本日公開!「ンダモシタン小林」 に隠された謎とは? 宮崎県小林市の 移住促進PRムービー

宮崎県「小林市」が、移住促進をテーマ
にしたプロモーションムービー「ンダモシタン小林」を、
本日公開しました。動画はこちら

小林市は、宮崎県西部にある、人口4万6千人あまり、
総面積562.95平方キロメートルの小さなまち。
動画の主人公は、長いこと小林市に住んでいるフランス人です。
彼が小林市を歩き、豊かな自然やきれいな水、満点の星空、
食や人の温かさなどを紹介。
面積の約4分の3が森林だったり、星空日本一に5回も輝いたことが
あったり、ゆっくり動くトラクターで渋滞が起きたり。
小林市の「あるある」が詩的な映像とともに語られます。

トラクターで渋滞

主人公のフランス人男性と会話をしているおばあちゃん。なんとその年齢は93歳。

この動画の企画を手がけたのは、電通CDCの越智一仁氏と
電通九州のCMプランナー、村田俊平氏。
越智氏は、小林市出身のクリエーティブディレクター/
コミュニケーションプランナーということで、
「地元に恩返しをしたい」という思いで作られたのだそう。

ところで、この動画にはあるヒミツが隠されています。

夫の説得

家族という、最大の協力者にして一番のハードル

新しいことを始めるとき、超えなければならない一番のハードル。
それは、夫を説得することだ。
エコビレッジづくりに家族の協力は欠かせない。
昨年くらいから、こんな場所ができたらいいなあというわたしの考えは話してあって、
まあ、ゆくゆくはいいんじゃない? という反応だった。
この「ゆくゆくは」という話が、いきなり現実味を帯びてきた事件のひとつが、
この連載を始めたことだった(自分を追い込み、本格始動!)。

あるとき、わが家の荷物置き場になっている2階をリノベーションして、
ゲストを迎えられる場所にしたいと話したことがあった。
「この家には、お金をかけてもしかたない。2階に人なんか住めない!」
想像通りの反応。
このリノベーションが、みんなで暮らすという
エコビレッジづくりの第一歩(連載のネタにもなるしね)と考えていたが、
それを話すのも早計と思わせるほどのかたくなさだった。
こんなときは、たいてい時間を置くのが吉と出るが、家族の了解も得られないまま、
エコビレッジづくり奮闘記の連載をやっていいのか? と不安もよぎる。
なので、夫の機嫌のよいときを見計らって、
「マガジンハウスの『コロカル』というサイトで、
北海道のことを書く連載が決まったよ」とだけ、伝えておいた。

エコビレッジづくりの土地を探し中。山を買っちゃう?

もともとアパートで4棟に分かれていたところに住んでいる。2階に行くのは外階段なのでゲストハウス向き。ただし、床はビー玉が転がるほど傾いている。

さて、ではどうやって説得する?
そんなことを考えていたとき、わが家に東京から友人がやってきた。
夫が東京で大学浪人をしている頃からのつきあいで、久々の再会に上機嫌!
そして、このあたりを案内する車中で、「これからやりたいこと」の話になった。
「エコビレッジをつくりたいと思っているんだ。目標は東京オリンピック前まで!」
そんな話の勢いで、
「でも、もっと早まるかも。
だって、『コロカル』というサイトでエコビレッジづくりの連載も始めるの!!」
車は、岩見沢から長沼へと向かうまっすぐな道を疾走する。
さわやかな風が吹き抜けるなかを運転する夫は無反応だった。

なかなか手ごわい相手……。

夏休み、自然のなかで思いっきり遊ぶ

山道を抜けて、滝で水遊び

暑い暑いと言っていた今年の夏ももう終わりなんだなと感じるここ数日。
お盆が過ぎ、ひと雨ごとに空気が冷やされ、緑だった田んぼも
いつしか黄色に変わり始め、あちこちで稲刈りが始まっています。

それにしても今年の夏は暑かった。
毎年言っているような気もしますが(笑)。
7月後半から8月上旬にかけてはほとんど雨もふらず、毎日毎日まさにカンカン照り!
そんな暑いお休みの日、家にいても暑いしこれは水浴びにいくしかないと、
ずっと気になっていた〈鳴滝(なるたき)〉に行くことに。

ずっと行きたかった鳴滝。小豆島にこんな滝があるなんてちょっと前まで知らなかった。

滝のすぐ横には鳴滝山の不動明王像。

鳴滝は、小豆島の北側の小海(おみ)地区にある滝。
小豆島って小さな日本みたいで、島の南側にお店や観光地が集まっていて、
北側には小さな集落が点々とあります。
太平洋側と日本海側といった感じ。
ちなみに私たちが暮らしているのは、島の真ん中の肥土山(ひとやま)という場所。
あまり北側に行くことがないのですが、久しぶりに北側の海岸線を走ると、
いつもと違う雰囲気でなんだかすごく遠くに来た気持ちになります。
緑と青が濃くて、そこに家や小さな商店がぽつぽつとあって。

小海もそんな集落のひとつ。
海岸線の道から山道へ入っていきます。
途中、野生の猿とすれ違ったりしながら、登ること約10分。
あっというまに集落を見下ろす山の上へ。

車で少し登ると、集落と海を見下ろす山の上に。

こんなところに滝があるのかなぁと思いつつ、
車を降りて森のなかのトンネルを歩いて行くと、水発見!

