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〈トーハク×びじゅチューン!
なりきり日本美術館〉
なりきると、びじゅつは楽しい。
テクノロジーで日本画を体験!

コロカルニュース

posted:2018.6.5   from:東京都台東区  genre:アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

アーティストの井上涼さん。

2018年7月24日(火)〜9月9日(日)、トーハクこと東京国立博物館にて、
〈親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館〉が開催されます。

東京国立博物館 本館

東京国立博物館 本館

NHK Eテレの〈びじゅチューン!〉は世界のアートをアニメで紹介する番組。
難しい説明は一切なく、絶妙なテンポで楽しくアートを紹介してくれます。

びじゅチューン!の歌とアニメを手がけるのは、アーティストの井上涼さん。
たとえば、菱川師宣の浮世絵『見返り美人図』に着想を得たアニメ『見返りすぎてほぼドリル』や
フェルメールの『牛乳を注ぐ女』に着想を得た『何にでも牛乳を注ぐ女』、
狩野永徳の『唐獅子図屏風』に着想を得た『アイネクライネ唐獅子ムジーク』など、
その独特な発想にはびっくり……! 
過去に放送された動画の一部はこちらから閲覧できます。

『見返りすぎてほぼドリル』(c)NHK・井上涼2018

『見返りすぎてほぼドリル』(c)NHK・井上涼2018

『夢パフューマー麗子』(c)NHK・井上涼2018

『夢パフューマー麗子』(c)NHK・井上涼2018

本展では、びじゅチューン!とトーハクがコラボレーション。
放送されたアニメのなかから5つを選び、
作品に登場する人物や描いた人に“なりきれる”展示を展開。
また、本館展示室と平成館特別展会場にて
岸田劉生の『麗子微笑』など、本物の絵を見ることもできます。

重要文化財『麗子微笑』岸田劉生筆 大正10年(1921)東京国立博物館蔵

重要文化財『麗子微笑』岸田劉生筆 大正10年(1921)東京国立博物館蔵 展示期間:7月24日〜9月9日

こちらは岸田劉生が描いた『麗子微笑』に登場する
「麗子」の気持ちを考える体験展示。
「デジタル顔はめ」で麗子になりきって、
セリフやト書きで気持ちを表現し自分だけの「麗子像」をつくります。

顔パフォーマー麗子 会場イメージ

顔パフォーマー麗子 会場イメージ

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北斎の『冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏』をリアルサイズで体験!

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『冨嶽三十六景・神奈川沖浪 裏』葛飾北斎筆 江戸時代 19世紀 東京国立博物館蔵

『冨嶽三十六景・神奈川沖浪 裏』葛飾北斎筆 江戸時代 19世紀 東京国立博物館蔵 展示期間:7月24日〜8月19日

こちらの展示では、葛飾北斎の浮世絵『冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏』の波は
どのくらい大きかったのか? ということを体験できます。
高さ約7.5メートルの特大スクリーンに、画中の人物が原寸大になるように
『冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏』を拡大映像化するそう。これは迫力ありそうですね。

ザパーンドプーン北斎 会場イメージ

ザパーンドプーン北斎 会場イメージ

お次は菱川師宣の『見返り美人図』になりきれる展示
「見返らなくてもほぼ美人」。

見返らなくてもほぼ美人 会場イメージ

見返らなくてもほぼ美人 会場イメージ

美人はなぜ振り返っているのか、その前後のストーリーを想像しながら
自分でポーズをきめてみる、体験展示です。

絵の前でポーズをとると、センサーが顔や手足の位置を感知し、
その動きに合わせて画面の中の美人がポーズをとります。

そのほか、岩佐又兵衛の『洛中洛外図屏風 舟木本』や
歌川広重の『名所江戸百景・大はしあたけの夕立』を体験できる展示があります。

本展を見た後は、ぜひ本館展示室、平成館特別展会場へ。
こちらではびじゅチューン!で取り上げられた作品を展示します。
(作品によって展示期間が異なります。くわしくはこちらをご確認ください)

また、4月24日(火)~6月24日(日)は
特集『和物茶碗の世界-美濃、樂、京焼、唐津、高取』を
7月3日(火)~9月2日(日)は特別展『縄文―1万年の美の鼓動』を開催します。
日本をはじめ東洋のさまざまな美術を
紹介しているトーハクへ、ぜひお出かけになってみて下さい。

東京国立博物館 本館エントランス

東京国立博物館 本館エントランス

information

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親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館

開催日:2018年7月24日(火)〜9月9日(日)

時間:9:30〜17:00(金曜・土曜は〜21:00、日曜は〜18:00) ※入館は閉館の30分前まで。

会場:東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室

住所:東京都台東区上野公園13-9 

アクセス:東京国立博物館 JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分

観覧料:一般 620円(520円)/大学生 410円(310円)

※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。

※( )内は20名以上の団体料金

※子ども(高校生以下および満18歳未満)と一緒に来館した方(子ども1名につき同伴者2名まで)は団体料金。

※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。

※平成館にて同時期に開催の特別展〈縄文〉(7月3日~9月2日)は別料金。ただし中学生以下は無料

電話:03-5777-8600

休館日:月曜 ※8月13日(月)は開館

主催:東京国立博物館、NHK

協力:公益財団法人東芝国際交流財団

Web:東京国立博物館 びじゅチューン!

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