colocal コロカル マガジンハウス Local Network Magazine

連載の一覧 記事の検索・都道府県ごとの一覧
記事のカテゴリー

news

【今日のお弁当】
〈とん蝶〉
大阪の昆布文化が産んだ
ふるさとのおこわ

コロカルニュース

posted:2017.1.9   from:大阪府大阪市  genre:食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

今日のお弁当は、大阪で昔から親しまれているおこわ。
〈御菓子司 絹笠〉の〈とん蝶〉です。

お値段は税込み335円。大阪では、直営店のほか、
高島屋店・京阪百貨店でも購入することができます。

小豆などを入れもち米だけを蒸した、
“白蒸し”という白いおこわ

たけのこの皮のような包みを開くと、、

中には、まるでちまきのような形の、三角形のおこわが。
ふっくらと炊き上げられた、モチモチのもち米が詰まっています。

これは“白蒸し”という、小豆などを入れないもち米だけを蒸した、白い強飯。
中には塩昆布と大豆が入っていて、だしの豊かな風味が味わえます。

北前船の影響で、大阪で花開いた昆布文化。
その美味しさが、今に受け継がれる大阪名物です。
彩りに添えられている、甲州産のカリカリ梅干しが見た目も食感も楽しい。
箸が止まらず、あっという間に、ぺろりと平らげてしまいます。
〈とん蝶〉という名前は、郷愁を誘う
「とんぼ」と「蝶々」から取られているのだそう。

次のページ
慶応3年創業の老舗

Page 2

和菓子店ならではの、
もち米を美味しく炊き上げる技術を活かして

ていねいなラッピング(梅田阪神百貨店にて)

〈御菓子司 絹笠〉は、その名の通りの和菓子店で、慶応3年に創業された老舗。
〈とん蝶〉が作られたのは、和菓子店ならではの、
もち米を美味しく炊き上げる技術を活かしたいと考えたから。
無添加にこだわり、60年にわたって変わらない味を守り続けています。

賞味期限は当日の午後10時までで、通信販売も行っていません。
大阪に行った際には、ぜひ味わってみてください!

information

御菓子司 絹笠

販売店:御菓子司 絹笠 ミナミ店(なんばウォーク)、梅田阪神百貨店ほか

Web:公式サイト

Feature  特集記事&おすすめ記事