自然に近い暮らしを自らの手で。 広葉樹の森に佇む 「つくりたくなる」家

とにかくシンプルにした家。なければつくればいい

西岡さん夫妻がカントリーログを選んだ大きな理由は、
そのコンセプトに惹かれたからだった。

「当時カントリーログは『不常識人』というコンセプトを打ち出していました。
常識なんかに囚われない、自分の信じる道をいく。
そんなアウトローなコンセプトに共感しました。
千葉で暮らしているときは、自分たちもどこか常識に囚われていたと思うんです。
自分たちの軸で考えて生きることが大事だ
というメッセージも刺さりました」

キッチン周り。天井からぶら下がっているドライフラワーはまどかさんの手づくり。

キッチン周り。天井からぶら下がっているドライフラワーはまどかさんの手づくり。

「この家の少し暗い感じもすごく気に入っているんです。
この不恰好だけど芯がある家の佇まいが
僕にとってはすごく心地よかったんです」(恭平さん)

機械を使わず手斧での薪割りにこだわりがある恭平さん。イチローのバッティングフォームなども参考にしながら薪割りのフォームを固めていったという。

機械を使わず手斧での薪割りにこだわりがある恭平さん。イチローのバッティングフォームなども参考にしながら薪割りのフォームを固めていったという。

西岡ファミリーがBESSの家で成し遂げようとした丁寧な暮らし。
そのために、カントリーログはピッタリの家だった。
ある意味不便さを受け入れる覚悟があったともいえるふたりだが、
それを象徴するように、家を建てる際にオプションはほとんどつけず、
家の中の間仕切りもできるだけ削ったという。

小さくシンプルに。
暮らしに必要なものは自分たちの手でつくっていこうと考えた。
それが西岡さん夫妻が考える丁寧な暮らしを実現させるひとつの方法だった。

「BESSの担当者の人も僕らの考え方にすごく理解がある人でした。
収納が心配だったので、屋根裏部屋をオプションでつけようかと思ったんですけど、
『西岡さんたちにはいらないですよ。必要なら自分でつくってください』って(笑)。
おかげで最初引っ越してきたときは、何もない床に皿を置いて食事していました(笑)。
いろいろなものをつくらないと生活が成り立たないような状況だったので、
とにかく急いで棚をつくったりしましたよ」

恭平さん手づくりの棚。庭から拾ってきた枝を使っているのがポイント。

恭平さん手づくりの棚。庭から拾ってきた枝を使っているのがポイント。

2階の天井には洗濯物を干すスペースとしてワイヤー式の物干し竿を設置。

2階の天井には洗濯物を干すスペースとしてワイヤー式の物干し竿を設置。

writer profile

平木理平 Rihei Hiraki
ひらき・りへい●静岡県出身。カルチャー誌の編集部で編集・広告営業として働いた後、2023年よりフリーランスの編集・ライターとして独立。1994年度生まれの同い年にインタビューするプロジェクト「1994-1995」を個人で行っている。@rihei_hiraki

photographer

石阪大輔(HATOS) Daisuke Ishizaka

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