文字に文字展、島で生まれる新たな文字!

島にまつわる文字のデザイン

「深夜特急のロゴを描いている人が移住してくるらしいよ」
学生の頃に読んだ小説『深夜特急』、その内容はもちろん
表紙のイメージもいまだにすごく記憶に残っています。
そんな方が小豆島に来るんだ、すごいなーと思っていたのが、かれこれ2年前くらい。

装丁家・グラフィックデザイナーである平野甲賀さんと奥さまの公子さんが
小豆島に移住されてきたのは1年半前。
何度かお会いする機会があり、話していてとてもおもしろくてすてきな方たちです。

その平野甲賀さんとフォントデザイナー鳥海修さん、ヨコカクさんによる展覧会
〈文字に文字展〉が、先日小豆島の醤油会館で開催されていました。
醤油会館は、醤油蔵が建ち並ぶ馬木(うまき)地区にある
コンクリート2階建ての建物で、瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、
イベントや小さな展示会が開催されるようになった場所。
静かにひっそりと建つ、でも存在感のある、そんな建物です。

小豆島・馬木地区にある醤油会館。昭和初期に建てられたそう。

裏は竹林になっていて、竹越しにみる醤油会館も美しい。

醤油会館エントランス。公子さん(写真右側)と一緒に。

小豆島ではおもしろそうな展覧会やアートイベントが頻繁に開催されています。
〈文字に文字展〉もそんな展覧会のひとつ。
これは行きそびれるわけにはいかない! と思い、とある日曜日に訪れました。

建物の中に入ると、そこには文字にまつわるさまざまな展示が!
まずは、甲賀さんの文字。
なんともいえないこの独特の文字。
幅90センチ、長さ115センチの阿波和紙に印刷された巨大な文字。
ひとつの文字にいろんな思いが込められているようで、
それを想像するのがとても楽しい。

文字にまつわるさまざまな展示がされていました。

平野甲賀さんの文字。ひとつひとつの字に見入ってしまう。

フォントデザイナー、ヨコカクさんが小豆島で集められた文字。

〈こうぜい〉というフォントと窓から見える竹林がいい雰囲気。

町屋を使ったイベント 「ササヤマルシェ」、 江戸時代の風情が残る 兵庫県篠山市で開催!

兵庫県の大体真ん中くらいに位置する篠山市。
江戸時代の風情が残る、情緒溢れる城下町です。
最近は古民家を活かしたお店も増えてきています。
この篠山を舞台に開催される、大人気の
マルシェイベント「ササヤマルシェ」が今年も開催!
2015年10月31日(土)より11月3日(火祝)にかけて、
丹波篠山地域や、京阪神、周辺地域の
作家さんや農家さん、お店やブランドなど
約130のお店が出店します。

風情のあるまちなみが魅力

今年出店されるのは、
新たに居を移し、来年篠山で開業する店舗や作家さんを中心に
篠山と縁のある人気セレクトショップBEAMS fennicaや
URBAN RESEARCH DOORSなどなど、、。

第20話・塩屋を ほのぼのサイクリング

第20話
塩屋をほのぼのサイクリング

神戸の塩屋で暮らすグレアムさんが、
自転車で散歩におでかけ。神戸は坂のおおいところ。
塩屋も坂がいっぱいあって、上り坂はちょっと大変。
でも丘の上からの眺めは最高なんだそう。
今週もすてきな出会いがあったみたいですよ。

地区運動会と秋まつり

地域の行事に参加するということ

お彼岸のころから10月にかけては、それまでの雨続きの日々から
うって変わって爽やかな晴天に恵まれる日が多かった。
朝晩はぐっと冷え込むようになり、早くもヒーターを使わなければ
「寒い!」と感じる日が増えてきた。

実りの秋は忙しい季節。
地域のイベントもなにかと多い。

秋晴れに恵まれた週末、住んでいる地区の大運動会があった。
運動会の前日、台所の窓から外を見ると、会場である隣の旧小学校に
こんなゲートができていて、微笑ましい気持ちに。

旧小学校の入口に設けられたゲート。

尾道に住んでいた頃も地域の運動会があったけど、
勝敗を競うというより、競技ごとに参加賞(日用品など)をもらいつつ
ゆるやかに楽しむという雰囲気だったので、そういう感じをイメージしていたところ……
意外に本気度が高くて驚いたのであった。

入場行進。集落ごとの旗や優勝旗がはためく。

長縄跳び。得点種目ではなかったけれど、皆真剣。

集落対抗だったが、若手の多い集落はやっぱり強い。
私たちの集落は、四十路の私でも若いほう……。
運動にまったく自信のないわたしは、
婦人会の着ぐるみリレーでまさかのアンカーになり
5位だったところを抜かれて最下位でゴール。
綱引きでも、非力さからまったく貢献できず、
申し訳ない気持ちになったのであった……。

近所のおじいちゃんに抱っこされながら観戦する息子。

小豆島のおいしいつながり カフェ〈タコのまくら〉

海風が気持ちいい、居心地のいいカフェ

ここ2、3年の間、小豆島では新しいカフェやパン屋、カレー屋さんなど
おいしいごはんを食べられるお店がぽつりぽつりとオープンしています。
日々新しいお店が開店し、既存のお店が閉店なんてことが当たり前の都会と比べたら、
その数は知れてますが、それでも人口が減りつつあるこの狭い島の中で、
ぽつぽつとでも新しいお店が生まれているのはすごいことだよなぁと思います。

オープンしたお店のなかには友人がオープンしたところも何軒かあります。
ちなみに私たちHOMEMAKERSがカフェをオープンしたのも1年半前。
狭い島の中ではお店の人同士が知り合いの場合も多く、お互いのお店を行ったり来たり。
そんなわけで、「小豆島のおいしいつながり」と題して、
最近小豆島にできた新しいお店を訪ねてみようと思います。

