ソーラーシェアリング農業で
ぶどう&ブルーベリーづくりに挑む。
「自分でつくること」を楽しむ暮らし

ご近所で「共有する」暮らし

この場所に家を建てる前は、神奈川県海老名市に住んでいた。
よく海老名から江ノ島まで、サイクリングに出かけていたという。
そのとき、BESSに出会った。

「途中に藤沢のLOGWAY(ログウェイ・展示場)があるんです。
当時はまだ結婚前でしたし、買うつもりはなかったけど、『まあ見るだけ見てみよう』と」

その後も、特に家を買うという予定は立てていなかったが、
藤沢方面に行く用事があれば、なにかとLOGWAYに立ち寄っていた。

そしてさまざまなタイミングも重なり、「G-LOG イスカ」モデルを建てた佐藤夫妻。
奥様の美紗子さんは、「薪ストーブがあると、冬は帰ってくるのが楽しみ」と言う。

「朝起きて、“火を起こさなきゃ”という感じとか、冬に家にいる時間が好きになりました。
いつも火がパチパチしている音がして、薪ストーブ、大好きです」

薪ストーブは美紗子さんのお気に入り。

薪ストーブは美紗子さんのお気に入り。

そうなると、気を揉むのが薪の調達だが、まだほとんど購入しなくて済んでいるという。
実は佐藤さんが住むエリアには、並び5軒、向かい5軒、
合計10軒のBESSユーザーの家が並んでいる。
そのほとんどは薪ストーブを設置している。

「どこどこで剪定木が出るとなると、周囲で声をかけ合ったりして、
一緒に行ったりしていますね」

日中に、薪を集める作業などを一緒に行うと、
その夜はそのままバーベキューになったりする。多いときは月2回。

「毎週のようにやったときもあったかな。
例えば誰かの家で七輪で焼き鳥を焼いて、どこどこの家はサラダつくって」と、
持ち寄ることが多いという。
だいたい2、3家族は集まり、大きときは4、5家族集まる。

「それぞれの生活リズムがあるので、なかなか会えない人はいますが、
10家族すべて知っていますし、会って話さないということはありませんね」

10軒の入居は、長くても前後1年違い。
だから近い感覚でコミュニケーションがとれるようだ。
BESSユーザー歴も近いので、必要な作業も似てくるし、同じような問題が発生する。

「住み始めたのが近かったから、仲良くなれたのもあると思います。
特にこちら5軒とは、情報交換が密になりますね。裏の農道の話とか、日当たりの話。
玄関が横並びになるので、暮らしの息遣いを感じますね」と美紗子さん。

「道具のシェアもできますよ」と言うのは岳さん。
「全員が同じ道具をそれぞれ揃えるのって意味ないですよね。
ちょうど今日の朝も芝刈り機を貸しました」

同じBESSを選ぶだけあって、感覚の似た者同士が住んでいる。
そこには仲良く暮らす、ということ以上の「生活の共通言語」があるようだ。

writer profile

大草朋宏 Tomohiro Okusa
おおくさ・ともひろ●エディター/ライター。東京生まれ、千葉育ち。自転車ですぐ東京都内に入れる立地に育ったため、青春時代の千葉で培われたものといえば、落花生への愛情でもなく、パワーライスクルーからの影響でもなく、都内への強く激しいコンプレックスのみ。いまだにそれがすべての原動力。

photographer

押尾健太郎 Kentaro Oshio
おしお・けんたろう●写真家。千葉県千葉市出身。スタジオアシスタントを経て渡英。帰国後、都内でフリーランスになる。雑誌、広告、WEBを中心に幅広く活動中。2022年、ロンドン留学時にホームレスになってしまった友人を撮影した写真集『PLOUGH YARD 517』を刊行する。 http://oshiokentaro.com

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