森のなかのトンネルを歩いて行く。

トンネルの先には川が。

森のようちえんの日々

自分の目で見つけて、採って、食べる

5月から、娘が森のようちえんに通う日々が始まった。

毎日の持ち物は、お弁当、水筒、着替え、バンダナ、熊鈴とホイッスル。
服装は、1年を通して長袖、長ズボン、帽子、長靴。
蛇や蜂などの虫から身を守るためだ。

入園グッズの熊鈴、ホイッスル、バンダナ。バンダナは帽子、包帯、タオル代わりにもなる。

集合場所は、宿場町のまち並みを残す〈智頭宿〉の通り沿い、
以前は醤油屋さんがあった空き地。
ここから園バスに乗り、その日に活動するフィールドに向かう。

9時前後にゆるゆると皆が集まり始め、バスが出発する
9時半頃までの間もまた、子どもたちのおたのしみ時間。
初夏、クサイチゴの季節は、皆、登園するなり、
赤くなったばかりのイチゴを競うように採って食べ、用水路では、
サワガニや蛙、カワニナ(蛍の幼虫の餌になる巻貝)などを見つけるのに夢中。
草むらでは、バッタやてんとう虫、ダンゴムシを捕まえたり、
野花をつんで花束をつくったり。
梅雨に入るとカタツムリ、またオニヤンマのヤゴなども見つけられて、
まちなかの空き地という限られた空間の中にも、自然の生き物たちがいっぱいだ。

クサイチゴの赤い実を必死で探す子どもたち。

カニやカエル、カワニナなどを探すため、用水路に入りびたり。

用水路でみつけた小さなサワガニ。

石垣に登ってカタツムリを捕まえたところ。

入園して間もない5月、娘がお山から藤の花を持ち帰ってきた。
その頃は、山のあちこちを藤が美しく彩っていて、
「花を天ぷらにするとおいしい」という話を聞き、
食べてみたいなぁと思っていたところだった。
さっそくその日の晩ごはんに、天ぷらにしていただいた。
食感はサクサク、ひらひら、食べたときにほんのり藤の香りがひろがった。

娘が山から持ち帰った藤の花。

梶井基次郎「檸檬」でおなじみ、 「丸善 京都本店」がカフェ併設 の大型書店として復活!

明治5年にその歴史が始まった、書店「丸善」の京都支店(丸屋善吉店)。
明治40年、三条通麩屋町にオープンした「丸善」は、
梶井基次郎の小説『檸檬』の舞台として知られるところ。
主人公が、近くの八百屋で買ったレモンを丸善で並ぶ画集の上に
そっと置き、爆弾に見立てるというクライマックスに
登場しました。

丸善はその後、河原町通蛸薬師に移転し、
2005年、時代の波とともに惜しまれながら閉店しました。
閉店に際しては、積み上げられた本の上に、
レモンを乗せた絵柄の記念スタンプを設置。
小説「檸檬」の文庫本を購入される方も多く、
異例の1000冊の追加発注を行ったのだそう。
また、小説さながらに、店内にレモンをそっと置いて行く方も
いたのだそうです。

復活の「丸善 京都本店」

そんな歴史ある「丸善 京都本店」が2015年8月21日(金)、
10年の時を経て復活!
豊富な和書の品揃えに加え、カフェ・洋書・文具にも力を入れた店舗になります。
復活に際しては、店内にレモンを置くカゴを設置し、
新たなデザインの記念スタンプもご用意。
また、四条河原町の京都髙島屋地階の「八百一」および
「フルーツショップホソカワ」では、レモンのそばに、
丸善とレモンについてのPOPを設置。
「丸善にレモンを置きに行こう!」と呼びかけています。
小説『檸檬』の中で主人公がレモンを購入した
「八百卯」は2009年に閉店してしまったのだそう。

丸善 京都本店オリジナル「檸檬ノヲト」など、限定のオリジナルグッズも

また復活に際しては、グランドオープン記念キャンペーンとして、
「開店記念おすすめ文具セット」の販売や、
購入者様に数量限定でオリジナル文具のプレゼントもあります。

尾道の離島にある、芸術拠点 「ART BASE百島」に迫る! 「広島県移住促進セミナー」開催

広島県尾道市、
瀬戸内海のほぼ中央に位置する「百島(ももしま)」。
周囲約11㎞の小さな離島で、みかんやアサリ、野菜がたくさん採れる、
自然環境に恵まれた豊かな島です。

「ART BASE百島」での展示風景(参考画像)

ここに、閉校になった旧中学校の校舎を再利用した
私設のアートセンター「ART BASE百島」があります。
「犬島アートプロジェクト」を手がけた現代美術作家の柳幸典と恊働者達による、
芸術活動を通して離島の創造的な活性化を目指すこころみです。
「ART BASE百島」は2011年にオープン。
離島にありながら、一流美術館に所蔵されているレベルの
アート作品を見ることができる展示のほか、
食事も提供されるギャラリー・カフェを併設している、
複合的な施設になっています。

「ART BASE百島」での展示風景(参考画像)

大橋実咲さん

この「ART BASE百島」のマネージャー、
大橋実咲さんが、2015年8月21日(金) に
東京・銀座の「広島ブランドショップTAU」で開催される、
広島県主催のセミナー「HIROBIROひろしまinトーキョーvol.5」に出演します。
大橋さんは、ART BASEの設立と同時に京都から百島に移住。
現地では、ART BASEの運営はもとより、空き家の掘り起しや
地域行事の復活など、地域住民と一緒になった活動を進めています。
セミナーでは、大橋さんのほか、島の住民団体の代表者、在京の支援者をゲストに迎え、
百島の魅力と将来構想、求めている人材について語られるのだそう。

真夏の女木島で、食と音楽のイベントEATBEAT!

