ユネスコ無形文化遺産登録後、初の開催へ。城下町・新潟で受け継がれる「村上大祭」とは

新潟県村上市で毎年7月6日・7日に行われる「村上大祭」 稚児行列に参加する子どもたち

城下町を巡る、絢爛な屋台行事

新潟県村上市で毎年7月の2日間で行われる「村上大祭」。西奈彌羽黒(せなみはぐろ)神社の例大祭として、1633年の遷宮祭を起源に持つ歴史ある祭りだ。

神輿の巡行にあわせ、19台の屋台「おしゃぎり」と呼ばれる山車や荒馬、稚児行列が城下町を練り歩く。彫刻や漆塗りが施された屋台の中には200年以上前に制作されたものもあり、その華やかさは訪れる人々を圧倒する。

灯りに照らされる屋台。昼とは異なる表情を見せる。

この祭りを支えているのは、地域に根ざした継承の仕組みだ。各町内では本番に向けてお囃子の稽古が重ねられ、大人から子どもへと技術が受け継がれていく。子どもたちは屋台の乗り手や行列の役割を担いながら、自然と地域の一員としての意識を育んでいくことができる。また、学校教育の中でも祭りを学ぶ取り組みが行われ、体験を通して文化の担い手を育てる試みが続いている。

市街地を巡行する「おしゃぎり」。

新潟県村上市の「村上祭の屋台行事」は、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の構成遺産の一つとして、2025年12月に登録された。「山・鉾・屋台行事」は、地域の人々が一体となって災厄除けや安寧を願う、日本各地の祭礼から成る無形文化遺産。村上市内ではほかにも、瀬波大祭や岩船大祭など個性豊かなまつり行事が受け継がれており、地域に根付いた文化の厚みを今に伝えている。なかでも、村上祭の屋台行事は、華やかな屋台の巡行とともに町全体が一体となるのが特徴。

2026年は、ユネスコ無形文化遺産登録後初の開催。その記念として例年は2日間の開催のところ、今年は7月5日(日)からの3日間にわたり実施される。例年以上のにぎわいが見込まれており、多くの来訪者で盛り上がりそうだ。

Information

村上大祭(むらかみたいさい)

開催日:毎年7月6日(宵祭)・7月7日(本祭)
住所:新潟県村上市中心部 羽黒神社周辺〜旧城下町一帯|地図HP:https://www.sake3.com

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