ソーラーシェアリング農業で
ぶどう&ブルーベリーづくりに挑む。
「自分でつくること」を楽しむ暮らし

シャインマスカットを育てる

取材時は、ブルーベリーはあらかた出荷が終わってしまった後で、
シャインマスカットの作業を見せてもらった。
雨で濡れないように一房ずつ紙の袋をかけていく地道な作業。
そして重要なのが枝の管理だ。

「この1本の太い幹から、どんどん新しい幹が生えてくるんです。
それを間引いていきます。ぶどうは“1粒に対して葉が1枚”と言われていて、
天気がいいと1週間で1メートルも伸びます。放っておくとジャングルになる。
風通しを良くしないと、病気になるし虫もつきやすくなります」

ぶどう生産といえば山梨が有名だが、
このあたりにはぶどう生産者がいないので「逆にいいかな」と言う岳さん。

「山梨のほうが晴れの日が多いようですが、
ここでは雨を避ける工夫をしながらやるしかないですね」とあっけらかん。
どちらにしろ、雨にあたるのは良くない。

「雨にあたるとすぐ病気になるんです。
ひとつ病気になると蔓延してしまうし、翌年も発病しやすいんです」

野菜と違って1年ごとに採りきるわけではなく、翌年も同じ木なので病原菌が残りやすい。
「本当はあまり先のことまで考えるのは得意ではないんですが」と笑うが、
実の前に、長く木を育てていくという大前提があるのだ。

writer profile

大草朋宏 Tomohiro Okusa
おおくさ・ともひろ●エディター/ライター。東京生まれ、千葉育ち。自転車ですぐ東京都内に入れる立地に育ったため、青春時代の千葉で培われたものといえば、落花生への愛情でもなく、パワーライスクルーからの影響でもなく、都内への強く激しいコンプレックスのみ。いまだにそれがすべての原動力。

photographer

押尾健太郎 Kentaro Oshio
おしお・けんたろう●写真家。千葉県千葉市出身。スタジオアシスタントを経て渡英。帰国後、都内でフリーランスになる。雑誌、広告、WEBを中心に幅広く活動中。2022年、ロンドン留学時にホームレスになってしまった友人を撮影した写真集『PLOUGH YARD 517』を刊行する。 http://oshiokentaro.com

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