料理を見る、食べる、そして“聞く”

去年小豆島でも開催された、食 × 音楽のライブパフォーマンスイベント〈EATBEAT!〉。
8月上旬の暑い暑い日曜日、小豆島と同じく瀬戸内海に浮かぶ島、
女木(めぎ)島で開催されました。

女木島は、高松港から赤と白のかわいいフェリー〈めおん号〉で20分ほどで行ける島。
小豆島からは高松で船を乗り継いで行きます。
高松港について船を乗り換えようとしたらすごい行列が!
何事かと思い近づいてみると、なんと女木島行きの
フェリーのチケット売り場に列ができていました。
浮き輪を持っていたり、見るからに海水浴に行く感じの人々。
あとから聞いてわかったのですが、この時期女木島は海水浴客でとても賑わうそうです。

高松、女木島、男木島をつなぐめおん号。

海水浴客でいっぱいのフェリー。通路まで人が溢れてました。

ザ・夏! 女木島のビーチ。

なんとかフェリーに乗れ、いざ女木島へ。
海水浴客にまぎれて、今回のEATBEAT! の会場であるBeach Apartへ。
その名の通り、会場の目の前はビーチ!
抜群のロケーションで、イベントスタートです。

今回のEATBEAT! の会場は、女木島のBeach Apart。目の前が海!

テラスに腰かけて、海を見ながら過ごせる場所。

クラフトビールやおいしい飲み物を出してくれたのは、高松のBotanical Beverage Worksさん。

EATBEAT! は、料理を見る、食べるに加えて“聞く”を楽しむイベント。
料理開拓人の堀田裕介さんが調理する音を、
チョークボーイとしても有名な音楽家のヘンリーワークさんが収集し、
その音でつくりあげた音楽を楽しみながら料理も楽しむ、そんなイベント。
食材を切る音、野菜をかじる音、スープをすする音、飲み物を注ぐ音、
食に関するひとつひとつの音をこんなにも意識したのは初めてでした。

EATBEAT! のふたり。EAT担当の堀田裕介さん(写真左)とBEAT担当のヘンリーワークさん(写真右)。

コリンキー(かぼちゃ)を切る音を収集中。

集めた音でひとつの音楽をつくっていきます。

山、買っちゃう!?

北海道でわたしができること

「あの、山の購入を考えているんですけど……」
一瞬電話をためらったけれど、躊躇していたら先延ばしになる。
そう思って勢いで電話したのは、道内森林組合連合会だ。
この連合会では、森林の管理や保全とともに森林売買の紹介なども行っているという。
電話に出たのは、やさしそうな声の担当者だった。
山親爺のような人が出たらどうしようと内心ドキドキしていたので、
ホッとしつつ、山の購入について相談したいとたどたどしく話すと、
あっさりと会う約束を取りつけることができた。
すぐに土地の紹介ができるわけではなさそうだが、
よい情報があれば知らせてくれるという。
1週間後に訪ねることになった。

こんなふうに土地を探しはじめたのが、2015年6月のことだった。
春に会社を辞め、いよいよ目標に向かって本格的な活動がスタートした。
その目標とは、北海道にエコビレッジをつくること。
そしてこの連載では、エコビレッジができるまでの道のりを紹介していきたい。
まず、第1回目では、なぜエコビレッジをつくろうと思ったか、
そのきっかけについて語ってみようと思う。

わたしが東京から北海道に移住したのは4年前のことになる。
東京の出版社で編集者として働いていたが、東日本大震災をきっかけに、
夫の実家がある北海道岩見沢市へ2011年の夏に移住した。
ラッキーだったのは、これまでと同じように出版社に在籍しつつ、
北海道で在宅勤務をするというスタイルを会社が認めてくれたことだった。
月に1回東京で打ち合わせをして、北海道で仕事をする生活。仕事仲間からは、
在宅勤務をうらやむ声もあったが(確かに子育てには最高の環境だけれども!)、
移住から2年が経とうとする頃から、「これは長く続けるのは難しそうだな」
そんな不自然さを、1年、2年と月日が流れるうちに感じるようになった。

それは、地元の人と関わりをもたず、東京でない場所で、
ただ単に東京の仕事をしているという一方通行のような感覚と、
スカイプ会議はするけれど会社のスタッフと密に連携がとれない、
1枚フィルターがかかっているような感覚があったからだ。
こうした心のアンバランスな状態が続き、移住してから3年が経つ頃には、
「自分がなぜ北海道に来たのか?」という疑問がふつふつとわいてくるようになった。
「北海道で自分ができることってなんだろう?」

これまで手がけた雑誌や書籍。在宅勤務してからも年に12冊ほど本をつくり続けてきた。

もちろん、こんな疑問にすぐに答えは見つからないとは思うが、
そのとき考えてみたのは、まず
「この地に来たからこそできたこと」を挙げてみることだった。

若手クリエイターは家賃0円! 360°にクリエイターがいる 住まい「360&365creators」

石川県金沢市の郊外にあるマンションにて、
若手クリエイターへ0円の住まいを提供する
「360&365creators(サンロクゼロ・サン ロクゴ クリエイターズ)」
というプロジェクトがはじまります。

これは、学生を中心とした若手クリエイターに
0円で住まいを提供する代わりに、
金沢の企業から0円でデザインの仕事を引き受けてもらうというもの。
学生はクリエイターとして成長し、企業はデザインのクオリティ向上が望めます。

デザイン料0円となったら、依頼が集中してしまうのでは?と心配になりますが、
デザイン換算費が本来の家賃を超える場合は、差額を支払ってもらえるそう。

このプロジェクトが目指すのは、
360°にクリエイターがいる住まいをつくることと、
クリエイターが365日クリエイターでいられる空間をつくること。

ここに暮らすクリエイターたちがお互いを高め合い、
クライアントからの依頼を通じて
一緒に成長していけるコミュニティを築いていきたいのだとか。

兵庫県豊岡市の移住者に リアルな声を聞く参加型プログラム 「ヒアリングジャーニー」が この秋開催!