第1回目は、小豆島の池田地区にある、海の見えるカフェ〈タコのまくら〉さん。
海の見えるカフェというか、海が目の前にあるカフェというほうが
しっくりくるんじゃないかと思うくらい、もうほんとにすぐそこが海です。
海が見えない集落で暮らしている私にとって、
それだけでうらやましくて、行きたくなるカフェ。

カフェのすぐ目の前はきらきら光る瀬戸内海。

のどかーな雰囲気です。

仲間とともに約6年かけて古民家を改修したお店。

流木でつくられた看板。こういう感じがすごくいい。

タコのまくらは、シーカヤックや島歩きなどのガイドツアーをしている
自然舎(じねんしゃ)〉さんが営んでいます。
自然舎の代表、やまちゃん(山本貴道さん)は、島生まれ島育ち。
一度は島を離れ、奥多摩や小笠原諸島で
生物の調査・研究をしていたというおもしろい経歴の持ち主。
自然舎さんのことは、私は移住する前から知っていて、
島では気になるな~会いたいな~と思っている人と、
いつの間にか知り合いになっていくのですが、
やまちゃんともいつの間にか知り合いに。

そのやまちゃんが、自然舎のスタッフや仲間たちとともに
約6年をかけて改築した古民家カフェ。それがタコのまくら。
きっと島中のみんなからいつオープンするの? いつできるの? 
と何度も聞かれたと思いますが、ようやく2014年11月にオープンしました。

みんなで暮らすって、どういうこと?

シュタイナー哲学の学びの場へ

この夏の目標は、エコビレッジのようなコミュニティづくりを
すでに実践している先輩たちに会って、自分がつくりたい“村”の構想を
もっとハッキリさせていくことだった。
ということで、どーんと休みをとって(といっても10日間だけれど)、
向かった先は北海道の南西部の伊達市。
前回の連載では、洞爺湖にあるカフェ〈ちゃいはな〉の
渡部大輔さんの自給自足的な暮らしを紹介したが、
今回は伊達の〈ひびきの村〉での体験を綴っていきたい。

ひびきの村とは、ルドルフ・シュタイナーの哲学をさまざまな角度から学ぶ
〈ミカエルカレッジ〉という年間コースの講座を行い、
敷地内にはシェアハウスやゲストハウスも設けられた施設だ。
昨年、一度、ここを見学させてもらったことがあったが、
そのロケーションの美しさには、心底感動するものがあった。
小高い丘の上にメインホールが建ち、そのほかの建物が広々とした草原の中に点在する。
その奥には有珠山や昭和新山がそびえ、はるか遠くには海も見える。
ああー、こんな場所に、エコビレッジを建てられたら
どんなにすばらしいだろうと、しばしうっとり。
そのときは2時間ほどしか滞在できなかったこともあり、
今回ひびきの村のゲストハウスを10日間借りて、じっくりこの村を体験することにした。

〈ひびきの村〉の敷地は本当に広い。小高い丘の中心に立つのがメインホール。そのほか、ファームやキャンプ場、林を散策できる遊歩道などもある。

メインホールに向かって左に目を向けると、幼児保育の場〈フォレストベイ・ナーサリースクール〉がある。その奥には昭和新山(写真右)と有珠山(写真左)も見える。

わたしがまず興味があったのは、ここがシュタイナーの哲学の学びの場であることだ。
その哲学とは、オーストリア出身の思想家
ルドルフ・シュタイナーが創始した人智学のこと。
この学問は、教育、芸術、医学、農業など、あらゆる分野におよんでいて、
物質的なものだけでなく“目に見えない世界”の領域にも踏み込み、
座学以外にも体験や実践を通じて学びを深めていくというものだ。
特に教育の分野で広く知られており、芸術的要素をふんだんにとり入れた
シュタイナー教育は、“自由への教育”とも呼ばれている。

こうしたシュタイナーの哲学をとり入れた場は世界各地にあり、
その中には人々が共同生活を送るキャンプヒルというコミュニティも営まれている。
エコビレッジにもさまざまなタイプがあるが、
シュタイナーのような思想的に寄り添える柱を持っていることは、
人々を結びつける重要な鍵となるのではないか?
そんな想いもあって、今回は、ひびきの村に住む皆さんに話をうかがうことにした。

10年に一度、町全体で太鼓まつり

地区によって違う、さまざまな太鼓

小豆島には現在ふたつの町があります。
小豆島町と土庄(とのしょう)町。
ちょうど島を斜めに半分に分けたような感じで、
北西側にあるのが土庄町、南東側にあるのが小豆島町です。
人口も同じくらいでそれぞれ14,000人ほど。
ちなみに豊島美術館などがあるお隣の島、豊島(てしま)は土庄町だったりします。

昔々は村だったのが合併して町となり市となり、
行政区はどんどん大きくなっていきます。
小豆島も昔はもっと細かな村に分かれていました。
私たち家族が暮らしているのは土庄町のほうなのですが、
土庄町がほぼ現在の広さになったのは昭和30年。
別々だった複数の村がひとつの町になって60年、
今年からはいよいよ小学校も合併しひとつになりました。
少し寂しい感じですが、人口の減少とともに、学校や病院など
いろいろな施設やサービスの数が減っていっているのがいまの島の現状です。

ただ、そんななかでもかたちを変えつつずっと続いているものもあります。
そのひとつが、小豆島の秋の奉納太鼓まつり!

