アートは島の素材を ひきたてるスパイス! 瀬戸内国際芸術祭
見えていなかったものに気づかせてくれるアート
小豆島には6つの港があります。
そのなかのひとつが池田港。
島の南側の真ん中あたりにあります。
高松港とを結ぶフェリーが行き来し、そのフェリーのデッキには
キリンかパンダが乗っていて、見るたびに気持ちがほんわかします。
池田港には〈小豆ふれあい産直市場〉や小さな公園があり、
去年から〈小豆島日曜市〉というマルシェが不定期で開催されたりしていて、
島の人たちが普段の暮らしのなかでよく利用する場所です。

キリンのフェリーが停泊していました。こうやって遠くから見ると港のまわりは山だらけなんだなぁとあらためて。
その池田港のすぐ近くにも、今年は瀬戸内国際芸術祭の作品が
つくられてるよーと聞いて、先日立ち寄ってみました。
いったいどこにあるんだろうと思い、案内板をたよりに進んでいきました。

オリーブの木、凪いだ海、その奥にある島々、そんな風景の中にある青い案内板。

オリーブの木は緑の実をつけています。この夏は雨が少なくてしわしわ。
こんなところに何かあったっけ? という場所。
そもそも池田港のすぐ横に浜があったなんて全然知りませんでした。
この砂浜、満潮の時間になると、水位が上がってきて歩けなくなってしまうそう。
たまたま私が行った時間は潮が引いていたので通れましたが、
満潮のときは作品までたどり着けない!
なので確実に行きたい方は、事前に潮の時間を調べておいたほうがいいです(笑)。

池田港すぐ横にある浜。

浜の上まで海水が上がってくるため、満潮前後1時間は通行できないそう。
砂浜を通り抜けた先にあったのはふたつの小屋。
10数年前までここで真珠の養殖をしていたそう。
小豆島で真珠の養殖をしてたなんて知らなかった!
池田港の作品の会場は、この真珠の養殖で使う道具を保管してた倉庫。
〈Umaki camp〉などを手がけた建築家集団の〈ドットアーキテクツ〉が
倉庫をリノベーションしたそう。
作品は、Pors & Raoによる『Someone's Coming!』。

ぽつんとあった小屋。真珠の養殖に使われていたそう。いまは休憩所に。

こっちの倉庫の中に作品があります。

Pors & Raoはインド出身のアパルナ・ラオさんと、デンマーク出身のソレン・ポーズさんのデュオ。人の動作と関わる物についての作品を制作されています。
倉庫の扉を開けると、真っ白な空間の中に白い壁。
そこに古びた白いキャンバスが何枚も飾られていました。
おや? いま動いた?
そうなんです。このキャンバスたちがまさに
作品タイトル「誰か来た!」とつぶやいている主。
普段誰も訪れない倉庫にひっそりといるキャンバスたち。
時々、人がやってくると、ごそごそごそっと動き出す。
まさにこの場所にぴったりの作品。とても愛らしく、笑ってしまいました。

倉庫の中は真っ白。

ひょっこり! と姿をあらわすキャンバス。
島の中にはそんな風に長いあいだ眠っている場所、放置されてる場所、
すぐそばにあるのに見ていない場所がたくさんありそうです。
瀬戸芸はそれに気づかせてくれます。
実は私たちも第1回目の瀬戸芸で島の魅力を知り、
その2年後に移住しました(それだけがきっかけじゃないですが)。
瀬戸芸のアートは島の素材をひきたててくれるスパイスみたいなもの。
このあと夏から秋へと続いていきますよ〜。
お待ちしてます!
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HOMEMAKERS
writer profile
http://homemakers.jp/
