里芋の茎の部分も入っている。
乾燥した状態で安く売られているのだが、これが歯ごたえがあっておいしい。
柚子の香りもおいしさを引き立てるが、さらに柚子胡椒を入れて食べる。
野菜の滋味たっぷりの、元気が出る一品だ。

魚は、めざしと、いわしのみりん干し。
みりん干しは、千葉の知り合いの方からのいただき物だそう。
水戸といえばやはり納豆だが、このお宅では秘伝のタレがポイント。
梅干しとニンニクを細かく刻んでかつお節を入れ、
みりんを少したらして練ったものを長時間おいておく。
そうするとニンニクもそれほど臭みはなくなる。
これを常備してあって、納豆に混ぜるのだそう。
大根の葉とじゃこも一緒に混ぜる。
いただいてみると、ニンニクは強く主張せず、梅干しとのコンビネーションが絶妙。

偕楽園で知られる水戸は、梅の名所でもある。
このお宅も庭に梅の木があり、梅干しはその梅の木からとれた梅でつくった自家製。
梅を冷凍させておき、解凍するときに氷砂糖につけて
1か月ほどでできるという自家製梅ジュースも、とてもおいしかった。
実はこのお宅は、水戸芸術館で展覧会をしているアーティスト、
ゲルダ・シュタイナーとヨルク・レンツリンガーが
制作中に滞在していたホストファミリーなのだが、
ふたりはこの梅ジュースがとてもお気に入りだったようだ。

またこのお宅の方の亡くなったお父様がアートコレクターで、
リビングにはさまざまな骨董品や美術品が。
お庭にもそれほど大きくはないが枯山水があるという、美意識の高いお宅。
器も陶芸作家の手によるものも多く、どれもとても品があり、味わいがある。
「器は使ったほうがいいというので、
しまわないですぐ使えるようにしていたんですけど、
震災でだいぶ割れてしまったんですよ」
と笑って話してくれたが、たしかに、調度品にはひびが入ったものもあり、
その被害が少しだけ生々しく感じられた。
そんなことも吹き飛ばすような、元気の出る朝ごはん。
つくる人の元気がこちらにも伝わってきた。

〈魚彩和みの宿 三水〉の 若女将、吉田さとみさんの 朝ごはん。

新米女将の朝は、地元の野菜たっぷりの朝食からスタート。

房総半島の海沿いに静かに佇む温泉旅館、
「魚彩和みの宿 三水」の若女将が、吉田さとみさんだ。
東京生まれ、東京育ちの彼女は、鴨川の地に嫁いでちょうど1年が経つ。
地の利を考えれば、魚がおいしいのは当然のことだが、
実はさとみさんは魚介類が大の苦手。野菜中心の食生活になるのは必然的だった。
「はじめは見知らぬ土地に来て、不安だらけ。おまけに朝・昼・晩、魚中心の食事……」
と、不慣れな環境に戸惑うこともあったが、
次第に鴨川は美味しい野菜の産地であることを知る。
市内には直売所がたくさんあり、さとみさんは食材のほとんどをそこで手に入れる。
「値段シールの横には、必ず生産者の名前が書かれていて、
一度も会ったことのない人だけど、妙な親近感。
ついつい買い物かごに入れてしまうんです」

そんな彼女の朝ごはんは、
豆腐一丁が主菜で、さまざまな薬味で愉しむという献立。
豆腐は近所の豆腐店で買ってくる。
ここのまろやかな大豆の味わいがお気に入りなんだそう。
それをざるにそのままあしらい、
薬味を少しずつのせては、千葉県産のお醤油をつけていただく。
今朝の薬味は9種類。日によって変わるが、
全て鴨川産ということはこだわりを持っている。
小ネギ、ショウガ、オクラ、ミョウガ、大葉、トマトなどの
野菜はもちろん、豆腐、納豆、梅干しも地元の人の手づくり。
ひじきも近海でとれたものだ。
この他にも高菜や岩のり、お味噌などもメニューの定番。
この豆腐献立は多い時には週に3回ほど、朝の食卓に並ぶことがあるという。
その理由を、
「決して手を抜いているワケでも(笑)、豆腐が好物というワケでもなくて、
新鮮な野菜や食材本来の味を楽しむには豆腐と一緒に食べるのが一番!
と勝手に思っているだけのことなんです」
と、笑いながらさとみさんが教えてくれた。