今年は町の合併60周年ということで、
普段は別々で行われている3つの八幡神社の太鼓台が勢揃いした
土庄町合併60周年記念〈太鼓まつり〉が開催されました。
50周年記念のとき以来の開催で10年ぶりだそうです。

土庄町合併60周年を祝って開催された太鼓まつり。

富丘八幡神社の馬場に集まった27台の太鼓台。

合併60周年記念の新しいバチで太鼓をたたく。

秋の山感日

それぞれのペースで進む

9月に入ってから、すっかり秋本番? と思うほど涼しくなった。
台風の影響もあり、梅雨のような雨続きの日々。
朝晩は寒いほどで、毛布と掛け布団を引っ張り出した。

先日、森のようちえんの、秋の「参観日」ならぬ「山感日」があった。
父母・祖父母が、子どもたちと一緒に自然を楽しむ1日だ。
わたしもお休みをもらって、久しぶりに子どもたちと森へ。
この日のフィールドは、森のようちえんの代表・西村早栄子さんの持ち山、
通称「西村山」。

朝、10時に西村山の近くの駐車場に集合すると、スタッフから1日の流れの説明。
「11時くらいに西村山の広場で朝の会をするので、それぞれ自由に向かってください。
そのあとお昼ごはんを食べて、昼過ぎから相撲大会を始めましょう」
という感じで、皆それぞれのペースで森への道を歩き始める。

森へ歩き始めた子どもたち。田んぼの脇には、小さな花がたくさん。

駐車場から西村山の広場までは、普通に歩いたら10〜15分。
1時間あれば十分すぎるように思えるけれども、そんなことは決してない。
娘は、途中で合流した年中のKちゃんと、田んぼの脇で花を摘み始めた。
遠くから見ると全然わからないけれど、近づいてよく見ると、
いろんな種類の小さな野花があちこちにひっそりと咲いている。
ふたりとも、新しい花を見つけてはうれしそうに摘み、
手の中に色とりどりのブーケをつくっていく。

年中のKちゃんがつくったブーケ。

そんなことをしながら、服にひっつく葉っぱを採って人にくっつけて遊んだり、
山際になっている実を採って食べたり、森に入るとキノコを観察したり。
とにかく、ひとつひとつにじっくり時間を費やすので、なかなか前に進まない。
まわりにちらほら見えていたお友だち達の姿はもう見えず
すでに西村山に行ってしまったようだった。
ようやく半分くらい歩いたかな……というところで時計を見ると
朝の会が始まる11時まであと5分。
全然間に合わないよ!(笑)

お姉ちゃんたちに、葉っぱをくっつけられた息子。

Kちゃんが「食べられるよ」と教えてくれた実。

草むらでひたすら花や実を摘む。

小豆島・三都半島でアートを楽しみ海を感じる

海のそばで展開するアートプロジェクト

瀬戸内海の島々を舞台に3年に1度開催される〈瀬戸内国際芸術祭〉(以下、瀬戸芸)。
私たちが小豆島に引っ越してきた翌年2013年に2回目が開催されました。
そしてあっというまに3年が過ぎ、3回目となる瀬戸芸が来年3月から開催されます。
もう半年後です。

小豆島は、この瀬戸芸のおかげでアートの島としても
知られるようになったんじゃないかなと思います。
寒霞渓やエンジェルロードといったいわゆる観光スポットに加えて、
常設されているアートを見に行かれる旅行者の方が増えました。
いままでほとんど人が行かなかったようなところにも、
アートをきっかけに人が行くようになったり。
数年前にはなかった人の動きが生まれたように感じます。

そして瀬戸芸以外でも、新たな作品が制作され、アートイベントが行われています。
この9~10月にも、小豆島の三都(みと)半島という地区で、
三都半島アートプロジェクト2015〈潮耳荘(しおみみそう)〉が開催されていました。

三都半島に入っていく道。この道の先に海が広がる感じがとても好き。

〈潮耳荘〉ののぼりがあちこちにありました。

吉野地区の休耕地にある巨大な《泥足》、久保寛子さん作。

吉田夏奈さんの《プルメリアボール》。旧瓦倉庫の中にあります。

三都半島は、小豆島のちょうど真ん中あたりから南に突き出している半島。
実はこの三都半島を拠点に、2009年から
小豆島アーティスト・イン・レジデンスの取り組みが行われていて、
毎年いろいろなアーティストの方が滞在して、
地域の人とコミュニケーションをとりながら作品を制作されています。
昨年からは、広島市立大学芸術学部の皆さんがアート活動を展開されており、
今年の潮耳荘はその2年目にあたるそうです。

粕谷優さんの《recording medium》。三都半島に実際に生えている切り株をモデルに、小豆島に関する紙で制作。

第19話・“出張編” グレアムさんの東京日記。

第19話
今回は“出張編”。
グレアムさんの東京日記

いつも神戸から楽しいコミック・エッセイを届けてくれるグレアムさん。
今週は特別編の、「グレアムさんの東京日記」をお届けします!
先月のシルバーウィークに「THE TOKYO ART BOOK FAIR」のために
東京を訪れたグレアムさん。
グレアムさん目線でオススメする、アートブックストアや
とんかつやさんをご紹介!

