ゲストハウスから空き物件の紹介まで。
歩いて楽しいまちを目指す
〈ワカヤマヤモリ舎〉
歩いて回れるサイズ感のまち
〈ワカヤマヤモリ舎〉がエリアマネジメントにおいて大切にしていることのひとつに
まちのスケール感がある。
「私は兵庫県の西宮市で暮らしていた期間が長いのですが、
最初に和歌山に来たときに『車社会だな』と感じました。
通勤もみんなほとんどマイカーを使うライフスタイルです。
ここから歩いたり、自転車に乗って楽しいまちにどうやってシフトしていくかを
いつも考えています」

RICOのコンセプトは「Find your seeds」。人・こと・物との出会いを通じ、自分のなかにある豊かさの種に気づく場所になるように、という思いが込められている。
空き物件の紹介と並行して、
ふたりはエリアの魅力を再編集するようなイベントも、これまで何度も開催してきた。
昨年は歩いて楽しいまちを体感するイベント
「大新散歩〜ふるまい茶とてくてく巡る2日間〜」を開催した。
〈ワカヤマヤモリ舎〉が誘致したお店や、以前からあるお店に
スイーツやお茶などを「ふるまい」として無償で提供してもらったり、
問屋さんの普段は入ることができない場所を見学させてもらえるように協力をお願いした。
カフェや銭湯、郵便局など、近隣の店という店が合計23店舗も参加し、
訪れた人は新旧のまちの顔を同時に歩いて楽しむことができる話題のイベントとなった。
「大学時代に『20世紀は製造業中心の時代だけど
21世紀はクリエイティブな産業が中心になっていく。
まちも、クリエイティブな人を許容する都市が強くなる』と
授業で教わって、感銘を受けたんです。
常にイメージしているのは創造都市をどうやってつくるのか」と麻里さんは言う。
創造都市の例として麻里さんはイタリアのボローニャを挙げた。
ボローニャにはポルティコと呼ばれる屋根つきの柱廊があり、
そこで物が販売されたり、カフェのオープンテラスが出されたりするそうだ。
「こうした中間的な場所がまちを生かしている」と麻里さんは言う。
旅人や学生、地元の人までが集う〈RICO〉は、まさにそんな中間的な場所。
その〈RICO〉を中心に、大新エリアはまさに創造都市的なエリアとして
少しずつ、しかし確実に生まれ変わろうとしている。
目下、ふたりはサイクリスト向けゲストハウスの
オープンに向けて休む間もない。
「RICOがある大新エリアは、ここ数年で飲食店が増えたので
今後はギャラリーや雑貨を扱う店を増やしていきたい。
日常生活のなかで、好きなことを楽しめる豊かな時間のある暮らしに共感して、
若い世代も住む人が増えてくれるといいな、と考えています」と宮原さんは言う。
これからの10年で、大新エリアがどのように進化していくのか、
そして人の流れと意識はどのように変わっていくのか、
楽しみにしながら見つめていきたい。
information
Guesthouse RICO
住所:和歌山県和歌山市新通5-6
TEL:073-488-6989
宿泊料金:ドミトリー 3400円〜(大人1名1泊)、個室7200円〜(大人2名1泊)
※宿泊料金はシーズン・人数により変動します。
Web:Guesthouse RICO
*価格はすべて税込です。