今、宿では自家菜園を始めた。
鴨川は新鮮な魚だけではなく、美味しい野菜の宝庫でもあるということを、
旅館を通じて、お客様に知ってもらいたいという気持ちからだ。
鴨川に来て、もうすぐ1年。
旅館の若女将にとって、鴨川の地は毎日新しい発見でいっぱいだ。

ねぼけ食堂

お客さんと一緒につくる食堂。

このユニークな店名は、
マスターの吉田純治さんがむかし見習いで働いていた割烹料理屋の奥さんから、
高知の老舗料亭“祢保希(ねぼけ)”にあやかって、と勧められたことが由来という。
「それに、ほら、二人ともねぼけた顔してるやろ」
とマスターと、ママ・吉田輝美さんは笑う。

JR和歌山駅から徒歩5分。10人入ればいっぱいになってしまう「ねぼけ食堂」は、
マスターとママが脱サラして始めた。
31年前のことだ。
4人の子どもを育てながら、市内はもとより、
近くに停留所がある高速バスで大阪や東京へ行き来する
旅行客やビジネスマンの胃袋も満たしてきた。
とはいえ、お客さんの中心は常連さん。
営業時間は朝7時から夜10時までという、
働き者のマスターとママを頼ってお客さんはやってくる。
ひとりで来てもみんななんとなく顔見知りで、
いつの間にかテーブルがにぎわっているのもこの店の特徴。
モーニングやランチなど、決まった時間でのメニューのくくりもないせいか、
「ねぼけ」に流れる時間はちょっと不思議だ。
つまり、朝から飲む人も、歌う人もいるということ。
常連さんはお店に入るなり、まずは入り口近くの冷蔵ケースに向かう。
そこには、缶ビールや缶チューハイなどのお酒と、
ひじきの五目煮や煮魚などのお惣菜があって、
みんなそれを手に取ってテーブルに着くのだ。
つまみを口にし、一杯やり始め、中にはマイクを手に取る常連さんもいる。
この店はカラオケがあり、一曲100円。しかも、営業時間中ずっと利用できる。
歌声はお店の外まで丸聞こえだが、誰も気にはしない。
いつ来ても「ねぼけ」は「ねぼけ」なのが心地よいのだろうか、
温暖な気候に育まれた陽気な県民性が垣間みられる場所なのだ。

お店につり下げられたメニューに目をやると、
中華そば(和歌山ラーメン)、うどん・そば、和洋中の定食、丼ものがずらり。
その他に一品もののメニューも並ぶ。
「なんでも屋さん」というマスターの言葉のとおり、
とにかくメニューが豊富なので、
お客さんはあれもこれもと、随分悩むことになりそうだ。
「お客さんが“あれ食べたいな”“これほしいな”って言ったものを
つくらせていただいてます。
だからどんどんメニューが増えてしまってね(笑)」
と、お客さんのリクエストがあれば、まだまだ増えていきそうな気配。
「このだし巻き卵もね、料亭みたいに格好よくは焼けないけれど、
みなさん“お母ちゃんの味や!”言うて食べてくれはるんですよ」
この“お母ちゃんの味”が恋しくて、みんな「ねぼけ」に集まってくるのだ。

