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posted:2019.7.22 from:東京都世田谷区 genre:買い物・お取り寄せ
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
2019年7月20日(土)〜8月30日(金)、
東京・自由が丘〈katakana(カタカナ)〉に
福岡〈うなぎの寝床〉から、色とりどりの“もんぺ”たちがやってきます。
もんぺなんて昔のもの、とあなどるなかれ。
うなぎの寝床のもんぺは、スタイリングしやすく、使い勝手も抜群。
履き心地の良さは、一度足を通すと、脱ぎたくなくなってしまうほどです。
このもんぺには、プロデュースを手がけた
うなぎの寝床代表、白水高広さんのさまざまな思いが込められています。
もんぺに使用されているのは、九州の久留米、八女、広川、筑後を中心に
発展してきた伝統工芸「久留米絣」。
白水さんは、このもんぺを通して伝統工芸を次世代に伝える持続可能な仕組みをつくりたい、
手仕事の良さを伝えたいと考えているのだとか。
福岡県南部の筑後地方は昔から綿織物の産地であり、その中でもんぺもつくられてきました。
現在は20件ほどの織元が存在し、いまもなお織物を続けています。
うなぎの寝床のもんぺに使用されている久留米絣は、
昔ながらの織り機を使用しているため、限りなく手織りに近い風合。
うなぎの寝床の富永潤二さんにその魅力について聞いてみたところ、
次のように答えてくれました。
「久留米絣の特徴は大きくふたつあると考えています。
ひとつは、糸を染め分けて表現する模様や柄。もうひとつは、着心地です。
この着心地は実際に触れてみて体感してみないとわかりません。
とにかく軽くて、ふんわりやわらかい。
ぜひ会場まで足を運んで、もんぺを手に取って、試着してほしいです」
白水さんがこのもんぺに着目し
「今の時代でも履けるのではないか」と思いついたのは2011年のこと。
それから、現代に合ったパターンや布の開発が始まりました。
筑後地方には、藍染手織りから機械織りの化学染料染めを得意とする工房まで、
さまざまな特徴をもつ工房が存在します。
うなぎの寝床では、機械織り・化学染料染めの生地を使用し、
コストを抑えた、色柄豊富なもんぺをつくっています。
また、もともと農作業着として着られていたもんぺは、腰回りがゆったり。
それを普段履きしやすいよう、細身のデザインに。
吸水性が良く乾きも早いので、夏には大活躍しそうです。
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(うなぎの寝床 本店)は2012年7月に地域のアンテナショップとしてオープンしました。
現在紹介しているつくり手・メーカーは90社以上。
“九州ちくごのものづくりを伝える”ことを命題に、
ものを販売するだけではなく、つくり手目線で情報発信することも行っています。
伝えたいのは、素材の特徴や製造工程、ものとの上手な付き合い方、
使えば使うほど増す手仕事の良さ、
作り手の思いなどなど、挙げたらきりがありません。
また、活動を続けていくなかで地域産業が抱えるさまざまな問題にぶつかり、
現在ではメーカーとしての活動、動画制作、コンサルティング、
通訳、翻訳、EC構築、ウェブサイト制作など、多岐にわたる活動を展開しています。
2017年10月には、〈うなぎの寝床 旧寺崎邸〉もオープン。
こちらは“共に学ぶための場所”にしていきたいと考えているそう。
九州のものだけではなく、産地や地域のことを知れるものや、
九州のものと比較して技術や素材などの学びを得られる
九州外・海外の商品も紹介しています。
カタカナ自由が丘店での展示は、8月30日(金)まで。
豊富な色柄のもんぺが、ずらりと並んでいます。
ぜひ会場で、本物を手にとってみてください。
information
うなぎの寝床 もんぺ展
日程:2019年7月20日(土)〜8月30日(金)
場所:カタカナ自由が丘店
東京都世田谷区奥沢5-20-21 第一ワチビル1F
TEL:03-5731-0919
定休日:不定休
Web:カタカナ もんぺ | MONPE
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