〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
credit
撮影:小豆島カメラ
小豆島にはいくつかキャンプ場があります。
施設が充実していていろんなスタイルを選べる〈小豆島ふるさと村キャンプ場〉、
海のすぐそばにある〈小部キャンプ場〉や〈田井浜キャンプ場〉、
天然温泉を楽しめる〈小豆島オートビレッジYOSHIDA〉などなど。
海も山もすぐそばにあって、おまけに天然温泉も島内に何か所かあるので、
小豆島でキャンプ! おすすめだったりします。
先日、そんな小豆島のキャンプ場の中のひとつ、小豆島オートビレッジYOSHIDAで、
「小豆島アウトドアフェスティバル」というイベントが開催されました。
小豆島アウトドアフェスは、岡山県玉野市と小豆島を舞台とした
クライミングと音楽の複合型フェス「瀬戸内JAM」の一環。
瀬戸内海を目の前に臨む玉野市には、
王子が岳というすばらしい景観に恵まれたエリアがあり、
このエリアは海の眺めが美しいだけではなく、
40年以上も前に開拓されたボルダリングスポット。
このエリアの魅力をもっとたくさんの人たちに知ってもらい、
瀬戸内エリアのツーリズムにつなげていきたいという思いから、
瀬戸内JAMは始まりました。2018年から始まり、
2回目となる今年から小豆島も新たな舞台として加わりました。
今回の小豆島アウトドアフェスは、
小豆島のクライミングジム〈ミナウタリ〉の渡利知弘さん、みきさんご夫婦を中心に、
ジムに通う皆さんで準備・運営をされていました。
小豆島には岩場があちこちにあって、
昔から小豆島にクライミング目的で来られる方も多いのですが、
島で暮らす人で、クライミングの場としての小豆島の魅力、
小豆島の山や岩場の魅力をを知って楽しんでいる人はあまり多くありません。
こんなにもすばらしい環境で暮らしているのにそれはもったいない。
まずは外で遊ぶことの楽しさに気づいてもらいたい、
クライミングのフィールドである「吉田の岩場」に足を運んでもらって
理解を深めてもらいたいという思いから、
吉田の岩場のすぐそばにあるキャンプ場、小豆島オートビレッジYOSHIDAを舞台に
小豆島アウトドアフェスを開催することにしたそうです。
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小豆島ではいままでにあまりないアウトドアフェスというイベント。
買いものを中心に楽しむマルシェでもなく、
ごはんを食べるだけのフードイベントでもない。
体を動かして遊んだり、おいしいものを食べたり飲んだり、
何かをつくったり、外で1日過ごすことを楽しめるイベント。
私たち〈HOMEMAKERS〉も石焼き芋&ドリンク屋として参加しました。
当日11月10日は、本当に最高のアウトドア日和な天気。
快晴! 風もなく、暑くも寒くもない。
ただそこにいるだけで気持ちがいいような日でした。
用意されたアクティビティや休憩エリアで楽しむだけじゃなくて、
それぞれが思い思いのかたちでそこでの時間を楽しんでいる感じがとてもよかった。
初開催ということでどれくらいの人たちが遊びに来てくれるかわからず不安でしたが、
お昼頃にはフードブースに列ができたり、
ボルダリングウォールをたくさんの子どもたちが登っていたり、
朝から夕方まで賑やかでした。
大きな野外型フェスと比べたら小さなイベントかもしれないけど、
賑やかさと穏やかさのバランスがちょうどよくてとても心地よかった。
小豆島の外遊びの魅力を存分に味わえた1日でした。
来年もまた開催されるといいな。
外で遊ぶって楽しい。小豆島にはそう感じられるフィールドがあふれてる。
遊びにいこう!
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小豆島オートビレッジYOSHIDA
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HOMEMAKERS
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