ビルに思いを馳せて40年。 水戸芸術館 『大竹伸朗 ビル景 1978-2019』

《放棄地帯》2019年(c) Shinro Ohtake, Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo, Photo by Kei Okano

記憶から立ち上がる刹那的な“ビル景”

ふとした何気ない風景に今の自分を重ね合わせる。
その心情をひと括りに“これ”というのは難しいですが、
丁寧に辿っていくと、浮き上がってくる“何か”を
誰もが持っているのではないでしょうか。

現代美術家の大竹伸朗氏は、記憶の断片にあるさまざまなビルを思い起こし、
約40年にも渡り、ビルを描いています。

7月13日(土)より水戸芸術館現代美術ギャラリーで始まった
『大竹伸朗 ビル景 1978-2019』は、1970年代から現在までに制作された大竹氏の
そのような“ビル景”をまとめた展覧会です。

先にも言ったように、“ビル景”は
大竹氏が風景をそのまま描いたものではありません。
香港、ロンドン、東京といった
世界中の都市の湿度や熱、騒音、匂いを無作為につなぎ合わせ、
“ビル”という形を持って描く仮想の風景なのです。

今回の展覧会では、未発表作品から最新作まで
約600点余りの“ビル景”が一堂に展示されます。
前回の熊本市現代美術館の展示のときはなかった
大型の立体作品などの新作が数点加わるなど、
展示構成、出品作品も大きく変更があるそう。

約40年という歳月と膨大な作品数。
そこから重層的に漂ってくる大竹氏の繊細で
刹那的な感性を、この機会にぜひお確かめください。

information

map

大竹伸朗 ビル景 1978-2019

会期:2019年7月13日(土)~10月6日(日)

会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー 茨城県水戸市五軒町1-6-8

開催時間:9:30~18:00 ※入場は17:30まで

観覧料:一般 900円、高校生以下・70歳以上無料

休館日:月曜日 ※ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日(月・祝/振)は開館、7月16日、8月13日、9月17日、9月24日(火)は休館

TEL:029-227-8111

Web:https://arttowermito.or.jp

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