石川県小松市の秘境、 滝ヶ原町で開催される 音楽、食、アートの祭典〈ishinoko〉

秘境の地から生まれる食体験

もともと「音楽」「アート」を軸に始まったishinokoだが、
農村文化が息づく滝ヶ原町では「食」が生活と切り離すことのできない重要なテーマ。
2022年には〈ishinoko kitchen〉が誕生し、
今では欠かすことのできない存在となっているという。

祭典当日は、滝ヶ原町の地元の生産者から仕入れた
オーガニックで持続可能な食材だけを使い、
シェフ、生産者、出店者がつながる特別なセレクションが提供された。

地元の食材とシェフによって生み出される特別なごちそうとの出合い。(写真提供: Yolanta Siu)

地元の食材とシェフによって生み出される特別なごちそうとの出合い。(写真提供: Yolanta Siu)

ishinoko kitchenを立ち上げたのは、オーガナイザーのGrahamさんとAnnaさん。
ふたりは、日本に合わせて10年以上住みながら築いた全国各地のシェフ・飲食店の関係や、
地元の旬やこだわりの日本食材を集めて得た知識を
「より多くの人と共有したい」と話す。

シェフたちは、祭典が始まる1〜2週間ほど前から滝ヶ原町に集まり、
日本の食材や調理方法を学びながらお互いの知識を交換するツアーに参加。
これまでツアーに参加したシェフは17人。
狩猟者、農家、採集者、発酵者、シェフ、食愛好家が交わり、
豊かな自然が宿る滝ヶ原町の土地から、
シェフたちの新しい食の発見とアイディアが生まれているようだ。

滝ヶ原町に実る旬の食材(柿、茗荷、山椒、柚子など)を収穫する様子。(写真提供:Yolanta Siu)

滝ヶ原町に実る旬の食材(柿、茗荷、山椒、柚子など)を収穫する様子。(写真提供:Yolanta Siu)

日本酒醸造所〈黒龍酒造〉を訪問し、日本酒のペアリングを学ぶ。(写真提供:Yolanta Siu)

日本酒醸造所〈黒龍酒造〉を訪問し、日本酒のペアリングを学ぶ。(写真提供:Yolanta Siu)

北陸の食文化を語る上で魚は欠かせない。加賀市に30年以上店を構える〈一平寿司〉への訪問。(写真提供:Yolanta Siu)

北陸の食文化を語る上で魚は欠かせない。加賀市に30年以上店を構える〈一平寿司〉への訪問。(写真提供:Yolanta Siu)

麹料理研究家・小紺有花さんによる発酵ワークショップが開催。(写真提供:Yolanta Siu)

麹料理研究家・小紺有花さんによる発酵ワークショップが開催。(写真提供:Yolanta Siu)

前夜祭ではシェフたちによって地元の食材を使った料理が振る舞われ、一日限りの特別な食卓が開かれた。写真は、パン職人Mariusがつくったピザ生地を滝ヶ原町の大地からつくられた石窯で焼く様子。(写真提供:Yolanta Siu)

前夜祭ではシェフたちによって地元の食材を使った料理が振る舞われ、一日限りの特別な食卓が開かれた。写真は、パン職人Mariusがつくったピザ生地を滝ヶ原町の大地からつくられた石窯で焼く様子。(写真提供:Yolanta Siu)

現在、ishinoko kitchenは、独立した通年プロジェクトとして、
ワークショップやプライベートツアーを行っている。
日本の飲食店で働くための手続きや、翻訳サービス等の提供もしており、
海外のシェフや食のプロフェッショナルが日本で学ぶための実践の機会を
総合的にサポートもしてくれる。

writer profile

山田珠生 Tamao Yamada
やまだ・たまお●富山県生まれ。ライター / エディター見習い。大学でウェルビーイングを学び、場や文化づくりに関心を持つ。ゆらゆらしているものは大体好き。

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