小さな農村には日本の美しい秋がある

おいしい秋、美しい景色

栗に柿にさつまいも!
今年もきました、おいしい季節、秋。

私たちが暮らしているのは、小豆島の真ん中にある肥土山(ひとやま)という農村です。
農村で暮らしていると、季節の移り変わりをとてもよく感じます。
風景、食べ物、虫の鳴き声、空気、すべてが季節とともに変わっていきます。

薄紫色の小さな花、シオン。毎年この時期に咲きます。

柿〜。いたるところに柿〜。

しその花。しそはこの時期に種を落とし、また来年同じ場所にたくさん生えてきます。

日が暮れるのが早くなり、朝夕に肌寒さを感じ始めるこの時期は、
特に季節が変わっていくのをよく感じる気がします。
だいぶ涼しくなったなーと思う頃、にょきにょきと姿をあらわすのが彼岸花。
畑や田んぼのあぜ道に毎年決まったこの時期(お彼岸の頃)に花を咲かせます。
彼岸花の球根には毒があり、モグラやネズミよけのために
昔は田んぼのあぜ道などに植えたと言われています。
黄金色の田んぼと真っ赤な彼岸花のコントラストはとても美しい。

肥土山のおとなりの集落、中山の景色。

田んぼのあぜ道に咲く彼岸花。

そしてなんといってもこの季節に心躍るのは食!
どんな季節にもおいしいものはありますが、なぜか収穫というと秋のイメージ。
日本人にとって主食であるお米の収穫が秋だからかな。

自給自足の道を探って

エコロジカルな暮らしを実践する先輩に会いに

エコビレッジをつくるために、この1か月ほど山の土地購入を考えていたわけだが、
調べていくにつれ、山を切り開いて暮らすのは、そう簡単ではないことがわかってきた。
山を買うという可能性は探りつつも、ほかにも土地を探す方法があるんじゃないか?
実際にエコロジカルな暮らしを実践している人たちは、
どうやって自分のやりたいことをかたちにしているのだろうか?
北海道で活動をする先輩たちに会って、土地探しのヒントと暮らしの知恵を学びたい。
そんな思いから、いままでは、仕事が忙しくてなかなか行く機会がなかった場所へ、
この夏思い切って出かけてみることにした(会社も辞めたことだし!)。

わが家から車を3時間ほど走らせ向かった先は、
北海道の南側に位置し比較的温暖な気候の洞爺湖。
海もあり湖も広がる開放感あふれる土地だ。
この洞爺湖の湖畔にあるカフェ〈ちゃいはな〉は、
いつか訪ねてみたいと思っていた場所のひとつ。
ちゃいはなの敷地には、カフェ兼住居の平屋が建ち、
裏には畑、そのほか駐車場もあり、申し分ない広さといえる。
カフェを営む渡部大輔さんは、11年前にこの地にやってきて、
自給自足的な暮らしを始めたという。
今日は、渡部さんに、この土地を見つけたきっかけと、
どのように自給自足をしているのかを教えてもらいたくて訪ねることにした。

洞爺湖は北海道の観光地として有名な場所。温泉街のほど近くにカフェ〈ちゃいはな〉はある。

ちゃいはなの道路を挟んで向かいには洞爺湖が広がる。美しい湖面にしばし見とれる。

お話をうかがった渡部大輔さん。「自給自足は楽しく、気持ちがいい」と語ってくれた。

渡部さんは、若いころ旅人だった。
20代は世界各国をめぐり、タイ、アメリカ、
オーストラリアに1年以上住んだこともある。
それは「日本の社会になじめず、日本を捨てる覚悟」の旅だったという。
そんな渡部さんが、洞爺湖で暮らし始めたきっかけは、子どもができたことだった。
「自給自足的に生きていきたいと思っていたときに、ここを見つけました。
子育てもゆっくりできるし、気に入った」

渡部さんの場所探しは、ネットに頼らず現場主義。
北海道の中でも札幌より南に住んでみたいと考え、
何か月も車を走らせていったそうだ(さすが旅人!)。
そして、あるとき洞爺湖畔の道を運転していたとき
「あ、ここいいかも!」というインスピレーションがわき、
同時に「これは!」と思う空家に遭遇。
さっそく家の持ち主を近所の人に教えてもらい、ここに住みたいとかけあった。
粘り強い交渉が功を奏し、念願かなって、この地で暮らすことになったそうだ。

まさに運命の出会いだが、築80年の家は、“お化け屋敷”のような状態だったという。
「コウモリも住んでいたんですよ。裸足で歩けるような状態じゃなくて、
家の中にテントを張って暮らし、少しずつ修繕をしていきました」
家だけでなく駐車場や畑をつくる土地もたっぷりあって、
賃貸料は月2万(ただし大家さんの土地の草刈りを手伝っているので、その半額)。
自給自足を目指しつつ、収入もいくらかは必要なことから、
ここでカフェを始めることにした。

3万4000人のキャンドルナイト in 小豆島

島のみんなでつくりあげるイベント

数千個のキャンドルが並べられた幻想的な景色。
今年は、小豆島ふるさと村で
〈3万4000人のキャンドルナイト in 小豆島〉が開催されました。

このキャンドルナイトは、2008年から行われています。
地元商工会青年部や青年会議所、その他婦人会や老人会、各地区の自治会など
ほんとに多くの人たちが関わっていて、まさに島のみんなでつくりあげているイベント。
今年で8年目。1年で2回開催したこともあり、今回で10回目の開催だそうです。

今年で10回目の開催となる〈3万4000人のキャンドルナイト in 小豆島〉。

今年は小豆島ふるさと村のファミリープールで開催。

毎年いろんな場所で開催していて、普段なかなか行かない場所も
こういうイベントが足を運ぶいいきっかけになります。
ちなみに今年は小豆島ふるさと村内にあるファミリープール、
去年は富丘八幡神社でした。

去年(2014年)は富丘八幡神社で。桟敷がキャンドルの灯りでとても美しかった。

なかなか夕暮れ時に行くことはない場所。キャンドルの灯りをたよりに歩きます。

キャンドルナイトで使われているキャンドルは、一度使われたロウソクを再生したもの。
小豆島には八十八ヶ所霊場があり、それぞれのお寺でたくさんのロウソクが使用されます。
その使用済みのロウソクを集めて、溶かして、また新しいロウソクをつくるのは、
ひとつならそんなに難しくもないかもしれませんが、
何千個にもなるととても大変だと思います。
自治会や婦人会などの皆さんの手も借りて、毎年再生しているそうです。

