「自分にできない」は思い込み?
DIYで棚をつくって気づいたこと
DIYは、“自由への第一歩”である
観光客で賑わうゴールデンウィークの下田市で
津留崎徹花さんが行っていたのは、DIYでの衣類収納づくり。
そんなに大きいものはつくったことがないし、
つくれるわけがないと思い込んでいた徹花さん。
しかし、考え直します。
“やったことがないからできない”と決めつけるのはどうなのか?
そうして衣類収納をつくってみることにしたようです。
GWは下田を満喫、そしてDIY!
先日のゴールデンウィーク、
下田は観光客で賑わい久しぶりに車が渋滞していたほどでした。
わが家は新しく借りることになった田んぼの整備をしたり、
今年初めての海水浴を楽しんだり、下田の自然を満喫して過ごしました。
そしてもうひとつ、
私がゴールデンウィーク中にせっせとやっていたのがDIYです。
ここのところDIYにすっかりはまってしまい、
毎日何かしら作業をしています。

そもそもなぜDIYにはまったかというと、
昨年新居を購入して引っ越したことがきっかけです。
バッタバッタと引っ越しをしてからおよそ半年が経つのですが、
なかなか家の中が片づかないのです。
モノが多すぎるのも原因ですが、
もうひとつの理由はモノを収める場所が整っていなかったこと。

購入した新居は古い日本家屋で、
クローゼットのようなものはなく押し入れがいくつかあるのみ。
布団をしまうのには適しているのですが、
衣類や日用品を収納するにはなかなか使い勝手が悪い。
そこで、引っ越し前に衣類も収納できる大きな収納棚を
夫がつくる予定でした。
ところが、引っ越しの直前にトイレがつまって流れないという
予期せぬ事態が勃発。
収納棚を作成するために空けていた数日間、
トイレの新設工事を夫が急遽やることに
(新居のリノベーションは夫がセルフビルドでやってくれました。
まさかトイレまでやることになるとは……)。
という訳で、収納スペースが整わないまま、
新居での暮らしがスタートしたのです。

トイレ工事をする夫。古いトイレと床を撤去して溜まった水を抜き、新しく床をつくってタイルを貼り、新たな便器を設置。その後、設備やさんが配管をつないで完了、というのを数日で行ったのでした、感謝。
引っ越したあとも、新居に残っていた残置物の処分や庭の草刈りなど、
やらなきゃならないことが山積み。
さらに、隣接する家に義母が引っ越してくることになっていたので、
その家の片づけや修繕もかなり大変でした。
そうして、収納をつくれないまま半年が過ぎていったのです。
衣類も段ボールに入っている日用品も片づかず、
「あれどこ? これどこ?」と毎日探しものをする日々。
夫に早く収納棚をつくってほしいと頼んではみたものの、
急がずにゆっくりつくればいいじゃないかというのが夫のスタンス。
私は一刻も早く快適に暮らしたいという一心で、
もうこれは買っちゃえば早いじゃないか! と、
〈IKEA〉や〈無印良品〉などの棚を物色。
けれど、設置場所にピッタリ収まるサイズのものもなく、
さらに大きい家具を3つも購入することに
どうもためらってしまうのです。
不要になったら? もし壊れたら? 捨てることになるのかなぁ……、
3人分となるとそれなりのお値段だしな……と。
かといって、大きい衣類収納を私がつくるのは無理だしなぁ
と思っていたのですが、
いやちょっと待てよ? 本当に私にはつくれないのだろうか? と。
自分でもできるような簡単な方法があるんじゃないのかと
思い始めたのです。
[ff_assignvar name="nexttext" value="ちょうどよいサイズがないゴミ箱、つくるしかない!"]
[ff_file_include_from_theme filepath="/include-unit/unit-layout-magazine-child-pagenation.php"]
ちょうどよいサイズがないゴミ箱、
つくるしかない!

少し前に、キッチン用のゴミ箱を自分でつくりました。
新居にはシステムキッチンを設置したのですが
(夫が組み立て設置してくれました)、
シンク下にゴミ箱を置くためにスペースを空けてつくりました。
その空間にピッタリ合うサイズで、
いかにもゴミ箱というビジュアルではなく、使い勝手がいいもの。
既製品で探してみたのですが、どうも納得がいかない。
さらに過去の経験からするとゴミ箱ってどうしても
底のほうが汚れてしまい、しかも洗いにくい。
そうしてなんだか気持ちが悪くなって捨てることになると、
もったいないし手間も時間もかかる。
木材のゴミ箱なら底が汚れたら底板だけ交換できるし、
捨てるときには解体して燃やして燃料にすればいい。
そうしてつくった理想のゴミ箱、これがなかなかうまくいったのです。