「おかいさん」のある風景。

朝食に、ほうじ茶でお米を炊いた“茶がゆ”を食べる文化がある和歌山では、
茶がゆのことを、親しみを込めて「おかいさん」と呼ぶが、
ここねぼけ食堂では、一日を通してそのおかいさんも味わえる。
夜お酒をたらふく飲んだあとでも、二日酔いの朝でも、
おかいさんならサラサラといただける。
「有田(有田市)、日高(日高町)、十津川(十津川村)などの山間部では
今も昔も変わらずに食べるけど、
他のところでは今は若い人はおかいさんを食べなくなったからね」
と、マスター。
時代の流れと共に、食文化も移り変わっていくが、
だからこそ、マスターもママもおかいさんを出し続けるのだ。
「若い人にも食べてもらいたいから」と、
ひとりひとつの小鍋に、たっぷりとおかいさんを盛りつけ、
数種類のお総菜を添えて「満腹セット」という名で出す。
小鍋から自分でおかいさんをすくって器に盛りつけて食べるのだが、
一杯目は自家製の梅干しと、二杯目はこんぶと、
三杯目は金山寺味噌と一緒にいただく、というように
味の変化も楽しめるので、あっという間に小鍋の底が見えた。
「暑い日も、寒い日も食べてもらえるように」と
おかいさんは常に温かいものと冷たいものを用意されているのもうれしいし、
「まずは、やっぱり、健康作りは朝食から」
というメニューに添えられた言葉も説得力と気づかいがあっていい。
店を出てからも、あの豊富なメニューを思い出し、
次来たときには何を食べようかな、と想像しては幸せな気分になれるのも、
「ねぼけ」だからなのかなと思う。

営業は朝7時から夜10時まで、休みは月に1回という働きもののマスターとママ。

じゅっと卵の焼ける音もごちそう。

今年の正月に張り替えたというマスター手書きの新しいメニュー。

茶がゆと総菜の「満腹セット」は店の看板メニュー。ほうじ茶の味が濃く、水分が多いのが特徴。

ぱんとたまねぎ

福岡県福岡市『ぱんとたまねぎ』
発酵/林 舞

パン好きがパン好きのためにおくる『ぱんとたまねぎ』。
編集・制作・デザインを一手に担う林 舞さんが、全国各地のうわさのパンを求め、「歩いて 見て 聞いて 食べて」発酵(発行)したリトルマガジン。
芳しいかおりが誌面から漂ってくるようです。

ぱんとたまねぎ
http://d.hatena.ne.jp/pantotamanegi/

定価600円

発行日/2011.11

RICE475収穫祭レポート(後編)

いざ、収穫祭BBQへ!

1日目のオリエンテーションで仲間になり、2日目早朝から座禅で精神状態を整え、
着々とRICE475の新米を食すコンディションを整える、
<RICE475収穫祭>にご参加のみなさん。
次に向かった先は魚沼が誇る銘酒「鶴齢」でおなじみの青木酒造さん。

通常、酒蔵見学を行っていない酒蔵ですが、
なんと特別に酒蔵見学をさせていただきました!
魚沼の美味しい水、美味しいお米から造られる地元自慢のお酒は、
また改めてじっくりレポートさせていただきたいと思います。

その後、冬野菜の収穫を体験させてもらいに、南魚沼市の石打農園へ。
さっそくおじいさんご指導の下、でっかい大根とでっかい白菜を収穫。
泥まみれの虫だらけが、野菜の本来の姿なのですね。
貴重な農園での収穫体験に、みなさんとても良い表情をされていたのが印象的でしたよ!

そしていよいよ、メインイベントの収穫祭BBQ!

まずは、豊作を祝して鏡割り☆
もちろん「鶴齢」で。青木酒造さんありがとうございました!
淡麗ながら、やさしいお米の甘みを感じる「鶴齢 純米吟醸」をすすりつつ、
小山流の方々による、津軽三味線の演奏を堪能しました。
演奏していただいた小山流3代目、小山豊さんは、
紅白歌合戦やレコード大賞などでも演奏され、古典的な演奏だけでなく、
バンド形式での演奏も多く、枠にとらわれない独自のスタイルでご活躍されています。
共演者には北島三郎さんからナオト・インティライミさんまで。幅広いですね!
素敵な演奏ありがとうございました!

鏡割り、三味線と縁起物を楽しんだ後は……
腹ごしらえのみ!!

八色しいたけ、自然薯、神楽南蛮、採れたて大根……旬の野菜満載のBBQ。
もちろんお肉は越後もち豚です!
きのこたっぷりの芋煮は、鶴齢の酒粕を使った醤油ベースと関興寺の味噌ベースの2種!
さらに、皆で収穫を祝して餅つきをしました!

