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posted:2016.10.2 from:岡山県岡山市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
今年の秋、岡山で新しい国際展覧会〈岡山芸術交流 2016〉が始まります。
これは、アートを通じて国境や文化、世代を超えた交流が生まれることをめざす国際展覧会。
2016年10月9日(日)から11月27日(日)にかけて、
岡山市内8か所にアーティスティックディレクターのリアム・ギリックさんが選んだ
世界16か国、31組のアーティストによる作品が並びます。
参加アーティストは、ぺーター・フィッシュリ、ライアン・ガンダー、
サイモン・フジワラ、リクリット・ティラヴァーニャ、
ピエール・ユイグ、ローレンス・ウィナー、島袋道浩、
フィリップ・パレーノなどなど。
日本初公開となる作品や映像作品、大型インスタレーション、
アーティストが事前に岡山を訪れて制作した作品などが見られます。
岡山では、2014年にも〈Imagineering OKAYAMA ART PROJECT〉を開催し
市民が創造する場を生み出していく「アートと文化の街」を目指してきました。
岡山芸術交流 2016の総合プロデューサーは、
ファッションブランド〈アースミュージック&エコロジー〉などで知られる
ストライプインターナショナル代表取締役社長、石川康晴さん(石川文化振興財団理事長)。
総合ディレクターはギャラリー〈TARO NASU〉代表の那須太郎さん。
石川さんは「一見“わからない”作品と出合い、時間をかけて考えたり、
想像したりすることは、きっと新しい価値を生む力になる、そう信じています。
アートとの出合いがきっかけになり、想像力と創造力、
前に向かっていきるためのこの二つの力を養った人は、
岡山の未来の担い手となってくれることでしょう」と語ります。
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期間中には、さまざまな連携プロジェクトも開催されます。
建築に興味のある方は、ぜひ岡山市内の歴史文化ゾーンに
現代アーティストと日本人建築家による
宿泊施設を誕生させるプロジェクト〈A&A (エー・アンド・エー)〉の展示へ。
プロジェクトの第1弾候補地敷地(岡山市北区天神町5-115,116)に
パビリオン〈A&A TUBE〉が登場し、プロジェクトの概要が発表されます。
現在A&Aでは、フィリップ・パレーノと青木淳建築計画事務所、
リクリット・ティラヴァーニャとアトリエ・ワン、
リアム・ギリックとマウントフジアーキテクツスタジオによる宿泊施設を計画中なのだとか。
完成予定は2017年。こちらの完成も楽しみですね!
岡山県庁前広場では、ル・コルビュジエ、アントニン・レーモンドに学び、
日本建築を牽引した建築家、前川國男さんによる言葉の展示
『前川國男のことば』が開催されます。
岡山市内には前川さんが手がけた岡山県庁舎、岡山県天神山文化プラザ、
林原美術館があり、岡山芸術交流 2016の展示会場にもなるそう。
展示と合わせて、ぜひ建物にもご注目を。
お腹が空いたら〈爺や〉〈ステリーナ〉〈クロワサンス〉〈はすのみ〉
〈鉄板 かや乃〉など、岡山で人気の店舗が週替わりで軒を並べる〈ちいさな“テロワール”〉へ。
こちらは、建築学科の学生による屋台プロジェクト。
国の重要文化財である岡山城西丸西手櫓が見える駐車場に
世界最小のレストランコンプレックスが出現します。
会期中には、イベントも多数予定されています。
新たな現代アートの拠点となりそうな岡山県。
ぜひチェックしてみてくださいね!
information
岡山芸術交流2016
会期:2016年10月9日(日)~11月27日(日)
時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(10月10日を除く)※シネマ・クレール 丸の内会場は12:15〜13:45の1日1回上映
会場:旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、旧福岡醤油建物、シネマ・クレール 丸の内、林原美術館、岡山城、岡山県庁前広場、岡山市内各所
主催:岡山芸術交流実行委員会
Web:岡山芸術交流2016
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