「コロカル」は、株式会社博報堂、
移住をテーマにしたウェブマガジン「雛形」(株式会社オズマピーアール)との3社で、
地域創生に関わる活動の企画・運営を支援する共同プログラム
「地域エディットプランディング」の提供を開始しました。
その第1弾として、兵庫県豊岡市移住戦略プロジェクト
〈TOYOOCOME!(トヨオカム!)〉がスタート。
かばんやコウノトリ、城崎温泉、神鍋高原などで知られる兵庫県豊岡市。
豊岡・城崎・出石・竹野・日高・但東の6地域の合併でできた
兵庫で一番面積の大きな市です。

先日、豊岡市内で100羽目の野生のコウノトリのヒナが誕生しました。

〈TOYOOCOME!〉では、
“自分らしい暮らし”や“都会とは違った環境”を求める、
さまざまな世代の移住者を増やすことが目標。
そのために豊岡市をどうアピールすべきか、何が豊岡市のアピールポイントになるか。
地域住民のウチの視点と、「地域エディットプランディングチーム」のソトの視点の、
双方から豊岡市の魅力を発掘します。

8月8日(土)、地元の高校生を含む豊岡市民、豊岡へ移住してきた人々とともに行った「コア価値発見ワークショップ」の様子。豊岡市と「地域エディットプランディング」が主宰。

和菓子の寺子屋、オリジナルどら焼きをつくる

素材を見て触ってつくる、食のワークショップ

うちの娘の最近の愛読書は、ドラえもん。
暇さえあればドラえもんを読んでいて、
「“もしもボックス”があったらドラえもんがいる世界にしてほしいなぁ」
「“あべこべクリーム”があったら、お父さんがお母さんで、お母さんがお父さんだね」
とか道具の話をよくしてます。

そんないろは(娘)にピッタリのワークショップ
「和菓子の寺子屋 第1回 オリジナルどら焼きをつくってみよう!」
が開催されると聞いて参加してきました。

企画をされたのは、〈ポンカフェ〉さん。
ポンカフェは、小豆島の蒲生(かも)地区にあるカフェ。
1年ほど前にオープンし、この4月からは店長さんが替わり、
寺子屋カフェとしてリニューアルオープン。
カフェと子どもたちに勉強を教える寺子屋を同じ場所で開いています。

今年の4月にリニューアルオープンしたポンカフェ。

今回開催されたワークショップの先生、ひふみ堂のおふたり(写真左、中)とポンカフェ店長の幸崎誠司さん(写真右)。

そんなポンカフェで開かれた第1回目の子ども向け食のワークショップ。
先生は、京都で和菓子づくりをされている〈ひふみ堂〉のおふたりです。

どら焼きづくりを始める前に、まずは素材のクイズから。
机の上には、粉やら豆やらこれなんだろうという素材がずらり。
これなんだ? と聞かれると私たち大人でさえ、ちょっと考えてしまいます。
大豆、小豆、黒豆、白いんげん豆……。
こうやって素材を並べて、見てみる、触ってみる機会って
大事だなとあらためて思いました。

子どもたちは和菓子の素材に興味津々。

ずらっと並んだお豆や粉。大人でもこのお豆が何なのかわからなかったり……。

豆の本で勉強。あらためてこういう本を読むとおもしろい。

水に溶かしたわらび粉を触る子どもたち。

『土祭 2015』 益子の風土を受け継ぎ、 新たな祭りをつくる この土地で生きることの祭り

9月13日(日)〜28日(月)、
栃木県益子町にて「土祭(ひじさい)」が開催されます。
益子は関東平野の北東、八溝山地の南端に位置する、
農業と焼きもののまち。
縄文・弥生期の住居跡が残り、
民藝運動の拠点となった土地でもあります。

土祭は、そんな古代より人のいとなみが重ねられてきたまち、益子で
9月の新月から月が満ちる、15日間のあいだに開催されるお祭り。
「土祭」という名は、古代の土や泥の呼び方のひとつ
「ヒジ・ヒヂ」に由来しているそう。
第1回土祭の総合プロデューサーであった故・馬場浩史さんと
旧知の文筆家・武田好史さんの発案によって名づけられました。

今年は環境デザイナーの廣瀬俊介さんを土祭風土形成ディレクターに迎え、
地域の60代から80代の方からお話を聞くなど、
さまざまな角度からリサーチを行い、
町づくり・地域づくりにつながる祭りを構想していくそう。
「この土地で生きることの祭り」をテーマに、
44人の作家による展示や、陶器や農産物などが並ぶ市場、
演劇、映像上映、演奏会、トークショー、ワークショップなどが開催されます。

展示の見どころは、旧濱田庄司邸で開催される展示「益子の原土を継ぐ」。
益子で採れる原土を用いて、
陶芸家・染織家・日本画家・左官、計24名が新しい表現に挑戦します。
民藝運動の創始者のひとり、
濱田庄司さんが暮らした茅葺の邸宅もゆっくり見たい!