とどめに、田植えや除草など、皆さんと一緒に育てた
無農薬栽培の南魚沼産コシヒカリ「RICE475無農薬無化成肥料栽培米」の新米を、
ぬか釜で炊飯!!!
ぬか釜とは、籾殻と杉の葉を燃料に羽釜で炊飯するスタイルです。
昔はどこの農家でもぬか釜で炊飯していたそうです。
直火でお釜で炊飯する訳ですから、美味しくない訳が無いです!
重い木の蓋を開けたときに、蒸気の奥から現れる、つやつやご飯、
思い出すだけでヤバイ……

地元の旬の食材をおかずに、
獲れた産地で、生産者の方と共に食べるご飯。
しかも、福岡からご参加いただいた方から、本場の明太子のお土産が!
なんとも最高の贅沢☆

今年のRICE475は豊作でした。
そのうえ、甘みも強く、お米自身の味がしっかりしています。
参加者の方からも、
「今まで食べたお米の中で一番美味しい!」
「お米に味があるのを初めて知りました!」
「実はお米はあまり好きじゃないけど、コレは好き!」
など、嬉しい感想を沢山いただきました☆
中には、
「美味しくて食べ過ぎて太ります」
と、うれしいクレームも。笑
みなさんに魚沼フルコースをドーンとご堪能いただけたかと思います!

ほぼ寝てない上に、満腹でみなさんが動けなくなったところで、収穫祭も無事に終了☆
迷アテンドではありましたが、本当にみなさんと一緒になって楽しませていただきました!
収穫の感謝はもちろんでしたが、
まだまだ手探りなRICE475を応援し続けてくださるみなさんと一緒にお祝いできたことに、
感謝の気持ちで一杯になりました。

驚いたのはその後。
数日後に参加者のみなさまから何通もメールをいただきました。
その内容は、「楽しかった」「美味しかった」の先にある、
僕らが目指す「農家の価値向上」に対するメッセージに溢れていました。

「大きな組織ではなかなかできない大切なことをされていると思うので、
大変だとは思いますが、頑張ってくださいね。
いつか、大きな実を結ぶことを期待しています☆」
「今後の農業の発展に向けて頑張ってください!
農業をした事が無く分らない事だらけだけど
自分なりに考えつつ生活をしてみようと思っています」
「6次産業化が目指す、地方が持つ魅力を活かしたスケジュールで感動しました」
などなど。

たった2日間の、しかも迷アテンドで、みなさんにそこまで想像していただけたことがうれしく、
また前進する僕らの活力になりました!

新米農家と新米米屋ではありますが、リバース・プロジェクトと共に、
僕らだからこそ出来るアクションを起こし続けます!
そして、農家の価値を高めることで、日本の未来に貢献できるよう、
日々前進して行きたいと思います!

みなさまも機会がありましたら、ぜひ魚沼を体験しにいらしてください☆

島やさい食堂 てぃーあんだ

ここで生まれた食材とうつわが表現する、沖縄のエネルギー。

沖縄県中頭郡読谷村の海沿い、
大きな民家を改装した店内の大きな縁側を心地よい風が吹き抜ける。
「島やさい食堂 てぃーあんだ」は、
そんな沖縄ならではのゆったりした風景を身近に感じながら、
地元で採れた野菜や魚を中心にした滋味あふれる料理が
心ゆくまで楽しめる食堂。
「てぃーあんだ」とは直訳すれば「手の脂」。
「手間をかける」「愛情をそそぐ」という意味を持つ沖縄の言葉だ。

2006年にお店をオープンした店主の伊波清香さんは生まれも育ちも沖縄。
「子どもの頃、赤瓦の家に庭があって、そこで採れたゴーヤや冬瓜などの野菜が
食卓に上るというのは普通のことだった」
という彼女が、あらためて沖縄の食文化に目を向けるきっかけになったのは、
進学のために沖縄を出て福岡に移り、
そのままアパレル会社に就職した後のことだった。
「ある日体調が悪くなって熱が出たことがあったんです。
沖縄にいた頃はそういう時いつも、黄色い人参と豚肉のレバーを使った
栄養たっぷりのスープを母が作ってくれて、
それを飲むとケロッと治ったんです。それで、いざ作ろう! と思ったら、
スーパーに行っても『黄色い人参』が売ってない。
それまで『当たり前』と思っていた沖縄の野菜が、
特別なものなんだと気づかされたんですね」

