今回のグレアムさん、新開地駅と高速神戸駅の両駅をつなぐ
地下商店街〈メトロこうべ〉を案内してくれました。
地元で愛されるグルメはもちろんのこと、
アートめぐりや、卓球で勝負! なんて楽しみ方も。
なんとも雰囲気のある地下商店街散策、スタートです。

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新開地駅と高速神戸駅の両駅をつなぐ地下商店街〈メトロこうべ〉、訪れるたびにおもしろいものに出会える場所です。今日は新開地駅から神戸駅へ向けて散策。駅の改札を出たところで、缶ビールを持ったまま寝そべっているおじさんを発見。いまは金曜日の夕方、みんな自由に楽しんでますね!

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実はこの地下街、おもしろいアートがたくさんあるんです。まずは駅の改札を出てすぐに見える、カラフルな色やキャラクターで彩られた商店街のシャッター群。僕の一番のお気に入りは、ユニコーンと流れ星です。キノコ柄もクール! 道ゆくひとたちは、このすばらしさに気づいているのかな? もちろん、商店が閉まった後にしか見れません。

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駅近くにはレストランや立ち飲み屋さんもあります。〈串かつ おおえす〉は、週末はいつも混雑していてお客さんもみんなフレンドリー。入るときはひとりでも、店を出る頃には、たくさんの友だちができているようなお店です。

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少し先へ進むと、絶品ピロシキで有名な老舗の〈よつばや〉が。店頭に並ぶのはピロシキ以外にも、明石焼きや串カツ、おでんと、屋台のような顔ぶれです。店頭で実演販売していて、できたてをお店の中で食べることができます。

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さて、アートに戻ります。地下通路を進むと、メトロこうべがオープンした昭和40年代の懐かしい神戸の風景を描いた〈メトロ神戸トリックアート〉が見えてきます。写真を撮ると、懐かしい風景が広がります。活気があるのは今も昔も変わりません。

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その先には、神戸在住のアーティスト 都あきこさん による長さ45メートル、高さ2メートルの巨大壁画が! いろいろなトリックやパズル、神戸の観光マップも描かれています。巨大壁画の前で、缶ビール片手に視力テストとパズルにトライしているおじさんを発見。子どもたちは算数パズルに没頭していました。僕は2メートルの象と背比べ!

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地下通路をさらに進むと、神戸の大学生による大きな壁画が見えます。それぞれ異なるテーマ、異なるスタイルで描かれています。ちなみに僕のお気に入りは神戸薬科大学美術部による〈Sun Flower〉です。

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壁画はまだ続き、次は12星座をモチーフにした絵が描かれています。その先には手相占いのお店。露店ですが木製の柵に囲まれているので、外からは中の様子がうかがえません。星座に囲まれて自分の未来を覗いてみるのも良いかもしれませんね!

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ここまでくると少し騒がしくなるのは、すぐそこに〈メトロ卓球場〉があるから。家族連れや子どもたちで常に賑わっていて、空いているテーブルはありません。そしてここにもまた、おもしろい壁画が。卓球のルールを説明したイラストかと思いきや、「ラケットを持つのは○、アイスクリームは×️」といったユーモアたっぷりなイラストです。

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卓球場の向かいには古本屋がいくつか並んでいて、マンガや雑誌、映画のパンフレット、DVDなども扱っています。あまり見かけない70年代や80年代に流行ったマンガのフルセットが置いてあったり、ついつい見入ってしまいます。今日見かけたのは『キャンディ-キャンディ』の全巻セット、かなりのお値段でした!

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さらに商店街を進むと反対側の駅、高速神戸駅の改札が見えます。改札のそばには〈Rapid〉という小さな喫茶店が。車両を模した古いアメリカのダイナーのような外観です。狭く曇ったような店内が、60年代にタイムスリップしたような雰囲気をさらに演出しています。無添加パンの手づくりサンドイッチが人気メニューだそう。

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そしてここが、メトロこうべの終点。Rapidの角を曲がると、また別の地下商店街〈デュオこうべ〉に入るんです。ここはモダンな雰囲気! レストランやお店が並ぶ地下通路を進むと地上へと上がるエスカレーターが。このエスカレーター、お年寄りの安全のためゆっくりと昇降するという、なんともやさしい設計なのだそう。季節や気候を問わず一年中楽しめるのも、神戸の地下街の魅力です!
グレアム・ミックニー
Graeme Mcnee
ぐれあむ・みっくにー●南アフリカ生まれ、スコットランド育ち。日本在住10年。2011年よりドローイングをコミックのフォーマットで表現する「ミニマルコミック」に取り組む。良寛の短歌をマンガにした「RYOKAN」などのアート・ジンを刊行。
www.graememcnee.com