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posted:2020.11.9 from:東京都港区 genre:買い物・お取り寄せ
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
2020年11月15日(日)まで、
東京・表参道の〈PASS THE BATON GALLERY(パスザバトン ギャラリー)〉にて
〈ノープロブレムストア〉を開催中です。
これは、僅かな傷やゆがみなどがある“規格外品”のうち、機能的には問題のないものを
「ノープロブレム」と捉え、定価で販売している
〈ノープロブレムコミッティー〉による展示販売会。
2015年より〈ビジョングラス・ジェイピー〉/〈國府田商店〉が
中心となり展開しているプロジェクトです。
今回は、このプロジェクトの主旨に賛同した12社が集まりました。
参加企業は、次の通り。
VISION GLASS JP/國府田商店株式会社、
SIWA:紙和(株式会社大直)、MONPE(株式会社うなぎの寝床)、
tamaki niime(有限会社玉木新雌)、MARUGO(株式会社丸五)、
Awabiware(株式会社あわびウェア)、woodpecker、
hickory03travelers(合同会社アレコレ)、 SEKISAKA(株式会社セキサカ)、Ha’, NUPPU(東京西海株式会社)、
aisomo cosomo(株式会社漆琳堂)、山の形
ノープロブレムコミッティ—は、
インドの理化学ガラスメーカー〈ボロシル社〉が製造する
耐熱グラス、ビジョングラスの輸入元、國府田商店の國府田典明さんと
フードデザイナーのモコメシ/小沢朋子さんが
規格外品の行く末に疑問をもったことから始まったプロジェクト。
展示や販売会を通して、つくり手・送り手・買い手が一緒になって
正規品と規格外品の基準のあり方を考え直す機会を生みだしてきました。
たとえば、製品にあるひとつの「傷」がなぜ起こるのか? を探ってゆくと、
その産地、素材、製造工程、つくっている環境、人など、
多くの要因があることが分かり、「傷」がその商品をよく知るひとつの入り口となるといいます。
たしかに、職人や工員の手によって丁寧につくられたものが、
小さな傷やゆがみがあるからといって
安く売られたり、処分されてしまったりするのは、もったいない。
また、規格外品には正規品にはない個性があり、
ひとつひとつ手にとって見ると、魅力的なものもあります。
環境のためにも、こうした取り組みが広がっていくといいですね。
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ここでは、ノープロブレムストアの商品を一部ご紹介。
SIWA(シワ)は、丈夫で破れにくい障子紙を目指して開発した和紙「ナオロン」と
デザイナー、深澤直人さんとの出会いからスタートしたブランド。
ナオロンを使ったブックカバーやポーチなどは、
強度があり、経年変化も楽しめるのだとか。
ナオロンの開発メーカーでもある〈大直〉が
山梨の和紙産地、市川大門にて一つひとつ、丁寧につくっています。
使い勝手のよいまな板をお探しなら、〈ウッドペッカー〉がおすすめ。
木製品の用途に合わせてベストな材木を選定しており、
軽い木、重い木、やわらかい木、かたい木など、
それぞれの木の特性を見極めながら、長く使える暮らしの道具を手掛けています。
たとえばいちょうの木のまな板はやわらかいため、
包丁をしっかり受け止め、疲れにくいという利点が。
また、適度に油分を含んでいて乾きやすく、軽いというのもうれしい。
〈SEKISAKA(セキサカ)〉は、福井県鯖江市で生まれた漆製品のブランド。
福井県鯖江市で約300年もの間、漆器業を営んできた株式会社セキサカと
国内外のデザイナーが協働し商品開発を行っています。
漆器にまつわる様々な製造技術を新たな視点で再解釈して活用することで、
現代のライフスタイルに合わせたプロダクトをつくっています。
そのほかにも、質の高いものづくりを行っているブランドがいろいろ。
いずれも、規格品でも問題なし! と胸をはれる逸品が揃っています。
ぜひ、ひとつひとつ手にとって規格外の“一点もの”を見つけてみてください。
information
NO PROBLEM store
開催期間:2020年10月22日(木)〜11月15日(日)
時間:月〜土11:00〜21:00 日祝11:00〜20:00
住所:渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館B2F
会場:PASS THE BATON GALLERY(パスザバトン表参道店内)
電話:03-6447-0707
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