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posted:2017.7.20 from:宮城県石巻市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kentaro Takaoka
髙岡謙太郎
たかおか・けんたろう●千葉県出身。オンラインや雑誌で音楽、カルチャー関連の記事を執筆。共著に『Designing Tumblr』『ダブステップ・ディスクガイド』『ベース・ミュージック ディスクガイド』など。インターネットがけっこう好き。
東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市の牡鹿地区。
この牡鹿地区を中心に、「アート」「音楽」「食」を楽しむことのできる
復興や活性化のための新しいお祭り〈Reborn-Art Festival〉が、
2017年7月22日(土)から51日間にわたって開催されます。
地域復興や振興につながる様々な循環を生み出す
たくさんの「出会い」を生み出すために、
フェスの期間は数多くの催しが行われます。
牡鹿半島を中心に行われる芸術祭には、草間彌生やバリー・マッギー、
ブルース・ナウマン、カールステン・ニコライ、名和晃平、皆川明(minä perhonen)
ら世界的アーティストらが参加。
国内外の現代美術家が地域と触れ合ってつくったアート作品が展示されます。
食は、石巻の魚介や鹿などの豊かな食材を活かしたコースを楽しめる
レストラン〈Reborn-Art DINING〉がオープンし、
シェフたちが牡鹿の食材を使い、思い思いのメニューをつくる
ポップアップレストラン「みちのくDINING」を開催。
ほか、さまざまなスタイルの音楽イベントが企画され、
参加者同士が交流するきっかけをつくるなど、
県外からも足を運びたくなる濃密な内容のイベントの開催が続々と決定しています。
フェスの初日となる7月22日(土)には、
食を中心にしたオープニングパーティー〈Ravioli and Paella〉が開催。
サンフランシスコにあるオーガニックレストラン
〈シェ・パニーズ〉の総料理長を務めたジェローム・ワーグと原川慎一郎が、
フードディレクターである目黒浩敬シェフや小林武史と共に、
食を通したアートパフォーマンスを行います。
「ラビオリとパエリア」をテーマに、石巻市や牡鹿半島から食材を選び、
ラビオリの具材を作り、全員で大きなラビオリの皮に包んで調理して振る舞います。
その際中に、Salyu+小林武史のライブをはじめ、
桜坂高等学校合唱部の合唱や、東浜小学校の獅子振りの披露もあり、
音楽でも会場を盛り上げる華々しいオープニングイベントとなり、
味覚も聴覚も満たされるはず。
こちらは、宮城県出身で石巻にゆかりの深い
『仮面ライダー』や『サイボーグ 009』などで知られる
漫画家の石ノ森章太さんとのコラボレーショングッズの販売も決定。
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またフェス終盤の8月29日(火)、8月30日(水)には、
舞台作品〈四次元の賢治 -第1幕-〉が開催します。
宮沢賢治の諸作をモチーフに、思想家・人類学者の中沢新一が
オリジナルで脚本を書き下ろし、小林武史が歌劇にしあげた舞台作品。
宮沢賢治役のオオヤユウスケ(Polaris/SPENCER)をはじめ、
Salyu、佐藤千亜妃(きのこ帝国)、桐嶋ノドカ、ナレーションに安藤裕子を起用するという、
演者すべてがシンガーというキャスティング。異色のフォーマットの舞台となりそうです。
イベントはこの他にも、「51日間、毎日どこかで音楽が鳴っているプログラム」として、
ほぼ毎日行なわれる予定! 今までにない試みを取り入れたイベントのスケジュールは、
公式サイトをチェックしてみてください。
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