連載
posted:2019.8.26 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
夏が駆け抜けていきます。
気がつけば8月も後半です。
この夏、私たち〈HOMEMAKERS〉は
普段は週2日(金、土曜日)しか開けていないカフェを、
週5日営業に増やしてがんばってきました。
どうしてカフェの営業日を増やしたかについては、こちらを読んでみてください。
畑仕事とカフェ営業、それはそれは毎日バタバタとしていました(笑)。
さて、どんなふうに毎日を過ごしてきたかというと……。
まず、朝5時。この時間だともうすっかり明るくなっているのですが、
まだ太陽が出ていないので、日中と比べたらとても涼しいです。
この時間から農作業を始めます。
私はひたすら生姜畑のメンテナンスをしていました。草抜き、追肥、土寄せ。
朝の静かな時間に黙々とする農作業は、作業というより癒やしというか。
7時前に家に戻って身支度と朝ごはん。
もうこの時間になると太陽がのぼって、どんどん暑くなっていきます。
8時、カフェのスタッフが順番にやってきます。
仕込みと掃除。私もみんなと一緒に掃除をしたり、
メニューを更新したり、SNSでお知らせしたり。
カフェは10時オープンです。
9時、畑のスタッフがやってきます。
真夏の昼間でも外作業がんばれるよチームは、灼熱の畑に果敢に出動していきます
(しんどすぎる環境なのにがんばってくれて本当に感謝しています)。
毎週火曜、金曜は野菜の収穫&出荷作業をしています。
カフェのすぐ隣にある野菜の出荷作業スペースには
どんどん収穫した野菜が集まってきます。
カフェを営業している横で野菜の出荷作業。
収穫してきた野菜はカフェでももちろん使いますし、販売用として並びます。
この農業とカフェが同時並行して動いている感じがとてもいいなあと感じていました。
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13時半、お昼の忙しい時間帯が過ぎ、
畑スタッフ、カフェスタッフと順番にまかないを食べます。
みんなのまかないが終わって16時頃、たくちゃん(夫)はまた畑へ。
畑スタッフと合流して、夕方の農作業です。
18時頃には農作業も終了。ようやく長い1日が終わります。
こんなふうにして7月の後半から1か月間過ごしてきました。
大変だったかというと、大変でした。
私たち夫婦ふたりで全部やりきれるわけもなく、
畑スタッフ、カフェスタッフとみんなでやっていますが、
毎晩21時頃には猛烈な眠気が襲ってきて、たまにはゆっくり映画でも観ようと
再生しても開始10分くらいで寝てしまってました(笑)。
生きてるだけでもしんどい暑さの夏なのに、朝5時台から畑作業を始めて、
お昼はカフェ営業、夕方はまた畑作業。
あー、よく働いたなぁ(笑)。
結論としては、カフェの営業日を増やしてよかったと思います。
3年前の私たちだったらできなかったけど、いまは共に働いてくれる仲間が増えて、
カフェも畑もがんばれるようになりました。
カフェという場があって、すぐ近くに畑がある。
畑で育てた野菜をカフェですぐに食べてもらえる、買って帰ってもらえる。
カフェと畑がすごく密接になった気がします。
この夏収穫した野菜はほぼロスなく、使い切ることができました。
あ、書き忘れるところでした。タイトルに「時々ネコ」と書いたのですが、
実は8月頭に小さな小さな子猫を保護してしまいました。
生後10日くらいの子猫で、まだ自力でごはんも食べられず、
体温管理もできず、排泄もできず、すべての世話をしていました。
私たちにとってこの夏は、畑とカフェと時々ネコ!
本当に毎日あっという間に過ぎていきました。
ようやく子どもの夏休みも終わり、いつもの日々がやってきますね。
そろそろ暑さも落ち着きますかね。
みなさん、夏、おつかれさまでした。
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