〈fan! -ABURATSU-
Sports Bar & HOSTEL〉
宮崎県日南市の商店街に
“ファン”が集うゲストハウスを
奇跡の商店街と言われる〈油津商店街〉と〈油津応援団〉との出合い
そんな日南市が地方創生のモデル都市として注目されるきっかけになったのは、
シャッター街と化していた〈油津商店街〉の再生です。
実は私が東京からUターンしたのも、このプロジェクトがきっかけでした。

再生前の商店街。大きなスーパーが撤退したところから、周辺店舗も衰退していった。
Uターン直後の商店街は、リアルシャッター商店街でした。
古くから続く老舗の商店が残ってはいたものの、アーケードの下を歩く人は、
商店の人を除けば私たち関係者数人だけ。
ここをどう活性化したものかと日々悩んでいたのを思い出します。
商店街活性化は、第1店舗目となるカフェ
〈ABURATSU COFFEE〉を起点に始まりました。
出店したのは、これから油津商店街のまちづくりを担っていく
〈株式会社油津応援団〉です。
私はここに社員として所属することになり、この経験が自分で起業する
PAAK DESIGNのいまのかたちに大きな影響を与えていきました。
関わり始めた当初は、所属はせずに、外から設計者として
商店街や店舗に関わることでサポートできないかと思っていたのですが、
携わっていくうちに、外から関わっているだけでは
あまり物事が進まないことに気がつきました。
内側から課題を明確にすることから始め、
それに対しての解決策を設計者の立場で提示することが必要だとわかったのです。
それが、せっかく東京で独立したのに、また地元で会社員に戻った理由です。
私がUターンして最初に携わったのは、
商店街活性化プロジェクトふたつ目の新店舗となる〈二代目湯浅豆腐店〉。
先代から引き継いだ豆腐販売店の店主が、
「イートインスペースを併設した新しい豆腐屋がやりたい」
ということからプロジェクトは始まりました。

〈二代目湯浅豆腐店〉のプロジェクトでは、飲食メニューの開発、厨房設計、空間設計、ロゴなど、ゼロからの店舗開発のためチーム一丸となって協議した。

老舗の呉服店跡が湯浅豆腐店へ。もともとドアがなかったため、新たに開閉できる店舗ファサードを制作。できるだけ開放的にしながらも、中にいるお客さんが落ち着いて食事ができるようなファサードとした。
それに続き、複数の飲食店の出店と多数のIT企業の進出を、
建築設計としてサポートしていきました。

元化粧品店をIT企業のオフィスにリノベーション。外との境界となるファサードはガラス張りにしながらも、セキュリティを確保し、目線も遮るよう家具のような間仕切り壁を配置。

中核となる3つの施設、多世代交流拠点〈油津YOTTEN〉、コンテナを利用した店舗群の〈ABURATSU GARDEN〉、新しい屋台村形式の〈あぶらつ食堂〉がオープンし、商店街の開発がひと段落したときの様子。
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