名古屋の港まちでアーティスト たちのモーニングイベント開催 「たとえば、いつもより 早く起きて港街でモーニングを 食べてみるとする。」

愛知県の名古屋市といえば、
喫茶店文化が盛んなところ。
自宅の応接室のように近所の喫茶店を使う
「喫茶店文化」と、あふれるサービス精神から生まれたのが、
朝の時間にドリンクを頼むと、ゆで卵やトースト、サラダなどが
ついてくる「モーニング」サービスです。

そんな名古屋で、モーニングイベント
たとえば、いつもより早く起きて港街でモーニングを
食べてみるとする。
」が開催されます。
メインアーティストは、アーティストユニット「LPACK」(エルパック)。
彼らは、道具を詰め込んだバックパックひとつを抱えて
日本のさまざまな場所に出向き、
各地で「コーヒーのある風景」を作り出す二人組。
会場は、名古屋市の名港にある、
かつての文具店をリノベーションした
「Minatomachi POTLUCK BUILDING(みなとまちポットラックビル)」と、
かつて多くの人で賑わった旧・喫茶店「キャビン」。
個性的な会場で、楽しい朝が過ごせそう。

《Mirrored mirages》2014
C Tetsuro Kano Courtesy of the artist and YUKA TSURUNO GALLERY

イベントでは、LPACKと、愛知県立美術館で開催される展覧会「芸術植物園」に
出展する作家がコラボします。
参加する作家は3組。
既成品や種子・果実などの植物を使って、
庭園のような風景をつくり出す狩野哲郎さん。
蜜蝋や樹脂などで描いた絵画作品や、
押し花のような水彩ドローイングの切り絵などを手がける
美術作家、今村文さん。
図鑑や雑誌の切り抜きでつくった無数の植物や蝶の
インスタレーション作品で知られる、渡辺英司さん。
いったいどんなモーニングになるんでしょうか?

新生活のはじまり

自然豊かな場所で子育てをしたい

主婦、ときどき歌うたい。
いまの自分をひと言でいえば、こんな感じかな? 
いたって平凡な生活を営むわたしに、連載のお話をいただいたときは、
正直自信がなく迷ったけれど、
「普通の読者と同じくらいの目線で、日常を綴ってほしい」というリクエストに、
思い切って引き受けてみることにした。
4歳の娘、1歳の息子、そして夫とともに始めた鳥取・智頭町での田舎暮らし。
出会った人々や、自然とともに暮らしながら、家族で成長していきたい。
そんなわたしたちの、これからの日々を伝えていきたいと思う。

10年近く前、東京に住んでいた頃。
いつだったか、地方を電車で移動しているときに、車窓から見える里山の風景に
「日本の景色って美しいなぁ」と心から思った瞬間があった。
以前はひとり旅というと海外が多かったが、
それから日本の地方をじっくり旅してみたくなり、
九州の友人の家に居候しながら数か月間田舎暮らしを体験したりして、
いつしか「東京を離れて、地方で暮らしたい」と思うようになっていた。
生まれ育ったのは横浜の住宅地だったけれど、その頃は自然もたくさん残っていて、
毎日、近所の裏山に出かけていっては雑木林のなかで遊んでいた。
それが一番、自分のなかに残る楽しい記憶だったからかもしれない。

結婚してからもその思いは変わらず、子どもができてからは、
自然が豊かな場所で子育てをしたい、という思いも加わった。
夫も東京生まれ、東京育ちだったが、やはり同じ気持ちを持っていて、
勤めていた会社に地方への異動願いを出したのが2年前。
初めて関東を離れ、広島の尾道へ家族で引っ越した。
そしてこの春、夫の転職を機に、
ここ鳥取県八頭郡智頭町に移住することになったのである。

智頭の美しい里山の風景。

智頭は鳥取県の南東部、鳥取市内からは車で30分ほどの、岡山県と接する山あいのまち。
面積の9割がおもに杉の山林で、「杉のまち」としても知られている。
移住する前、智頭に初めて家族で来た日のことは忘れない。
2月末、まだ雪も残っていて、冷たく透きとおった空気のおいしさと、
山から流れてくる川の水のきれいさに驚いた。
川沿いには田んぼや畑、ところどころに古い民家があり、
絵に描いたようなのどかな田舎の風景が広がっていた。

4月末、引っ越しの日は夜遅くに智頭に到着した。
夜空には、ここ何年も見たことがないようなたくさんの星。
朝、目覚めると、窓から流れ込んでくる澄んだ空気に、
引っ越しの疲れがすーっとどこかへ消えていくような感じがした。

第17話・グレアムさん、 里帰りスペシャル。 猫が行方不明!

第17話
グレアムさん、里帰りスペシャル。
猫が行方不明!

