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北軽井沢
『篠原一男建築:Tanikawa House』
が一般公開。
8月25日には谷川俊太郎氏も
参加するお披露目会も

コロカルニュース

posted:2019.8.23   from:群馬県吾妻郡長野原町  genre:アート・デザイン・建築

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writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

篠原一男氏の代表作が開館。
今後さまざまな芸術表現の場として活用されることに

建築家・篠原一男。
『白の家』(1966年)や『ハウスインヨコハマ』(1984年) で
知られる日本戦後モダニズムの雄であり、
彼が作り出す抽象的な空間や建築思想は、その後に続く
伊東豊雄氏や安藤忠雄氏にも多大なる影響を与えました。

そんな篠原氏が手がけた詩人・谷川俊太郎氏の別荘が、
北軽井沢にあるのをご存知ですか?

家外観

『篠原一男建築:Tanikawa House』。
1974年に谷川俊太郎氏の一編の詩に基づいて建てられたもので、
上記ふたつの作品に加え、篠原氏の代表作のひとつと言われています。
日本やスイスの建築業界では、名建築として名が通っているんだとか。

ここの最大の特徴は、南北に9メートルの幅、1.2メートルの落差を持つ
傾斜した土間の空間。
穏やかに起伏した敷地の斜面をそのまま住宅に取り入れるという
篠原氏の考えのもと設計されました。

家内部

Page 2

土間の西側にはカーペットと畳敷きの居室があり、
南と西には窓が。篠原氏に師事し、数々の前衛的な家具を手がけた
デザイナー・大橋晃朗氏がこの住宅のために製作した備え付けの家具も
室内に残されています。

それはもう篠原氏を代表する作品らしく、潔いほど美しく前衛的。

しかし建築自体は有名だったものの、もともと個人住宅として建てられたものであったため
竣工から現在までの45年間、実物を目にすることができたのは
一部の関係者のみでした。

そんな『篠原一男建築:Tanikawa House』を、
遠山正道氏とクリエイター集団PARTYが設立した合同会社
〈The Chain Museum〉が取得、建物の保全をすると共に、
今後さまざまな芸術表現の場として活用することになり、8月25日(日)には
そのお披露目会が開催されることになりました。

谷川俊太郎氏による土間命名記念公演や、
作/編曲家 ピアニストの谷川賢作氏のライブ、
建築家や遠山正道氏を交えてのトークショーも行われるそう。

イベントのチケットはこちらで販売されており、
当日の様子はArtStickerの公式Instagramにて
ライブ配信予定される予定です。

建築に詳しくなくとも、このイベントのラインナップは気になります。
そして谷川俊太郎氏の一編の詩と照らし合わせながら、
『篠原一男建築:Tanikawa House』がどのようなつくりになっているか
実際に訪れて体感してみたいですね。

また、『篠原一男建築:Tanikawa House』はThe Chain Museumが運営する、
アーティストを直接・気軽にサポートできるアプリ〈ArtSticker〉にて、
詳細情報を閲覧したり、応援の声を直接送ることができるそうです。
当日イベントに行くことができない方は、
ぜひアプリをチェックしてみてはいかがでしょうか。

information

map

『篠原一男建築:Tanikawa House』お披露目会

会場:北軽井沢 TANIKAWA HOUSE

日時:2019年8月25日(日)15:00~

Web:https://artsticker.app/r/dl/

チケット申し込み:https://peatix.com/event/1228698/view

スケジュール

15:00 内覧会

16:00 谷川賢作氏ライブ

谷川俊太郎氏朗読会

建築家や遠山正道氏を交えてのトーク

17:30 懇親会

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