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posted:2015.5.28 from:大分県別府市 genre:アート・デザイン・建築
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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食と並んで旅人の心を揺さぶるもの、それは温泉。譲れません。
ローカルの土地や人々の魅力と、アートの素晴らしさを結びつけた芸術祭は多いけれど、
「別府現代芸術フェスティバル2015「混浴温泉世界」」は、
なにせ日本屈指の温泉街・別府を舞台に繰り広げられるだけあって、
芸術作品だけでなく、湯の街全体を存分に楽しめないわけがありません。
山は富士、海は瀬戸内、湯は別府。
古くから温泉の地として知られ、湯にまつわる神話も残されている別府。
2009年からこの街で始まった「混浴温泉世界」では、
これまでも温泉や神社で作品を展示するだけでなく、
元ストリップ劇場がパフォーマンスの舞台になったり、
作品を展示した古い長屋が宿泊施設としてリニューアルされたり、
さまざまな展開がなされてきました。
3回目の開催となる今回の大きな特徴は、ツアー形式で作品と街をめぐること。
大友良英さんや蓮沼執太さん、クワクボリョウタさんらが
参加するこのプロジェクトでは、自分の足で街を歩きながら、
路地裏の風景や何気ない物音と一緒に、
アートが意外な姿で現れる……ということもあるかもしれません。
またダンサーたちが参加するツアーでは、
夜の別府の街が妖しい劇場に様変わりするとか。
ほかにも夏にぴったりの、パフォーマンスアーティストによる
お化け屋敷もオープンするそう。
こちら、本気で怖いらしいので、心の準備は怠りなく。
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ちなみに、隣の大分市では時期を同じくして、
トイレだけを舞台・テーマにしたプロジェクト「おおいたトイレンナーレ」も開催。
また昨年開催した「国東半島芸術祭」の出展作品もまだ展示されているとのことで、
アートだけでも見どころはたくさんありそうですね。
「混浴温泉世界」は、実は今回が最後の開催。
まだ行ったことがないという方は、ぜひ足を運んでみてください。
温泉の醍醐味と、集大成にふさわしいアートの魅力が、待っていますよ。
■「別府現代芸術フェスティバル2015「混浴温泉世界」」
日時:2015年7月18日(土)~9月27日(日) ※定休日はプログラムごとに異なる
会場:大分県別府市内各所 (中心市街地/鉄輪地区)
参加作家など詳しくはこちら
・トイレンナーレ
・国東半島芸術祭
<写真クレジット>
メイン写真:©草本利枝
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