夏本番ですね! 
グレアムさんはただいまスコットランドに里帰り中。
そこでこの連載でもお馴染みのお友達、
ストリート哲学者のマークさんが
グレアムさんの留守を守っています。
ところがグレアムさんの黒猫ちゃんが行方不明になってしまって…。 
今回は夏休みスペシャル、大増量のボリュームでお届けします。

見たい、食べたい、会いたい、 小豆島に行きたくなる写真展

自分たちで写真展をつくっていく

小豆島カメラとして、友人たちと島の写真を撮り始めて1年半。
ほぼ毎日オリンパスのミラーレス一眼カメラを持ち歩き、
たくさんの撮りたくなるシーンに出会い、数えきれない枚数の写真を撮ってきました。
そして2年目の夏、今年も写真展を開催します。
会場は、神戸と小豆島と高松を結ぶジャンボフェリーの船内です。

神戸〜小豆島〜高松を結ぶジャンボフェリー船内で今年も小豆島カメラの写真展を開催。

今年もたくさんの人に小豆島のことを知ってもらうために写真展をしよう!
旅のガイド本に載っているような美しい景色の小豆島の写真ももちろんいいんだけど、
それだけじゃなくてもう一歩深く小豆島を味わってもらえるような写真。
そんな写真を展示したいねと始まった写真展の企画。

去年の夏よりももっとたくさんの写真を展示したいね。
写真を見てその場所に行けるような仕組みにしたいね。
写真と合わせて地図も展示しようか。
いろいろと話し合いました。

この展示にむけて、フォトギャラリー〈POETIC SCAPE〉の柿島貴志さんに
島に来ていただいて、展示の仕方に関する講座も開いていただきました。
どんな額装にするか、どんなレイアウトにするか、
そもそもどんな目的で写真展をするのか。
考えること、決めることがてんこ盛りで、さてどうしたものかと……。

柿島先生の写真展&額装講座。

写真のマットと額縁の組み合わせの勉強。難しい……。

自分たちの写真に実際にあわせて雰囲気をみてみる。

お野菜を食べてくれる人に直接届ける

野菜を介して人とつながっていく

小豆島で野菜を作り始めて2年半。
まだまだわからないことだらけ。

どうして葉っぱが枯れてしまうんだろう。
どのタイミングで収穫したらいいんだろう。
なんで発芽しないんだろう。

栽培だけでも毎日毎日そんなことばかり。
疑問に思っては、本やネットで調べて、やってみて……その連続です。

そんな風に育てたお野菜を、どうやって食べてくれる人に届けるか、
どうやって販売するか。
それもまだまだ試行錯誤中です。

お野菜を段ボールにつめて旬野菜セットとして配送したり、
島内のレストランやカフェに配達に行ったり。
定期的に毎週、隔週でお野菜をお送りしたり。
少しずつですがお野菜のお届け先が増えてきてとてもうれしいのですが、
何種類ものお野菜を収穫して選別して梱包してという作業は
とても手間がかかるので、このまま進めていけばいいのか、
もっとやり方を考えたほうがいいのか、日々考えながら作業。

配送や配達以外に、マルシェなどでお野菜を販売することもあります。
先日、高松にある〈まちのシューレ963〉というお店で行われた
マルシェにも参加してきました。
まちのシューレ963は、地元香川県や四国のものを中心にした
食材、生活雑貨などを販売するライフスタイルショップ。
香川で暮らすようになり、私たちも何度も訪れているお店です。

マルシェでお野菜とオリジナルのポン酢を販売。

まちのシューレ963さんの緑がいっぱいの庭。パン屋さんやかき氷屋さんなど。

「いらっしゃいませー、小豆島で育てたお野菜です」
と声を出しながら、最初は毎回緊張(笑)。
少しずつその場の雰囲気に慣れてくると、
ようやくお野菜を売ることが楽しくなってきます。

夏色の小豆島

身の回りにあるいろいろな色

小豆島で暮らしていると、色の美しさにはっとさせられるときがよくあります。
空の色、山の色、海の色、そしてお野菜の色も。
暮らしのなかに、美しい色があふれている感じです。

今年は梅雨らしい梅雨で、雨か曇りの日が続いた6月、7月。
毎日どんよりとした空に覆われていました。
ようやく夏の暑さが来たなぁと感じたのが、7月も10日ほど過ぎたあたり。
あっという間に空気が変わり、
照りつける太陽、青すぎるほどの空、そんな太陽と空の下、
汗が止まらない農作業、来ました、夏!

ようやく来た夏! 海へふらりと散歩。

瀬戸内海の穏やかな海で、シーカヤック。

この夏の陽射しとからっと乾いた空気がつくり出す風景の色はほんとに美しい。
落ち着いた和の色も好きですが、コントラストが高く鮮やかな夏の色はワクワクする。
私が大好きな夏の色は青と緑。

透き通るような午前中の空の青色。
まだ穂をつけていない若い稲の黄緑色。
風景の後ろのほうにいつもある山の深い緑色。
畑で育つ野菜たちの元気な緑色。

わさわさーっとした畑の緑と透き通るような空の青。

夏の鮮やかな色はほんとに元気になる。

今年もタープ登場。この日はほんとに空が青い日でした。

第16話・ 髪が伸びたらどうする? 塩屋の床屋コレクション

第16話
髪が伸びたらどうする?
塩屋の床屋コレクション

ついついサボってしまいがちな散髪。
しかし伸び放題のグレアムさんの髪も限界、
そろそろ床屋さんに行かねばです。
塩屋はちいさなまちですが、
実は数多くの床屋さんがしのぎを削っているんですよ。
今週は、知られざる塩屋の床屋事情について!