ご近所さんとのこと

あたたかいご近所さんたち

ガラガラ~。
下の子の授乳などをしていると突然玄関の引き戸が開いて、
近所のおじいちゃんやおばあちゃんが立っている。
手にはたくさんの野菜や果物。
こちらに来てからの、日常風景だ。

最初のころは玄関が急に開くたびに驚いていたが、
最近ではずいぶん慣れてきた。
じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、トマト、キュウリ、
なす、かぼちゃ、ピーマン、甘長とうがらし、ゴーヤー……
そのときどきに、おうちの畑で採れたばかりの野菜をどっさり、
食べきれないから……と言って分けてくださる。

いただいた野菜。じゃがいもを箱いっぱいいただくことも。

春に智頭に引っ越してきてから、定住する家を探しつつ
町営の“移住おためし住宅”に住んでいるのだが、
ご近所さんはとても親切で、そのおかげで
初めてのまちでも不安を感じることなく暮らせている。
地域のことをいろいろと教えてくださるのはもちろん、
雨が降りだすと、洗濯物が濡れないように知らせてくれたり、
はたまた外出中に雨が降ると、洗濯物をとり込んでくれたり!
子どものこともとてもかわいがってくれて、
娘に「ちょっとうちに遊びに来るか?」と、
ごく自然に手を引いて、家に連れていってくださることもある。

こんなこともあった。
ある朝、娘を森のようちえんの集合場所に送っていこうと車に乗ったら、
なぜかエンジンがかからない。
ちょうど前の家のおじいちゃんが外にいて、
娘が「くるまがうごかないのー!」と言うと、
車に詳しい息子さんと一緒に来てくださった。
いろいろ試みるも、やはり原因がわからず、
ああでもないこうでもないとやっていたら、
すっかりようちえんの集合時間が過ぎてしまった。
すると、息子さんが車を出してくださり、
フィールド(活動場所の森)に、直接送っていただくことに!
おかげで無事に、娘を送り届けることができた。

家に戻ると、今度は、何軒か先に住んでいるおじいちゃんを連れてきてくれた。
聞けば、我が家の車と同じ車種に乗っているという。
おじいちゃんがハンドルを強く回しながらエンジンをかけると、
一発でエンジンがかかった!(原因はハンドルロックだった)
車が動かないことで、今日はようちえん休むしかないかな……
JAFを呼ばないといけないな……などと考えていたわたしは、
ご近所の力でそれらがすべて解決してしまったことに感激だった。

移住おためし住宅の庭にて。登園前に花を摘む。

家の玄関や窓や物干竿には、いつも小さなお客さんが。

夏は、地区の行事もいろいろとあった。
7月には集落の夕涼み会。
広場に椅子とブルーシートが用意され、
住民の方々が焼きそば、焼き鳥、かき氷、ビールなどを売る。
小さなステージでは、皆が順番にカラオケを歌う。
集落にはまだまだ面識のない方もいるので、
最初、わたしたちが会場に着くと、
「あれは誰?」という視線が注がれたが、
会の最初のほうで、我が家を紹介してくださり
その後はいろんな方が親切に話しかけてくださった。
娘は駐在さん一家のところに入りびたって遊んでもらい、
息子は抱っこしてくれたおじいちゃんの腕で熟睡。
また、新しい住人はカラオケを歌うのがお決まりで
わたしは夫が勝手に入れた「天城越え」を十何年ぶりかに歌うことに……。
ともあれ、いろんな方と交流ができて、楽しい会だった。
8月には集落のさらに小さな単位、“班”の夕涼み会もあり
バーベキューを囲みながら、ご近所さんと歓談した。

夕涼み会に向かう道。用水路から水を引き込んだ池に鯉がいた。

集落の夕涼み会。小さなステージでカラオケを歌う。

600もの島がある長崎県。 「長崎新聞」の配達ルートを データと映像で表現した 「The Way」

長崎県には、なんと約600もの島があります。
そんな島づくしの長崎では、どうやって各家庭に
新聞を配達しているのでしょうか、、、?

このたび公開されたプロジェクト「The Way」は、
そんな長崎県の「長崎新聞」がどうやって県内各地に
配達されていくかをデータで明らかにしたもの。
総勢2,285名にのぼる長崎新聞配達員にGPS受信機を配布。
印刷センターで印刷された新聞が、
県内各地の配達店に配送され、そこから個人のお宅に配達されていくさまを、
MAPを自由に閲覧できる「プロジェクト特設サイト」と、
「ドキュメンタリームービー」で表現しました。
総販売センター数148店、GPS使用台数150台、
そしてデータ計測期間40日を費やした、
データのアニメーションと美しい映像によるムービーは必見です!