前板だけヒノキの無垢材を使ったのですが、4面ヒノキでつくると1万円以上になってしまうので、背面と側面はSPF材でコスト削減。

キャスターをつけて可動式に。らくに動かせるのでシンク下の掃除もスムーズで、調理中には自分の横に近づけてさっとゴミを捨てられます。

ゴミが捨てやすいようにゴミ袋をめいっぱい広げられるサイズで、外側からゴミ袋が見えにくくしたいと考えました。ゴミ袋をクリップで留めるために細い木材を足したのですが、ゴミを捨てるときに引っかかるので改良の余地ありです。
[ff_assignvar name="nexttext" value="ゴミ箱がつくれたのなら、もっと大きい家具だってつくれる?"]
[ff_file_include_from_theme filepath="/include-unit/unit-layout-magazine-child-pagenation.php"]
ゴミ箱がつくれたのなら、
もっと大きい家具だってつくれる?
ゴミ箱をつくれたという実感もあり、
衣類収納を自分でつくってみようと決意。
どんな仕様にするか考えました。
● 不要になったとき、別の用途で使えるものにしたい
→ 固定の棚ではなく移動できるラックにする
● 家族3人分をきちんと分けて、それぞれが管理しやすいこと
→ 3台別々のラックに
● 埃がたまりにくく、掃除がしやすい
→ キャスターをつけた可動式にする
● なるべく多く収納できるようにしたい
→ 可能な限りめいっぱい広い幅に
● 家族それぞれが使いやすい仕様にしたい
→ 娘のラックはハンガーポールを低めにするなど

まずは設計図を書いてサイズを決めなくてはなのですが、
DIY初心者にとってこれがとても難しい……。
まず立ちはだかったのが単位。
建築業界では寸法を「mm」単位で表示したり計算したりするのですが、
私は今までなんとなく「cm」や「m」で
モノの長さを認識してきました。
例えば「1800mm」といわれてもパッとつかめず、
「1m80cm」といわれるとすぐに理解できるといった具合です。
慣れない設計図を書き、木材の厚みを引いたり足したりするのですが、
mmとcmがごちゃごちゃになっていて計算が合わない……。
しかも、強度を保つにはどういう組み立て方がベストなのか
なかなか掴めない。
うんうん唸りながらもなんとか寸法をフィックスし、木材を調達。

今まで木材のカットは夫にお願いするか
ホームセンターのサービスを利用していたのですが、
自分で気楽にカットできればなぁと思っていました。
そこで、以前友人から借りてとても使いやすかった卓上丸ノコを購入。
卓上丸ノコというのは、丸ノコが固定されているものです。
私のようなDIY初心者だと、
丸ノコで真っ直ぐに木材を切るのがなかなか難しいのですが、
この卓上丸ノコだと安定しているので簡単にカットできるのです。

およそ3万円で購入した卓上丸ノコ。木材を押さえる金具もついていて安心。2×4材の厚みでもらくらくカットできます。

1台目がなんとか完成! したのですが、あちこちミスが目立つ……。
木材の長さは揃っていないし支柱の木材が歪んでいるし、
細いビスの頭をなめてしまって抜けない
(ビスの穴が潰れてしまうことを“なめる”というらしいです)などなど。
そして1台目の失敗を生かして2台目を作成すると、
1台目よりはでき栄えはいいものの、やはり木材の幅が揃わない……。
クー、悔しい、と挑んだ3台目。
卓上丸ノコの使い方や、ビス留めするときの木材の固定の仕方など
少しコツがつかめて、
今までで一番うまくできた〜〜! と夫を呼んで見てもらう。
「すごいじゃん、よくできてるよ」と褒めてくれて、
小さいころ親に褒められたときくらいにうれしかったのでした。

ラックの上にもモノが収納できるようにしました。使わない季節モノの衣類などを収納する予定です。

左側は私のラック、右側は娘のラック。娘の身長に合わせて低めにポールを設置しました。ポールは手すり用の木をラックの長さに合わせてカット。ステンレスのハンガーでも擦れる音がしないのでとても快適。

1台目をつくったあと、端材がもったいないなぁと。そこで、2台目は端材を組み合わせてみました。得した気分だしなかなかいいじゃないかと思ったのですが、ビスが目立ちすぎるのが気になり、3台目は細ビスに変更。

義母がほしがっていた玄関用の踏み台を、衣類収納をつくった際にでた端材でつくりました。

下に滑り止めのゴムを敷いて完了。「すごく使いやすいよ〜、ありがとうね〜」と喜んでもらえてうれしい。

左が2台目、右が3台目。強度を考えて3台目はつくり方を変えてみたのですが、どっちのほうが長持ちするのだろうか……。何にでもキャスターをつけたい! というくらいキャスターがついてると掃除がラクで本当に便利。

下穴を空けてビスを差し込んでおくと、作業がめちゃ早くなる! と気づいたのも小さな喜びです。
[ff_assignvar name="nexttext" value="自分でやるからこそ得られること"]
[ff_file_include_from_theme filepath="/include-unit/unit-layout-magazine-child-pagenation.php"]
自分でやるからこそ得られること
そもそも自分にはできるはずがないと思いこんでいたし、
夫がなんとかしてくれるのをただ待っているだけでした。
けれど、自分にできるやり方を見つけてやってみると、
何とかなるものです。
もちろん夫がつくったほうが
見栄えも格好もいいものができるだろうけれど、
自分でやったからこそ得たこともたくさんあってとても楽しい。
何が楽しいって、
工夫しだいで自分たちの暮らしにピッタリあったモノがつくれること。
それによって、どんどん生活がスムーズに快適になっていくこと。
そして、まったく知らなかったことに触れて、
できなかったことができるようになっていくこと。
友人が「自分でなんでもつくれると、自由になれるよね」
と言っていました。
料理にしても大工仕事にしても、
自分の好みに合ったものをつくれるって、
たしかに自由への第一歩かもしれない。
さて、これから自分の部屋の押し入れをリフォームします。
棚を外したいのにうまくいかず、夫にお願いしてやってもらいました。
まだまだ初心者、夫にいろいろ教えてもらいながら
暮らしを快適にするDIYを楽しんでいきたいです。