カメラを通してマチを見る

カメラを手に、歩きながら見えてくるもの

カメラとのつき合いは、かれこれ20年くらいになります。

高校時代はもっぱら使い捨てカメラ。
風景や食べ物を撮るというよりも、友だちや自分をとにかく撮ってました。
大学生になって一眼レフを使うように。
もちろん当時はフィルム。
建築の勉強をしていたので、自分のつくった模型を撮影したり、建物を撮影したり。
カメラのプログラムモードでただただ撮ってました。

自分なりに少し写真のことを勉強したのは、いろは(娘)が生まれた頃。
好きなブログがあって、この人みたいな写真を撮りたいなぁという思いから、
カメラのこと、レンズのこと、絞りや明るさのこと、
そんな基本的なことを本を読んで勉強。
デジタル一眼を購入し、その頃から写真を撮ることがぐっと楽しくなり、
家族の姿や旅先の風景などを撮り続けてました。

そしていま、小豆島で暮らすようになってからはもっと写真が身近になり、
毎日のように自分たちの暮らしや島の風景を撮影。
いつか写真に関わることを仕事としてやりたいなぁと思っていましたが、
いまは写真は自分たちの仕事にとってなくてはならない武器だし、
小豆島カメラとして友人たちと島での暮らしを撮影&発信する活動もしています。

毎日のように撮影している島の風景。

小豆島カメラとして友人たちと活動。1日1枚、小豆島の写真を公開しています。

先日、その小豆島カメラの活動を支援してくださっている
オリンパスさん主催の1日撮影講座が小豆島で開催されました。
島での初の撮影講座、今回は土庄港近くの
〈迷路のまち〉というエリアを歩きながら撮影。
島の有名な観光地〈エンジェルロード〉、
それから双子浦という高台にある〈富岡八幡宮〉まで歩いてまわりました。

小豆島で第1回目となるオリンパスさん主催の1日撮影講座。まずはルートの確認。

今回の撮影講座は、土庄港近くにある〈迷路のまち〉エリアを中心に開催。

故郷の西伊豆で、 かき氷屋さんを開店。 よしもとばなな原作、 菊池亜希子主演映画「海のふた」

都会の暮らしを離れて、故郷に帰る。
それは苦い挫折や忘れたい失敗ではなく、次への一歩を踏みだすこと。
よしもとばななさんの原作を豊島圭介さんが監督した映画『海のふた』は、
故郷の町で新しい生活を歩み始めたふたりの女性を描いています。

舞台は西伊豆の小さな町、土肥。
高速船に乗って、ひとりの女性がこの町に帰ってくるところから、映画は幕を開けます。
主人公・まりの帰郷の目的は、生まれ育った海のそばでかき氷のお店を始めること。
お店づくりをしていたある日、心に傷を抱えたはじめと出会い、
ともに暮らすことに。
夏が盛る頃にまりの店はようやく開店し、
それにつれてふたりの距離は少しずつ近づいていきます。

(c)2015 よしもとばなな/『海のふた』製作委員会

かき氷屋のメニューは、サトウキビからつくった糖みつと、みかん水の2つだけ。
夢に見た自分の店だから「自分がいいと思ったものしか出さない」とこだわるまりですが、
寂れてしまった町の現実はそんなに甘くはなく、苦労する日も少なくありません。
一方のはじめは少しずつ心の傷を癒し、笑顔さえ見せるようになっていきます。

そんな二人を静かに見守るように、
海は静かに水をたたえ、風は山の木々の間を吹きぬけていきます。
波、雨、朝の田んぼ、虫の鳴き声……自然が生む音の風景と、淡い光の世界。
ささやかな町に訪れる大きな出会いと再会、そして別れを描きながら、
映画はふたりの成長をたどっていきます。

(c)2015 よしもとばなな/『海のふた』製作委員会

まりを演じるのは菊池亜希子さん。
うれしいときのこぼれるような笑顔と、決意したときの怒ったように真剣な顔のギャップには、思わず見入ってしまいます。
物語の後半、「この町にいるから」と宣言する彼女には、
簡単ではない現実をちゃんと受け止め、それでも歩んでいくことを決めた強さが現れているようです。

大分・農家民宿「雲中坂」後編

お母さんが腕をふるいます

[ff_textlink_by_slug slug="tpc-foo-tasty-016"]前回[/ff_textlink_by_slug]に引き続き、大分県竹田市の農家民宿「雲中坂」よりお伝えします。
農家民宿とは、地元のご家庭が営む宿で、
農作業やこんにゃく作りなど、その土地ならではの体験ができるのが魅力。
私も山へ連れていってもらい、ぷりぷりの椎茸や、
ふっくらと柔らかいふきのとうをたくさん収穫させてもらいました。

今回の後編では、その食材を宿のお母さん羽田野あき子さんに料理していただきます。
では、お台所へとおじゃまします。

羽田野忠夫さん、あき子さんご夫婦。

母「さあて、何から作ろうかな~」

使い慣れた台所に立つお母さん、その後ろ姿はどこか頼もしい。

母「ふき味噌から作っちゃおうか」

はい。
トントントントン。
さすが民宿の台所を預かるお母さん、包丁の音がリズミカルで手早い。
あっという間にふきのとうがみじん切りになり、苦みをまとった青い香りが漂ってきた。

熱したフライパンに油を少し垂らし、ふきのとうを炒め始める。
少ししんなりしてきたところで、味噌を混ぜ合わせる。

母「ここにね、これを入れるんよ、卵」

卵?