そんな気づきを経て、後に沖縄に帰省した時、ふと恩納村の市場を訪れてみた。
そこで目に飛び込んできたのは、見慣れたハンダマやゴーヤといった、
「パッと見『美味しそう』というよりも、
どこかアクが強くてゴツゴツとした、実に沖縄らしい」野菜たち。
「食に興味を持っていたし、
ずっとお店をやりたいと思っていたけど、なかなか考えがまとまらなかった」
という伊波さんだったが、
「この野菜を料理に使って、自分なりの沖縄を表現してみたい」
と素直に決断できたと言う。

“再発見”の驚きは野菜だけではなかった。
高校生の頃まではまったく関心のなかった、
「やちむん(沖縄の方言で「焼き物」の意)」にも、
新たな眼で向きあうことになる。
「ずっとモノを扱う仕事をしていて、モノだらけの日常に
どこかウンザリしていたようなところがあったんですけど、
沖縄の外の世界にある色々なモノをたくさん見てきた眼で、
改めて沖縄の焼き物を見なおしてみて、びっくりしたんです」
これまで一度も行ったことのなかった読谷村の『やちむんの里』を訪れ、
うつわを見て、目が釘づけになった。
「泥臭いけれど力強い、なんでこんな温かいエネルギーが
感じられるんだろう、って。たたずまいだけで沖縄を感じさせる。
これに盛るのは沖縄料理しかないと思った」

この素朴な陶器が生まれた読谷という地で、そのうつわを使いながら、
近郊で採れた野菜を使った料理をできるだけ多くの人に食べてもらう。
伊波さんの中で「てぃーあんだ」のコンセプトが徐々に固まっていった。
とは言え、
「元々料理を仕事にしていたわけではなかったので、不安もあった」
という伊波さん。
食材ひとつとっても、仕入先の農家に足しげく通い、
少しずつ開拓していくしかなかったと振り返る。
「ある日、すごくいい生姜の畑を見つけたんですけど、
いつ行っても誰もいないんですよ。
仕方がないから何度も行って、もうストーカーみたい(笑)。
それでついにある日、生産者のおじさんを見つけて、
やっとのことで譲ってもらったり。あとは、
小さい時によく可愛がってくれた農協のおじさんを頼って、
農家さんを紹介していただいたり。
最初はみんなに“女だてらに何を始めるんだ” “大丈夫か”なんて
言われたりしたんですけど、
だんだん仲良くなると“これ新しく作ったから持って行って”とか、
“これはこんなふうに料理したら美味しいよ”とか教えてもらえるようになって。
人の縁にはすごく恵まれていたと思います」

「てぃーあんだ」で提供する料理は、
伊波さんによれば「決して特別でない、普通のもの」だ。
地元で捕れた魚料理に、
ラフテーやジーマミー豆腐、クーブイリチー、島野菜の漬物……。
昔から沖縄の家庭で食べられてきたもの、だけど、
そこには「ひと手間」の心遣い、
つまり「てぃーあんだ」がたっぷりと込められている。
「マクロビオティックを勉強したこともあって、
『一物全体』というかたちで、
食材をできるだけ使い切るように心がけています。
ラフテーを仕込む時に使う煮汁や、
お吸い物の出汁を取るしいたけを使って佃煮にしたり。
あと、意味なくゴージャスに盛って、
生ゴミが増えるような盛り付けもしたくない。
無駄にお腹いっぱいになるんじゃなくて、
節度ある量で、いろいろな食材をバランスよく食べていただきたいんです。
あとは、ここで過ごす時間や空間の魅力で、お腹いっぱいになってほしい」