ドキュメンタリームービーの撮影は、
海外からも注目を集める映像作家、永川優樹。
長崎新聞配達員の日々の営みに密着した、臨場感あふれる映像です。

島暮らし歴もうすぐ3年、少し離れて島を見る

まだまだある、行ったことのないところ

9月に入ってから小豆島は雨続きですが、
そんな雨の合間をぬって、久々に島内ドライブ。
ビーチコーミング&ピクニックをしにいこうと、島の北側の海岸に向かいました。

ビーチコーミングは、その名の通り、貝がらやシーグラス、石、流木など
海岸に流れ着いたいろんなものを拾い集めること。
私たち家族の共通の趣味。
そしてピクニックといっても全然たいしたものじゃなくて、
おにぎり、家にある残りものの惣菜とお菓子を詰めて、
温かいミルクティを入れて、とかそれくらいの感じ。
どうせ出かけるなら、お昼ごはんもそこで食べようと。

ビーチコーミング。浜辺に落ちているものを拾い集める。

島で暮らしていると、ついつい日々の生活、仕事が優先されてしまって、
島で遊ぶ、休むということを忘れてしまいがち。
それってとてももったいない。
海も山もすぐ近くにあるこんなにすばらしい場所で暮らしていて、
その良さを感じずに日々のやることにいっぱいいっぱいなんて……。
忙しかった夏があっという間に終わり、そんな風に思い、その日は出かけました。

島にはいいビーチがたくさんある。

子どもは海に行くだけでいきいきと元気になる気がする。

まず向かったのは、田井浜ビーチ。
夏は海水浴場&キャンプ場として使われています。
あいにくの天気で風も強く、瀬戸内海にしては珍しく波がザブーンザブーン。
お昼ごはんを食べて早々に海岸を歩いてなんかいいもの探し。
パッと見、何もなさそうな砂浜、じっと見ながら歩くと
そこにはいろんなものがあります。
島の中でもビーチの雰囲気は全然違って、そこに流れ着くものも違う。
島には何か所も海岸があって、島で3年暮らしていても、
まだ行ったことないところがたくさんあるので、それこそ飽きない。
ま、同じ海岸に何度行っても飽きないのですが。

この日はあいにくの天気。珍しくザブーンと打ち寄せる波。

島の北側にある田井浜ビーチ。

夏はキャンプ場としても使われているそう。

海辺の家。庭の大きな木と船がすてきだった。

最終回:鴨方町の生活

前回の連載から半年ぶりの更新である。
この半年でいろんなことがあった。
長女チコリの無軌道ぶりは相変わらずで、
この夏、部屋の柱に激突して額から流血、ひと針縫うケガを負った。
ぼくが初めて縫合処置を受けたのが9歳だから、
男子であるぼくの記録を5年も上回ったことになる。
次女のツツは春と夏にそれぞれ肺炎で入院、
まったくハラハラさせられっぱなしだ。
でも、4月から始まった保育園生活では、
保育園がイヤでイヤで2年間毎朝ごねまくったチコリとは対照的に、
入園1週目から先生も驚くような順応力を披瀝。
保育園の中庭で別れのタッチを済ませ、
ぼくに背中を向けてすたすたと歩くその後ろ姿には、
いまや頼もしさすら感じさせられる。
サブは春にリードをつけたまま元浜倉庫から逃亡。
リュウくんや優子さんまでもがさんざん探し回ったにも拘らず、
まる1週間も戻ってこなかった。
さすがにもうダメだろうと諦めていたら、
タカコさんが保健所のホームページでサブの写真を発見。
逃亡3日目に、通報によって元浜倉庫から目と鼻の先で捕獲されていたのだった。

ぼくはこの半年、一度も髪を切ってない。
夏になってからはヒゲも剃っていない。
体重も少し落ちたので、風貌が少し変わった。半年あれば、人は風貌も変わる。

鴨方町に引っ越して2か月が過ぎた。
例の築50年の家はなんとか無事融資がおり、4月に売り主への支払いが終わった。
融資の額は1000万円にも満たないが、結構な苦労を強いられた。
その気苦労のせいゆえに、銀行からまた融資を受けようなんてとても思えない。
畢竟、この家はぼくにとっての「終の住処」か。

支払いが終わってからはほとんど毎週末、鴨方町に通った。
とにかくやらなきゃいけないことが山とある。
といっても、家のリフォームを自分たちの手でやるようなトレンドめいたことはしない。
みんながみんなそんなことしていたら工務店がつぶれてしまう、
大工さんが食べられなくなってしまう。
なんでもそうだけど、その筋のプロたちに任せた方が早いし、
仕上がりは断然キレイだ。しかしモノにはすべて予算がある。
リフォーム以外のことはすべて自分たちでやることになったのは、
すべて予算の都合上のこと。庭木の伐採・剪定、畑の草刈り、
ぎっしり裏山を覆った笹竹の駆除。切っては燃やし、刈っては燃やし……。
その作業はいまもって続いていて、
1時間でも空いた時間があれば〈ARTE POVERA〉のダンガリーシャツに袖を通し、
長靴を履いて作業にいそしんでいる。おかげで引っ越す頃には、
村の人たちの何人かとすでに付き合いのようなものができていた。
作業中に「おい、頑張るのお」と声をかけてくれるのだ。
自分たちが作った野菜や果物をもらうのは珍しいことじゃないし、
最初に友人になったユウゾウさんからは、
「これ使やあええが」と草刈り機までもらった。
この村ではどの家も草刈り機を複数所有しているのだとか。
なるほど、村では朝7時を過ぎたとたん、
草刈り機の2サイクルのエンジン音があちこちでなり始める。
近くでラジコンの大会でもやっているかのようだ。
ちなみにこのユウゾウさん、齢七十を超えているが、
野良仕事の戦力はぼくよりもはるかに上だ。

いざ、土地探し!