母「これ入れると、冷めてもかたくならなくて、しっとりするんよ」

ほー、初めて知りましたそのコツ。
さっそく我が家でも試してみよう。

母「そうそう、これも作ろうか」

お母さんが取り出して見せてくれたのは、自家製の干し大根。
普段スーパーで見かける千切りではなく、輪切りにして干されたもの。

母「これ、じっくり煮たほうが美味しいから、先に作っちゃお」

油をひいた鍋で、まずは鶏肉を炒める。

大根はよく洗い、水気を絞って鍋に入れる。
軽く炒めたら、醤油、酒、みりん、水をひたひたの量まで入れ、しばらくコトコト煮る。

母「ストーブの上とかで放っておくと、ちょうどいいんよ」

と、お父さんお手製のストーブの上に鍋が置かれた。
煮汁が少なくなり、こっくりと馴染んできたら完成。

母「椎茸はどうする?」

テツ「お母さんは、どうやって食べるのが一番好きですか?」

母「うーんとー、やっぱし炭火で焼くんが美味しいよね~」

炭火と聞くだけで気持ちが上がる。

母「外で七輪出して焼こうか、ね」

さらに七輪とは、嬉々。

炭火と聞いて、気持ちが上がっている人がもうひとりいた。
お孫さんの勘太君、弱冠5歳。
バーナーを持ち出し、炭に向かって真剣に取り組み始めた。
その後、慣れた手つきでうちわを使いこなし、
あっという間に火を起こしてしまうのだからすごい。

テツ「勘太君、すごいね~、怖くないの?」

勘太「ぜんぜんこわないわ」

俺に任せとけ、といった感じでクールに決めている様子が可愛い。

父「小さい頃から何でもやらせとるからなぁ」

東京で暮らしている私からすると、こんな小さい子どもに
火の扱いをさせるなんて危ないと、つい任せることを避けてしまう。

父「火傷したってたいしたことにはならんから、これくらいのことでは」

はい、確かにそうですよね。

赤く火がともった七輪に網をかけ、その上に椎茸を並べていく。
しばらくすると、椎茸の表面がじわっと湿り、白く細い湯気が立ち始めた。
たまらん。

テツ「勘太君、もういい頃かなぁ」

こくりと男らしく頷く勘太君。

勘太「ばあちゃーん、焼けたー」

台所にいたお母さんが、焼け具合を見にきてくれた。

母「うん、いいやろ」

じゅわっとしたシズル感をまとっている椎茸、早く食べたい。

母「椎茸とふきのとう、天ぷらもしといたから」

こちらを誘うかのように、たくさんの天ぷらが大皿に盛られている。

母「熱いうちに食べようか」

はい!

美しい農村の伝統行事、肥土山の虫送り

300年続く行事に、今年もみんなで参加

小豆島に移り住んで2年と8か月が過ぎました。
この島で過ごす3回目の夏。
そして私たちにとって3回目の肥土山の「虫送り」の日が今年もやってきました。

虫送りは、火手(ほて)とよばれるたいまつに火を灯し、
田んぼのあぜ道をみんなで歩いて虫よけと豊作を祈願する行事。
映画『八日目の蝉』にも出てくるのですが、
小豆島といえばこれでしょ、と言ってもいいくらい美しくて神秘的な光景です。

毎年7月2日に開催される肥土山の虫送り。

火手を持って田んぼのあぜみちを列になって歩きます。

肥土山地区の虫送りは、毎年7月2日に行われます。
夏至から数えて11日目のこの日は「半夏生(はんげしょう)」にあたり、
毎年何曜日であろうとこの日に行われます。
今年は木曜日。
子どもたちは小学校から帰ってきて、夕方6時半、
虫送りのスタート地点である肥土山離宮八幡神社に集合します。

地元子ども会のみんなで火手づくり。

虫送り当日、火手を持って集合場所の八幡さんに急ぎます。

ちなみに、小豆島で虫送りが行われているのは、肥土山地区と中山地区の2か所。
中山地区では毎年7月の第1土曜日に行われます。

セソコマサユキさんの 『あたらしい離島旅行』 いろんな島の暮らしにふれる、 旅行ガイドが発売!

海があって、
山があって、
自然のそばに暮らしがある、離島。
今日はそんな島にあるすてきなお店を
たくさん載せた本をご紹介します。

著者は、沖縄に住む編集者・ライターのセソコマサユキさん。
2013年に「あたらしい沖縄旅行」という本を出版し、人気を博しました。
「あたらしい離島旅行」は、その第二弾です。
本に登場するのは、すべてセソコさん自らが足を運び、
取材・撮影まで行った八重山、宮古、瀬戸内、奄美、五島にある
32のカフェやパン屋さん、工房、宿など。

「あやふふぁみ」(八重山 波照間島)

「モジャのパン屋」(宮古 宮古島)

お店にたどり着くまでの道のりや
素朴で気さくなお店の方々とのふれあい、
島の暮らしにフォーカスをあてた紹介文もすてきです。

その中で紹介されているお店のひとつ、
瀬戸内海の大島にあるベーカリーカフェ「paysan」は、
当時東京に住んでいたセソコさんの目を
ローカルな暮らしに向かせてくれた、思い出深い店なのだそう。

波照間島 ニシ浜

「paysan」を訪れたのは、もう7年も前のこと。
煙突から煙を上げる店を訪れ、
オーナーの求光章さん・ゆう子さん夫妻の人柄や
焼きたての天然酵母パンのおいしさ、
何もかも手づくりの生活に感動し、
素朴な暮らしの中にある、新しい豊かさに気づきはじめたのだとか。

ページトップ写真:「ソトノマ」(五島列島 福江島)撮影 セソコマサユキ