連載
posted:2015.8.17 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
credit
撮影:小豆島カメラ
去年小豆島でも開催された、食 × 音楽のライブパフォーマンスイベント〈EATBEAT!〉。
8月上旬の暑い暑い日曜日、小豆島と同じく瀬戸内海に浮かぶ島、
女木(めぎ)島で開催されました。
女木島は、高松港から赤と白のかわいいフェリー〈めおん号〉で20分ほどで行ける島。
小豆島からは高松で船を乗り継いで行きます。
高松港について船を乗り換えようとしたらすごい行列が!
何事かと思い近づいてみると、なんと女木島行きの
フェリーのチケット売り場に列ができていました。
浮き輪を持っていたり、見るからに海水浴に行く感じの人々。
あとから聞いてわかったのですが、この時期女木島は海水浴客でとても賑わうそうです。
なんとかフェリーに乗れ、いざ女木島へ。
海水浴客にまぎれて、今回のEATBEAT! の会場であるBeach Apartへ。
その名の通り、会場の目の前はビーチ!
抜群のロケーションで、イベントスタートです。
EATBEAT! は、料理を見る、食べるに加えて“聞く”を楽しむイベント。
料理開拓人の堀田裕介さんが調理する音を、
チョークボーイとしても有名な音楽家のヘンリーワークさんが収集し、
その音でつくりあげた音楽を楽しみながら料理も楽しむ、そんなイベント。
食材を切る音、野菜をかじる音、スープをすする音、飲み物を注ぐ音、
食に関するひとつひとつの音をこんなにも意識したのは初めてでした。
Page 2
今回はうれしいことにHOMEMAKERSのお野菜を使っていただきました。
イベントのスタートを飾る野菜をかじる音を収集するときに出てきたのは、
ベビー人参と四葉きゅうり。
たくさんの人に囲まれて、注目される野菜たち。
ほんとにうれしかったです。
その後、夏のサラダ、瀬戸内ブイヤベース、桃とぶどうのかき氷と続き、
庭にある釜ではピザも焼かれ、おいしさと楽しさと暑さで、まさに熱い1日。
太陽の陽射しもいつしか落ち着き夕方に。
今日1日収集した音をつなぎあわせた音楽がイベントの締め。
ビーチを横目に港に向かい、船に乗って小豆島へ。
食を五感で感じるという新鮮な体験。
そしてそんなイベントを通して、その場所のことを知り、人とつながる。
EATBEAT! in 高松は、まだまだ続きます。
次回は、11月1日に高松市中央卸売市場で開催予定。
市場でEATBEAT! 想像しただけでワクワクしちゃいます。
information
HOMEMAKERS
Feature 特集記事&おすすめ記事