料理を提供している「お膳(※1)」もかつての沖縄で盆や正月、
冠婚葬祭の時に、大勢の親戚が集まって食事する際に使用していたものを
独自にアレンジして使っている。
「研ぎ澄まされたセンスの中で、とかいうことでなくて、
日常の中にあるけど、少しだけ特別、という感じがいいなと思っていて。
お客さんも節日(しちび)祝い(※2)や結納などの
イベントの時に来てくださる地元の方々も多いし、
観光客の方々もたくさん来てくださいます。
もちろん県外からの移住者の方々も多いですし。
いろいろな人たちがミックスされているのが嬉しいですね」

滋養たっぷりで優しい「てぃーあんだ」の味が評判となって、
お客さんは当初思い描いていた数をはるかに超えて増え続けている。
「本当にありがたいことですけど、
ちょっと忙しくし過ぎなのかもしれないですよね。
でもまだ始めて5年ですから。
やっとお店らしくなってきたかな、という感じです」
と伊波さんはじっくりと前を見据えている。

その原点にあるのは、小さい頃、
からだを癒してくれた母やひいおばあちゃんの手作りの沖縄料理。
この地で生まれたうつわと食材が表現する、
素朴だけど力強い沖縄のエネルギーなのだ。

※1 厳密にはもう少し足の高いお膳が使われていた。
※2 沖縄で昔から受け継がれてきた年中行事のこと。

「特別ではないけれど、丁寧でバランスのよい料理を提供したい」と語る伊波さん。

時期や日ごとに違う、とれたばかりの新鮮な魚を使った小鉢が並ぶ。

海の見える気持ちのよい縁側の席を含む店舗は、民家を改装したもの。

Information


map

島やさい食堂 てぃーあんだ

住所:沖縄県中頭郡読谷村都屋448-1

TEL:098-956-0250

営業時間:12:00〜15:00(L.O. 14:30)、18:00〜21:00(L.O. 20:00)

定休日:木曜休

RICE475 収穫祭レポート(前編)

はじめまして、ガクハリです!

はじめまして、RICE475の覺張と申します!
RICE475とは、株式会社リバースプロジェクトと
日本有数の米どころ南魚沼の農家山本と廣新米穀で取り組む農業プロジェクトです。
「美味しいお米を作り、農家の価値を高めたい!」という想いから始まり、
南魚沼産コシヒカリを栽培しながら、
魚沼での農業体験や都内での様々なイベント、ウェブなどで情報発信を行っています。
農家のことを少しでも知っていただき、
皆さんと一緒に農家の未来を考えていけたら幸いです。
生産者・流通者・消費者の全てが幸せになれるお米、
最「幸」級米を目指します!

この場では、新潟県魚沼地方から地域のヒト・モノ・コトを
ご紹介させていただきたいと思います。そんな第1回は、
「魚沼を満喫し、贅沢にRICE475を味わいながら、収穫に感謝しよう!」
という趣旨のもと開催された、
「RICE475 収穫祭 祝・豊作ツアー」をご紹介します。

11月22日、23日の2日間で行われたこのツアー、
遠くは九州から近くは地元魚沼の方々に、
温泉・観光・酒・旬の味覚・新米と魚沼を存分に味わっていただきました!
そんな旅の始まりは、なんと温泉宴会スタート☆
今回お世話になったお宿は、「雪国の宿 高半」さんです。

川端康成が滞在し、「雪国」を執筆し、物語の舞台となったことでも有名な、
約900年の歴史を誇る温泉なんです。
RICE475の田植えや農業体験後は必ずこの温泉です!
歴史もさることながらお湯が素晴らしい!
お肌ツルツルのアルカリ性で湧き出し温度も奇跡の42度。
37代目湯守いわく「源泉に本当に何も手を加えず、そのままなので、
赤ん坊を放り込んでも安心」とのことです。
放り込まれた赤ん坊はさぞ不安でしょうが。。。

そんなお宿で、37代目湯守高橋五輪夫さん(通称プリンス)を囲んで、
魚沼の深雪マスやお漬物や新米おにぎりをツマミに
銘酒「鶴齢」で美味しく愉快な宴を過ごしました。

