連載
posted:2015.10.5 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
瀬戸内海の島々を舞台に3年に1度開催される〈瀬戸内国際芸術祭〉(以下、瀬戸芸)。
私たちが小豆島に引っ越してきた翌年2013年に2回目が開催されました。
そしてあっというまに3年が過ぎ、3回目となる瀬戸芸が来年3月から開催されます。
もう半年後です。
小豆島は、この瀬戸芸のおかげでアートの島としても
知られるようになったんじゃないかなと思います。
寒霞渓やエンジェルロードといったいわゆる観光スポットに加えて、
常設されているアートを見に行かれる旅行者の方が増えました。
いままでほとんど人が行かなかったようなところにも、
アートをきっかけに人が行くようになったり。
数年前にはなかった人の動きが生まれたように感じます。
そして瀬戸芸以外でも、新たな作品が制作され、アートイベントが行われています。
この9~10月にも、小豆島の三都(みと)半島という地区で、
三都半島アートプロジェクト2015〈潮耳荘(しおみみそう)〉が開催されていました。
三都半島は、小豆島のちょうど真ん中あたりから南に突き出している半島。
実はこの三都半島を拠点に、2009年から
小豆島アーティスト・イン・レジデンスの取り組みが行われていて、
毎年いろいろなアーティストの方が滞在して、
地域の人とコミュニケーションをとりながら作品を制作されています。
昨年からは、広島市立大学芸術学部の皆さんがアート活動を展開されており、
今年の潮耳荘はその2年目にあたるそうです。
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潮耳荘というと建物の名前のようですが、今回のアートプロジェクトの名称であり、
プロジェクトが展開されている三都半島という場所につけられた名前。
潮の音に耳をかたむけて滞在する場所。
まさに三都半島はそんな場所。
アートを見つつ、途中で海岸に寄ってキラキラ光る海を眺めたり波の音を聞いたり。
来年開催される瀬戸芸でも、三都半島ではアートが展開される予定です。
今回作品を制作された広島市立大学のアーティストの皆さんも参加されるそうです。
アートを楽しみつつ海を感じられる三都半島、ぜひ訪れてみてください。
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