土地購入のためにリサーチ開始

北海道にエコビレッジをつくりたいと、始めた土地探し。
ビレッジというからには、何家族か住める家がほしいし、
野菜を育てて自給したいから畑もつくりたい。
そうすると、それなりの広さが必要だ。
不動産物件をチェックしていても、当然ながら
「ここだ!」と思えるような場所は見つかるはずもないし、
あっても何千万円もかかってしまう。
ということで、浮上したのが山を買うというアイデアだった。
そこで、土地購入の足がかりとして、今回訪ねたのは、
地元・岩見沢の市役所の中にある、そらち森林組合だ。
この組合では、森林の保全や活用のほか、土地のあっせんもしているという。

土地を紹介してくれるという森林組合へ。ドキドキ。

森林組合とのアポイントは午前10時。
少し時間があったので、ロビーで待機しているあいだに久々に緊張が走る。
森林組合では、森林の有効活用を考えている人に対して土地を紹介してくれるようだが、
知識はゼロだし、1歳の娘も一緒だし、「夢を語られても困ります」なんて
門前払いされたらどうしよう……と不安がよぎる。
時間になり担当者を探すと、やってきたのは玉川則子さんという女性だった。
にこやかに席をすすめてくれたうえに、
一緒に連れていった娘の頭をなでてくれた(娘がいてくれて場が和んでよかったー)。
少し緊張がほぐれて、話を切り出すことができた。
山を買って自給自足的な暮らしをやってみたいと思っていること、
ただし、まったく知識がないので一から教えてほしいことを話すと、
さっそくいくつか候補となりそうな土地の地図を見せてくれた。

「暮らすことを考えると、人が住んでいるところの近くがいいかもしれないですね。
お子さんの学校のことなどもありますし」
と言って見せてくれたのは、いずれもわが家から車で30分以内に行けそうな地域。
5か所の図面を見せてくれて、その中にはカラマツを植林している山や、
沢のある天然林などがあり、広さは2ヘクタールから10ヘクタールくらいだった。
玉川さんの話をうかがっていると、別の所有者の土地を通らないと辿り着けないところや、
道路は通っているものの冬に除雪が入らないところなどがあり、
なかなか難しい問題があることもわかってきた(ヒグマも出るしね……)。
そのほか、山林に家を立てたり、家庭菜園をつくったりする場合は、
申請が必要になるなど、制度についても丁寧に説明をしてくれた。

訪ねる前にはたくさん聞いてみたいことがあったが、なかなか言葉が続かない。
あまりにも初めてのことが多く、頭の中の情報整理が追いつかない感じだ。
ようやく、ひとつ質問できたのは、
「いま山を買いたいというのは、どんな人なのか」ということだった。
「昔は資産として考える人も多かったようですが、
最近は週末に山に入って自然を体験したいという人もいますね。
小さな山小屋などを建てたりする人もいますよ」という玉川さん。
そして、「ここから近くのところでしたら、一緒に土地を見に行くこともできますよ」
というやさしい言葉もかけてもらい、次回に会う約束も取りつけることができた。

帰宅すると夫が、どうだった? と興味のありそうな雰囲気!
さっそく図面を渡して場所を説明すると、
うんうんとうなずきながら道路マップと照らし合わせ始めた。
「ここは、俺が前に仕事で家を直しに行ったところに近い」とか、
「あそこは、高速道路の近くだ」と、
さすがに土地勘がある(わたしには全然わからない)。
その後、ふたりでグーグルマップの航空写真で場所をチェックしてみた。
住宅のような住所はないので、だいたいこのあたりかな? 
と地図の地形をたよりに見ていくと……、あった!
いくつか候補として教えてもらった土地の中で、山のふもとのあたりであれば、
自分たちでも見に行けそうなので、さっそく翌日車で出かけることにした。

第18話・神戸の高架下、 アットホームな 飲んべえパラダイス!

第18話
神戸の高架下、アットホームな
飲んべえパラダイス!

長めのスコットランド里帰りを終え、
神戸に帰ってきたグレアムさん。
留守中に、猫の面倒を見てくれたり、
前回のこの連載の主人公にもなってくれた親友のマークさんに、
お礼のビールを振る舞うことに。
そんな二人が向かったのは、阪急とJRの高架下、
立ち飲み屋さんが並ぶ、飲んべえパラダイス! 
馴染みの立ち飲み屋さんでグレアムさんも
久しぶりの日本食に舌鼓。

自分たちの働き方をつくっていく

まだまだ、試行錯誤しながら

小豆島で暮らすようになってもうすぐ3年。
4回目の秋がやってきます。

秋! サツマイモの収穫です。

いろはも一緒に芋掘り。今年はイノシシの被害もなく豊作。

新ショウガ。まだまだ小さいですが少しずつ出荷を始めています。

先日、島の友人と「最近何かおもしろいことあった?」と
お互いの近況を話していたのですが、
はて、何か新しくておもしろいことあったかなと考えたものの、
ここ最近は毎週毎週ほぼ同じように働いていて、
目立っておもしろいことなんてあったかなと。
あれ、つまらない毎日になってる?
というわけではなくて、それはようやく自分たちの働き方が
かたちになってきたってことなのかも。

どうやって自分たちで仕事をつくっていくか。
3年前小豆島に引っ越してきたとき、漠然と思い描いていたことはありました。
畑をしよう、カフェをしよう、撮影やWeb制作などの仕事をしよう。
いろんなことを組み合わせて稼いでいこうと。

引っ越して早々に畑を始めました。
私たちには祖父の残してくれた畑があったので、まずはその畑を耕し、苗を植えました。
いまは新たに畑を借りたりして、年間約40品種くらいを栽培。
島内のレストランやカフェで野菜を使ってもらえるようになり、
毎週配達に行っています。
また野菜を定期的に購入してくださるお客さんも少しずつ増え、
毎週火、木に収穫、梱包して発送しています。

