連載
posted:2013.6.4 from:全国 genre:エンタメ・お楽しみ
〈 この連載・企画は… 〉
独自の視点で日本各地のユニークな文化を研究してきたみうらじゅんが、
読者にフィールドワークを課しながら集成していく新たなプロジェクト。
profile
Jun Miura
みうらじゅん
みうら・じゅん●1958年、京都府生まれ。イラストレーターなど。代表作に『アイデン&ティティ』など。“マイブーム”の生みの親であり、「とんまつり」や安斎肇とのユニット「勝手に観光協会」など、日本各地の知られざる魅力を独自の視点で広める活動も多い。『マイ仏教』(新潮新書)、リリー・フランキーとの対談本『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』(扶桑社)、いとうせいこうとの共著『見仏記 ぶらり旅篇』(角川書店)、『キャラ立ち民俗学』(角川書店)など著書多数。
各地で見られる昭和の香り漂う人形「フィギュ和」。
みなさんから寄せられたフィギュ和について、みうら所長からコメントが届きました。
所長のお眼鏡にかなう逸品を、みなさんも探して送ってみてください。
yotecoさんの投稿
馬らしき生き物の首の角度が印象的。
産地:宮崎県のみやげ物
みうら:テンコ盛りかあ。
いらないけど、誰かが手に入れとかなきゃヤバイんじゃないの?
masakoさんの投稿
伊勢神宮のお参りの帰りに出会った2点。
伊勢志摩と言えばやっぱり真珠!
産地:三重県伊勢市
みうら:コレを買って堂々、部屋に置ける勇者になってみたいな、いつか。
みうら:うーん、この値段もスゴイね。
モノの価値観がいまとは違い過ぎ。
渡部優子さんの投稿
衣装におもいっきり大と書いてあるのに、
大黒様ではなくざっくり「福の神」として売られていました。
子どもが手伝わされて嫌々書いたような髭です。
産地:島根県松江市
みうら:うーん、これもスゴイね。
この値段でコレ、福が来るに決まってるね。
渡部優子さんの投稿
松江に仕事で寄った際、安来節系の土産を物色している時に見つけました。
意外にも安来節ものはふざけた土産がなく、これぐらいでした。
顔が溶けかけてて酷いと思いましたが、今見ると手足も酷いです。
産地:島根県松江市
みうら:コレ、持ってるよ。
でもハンドメイドだから微妙に違うのね。
買っとくなら、いまでしょ!
つつみさんの投稿
タイトルは「親孝行の源丞内」です。
閉店したみやげ屋に数体ディスプレイされてました。
少し分かりにくいですが、彼の職業はきこりだそうです。
産地:岐阜県養老町
みうら:コレはマジ欲しいっス。
集めてるフィギュ和の一種だから。
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みうら所長より
“海女”が流行ってるでしょ、朝ドラ『あまちゃん』のおかげで。
昨年の年末くらいだったかなぁ、宮藤官九郎さんと対談してたとき、出たんだよその話。
「いま、海女をモデルにしたドラマの脚本、書いてんスよ」って。
オレ、そのとき、心の中で“やったァー!!”って叫んだよ。
遂に、遂に、海女がブームになるんだもの。
第一期、海女ブームはさ、1950年代に起こってるんだよ。
石川県輪島市の舳倉(へくら)島の海女はフンドシ一丁で潜ってたんだ。
それを取材した外国人記者の本が出たり、新東宝で海女モノの映画が撮られてた。
そして70年代には日活ロマンポルノが引き継いだ。
これら映画は当然、セクシーものであって当時の殿方たちを喜ばせたものなんだけどね。
さっそく宮藤さん家にこれらのDVDを送りつけたんだけど、
「それじゃないっスから」って、笑ってた。
千葉の海女まつりに始まり、日本各地の海女ゾーンでさ、
海女に関するグッズも手に入れた。
みんな、とってもプリティでグッとくるものばかり。
海女人形はたいがい、貝があしらってあって、
ポロポロとその破片が落ちるんだよね。本当、困るんだ。
君のまちの土産物屋の片隅にもまだ、あるんじゃないだろうか?
是非、今度「あまちゃんグッズ特集」をやりたいので送ってくださいよ。
「じぇじぇ」とはまったく関係ないけどね。
編集部より
というわけで、この『あまちゃん』ブームを逃す手はありません。
海女に関するグッズを大募集します!
どこで見つけたかも教えてくださいね。
あまちゃん以外の「フィギュ和」も、引き続きお待ちしています。
募集は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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