連載
posted:2012.9.20 from:奈良県 genre:エンタメ・お楽しみ
〈 この連載・企画は… 〉
若手アニメーション作家・水尻自子のショートアニメを、各地域の方言でお届け。
声の出演者による方言エピソードなどもご紹介します。
なめこ:なんかさー、いつもゴメンやで。
豆腐:なんで?
なめこ:いつもヌルヌルして、めっちゃ気持ち悪いって思ってへん?
豆腐:そんなことないわ。それがアンタのええとこやろ。
なめこ:そうかな。でもほんまに気持ち悪ない?
豆腐:全然そんなことないで。ヌルヌルしてへんなめこなんて、ネバネバしてへん納豆とおんなじやで。
なめこ:ありがとー。ちょっと元気出てきたわ。
●声の出演者より
奈良は、南部はもっと方言が特徴的ですが、
北部は、いわゆる「関西弁」に近いです。
「ごめんやで」「ええとこやろ」とか「や」が多いです。
ほかに特有の方言として
やんぺ=やめる(やめた)
なおす=片づける
ませて=いれて(「仲間にませて」)
などがあります。
東京にきて、「そのイスなおしといて」と言ったら、
「どこが壊れてるの?」って聞かれました。
最近はすっかり標準語だったので、方言を久々にしゃべると、
懐かしいというか、やっぱ方言いいなーって思いました。
とっても楽しかったです!
●編集部より
「なおす」は、以前、九州の方からも同様のエピドードがありました。
西日本では広く使われているのでしょうか。
奈良南部の方言も、聞いてみたいです!
profile
Yoriko Mizushiri
水尻自子
みずしり・よりこ●1984年青森生まれ。手描きやコマ撮りアニメーションを中心に制作。新作「布団」が第14回広島国際アニメーションフェスティバルで木下蓮三賞を受賞するなど、気鋭のアニメーション作家として注目を集めている。
credit
声の出演:りこ&ゆう さん
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