秋冬野菜の種まき。

お野菜と一緒にお届けしているお野菜の説明書。

島のレストランやカフェでお野菜を使ってもらっています。素敵なポップ。

「これグリーンゼブラトマト!」自分ちのお野菜が使われているってうれしい。

益子がもつ風土性の魅力を伝える 「土祭2015」公式ガイド 「土祭という旅へ」発売。 試し読みも

2015年9月13日(日)〜28日(月)、
栃木県益子町にて開催される「土祭(ひじさい)」。
コロカルでも「土祭だより」として前回の様子を詳しくお伝えいたしました。
今年は「この土地で生きることの祭り」をテーマに、
44人の作家による展示や、陶器や農産物などが並ぶ市場、
演劇、映像上映、演奏会、トークショー、ワークショップなどが開催されます。

などなど、膨大なプログラムが開催される、「土祭」の
公式ガイドブック「土祭という旅へ」が発売されました!
益子町の方には配布されるほか、
通信販売を行います。
益子の書店、観光協会、
また東京でも千代田区東神田の「スターネット東京」
や東京スカイツリー内の「とちまるショップで販売。

「濱田篤哉の庭」

このガイドブック、普通のガイドブックではありません。
プログラム情報はもちろんのこと、この土地で生きる人、
この土地でものを作る人、
そしてこの土地の風景や歴史の物語が伝わる記事がたくさん。
濱田篤哉や日下田正らの足跡を追い、
益子の風土と人の生を探る聞き書き記事。
写真とスケッチから益子の風景を読み解くコラム。
高橋恭司が写真と文を寄稿した「私に触れた者」など。
またプログラムについても、テーマごと紹介したり、
会場となる場所についても詳しく書かれています。

土祭2015公式ガイドブック 『土祭という旅へ』

栃木県・土祭2015公式ガイドブック『土祭という旅へ』

益子で生きる人、作る人のことも語られるプログラム・ガイド

発行/土祭実行委員会

2015年9月13日(日)〜28日(月)、栃木県益子町にて開催される「土祭(ひじさい)」。「この土地で生きることの祭り」をテーマに、44人の作家による展示や、陶器や農産物などが並ぶ市場、演劇、映像上映、演奏会、トークショー、ワークショップなどが行われます。

このたび発行された、公式ガイドブック「土祭という旅へ」はプログラム情報はもちろんのこと、この土地で生きる人、この土地でものを作る人、そしてこの土地の風景や歴史の物語を通して、益子がもつ風土性の魅力をお伝えする充実の1冊! このガイドブックの試し読みがマグギャラリーに登場しました。ガイドブックのお求めは下記URLからどうぞ!

土祭2015公式ガイドブック「土祭という旅へ」

https://hijisai2015.stores.jp/

発行日/2015.8

仕様/B5版変形/112ページ/4色

価格/800円(税込)

初めての夏休み

身近にある自然のなかで、のびのび遊ぶ

今年の夏は全国的に猛暑だった。
智頭町でも最高気温が38度くらいまで上がる日が何日かあり、
真昼は日差しが痛いほどだった。
ただ朝晩はわりと涼しく、寝苦しくて寝られない、という日は
ほとんどなかったように思う。

7月下旬、娘が通う森のようちえんは夏休みに入った。
初めての夏休み。何して過ごそうか?
しかし私はこちらに引っ越して来てから探していた仕事がようやく見つかり、
8月から平日は働くことになった。
そんなわけで、毎日どっぷり遊びにつき合うことはできなかったが、
身近な場所に豊かな自然があるのはありがたいことだった。

いまの仮住まいから、車でちょっと行ったところに芦津渓谷がある。
川沿いに山道をくねくね登っていくと、
素晴らしい原生林と、美しく澄んだ源流があり、
〈芦津セラピーロード〉と呼ばれるトレッキングコースもある。
猛烈に暑い日でも、芦津まで行くと気温がぐっと下がり、
川の水は泳ぐにはちょっと冷たいほど。
暑い暑い真夏日には、「芦津に行こう」となって、
ちょっとした食べ物と飲み物を持って、木陰にシートを敷いて、
涼みながら遊ぶのが恒例となった。

芦津の森と清流。

娘は、森のようちえんで毎日川遊びをしていたからか、
水にはそれほど入りたがらず、河原の小石集めに夢中になったり、
木陰でお絵描きや工作を楽しんだりすることが多かった。
木漏れ日の下でのお絵描きは、とても気持ちがよさそうだった。
1歳の息子は、やはり小石で遊んだり、川の水面をひたすらパシャパシャ叩いて、
水が跳ねかえってくるのを楽しんでいた。

木陰で工作に夢中。

水の中の小石を拾ったり、水面を叩いたり。

澄んだ川の水に足をひたすと、それだけで、体のなかに詰まっていた何かが
すーっと流れていくような感じがする。
何をするわけでもないけれど、そうして川辺で時間を過ごすだけで、
すっきりとよい心地になることができた。

透き通った水に足をひたす。長いことつけていられないほど冷たい。

旬の夏野菜でつくる贅沢ごはん

たくさん採れた野菜をたくさん食べる

朝夕すっかり涼しくなった小豆島。
日中はセミが元気に鳴いていますが、
日が暮れるとリンリンリンリン、やさしい鈴虫の鳴き声。
秋の気配を感じます。

畑ではなす、ピーマン、オクラなど夏野菜がまだまだ元気です。
毎日たくさん実ってくれます。
収穫作業やメンテナンスは大変ですが、
それでもやっぱりたくさん採れるのはうれしいです。

なす!

ピーマン!

トマト!

オクラ!

この時期、うちの食卓には毎日そんなお野菜たちの料理が並びます。
なすの揚げびたし、ピーマンの炒めもの、オクラのお味噌汁。
そしてデザートには冷やしたマクワウリ。

昔はよくつくられていたマクワウリ。割れ目が入っているのが食べどきです。

冷やして切るだけ。さっぱりした甘みがやみつきになります。