僕があのひとことを告げるまでは。。。

…そう、わたくし重要な伝達事項をすっかり伝え忘れておりました。

覺張:「明日の座禅ですが、朝5:40にロビーに集合してください。」

そのひとことで場の空気が一変。
皆さん:「えっ。。。これからお風呂に入って、なんだかんだで2時。起床は4時半。。。」
覺張:「いやぁ、修行ですから、ねぇ。。。すいません!」
ってな感じで、即撤収、即就寝、即起床。

皆さんの怒りが座禅で静まるといいなぁという、淡い期待を胸に向かった先は、
関興寺さん。魚沼では「雲洞庵」に並ぶ位の高いお寺です。
上杉家に縁のあるお寺で、謙信の没後の相続争いの兵火で諸堂が火災になった際に、
住職が謙信から譲り受けた経本を味噌の中に入れて火から守ったそうです。
それ以来、「関興寺の味噌なめたか」と言って、
関興寺の味噌をなめるとご利益があるとされています。

まだ薄暗く、気温の低いお寺で、住職から説明を受け、皆でお経を唱えた後に座禅体験。
機械の音を無くすため、ストーブも電気もすべて消し、調身、調息、調心。
姿勢を整え、呼吸を整えることで心が整う。
カラスの鳴き声、キツツキが木を叩く音、かなりの寒さでしたがそれすら心地よく、
地球と一体となっているような感覚を体験しました。
普段、機械音に囲まれて生活していることを実感すると同時に、
自然界の音だけに囲まれることがこれほど気持ちの良いことだと知りました。

初めて体験される方も多かったのですが、「スッキリした!」と、大変好評でした。
また、「住職の袈裟が素敵だった!」とおっしゃる方も。
デニム素材の袈裟は本当に素敵でしたよ!

こうして、これからの旅の安全祈願と、
RICE475をおいしく食べるまでのコンディションを整え、朝食のために宿へ戻りました。

そして、前夜の僕の失敗は忘却の彼方へ。(良かった良かった。)

つづく。

ニセコの味を守る、料理グループ 〈じゅうごばぁ〉代表・ 菊地昌子さんの朝ごはん。

土地のおいしさが集まった、栄養たっぷりごはん。

ニセコの味を守る、料理グループ「じゅうごばぁ」の代表、菊地昌子さん。
朝食に限らず、菊地さんの食卓はいつも賑やか。
なぜなら、近所の仲間たちがいろいろなものをおすそ分けしてくれるからだ。

「私自身は野菜をいくらも作ってないのでね、いただきものも多いんですよ。
さといもは、ご近所の方が静岡の弟さんから送ってもらったものを煮付けにしてくれたの。
少し煮ても余るからってね、私が留守の間に玄関に置いていってくれたのよ」
おひたしにした小松菜も、お隣からのいただきもの。野菜はあまり買うことがない。
ご近所では、みんなそうだ。お互いがお互いのものをおすそ分けし合っている。
「主人(元ニセコ町長)に世話になった、と言って、庭の世話をしてくれる方もいらっしゃる。
そうすると、苗を持ってきて植えてくれるわけ。気づいたら、トマトやししとうが育ってる。
食べ切れないから、作っていない方と分けるんです」

鮮やかなピンク色のお漬物は、紫キャベツ。
「紫キャベツも、毎年同じ方からいただくんです。
今年は息子のお嫁さんが半分持っていったから(笑)、残りをお酢で漬けたの」

ひとり暮らしの菊地さんの冷蔵庫は、このような保存食でいっぱいだ。
調味料も、できるだけ自分で作っていると話す。
もちろん、豆腐の味噌汁に使っている味噌も、菊地さんのお手製。

「お味噌汁にはアサツキを散らしてね。これは、春のうちに切って冷凍保存しているのよ」
それに、鮭の塩焼きをメインに添えてできあがり。
鮭は、最近腰を痛めた菊地さんのためにお嫁さんが買って届けてくれた。
「買うものといえば、肉や魚くらいかな」と話す菊地さん。
その土地土地のおいしさが集まった栄養たっぷりのごはんである。

Profile

MASAKO KIKUCHI
菊地昌子

ニセコ町の料理グループ『じゅうごばあ』のリーダー。
かつては中学校で国語を教えていた。元気な86歳。