連載
posted:2014.4.28 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家を改装し、カフェをオープン。
http://homemakers.jp/
カフェをオープンしてから2か月が経ちました。
2か月といっても、週に2日の営業なので
まだ10日くらいしかお店を開けていませんが(笑)。
季節はすっかり冬から春になり、まわりの山々がどんどん緑になっていきます。
それにしてもこの2か月、いろは(娘)の卒園、1か月もの春休み、
そして入学、慣れないカフェの営業、夏に向けた畑作業、
振り返る余裕などまったくないほどにバタバタ。
毎週あっという間にカフェの営業日が来て、終わって、
また1週間過ぎてという感じでした。
最近ようやく平日の畑作業、週末のカフェ営業のリズムができてきて、
少しだけ落ち着いたような気がします。
カフェとして週に2日家を開けるようになって、
本当にいろいろな方々が来てくれています。
そもそもこんな田舎のさらに奥のほうまでお客さんは来てくれるのだろうか、
そしてどんな人が来てくれるのか。
ワクワクと少しの不安でオープンしましたが、
いまのところそこそこ順調に営業中です。
11時にお店を開けても1時間くらい誰もお客さんが来ない日もあるし、
1日の売上が1万円に届かない日もあったり。
それでも、近所のおばちゃんグループのお茶会の場になったり、
島で暮らす同世代の人たちがカレーを食べにきてくれたり、
友人が友人を連れてきてくれたり。
いろいろな人が来てくれて、いろいろな出会いがあります。
この連載を読んで、わざわざ東京から来てくれる方も。
移住の相談に来られたり、自分たちの結婚式でうちのお野菜を使いたいと来てくれたり。
本当にありがたく、嬉しいな、楽しいなと思う瞬間がよくあります。
カフェの営業時間以外にも、何か使ってもらえたらいいなと
ひそかに思っていたのですが、先日は、オリンパスの方に来ていただいて、
「小豆島カメラ」プロジェクトの一環でカメラの使い方講座を開催してもらいました。
まさにこんなふうに人が集う場所になるといいなと思い描いていた感じ。
いまの私たちにとって一番嬉しいことは、ここに人が来てくれること。
カフェだけじゃなくて、畑作業を一緒にしたり、宿泊したり、勉強会をしたり、
いろんなかたちでここで過ごしてもらえたらいいなと思っています。
まだまだワクワクとバタバタが続いていきそうです。
information
HOMEMAKERS
住所 香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間 土曜(喫茶のみ)13:00~17:00(L.O. 16:00)
日曜(喫茶&カレー)11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
Feature 特集記事&おすすめ記事