連載
posted:2012.7.31 from:長崎県長崎市 genre:エンタメ・お楽しみ
〈 この連載・企画は… 〉
若手アニメーション作家・水尻自子のショートアニメを、各地域の方言でお届け。
声の出演者による方言エピソードなどもご紹介します。
なめこ:なんやろ、いっつもわるかねー。
豆腐:なんの。
なめこ:いっつもぬるぬるしよっけんが、ばり気持ちわるかとかおもいよっとやろ。
豆腐:あーそんげんなかよ。そいがわいのよかとこたい。
なめこ:そう? ほんとはちょい気持ちわるかーとか思いよっとやろ?
豆腐:そげんなかって。ヌルヌルしよらんなめことか、ネバネバしよらん納豆とおんなじたい。
なめこ:ありがとう。ちょい元気でた。
●声の出演者より
「~している」→「~しよる」
「われ」→「わい」
など、標準語と言い回しが一律的に変わる音があるのが、特徴的だと思います。
あと長崎には「やぜか」という方言がありますが、面倒、うっとおしい、うざい、などのネガティブな意味を一手に引き受けるすぐれものです。
例:「数学の宿題やぜかー」「あいつほんとやぜかー」
僕の周りでは、やたらと彼氏に方言をせがむ女の子は、総じてオトコを見る目がない、という通説が大学時代に流布していました。
僕がつき合う女の子も方言をせがんでくることが多く、例に漏れず残念な結果になることが多かったのですが、ついにまったくせがんでこない女の子と出会いました。
それが今の婚約者です。
●編集部より
なんと! おめでとうございます!
みなさんも、方言をせがんでくる彼女には要注意ですね……。
「やぜか」は、ついいろいろ使ってしまいそうですね。
profile
Yoriko Mizushiri
水尻自子
みずしり・よりこ●1984年青森生まれ。手描きやコマ撮りアニメーションを中心に制作。新作「布団」が第14回広島国際アニメーションフェスティバルで木下蓮三賞を受賞するなど、気鋭のアニメーション作家として注目を集めている。
credit
声の出演:岡山史興さん
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