ソーラーシェアリング農業で
ぶどう&ブルーベリーづくりに挑む。
「自分でつくること」を楽しむ暮らし

自分で決めて、自分で動く

実は岳さんは、今年の3月まで高校教師だった。
それまでは畑は趣味であり、教師と並行して作業していたのだ。

「日中は学校で授業して、夜は畑に行く。土日も畑。そんな生活をしていました」

アイランドキッチンに併設したダイニングテーブルにて。

アイランドキッチンに併設したダイニングテーブルにて。

そこから大きく舵を切って、
シャインマスカット・ブルーベリー農家へと転身することになる。

「特に若い頃から農業をやりたいと思っていたわけではないのですが、
やはり自然や植物が好きなんでしょうね。
あと家族と一緒にできて、外でする仕事をやりたいと思って」

「外でも、特に夏が好き。できれば太陽の時間に合わせて仕事したい」という岳さん。
それに対して「本当に冬は元気がなくなる」と笑う美紗子さん。

「夏は朝4時過ぎには明るいじゃないですか。
4時からでも働けます。夏は12時間働いても大丈夫です」

共通の趣味である植物。屋内の鉢植えは、かつて園芸店で働いていた美紗子さんの担当。

共通の趣味である植物。屋内の鉢植えは、かつて園芸店で働いていた美紗子さんの担当。

バイタリティあふれる岳さんだが、教師をやっていた当時、
少しもやもやする気持ちがあったという。
この先、あと30年以上、教師をやっていくのかと自分自身に問うたとき、
「自分の足で立つ」ことを思い立った。
自分の責任で事業を起こし、成功も失敗も、すべて自分の働き方次第。
そういうことに「挑戦」をしたかったのだ。

「だからやる気にあふれています。経済的には苦しいですけど」と笑う。

生業としての農業に踏み込んで、まだ数か月。
安定したレールではなく、「自分でイチからつくっていく」という道へと、
佐藤さんは新たな一歩を踏み出した。

植物モチーフのオブジェ。

植物モチーフのオブジェ。

information

writer profile

大草朋宏 Tomohiro Okusa
おおくさ・ともひろ●エディター/ライター。東京生まれ、千葉育ち。自転車ですぐ東京都内に入れる立地に育ったため、青春時代の千葉で培われたものといえば、落花生への愛情でもなく、パワーライスクルーからの影響でもなく、都内への強く激しいコンプレックスのみ。いまだにそれがすべての原動力。

photographer

押尾健太郎 Kentaro Oshio
おしお・けんたろう●写真家。千葉県千葉市出身。スタジオアシスタントを経て渡英。帰国後、都内でフリーランスになる。雑誌、広告、WEBを中心に幅広く活動中。2022年、ロンドン留学時にホームレスになってしまった友人を撮影した写真集『PLOUGH YARD 517』を刊行する。 http://oshiokentaro.com

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