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カンタンレシピで作ってみよう!
十勝の手作りオヤツ〈おだまき〉

日本列島カンタン郷土食
vol.002

posted:2014.6.20  from:北海道  genre:食・グルメ

〈 この連載・企画は… 〉  地域ごとにさまざまな郷土料理がありますが、なかなか食べないし、伝えられていない。
コロカルはそれをちょっと心配してました。そんなときに郷土料理を後世に伝える全集が編集部で話題になり。
これを教科書に、いろんな人ともつながって、郷土料理を身近にする連載をしよう!ということに。
料理人・後藤しおりさんがアレンジした、家庭でおいしくカンタンに作れる郷土料理を、都道府県別に紹介していきます!

profile

Shiori Goto
後藤しおり

ごとう・しおり●実家は福島県で寿司屋を営む。ブータン料理店、野菜料理店などを経て、2012年7月に独立。世田谷を拠点にケータリング、ロケ弁、出張料理人として活動。不定期でアトリエでイベントなども行う。
http://gotoshiori.com/

photographer profile

Tetsuka Yamaguchi
山口徹花

やまぐち・てつか●フォトグラファー。東京生まれ。『anan』『Hanako』など女性誌を中心に活躍。週末は自然豊かな暮らしを求めて、郊外の古民家を探訪中。コロカルで『美味しいアルバム』も連載中。

writer profile

Akiko Saito
齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県生まれ。コロカル編集部編集担当。好きな郷土料理は宮城県亘理町のはらこめし。
https://twitter.com/akiko_saito

郷土食を日本の隅々から掘り起こし、記録した名著
「日本の食生活全集」全50巻(農文協)。
ここに掲載されている料理から一品を選び、料理人・後藤しおりさんが
現代の家庭でもおいしくカンタンに作れるように
再現したレシピをお届けしている本連載。

今回は「日本の食生活全集1 聞き書 北海道の食事」から選んだ、
北海道の郷土食の後編をお届け。
とってもカンタンに作れておいしい、
おすすめオヤツメニュー「おだまき」をご紹介します!
子どものときにこれを知っていたら、きっと毎日作っていたなあ。

移民文化の北海道。東海地方からやってきたカンタンオヤツ。

「おだまき」とは聞きなれない名前ですが、十勝地方で
お祭りや来客時に作られていた、あん入りの小麦粉まんじゅう。
日本版クレープといいましょうか、薄いパンケーキで、
十勝の小豆で作った餡を包んでいます。

このメニューを選んだ料理人・後藤しおりさんは、
いったいどんなところに惹かれたんでしょう?

「もともと、おもてなしのお料理を探していたんです。
そこで見つけたのが、十勝で来客のおもてなしとして、
ささっと簡単にできるおだまきを作る家庭のこと。
寒い土地であんこは美味しかっただろうなぁ、と妄想が膨らみました」

もともとおだまきは岐阜を中心とした東海地方で「あんまき」
という別名でも広く親しまれているお菓子。おそらく北海道へは
居住者の方が持ち込まれたのではないでしょうか。
十勝では「おだまき器」と呼ばれる、
鉄板を加工した専用焼き器を使って作られていたそうです。

今回は、ご家庭のフライパンでおいしく作るレシピをご紹介。
ホットケーキの素などがなくても作ることができる、
カンタン、シンプル、おいしいオヤツ。ぜひ一度お試しください!

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★おだまき(8個分)

材料

薄力粉 … 70g

重曹 … 小さじ2分の1

【 卵 … 1個 砂糖 … 大さじ1 塩 … ひとつまみ 水 … 50ml 】

こしあん(市販品)… 240g

なたね油 … 少々

1. 薄力粉と重曹は合わせてふるっておく。

2. を泡立て器で混ぜ合わせ、を加えてダマがなくなるまで混ぜる。

3. 布巾を水で湿らし、軽く絞って広げておく。

4. フライパンに薄く油をひき、温まったら布巾の上に押し付ける。再び中火にかけ、の1/8量をスプーンで流し入れ、円を描くように広げる。小さな泡玉が見えてきたら、裏返し、うっすら焼き色がついたら取り出す。同様に8枚焼く。

5. 焼きあがった生地の真ん中にこしあんを一文字にのせ、巻いていく。

フライパンをよく熱し、なたね油をひきます。油が熱されたら、生地をスプーンで入れ、円を描くように広げてください。

生地はちょっとだけ厚みがあるほうが、おいしいです。

プツプツと穴が出たら焼けたしるし。ひっくり返して、さらに焼きます。

焦げ目は味のお好みでOK! オススメはうっすら焦げ目が付く程度。それくらいだと、一番くるくる巻きやすい生地の硬さになります。

あんこを中央に一文字に置いて、くるっと巻きます。

巻いた面を下にして、できたものから並べていきます。お皿に盛りつけて完成です!

できあがり!

「お子さんと一緒に作っても楽しいメニューです。
一度濡れ布巾の上にフライパンを置くことで、温度が均一になり、
綺麗に焼けます。あんこを自分で作ってもおいしいですよ」(後藤さん)

書籍情報

日本の食生活全集1 聞き書 北海道の食事

著者:北海道の食事編集委員会編 
出版:農山漁村文化協会(農文協)

日本の食生活全集とは:おばあさんからの聞き書きで、各県の風土と暮らしから生まれた食生活の英知、消え去ろうとする日本の食の源を記録し、各地域の固有の食文化を集大成する書籍。四季の食事に加えて、救荒食、病人食、妊婦食、通過儀礼の食、冠婚葬祭の食事等を記録している。

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